2009年4月18日土曜日

電気通せば玉虫の輝き、不思議プラスチックを筑波大が開発

(読売 4月8日)

わずかな電圧をかけることで、タマムシのように色が変化する
プラスチックを、筑波大の研究グループが世界で初めて開発。
新しい照明や画像装置などの利用が期待。
成果は、ドイツの専門誌に発表。

昆虫のタマムシやカナブンは、羽などの表面に、
一種の液晶が作る微細な構造を持ち、光が特殊な反射をするため、
本来の色とは違った色に見える。
CDが虹色に見えるのも同様の理由で、「構造色」と呼ばれる。

電気を通す性質があるプラスチックの一種「導電性ポリマー」を
液晶に溶かして通電し、液晶の微細構造がコピーされた
膜状のポリマーを作製。

膜に光を当てると、タマムシのような複雑な色の反射光が出現、
電圧をかけると、色が様々に変化。
色の変化に必要な電圧は、1ボルト以下。
将来は、どんな色でも表現できる電子ペーパーや照明などに応用できそう。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090408-OYT1T01156.htm

ケニアのノーベル賞受賞者、アフリカ民衆に「蜂起」訴え

(CNN 4月7日)

2004年ノーベル平和賞を受賞したケニアの女性環境保護活動家
ワンガリ・マータイ氏(69)が、世界不況を引き起こした
支配層の貪欲さを批判、アフリカでも同じことが起きていると警告。

マータイ氏は、ケニアの元環境副大臣。
持続可能な開発と民主化、平和への貢献が認められ、
2004年ノーベル平和賞を受賞。
著書「The Challenge for Africa」は、間もなく米国で出版。

マータイ氏は、世界金融を揺るがしたのと同じ問題が、
アフリカを腐敗と飢えに追い込んでいると指摘。
「どんな社会であれ、規制がなく統制もなければ必ず、自らの欲のために
経済を操ろうと目論む、欲深い自己中心的な人たちの意のままに」

水不足や食糧難に見舞われているアフリカが、
世界不況と地球温暖化で一層深刻な影響を受けることを、
マータイ氏は懸念。

「アフリカで、人民を省みない指導者がいるとすれば、
人民がそれを許しているからだ」
責任ある指導者を求めるのなら、アフリカの人々が立ち上がり、
そのような指導者を要求しなければならない、と力を込めた。

「支配層のエリートたちは、貧しい者のことを考えようとしない。
貧困者を、自分たちの有利なように利用するばかりか、
金があっても、貧しい人たちの生活を変えるために使おうとはしない」

アフリカの政治指導者を批判する本を出版できるようになったのは、
過去数十年で大きな進展があったことを物語るもの。
「わたしがこのような本を書いても投獄されないのは、
変化が起きているということ。
残念ながら、大多数の人々にとって、変化のスピードは十分ではない」

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200904070032.html

太陽光発電に熱い注目 県内業界「今が商機」

(岩手日報 4月11日)

国や県の住宅用太陽光発電システムに対する補助制度開始を受け、
県内で販売・施工会社や住宅建築業界によるビジネスが活況。
かつてない商機ととらえ、公的支援に上乗せする形で、
独自の補助制度を設ける会社も。
余剰電力を、電力会社が高値で買い取る新制度も追い風となり、
環境意識の高まりを背景に太陽光が熱い注目。

住宅用太陽光発電システムなどの販売・施工を取り扱う
盛岡市の創造電力(高木幸代表取締役)は、国補助に合わせて
独自の補助(最大出力1キロワット当たり3万円)を始めた。
昨年1年間で14件だった県内の受注は、今年3月までで96件に。

販売を担当する池脇淋顕支社長は、
「補助と売電価格のアップで設置費用の償却期間が短くなり、
関心が高まった」

住宅建築会社シリウス(佐藤幸夫社長)も、同様の補助制度を持つ。
年間約200棟を手掛ける新築住宅の顧客に、太陽光発電設置を勧め、
2、3月で既築を含め9件の申し込み。

尾形孝常務は、「光熱費の節約だけでなく、二酸化炭素排出削減に
役立ちたいという意識も感じる」

住宅用太陽光発電システムは、設置費用が1キロワット当たり70万円前後。
家庭用は、3―4キロワットの設備が平均的で、
導入には200万~250万円前後。
国の補助金は、4キロワットで28万円。

