2009年7月17日金曜日

粗食は長寿、がん・心疾患・糖尿抑制…サルで実証

(2009年7月10日 読売新聞)

カロリー摂取量を大幅に減らすと、がんや心疾患、糖尿病など
加齢に伴う病気の発症を抑えられることが、
アカゲザルを使った20年間の追跡調査で明らか。

霊長類で、こうした効果が実証されたのは初めて。
米ウィスコンシン大などのチームが、
10日付の米科学誌サイエンスに発表。

チームは、7歳から14歳の大人のアカゲザル
(飼育下の平均寿命27歳)30匹使って、1989年に研究を開始。
94年には46匹を追加。
2つのグループに分け、片方のカロリー摂取量を30%減らし、
血圧や心電図、ホルモン量などを測定。
死んだ場合は、解剖で死因を詳しく調べた。

カロリー制限しないグループでは、5匹が糖尿病を発症、
11匹が予備軍と診断、制限したグループでは兆候は見られなかった。
がんと心疾患の発症も、50%減少。
脳は加齢とともに、萎縮することが知られ、制限したグループでは、
運動や記憶などをつかさどる部分の萎縮が少なかった。

白沢卓二・順天堂大教授(加齢制御医学)は、
「カロリー制限が、長寿や高齢者の認知機能維持にも
役立つ可能性を示すもので、大変興味深い」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/10/104018/

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