(2009年7月4日 毎日新聞社)
虫歯予防に効果があるとされる、
水道水フロリデーション(フッ化物濃度調整)を実現するため、
吉川市は、市内の歯科医や自治会長、市議らで構成する
フロリデーション推進協議会(会員数12人)を発足。
健康への影響を心配する市民もおり、今後PRや啓発活動を展開。
市担当者によると、フロリデーションへの取り組みは県内初で、
全国的にも珍しい。
市は、日大松戸歯学部や日本口腔衛生学会と
学術・技術支援協定を締結。
協議会顧問の小林清吾日大教授(社会口腔保健学)によると、
フッ素は、安全性の高いミネラル元素で、
通常の水道水にも微量に含まれる。
世界保健機関(WHO)や国際歯科連盟も、
水道水に適量のフッ化物(フッ素の化合物)を混ぜる
フロリデーションを推奨。
本格的な導入は、米国が1945年から始め、
現在、フロリデーション水の給水人口は61カ国約4億人。
日本では、「体に蓄積されないか心配」といった市民の声もあり、
実際に導入している自治体はまだない。
吉川市は06年、健康福祉部と政策室がフッ化物応用研究会を結成。
虫歯予防の観点から、水道水フロリデーションを
市民の歯科保健を向上させる有効な手段と位置付け、
積極的に取り組む方針を打ち出した。
市保健センターと市内の歯科医院4カ所に、
フッ素を添加した水を入れた給水器を常設。
多くの市民や患者に試飲体験。
体験者へのアンケートでは、フロリデーションの早期実現を
希望する意見が多い。
協議会は今後、夏祭りなどのイベントで市民に添加水を試飲、
大学教授らが出前講座を実施して効果や安全性を説明。
推進協議会会長の戸張英男・吉川歯科医師会長は、
「フロリデーション水が虫歯予防に効果があることは、
学術的に結論が出ている。
キャンペーンを通じ、導入実現に向け市民の理解を求めていきたい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/6/103602/
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