補助事業を行う太陽光発電普及拡大センター(千葉市)によると、
本県の申請受理件数は3月末現在で、332件に上る。

経済産業省は、一般家庭の太陽光発電の余剰電力を
電力会社が現状より約2倍の価格で買い取る新制度の検討を発表。
2010年度からの実施を目指し、普及の弾みとなりそう。
業者によって販売価格、施工費用に差があるなどの課題も。

本県で国、県補助金の窓口となる特定非営利活動法人(NPO法人)
環境パートナーシップいわての佐々木明宏さんは、
「3月末に、申請が急増した。関心は非常に高い」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090411_13

「グランドスラム」への扉(5)盛田正明氏 リーダー像、指揮者に学ぶ

(日経 3月12日)

盛田氏は1963年、トランジスタを生産する厚木工場(厚木市)に異動。
厚木工場では、副長でナンバー3の立場。
半導体技術の知識は、部下である若い技術者にもかなわない。
必要な決断はしなければならなかった。
「これは大変だ」と悩んでいたある休日のこと。
日比谷公会堂にNHK交響楽団の演奏を聴きに行って、はっと気が付いた。

オーケストラの指揮者は、
楽器を演奏できなくても全体の演奏をまとめている。
「あれだ」と思った。
その後は、技術者と細かい技術の内容で議論することをやめた。

その代わり、市場や世の中の状況を分析し、どうすれば競争に勝てるのか
方向性を決める能力では負けないように心がけた。
それ以降は、知らない分野に異動しても、
リーダーとして何をすればいいか、悩むことはなかった。

私の性格は、悪く言えば優柔不断だが、よく言えば柔軟性がある。
新しい場所や雰囲気にもなじめる。
直前まで嫌だなと思っていても、すぐ慣れて前の仕事のことはすっかり忘れ、
新しい仕事に集中できる。
この性格で乗り切ることができた。

リーダーの仕事は、部下をやる気にさせること。
その点で、井深大さんは技術者の才能を引き出す天才。
東京通信工業時代はまだ中小企業で、
大手のように優秀な人材が集まらない。
それでも、みんなを張り切らせて夢中にさせた。
いつも不可能ぎりぎりの目標を設定し、それを達成させてきた。

成功すると、井深さんは「ようやった」と褒めてくれる。
成功体験を積みながら、次の目標に向かって走り出していた。
あれがソニーの強さであり成長力だった。

厚木工場で4年が過ぎたころ、井深氏に呼ばれ、
技術企画部長になるように言われた。
井深さんに、「何をやればいいんですか」と聞くと、「自分で考えろ」と言う。
部屋も部下もすべて一から手配し、1人で考えさせられた。

1970年代初めに発売したUマチック方式の家庭用
ビデオテープレコーダー(VTR)の販売が伸び悩んでいた。
ビデオテープを初めてカセットにした画期的な商品だったが、
当時はまだ家庭でビデオを見るなんて誰も想像していなかった時代で、
製品も大きく価格も高かった。

サイズを大幅に小さくしたベータ式ビデオテープレコーダーの
開発が進んでいた。
技術企画部では、ベータ方式の製品をどのように市場に
投入すればよいかが検討課題に。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/hiroku/hir090311.html

2009年4月17日金曜日

緑化は善か(下)苗の流通 実態つかめず

(読売 4月9日)

木材価格の低迷で、スギやヒノキなどの植林が激減しているが、
広葉樹の苗木生産だけは今も減らない。
ブナの天然林で知られる白神山地などが、
伐採計画で注目されるようになった1990年代から、
人工林を元の山に戻そうという機運が高まった」

遠くから持ち込まれて植樹されたブナが十分に育っていない異変を、
長野県中南部で見つけた、県林業総合センターの小山泰弘研究員。
長野県では、市町村などが、「自然再生」を目指した造林事業や
治山事業で、広葉樹の苗を1年当たり約100ヘクタールに植林。
本数に換算すると、毎年20万~30万本になる計算。

