(2009年7月2日 読売新聞)
人間の髪の元になる細胞を使って、
切断されたマウスの足の神経を修復することに、
北里大など日米の研究チームが成功。
脊髄損傷や事故で切断された手足の再生治療に応用が期待、
米専門誌に発表。
同大の天羽康之講師(皮膚科学)らは、体毛の周囲にあり、
毛のほか神経や筋肉、皮膚の細胞に変化する能力を持つ
「毛包幹細胞」に着目。
この細胞を、髪のそばから取って増やした後、
マウスの末梢神経の切断部分に移植した。
その結果、8週間後、切れた神経はつながり、
足の付け根から電気刺激を与えると、足が動いた。
自然治癒にまかせたマウスに、電気を流しても足は動かなかった。
毛包幹細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)や新型万能細胞(iPS細胞)に
比べ、変化できる器官は限られ増殖能力も低いが、
人間に移植した際のがん化の危険性は少ない。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/2/103382/
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