2009年7月1日水曜日

三菱航空機の江川社長「MRJ、早期の海外受注獲得に手応え」

(日経 2009-06-18)

三菱航空機(名古屋市)の江川豪雄社長は、パリ航空ショーの会場で、
「欧米や東南アジアなどの顧客から手応えはある」、
同社が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」の
海外受注を早期に獲得できるとの見通し。

同社の商談ブースには、昨年の2倍近い顧客が訪れ、
燃費性能などを武器に、営業活動を活発化する考え。

MRJの受注は、今のところ全日本空輸からの25機のみ。
三菱航空機は、小型ジェット機の市場規模を今後20年間で5千機とみており、
1千機はMRJが獲得したい。

初日に、同社ブースを訪れた顧客は50組を超えるなど、
昨年の2倍近いペース増。
旅客機メーカーとしての三菱航空機の認知度が向上し、
「(従来機より2~3割は高い)燃費性能や座席スペースなど
ライバル社よりも大きく上回っている。
顧客もそれを理解し、興味を持ち、(MRJを発注しようと)熱意を感じる」

世界的な景気後退の影響について、
「旅客機数を減らす航空会社があるうえ、金融市場の不安から
資金調達が難しくなっている」と一定の打撃はある。
小型ジェット機は市場が伸びているうえ、将来的な需要も大きい。
「無理に安売りする気はない」との姿勢を維持。

現在の計画では2011年に初飛行、13年に1号機納入となるが、
「エンジニアを増やすなど、機体開発は順調に進んでいる」
修理やメンテナンスなどのアフターサービスは、
「(スウェーデンの航空機メーカーである)サーブなどと提携を交渉中」
MRJのスペックの詳細が決まる秋以降、正式に契約する計画。

「あくまで、三菱航空機が責任を持ってやる。
エンジニアの教育トレーニングや一部サービスを委託することもあるが、
中心は三菱航空機」、
アフターサービスを他社任せにせず、
高品質の自社サービス網を世界に構築する考え。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/_mono/_mo090617.html

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