樹木を遠隔地から持ち込んで植えると、生育環境が適さないだけでなく、
その地域にもともとあった樹木と交配して遺伝情報が混ざり、
在来樹木の成長が妨げられる恐れがあることが、
最近の遺伝子研究でわかってきた。

「外交弱勢」という現象だが、広葉樹による緑化活動は、
これらの点への配慮が十分とはいえない。

広葉樹の苗の生産は、国内全体でも堅調。
全容を把握している組織はないが、日本緑化センターによると、
緑化に使う広葉樹の苗の供給可能量は、2008年度で
前年度比2・3%増の6213万本。

その移動に関しては何の規制もなく、どこでとれた種子を元にしたのか
わからないまま、大量の苗が各地に出回っている。

長野県は、北海道に次ぐ広葉樹の苗木生産県。
生産量は100万本近いが、70万~80万本は他県に出荷。
小山さんは、「どこにどう流れているか、実態がつかめない。
良かれと思って進めてきた緑化事業が、最悪の事態を招くかもしれない」

苗木生産の業界団体である日本植木協会は、
植物をその育った地域に供給する体制の確立に向け、
いち早く研究を進めてきた。

もともと生息していない地域への動植物の移動を規制する
外来生物法の施行(05年)を受けた。

食品を対象に普及が進む「トレーサビリティー・システム」
同様の仕組みを、樹木でも作るアイデアがある。

地元で育つ広葉樹から種子を採取して育てた苗は、
「郷土種」とも呼ばれる。
その地域内だけで流通させればよいのだが、この流通システムを
全国に広げるには、植えようとしている苗が郷土種かどうかを追跡する必要。

技術的な可能性とは別に、日本植木協会の
國忠征美・地域性植物適用委員会副委員長は、現状がはらむ問題点。
「緑化事業を発注する国や自治体は、単年度主義のため、
何年か先にどれくらい苗が必要になるかを予測しにくい。
植える場所を育った地域に限定すると、単価は通常の1・5~2倍に。
これらの点がクリアされないと、郷土種の普及は難しい」

国レベルでは、国土交通省、農林水産省、環境省が自ら所管する
緑化事業で、地域の植物を極力使うとする運用指針ができたばかり。
地方自治体でも、神奈川県や佐賀県などが郷土種の生産を始めて、
この問題の認知度は低く、広がりに欠ける。

関係者が注目するのは、静岡県の富士山静岡空港。
航空法に抵触する立ち木問題で開港が遅れているが、
空港建設のため造成した斜面など計32ヘクタールに、
空港周辺の森で採取した種子から育てた苗を計32万本植栽。

樹種はシイ、ヤマザクラ、アラカシなど計72種。
現在の盛り土斜面工事は、牧草などの種子を機械で吹き付ける手法が
主流だが、空港の建設計画策定の際、富士常葉大学の
山田辰美教授(生態学)が、郷土種による「空港の森」を提言し、実現。

「郷土種による緑化といえども、ミティゲーションには違いないが、
そこの植物の遺伝子を保存・再生できるし、環境教育にも役立っている」
将来に禍根を残すまいとする緑化活動は、始まったばかり。

◆ミティゲーション

開発などの人間活動によって起きる環境への影響を、緩和・補償すること。
湿地帯の急減に対処するため、1970年代に米国で生まれた考え方。
〈1〉開発をしないことで影響を避ける「回避」、
〈2〉開発規模や程度を制限して影響を小さくする「最小化」、
〈3〉影響を受ける環境を修復する「修正・修復」――など。

日本では、開発地の近くに人工林や人工干潟などを造成する
「代償」を指すことが多いが、ミティゲーションの中でも検討順位が低い
最後の手段とされている。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/ryokuka/ryokuka090409_01.htm

植物でもミトコンドリアが体内時計に関与

(サイエンスポータル 2009年4月8日)

植物が、1日24時間の周期を維持する体内時計システムに、
ミトコンドリアが大きな役割を果たしていることを
理化学研究所の研究チームが確認。

これまで哺乳類や細菌類では分かっていたが、
植物でもミトコンドリアがかかわっていることを突き止めたのは、初めて。
有用な植物生産にも役立つ成果と、研究チームは言っている。

