(東海新報 6月27日)
漁業現場に若者たちを誘致する、「漁業就業支援フェア」開催が活発化。
大船渡市綾里漁協所属のサンマ船「第七稲荷丸」
(千葉幸男船主、19㌧)は、東京のフェアで30代の青年を確保し、
今月から「新人漁師」として研修中。
7月12日、漁師になりたい人と漁師を募集する船主が面談する
本県初のフェアが、ホテルメトロポリタン盛岡で開催。
気仙から8隻の船主が、今のところフェアへの参加を希望し、
担い手確保の場として大きな期待。
第七稲荷丸の研修生となったのは、逗子市出身の竹脇休さん(32)。
俳優の竹脇無我さんの甥で、東京で開かれたフェアに参加し、
漁師になる希望をかなえた。
製造業からの転身、漁協で最初に組合組織や漁業権などの勉強後、
船主の千葉さん(55)に就いて、漁具の手入れを教わりながら、
8月2日の北海道沖への出漁に備えている。
竹脇さんは、「初漁が楽しみ」と意欲的。
県近海協会理事で、新岩手秋刀魚船団監事の千葉さんは、
「技術を伝えるためにも、若手の確保が必要。
盛岡で開かれるフェアでは、さらに2人を確保したい」
フェア(岩手会場)は、漁家子弟でなくても漁師になりたい人や
興味を持っている人を対象に、漁業への就業を支援。
全国漁業就業者確保育成センター(事務局・(社)大日本水産会)と
岩手県の同センター(事務局・県水産振興課)が主催。
県内15カ所のハローワークなどに開催案内チラシを置いて、
求職者へ配布、当日は入場無料(事前申し込み不要)。
船主と面談し話がまとまれば、研修生として漁業現場(最長6カ月間)に
携わり就業を目指す。
船主のフェアへの参加は、気仙が積極的で、
綾里漁協所属の主要魚種がサンマの第七稲荷丸、岩崎稲荷丸、
新栄丸、第八隆盛丸、イカ釣り船の第八明神丸、第七大鳥丸、
大船渡市漁協所属のサンマ船・第二十八七福丸、
広田湾漁協所属のマグロはえ縄・サンマ船の第二十八黒崎丸が参加。
雇い主には、研修にかかる費用が国から補助。
船主の参加が6隻と多い綾里漁協では、
「地元で乗組員の確保が難しく、乗組員が確保され、
操業がスムーズに行われてほしい」
フェアの問い合わせは、県漁業就業者確保育成センター
(県水産振興課の山口さん、℡019・629・5815、FAX019・629・5824)。
http://www.tohkaishimpo.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