理化学研究所植物科学研究センター・メタボローム基盤研究グループの
斉藤和季グループディレクター、福島敦史・特別研究員、草野都・研究員、
生産機能研究グループの榊原均グループディレクター、
中道範人・基礎科学特別研究員、水野猛・名古屋大学大学院
生命農学研究科教授らが用いた手法は、
植物代謝物を一斉分析するという研究法。

植物として、遺伝子配列が解明されているモデル植物の
シロイヌナズナを使った。
体内時計システムに関与していると考えられる3つの遺伝子を
欠損させたシロイヌナズナの代謝物を調べた結果、
ミトコンドリアに特有な代謝物が劇的に増加していることが分かった。

光や時間の条件に関係がなく見られた現象で、
体内時計関連の遺伝子がつくり出すタンパクが、
ミトコンドリアの代謝にかかわる維持機能に関与。

体内時計システムは、さまざまな生物に組み込まれており、
高等植物でも光合成や植物の生長・発達などに関与し、
重要な役割を担っている。

今回関与がはっきりしたミトコンドリアは、代謝にかかわる
重要な細胞内小器官で、細胞死(アポトーシス)やカルシウム濃度の
調節の、ATP合成というエネルギー産生機能も持っている。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0904/0904081.html

翻訳能力高める支援サイト公開

(サイエンスポータル 2009年4月9日)

翻訳作業を支援し、利用者が情報を共有することで、
どんどん使いやすくなる総合的翻訳者支援・翻訳情報発信サイト
「みんなの翻訳」を、情報通信研究機構・言語翻訳グループと
東京大学図書館情報学研究室が開発、公開。
高品質辞書の部分を三省堂が協力。

創造的な作品に柔軟な著作権を定義するライセンスシステムを提供する
NPO法人「クリエイティブ・コモンズ」の考え方に基づいて運用。
利用者が翻訳情報を共有することで、爆発的に増えている
オンライン個人翻訳者の翻訳、NPO、NGOによる翻訳の効率を改善し、
機械翻訳など言語処理技術の発展にも役立つ、と期待。

現在は、日本語と英語(英日、日英)だけだが、
今後、対象言語を中国語、フランス語などに順次増やしていく予定。
「サイトが提供する翻訳支援環境を利用することにより、
翻訳者は翻訳時間を最大で3割程度削減することができる。

翻訳された文書を共有することにより、
この翻訳支援環境は一層充実するようになっているため、
たくさんの翻訳者がこのサイトを使って翻訳をすれば、
より一層簡単に翻訳ができるようになる」

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0904/0904092.html

「グランドスラムへの扉」(4)盛田正明氏 仙台時代、テニスと出会う

(日経 3月11日)

テープレコーダーのヘッドに使うフェライト(磁気素材)を開発するため、
盛田氏は東北大学に研究生として派遣。

当時の仙台は、研究所の周りも火葬場や墓地しかなかった。
研究所の周囲も何もない場所だったが、テニスコートが2面あり、
若い助教授が休み時間にテニスをしていた。
私もできそうだと思いラケットを買って始めたのが、テニスとの出会い。

若くて体力が余っていたので、日曜日にはテニスクラブに通い、
朝から晩まで夢中で球を追いかけた。
我流で、誰かに教えてもらった訳ではない。
小さいころは体が弱かったが、10代の成長期に戦争で厳しい訓練を
経験したおかげで体力がついていた。

3年の研究生活が終わり、東京に帰れると思っていたら、
井深大さんから「仙台に工場をつくれ」と指示。
多賀城町(現多賀城市)の畑に囲まれた土地に、
総勢27人の小さな町工場をつくった。

仙台工場では、テープレコーダー用フェライトを生産。
現在は、磁気記録メディアの大型工場に。
東北大の岡村俊彦教授の下でフェライトの研究を手伝っていた
高崎晃昇さんに、井深さんや兄(昭夫氏)がお願いし、
工場長になってもらった。
私は技術担当だったが、会社員としては新人同然だったので、
高崎さんには教えて頂くことが多く、大変お世話になった。

振り返れば、仙台工場時代が1番楽しかった。
夜は泥棒が入る恐れがあったので、週3回は工場に泊まった。
誰かがけがをすると、バイクに乗せて病院に運ぶなど何でもやった。
仕事と私生活の区別がなく、いつ会社がつぶれるか分からないという
不安もあったが、組織や人間関係の煩わしさもなかった。

井深さんは、ソニー設立の目的として
「技術者が技能を発揮し、自由闊達で愉快な理想の工場を建設する」
ことを掲げていた。
私も、仙台で理想の工場を目指して仕事に取り組んだ。

2年ほど東京に戻って、テレビ放送用テープの開発に携わり、
再び仙台に戻って今度は放送用テープの工場を新設。
30代を仙台で過ごし、結婚して子供も生まれた。

1968年、厚木工場(神奈川県厚木市)でトランジスタの製造を担当。
この異動は大きな転機だった。
仙台工場では、技術では自分がトップだという自負があった。
トランジスタの知識はまったくない。
未知の分野に放り込まれてしまった。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/hiroku/hir090310.html

2009年4月16日木曜日

コードなくても充電 ハイブリッドバス都営路線に登場

(サイエンスポータル 2009年4月7日)

コードを使わなくても、簡単に充電できるハイブリッドバスが、
晴海埠頭~東京駅丸の内南口間の都営バス路線に登場。

実証走行試験のため、土日を除く27日まで、
1日2往復という限定運行だが、都市内路線での営業走行は初めて。

このハイブリッドバスは、国土交通省が2002年度から産官学連携で
開発・実用化を進めている次世代低公害車の一つで、
車両の製作は日野自動車が担当。

ディーゼルエンジンと、リチウムイオンバッテリーで動くモータを備えている。
路面に設置した給電装置(コンクリート内に埋め込まれている)から
電磁誘導により、車内の2次コイルを経て、
リチウムイオンバッテリーに急速充電できる。

コードを必要としないので、停車中に簡単に充電できるのが最大の特徴。
電気だけで走行した場合、1回の充電で約15キロ走行できる。
この間、CO2の排出はない。

2016年夏季オリンピック開催立候補都市訪問として
走行試験期間中に来日が予定されている
国際オリンピック委員会メンバーにも、紹介。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0904/0904071.html

卵の力を見直そう、良質なたんぱく質で低カロリー、ダイエット効果も

(日経ヘルス 4月8日)

今、米国や英国を中心に卵の良さが再認識。
卵には、筋肉や骨の維持に欠かせない9種類の必須アミノ酸が含まれる。
卵が、「良質なたんぱく質を含む食品」といわれるゆえん。
エネルギーの産生に必要なビタミンB群も多い。
卵は吸収が良いので、効率良くエネルギーに変換。

米国での研究によれば、胃腸で吸収されて体の組織に変わる率が
卵白は100%、牛乳は91%、牛肉は80%、大豆は74%。
卵は、1個当たり約75kcalと低カロリーで、腹持ちがいいため、
朝食に卵2個を加えた食事で、体重や腹囲が減ったとも報告。

いいことずくめの卵だが、気がかりはコレステロール。
コレステロールが多い食品は、動脈硬化や心臓病につながる可能性が。
卵の摂取は、血中コレステロール濃度にほとんど影響しないことも、
複数の研究を分析してわかってきた。

家族に血中コレステロール濃度が高めの人がいる場合、
週に2~3個にとどめておく方が無難だが、そうでなければ、
食べる個数を気にする必要はない。
「バランスのいい健康的な食生活に、卵は欠かせない」

(Nutr. Today; 44, 43-48, 2009 / Nutrition Bulletin; 34, 66-70,2009)

http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20090408/103325/

「グランドスラム」への扉(3)盛田正明氏 技術とビジネス、違い痛感

(日経 3月10日)

東京工業大学の学生だった正明氏は、東京通信工業(現ソニー)を
設立した井深氏や兄(昭夫氏)の薦めで、磁気材料を勉強。

井深さんは、日本で誰も手掛けていなかったテープレコーダーを
開発しようとしていた。
東工大の星野教授の下で磁気素材を学んだ私は、
卒業後は実家の酒屋を手伝おうかと考えたが、
せっかく勉強したことを生かすため、設立5年目のソニーに入社。
実家は、二男の和昭が継ぐことに。

入社すると井深さんに呼ばれ、京都で映画の技術を学ぶか、
東北大学で磁気材料を勉強するか、どちらかをやってくれないかと。
井深さんは、映画の技術にも興味を持っていた。
隣にいた兄が、「京都に行くと遊んでしまう。仙台に行け」と言うので、
東北大の科学計測研究所に研究生として行くことに。
磁気の研究で、世界的に有名な岡村俊彦先生の下で働いた。

1951年、24歳の時、盛田氏はソニー1年目を東北大研究員としてスタート。
井深さんは、新入社員に給料を払いながらよく勉強させたなと思う。
ソニーは創業間もない中小企業で、社員も数十人。
当時は、父(盛田久左衛門氏)らから資金援助も受け、
人手も資金も足りなかったはず。
それでも私を派遣したのは、将来を考えていたからだろう。

東北大は、磁気の最先端技術を研究。
東工大時代はあまり勉強しなかったが、東北大では週に3日徹夜するなど
本気で取り組んだ。

蘭フィリップスの報告書に目を通していると、フェライトを使うと
当時の電話線の30倍以上の情報量を伝送できると。
日本電電公社(現NTT)の依頼を受け、東京・三鷹にある研究所で
1、2カ月実験し、欧州に負けない水準のフェライト開発に成功。

特許も取得できたので、嬉しくなって井深さんに
「これは商売になる」と薦めた。
井深さんは、「おまえは考えが甘い」とあっさり否定。
電電公社は、日立製作所や東芝のような大手と取引しているため、
ソニーのような中小企業は入り込めないと言われた。
井深さんの言う通りで、下請けの小さな仕事は受注できたが、
大きな商売にはならなかった。

「どれだけいい技術があっても、ビジネスになるとは限らない」ということを
学んだ強烈な経験だった。
井深さんも、苦い経験をしたことがあったのだろう。
「ソニーは、コンシューマー(消費者)向けに特化しなければいけない」と強調。
一般消費者は、商品が良ければ買ってくれる。
しがらみのない市場でなければ、ソニーのような小さな会社は成功できない、
というのが井深さんの考え。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/hiroku/hir090309.html

気仙両市の税金格差を探る

(東海新報 4月12日)

気仙両市の水道料金について、場合によっては陸前高田市内で、
大船渡市内の30倍も徴収されるケースが。
「3市町で、公共料金や各種税金に違いがあるのか」との答えを
探ろうと、3市町のホームページを閲覧。

その結果、固定資産税、国民健康保険税、学校給食費、保育料など、
多少料金や税額に違いがあった。
果たして、その“格差”は?

きっかけは、気仙両市でアパート経営をしている大船渡市民によるもの。
アパートが多く建てられ、空き室が目立ち、空いた部屋の水道の
休止届を市に提出したところ、
大船渡市では料金が軽減、陸前高田市では軽減されなかった。

大船渡市では、13ミリの水道管使用で基本料金(10トンまで1207円)と
下水道基本料金(同1470円)が無料、
メーター使用料の115円の徴収だけで済む。

陸前高田市では、休止届を出してもメーター使用料157円、
基本料金(5トンまで1365円)と下水道基本料金(10トンまで1890円)の
計3412円を徴収。
「気仙両市で30倍もの差がある」と指摘。

この問題について、同様のケースで高額料金が徴収されているのは、
県内13市の中で陸前高田市だけ。
中里長門市長は、「条例通り執行しているが、見直しの必要がある」
同市水道事業所は、「地理的な条件や人口密度によって、
水道建設費に違いがあり、自治体ごとに料金が違っている」
現在は、早期に料金改正ができるよう事務手続きを進めている。

住田町でも、陸前高田市と同様、仮に休止届が提出されても
料金が軽減される料金体系にはなっていない。
13ミリの水道管使用の基本料金とメーター使用料の合計630円と
下水道基本料金の1785円を合わせた、2415円が徴収。
使用料などは、各市町で条例を定めることによって独自に設定できる。

各種税金はどうか?
気仙3市町の地方税(市町)について比べた(非課税を除く)。

個人の「市町民税」だが、3市町とも税額の計算は所得に応じて負担する
所得割のほか、均等割は市町民税3000円と県民税2000円で同額。
「法人市町民税」は、法人税割額の税率が住田町12・3%、
大船渡市と陸前高田市14・7%。
均等割額の税率年額は、資本金1000万円以下で従業員50人以下の
法人だと、大船渡市と住田町は5万円、陸前高田市は6万円。
均等割額は、9段階に区分され、陸前高田市は20%ほど高い。

「固定資産税」は、課税標準額と税率を乗じたものが税額となるが、
大船渡市と陸前高田市の税率は1・5%、住田町は1・4%、
「軽自動車税」や「たばこ税」などは同額。

「国民健康保険」は、加入者が病気やケガなどをした時の
医療費に充てられるもの。
税額は、医療費に使われる医療分、後期高齢者支援金分、
介護保険の費用としての介護分の合計で、平等割(一世帯当たり)、
均等割(世帯加入者数)、所得割(世帯の所得に応じて計算)、
資産割(世帯の資産に応じて計算)がある。

21年度から、陸前高田市と住田町で値上げされた学校給食費。
両市町の給食はセンター方式をとり、小中学校の給食は一括して
給食センターが調理、運搬。

陸前高田市では、最近の食材価格の高騰に対応するため、
小学校で年額3000円値上げし、4万7000円、
中学校で2390円値上げし、5万4900円。
日数は4、5日減らして176日。

住田町は、小中学校とも6000円値上げし、小学校が5万円、
中学校が5万6000円。
日数は、前年度より8日増やして180日。

大船渡市は、三陸町内の小中学校はセンター方式で、それ以外は自校、
または共同調理場方式となり、料金と日数に多少の違いがある。
平均は、小学校が4万6714円で184・1日。
中学校は5万1625円で182・6日。

原則世帯全員の課税額の合計で算定される保育料(月額)。
3歳児の最高額は、大船渡市で所得税が5万5000円以上の
家庭は3万3600円、陸前高田市で所得税が7万1000円以上の
家庭は3万3000円、住田町で所得税が4万円以上の家庭は3万円。

税金に関しては、地方税法上適切な税額設定となっているものの、
種類によっては人口規模などによって多少の差異があり、
各種料金についても違いがあった。

本格的な地方分権社会の到来に伴い、近年は市町村が各地域の課題を
自らの考えと力で解決し、質の高い住民サービスを提供していくことが
求められているが、大きな課題となっているのが「少子高齢化」。

今後、税金を負担する人が減り、逆に保健や医療、福祉といった
行政サービスの受け手が増え、市町村の財政運営は非常に難しい。
年々収入が減り、支出は増える状態が続く見通しだけに、
暮らしやすいまちづくりに向けて、住民はこれまで以上に
税金(予算)の使われ方に関心を持つことが必要。

http://www.tohkaishimpo.com/

2009年4月15日水曜日

運動した後、筋肉痛になる?カフェインを摂りなさい

(2009年4月7日 WebMD)

カフェインによって、運動による筋肉痛が軽減される。
コーヒーが、文字通り健康を増進する一杯になる可能性がある。

イリノイ大学の研究者らは、多量のカフェインを摂取する若年男性だけでなく、
そうではない若年男性においても、カフェインの摂取に関連して
疼痛が軽減することを見出した。

大学生に相当する年齢の健康な男性25例と、
運動する必要のある試験への参加の契約を結んだ。
一部の男性は、普段からカフェインを摂取、
1日にコーヒー4杯に相当する量を飲んでいたが、
他の男性は誰もそれほど多くを飲む習慣がなかった。

最大酸素消費量を測定するため、エクササイズバイクを用いた
最初の運動試験を受けた。
高強度の30分間の運動試験を2回受けた。
試験日の前にはカフェイン、アルコール、運動を控えるように指示。

1回の試験では、高強度の運動を行う1時間前に、
男性にプラセボ錠を服用。
もう1回の試験では、運動の前に男性にカフェインの錠剤
(コーヒー2.5 - 3杯に含まれるカフェインと同じ量)を服用。

酸素消費、心拍数、作業量に関するデータを収集、
男性が大腿四頭筋の筋肉痛をどのくらい感じているか定期的に質問。

カフェイン投与後は、プラセボ錠を投与後と比較し、
大腿四頭筋の筋肉痛が有意に軽減。
カフェイン摂取の習慣がある男性も、摂取の習慣がない男性も、
運動試験の前にカフェインを摂取することによって、疼痛が軽減した。

『International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism』
4月号に掲載。

◆カフェインは、どのようにして筋肉痛を軽減?

「脂肪代謝の促進に役立つ」が動機となり、
カフェイン含有する物質を摂取することが運動選手にとって一般的に。
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の運動学と地域医療の教授である
Robert Motl博士は、カフェインが疼痛処理に関係する脳、脊髄のシステムに
作用することを見出し、カフェインが疼痛を軽減できるのではないかと推測。

「予想外の知見は、普段カフェインを摂取することがない人々と、
日常的に摂取している人々に、カフェイン摂取後の運動中の疼痛が、
同じ量だけ軽減したこと」

さらに研究を進めることによって、疼痛軽減が運動選手の成績の改善を
もたらすことができたかどうかが明らかに。
「もし運動し痛みを感じると、疼痛は運動を止めるように教える
嫌悪刺激であるため、運動を止めてしまいがち。
少量のカフェインを摂取させ、感じられる疼痛を軽減できれば、
その運動を続けさせるのに役立つかもしれない」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/95007/

細胞の老化、がんを抑制 二段構えの防御解明

(2009年4月7日 共同通信社)

網膜芽細胞腫などにかかわるがん抑制遺伝子の一種Rbが
働かなくなっても、それを引き金に細胞の老化を促すスイッチが入り、
がん化を進みにくくする仕組みがあることを、
京都大の高橋智聡研究員らが突き止め、
米科学誌キャンサーセル電子版に発表。

生体に備わった二段構えの防御機構。
高橋研究員は、「Rbと老化という両方の防御機構が働かなくなると、
進行がんが起きるのでは。
がんの進行を遅らせる新たな治療法のヒントになるかもしれない」

チームは、遺伝子操作したマウスで実験。
Rbが全く働かなくなると、細胞の成熟を促すタンパク質「N-Ras」が
活性化して緩やかな老化が起き、がん化につながる
異常な細胞の増殖を抑えることが分かった。

Rbと老化遺伝子の両方を抑えたマウスでは、
悪性のがんが大幅に増加。
人の進行がんの多くでRbが働かない現象がみられるが、
老化遺伝子などにも異常が起きている可能性が示された。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/94961/

女性のBMI、日本だけ「減少」 やせ願望?専門家、悪影響を指摘

(2009年4月7日 毎日新聞社)

日本人女性の肥満度を示す体格指数(BMI)が、
10代後半~20代にかけ減少に転じ、他国では見られない特有の傾向。
菅原歩美・筑波大研究員(内分泌代謝科)らのチームの研究。
米疫学誌の5月号に発表。

菅原さんは、「やせていることのイメージは良いが、
実際は健康や出産への悪影響が指摘」

BMIは、6歳ごろから増加。
日本の国民健康・栄養調査と、同様の調査を持つ米国、韓国のデータを
調べたところ、米国男女と韓国、日本の男性は、
10歳以降はBMIが増え続け、韓国女性は18歳ごろ増加が止まり、
20代は横ばい。
日本女性は、15歳ごろ増加が止まり、20代は年齢とともに減少。

58年以降の日本女性のBMIを解析した結果、
50-59年生まれの女性が10代後半から20代前半だった70年ごろ、
一斉にBMIが減り始めた。

若い女性のやせは、摂食障害やうつ傾向、骨密度の低下を起こしやすく、
出産時に低出生体重児になる確率が高い。
曽根博仁・同大教授は、「やせることを勧める風潮が強いが、
若い女性のやせは深刻。
70年ごろを境にやせ願望が強まった背景を探りたい」
……………………………………………………………………………
◇BMI(体格指数)

国際的に肥満度を示す指標として使われ、
体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で算出。
日本肥満学会は、18.5未満をやせ、22を標準、25以上を肥満。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/94985/

「グランドスラム」への扉(2)盛田正明氏 一生戦争続くものと覚悟

(日経 3月5日)

盛田正明氏は1927年5月、名古屋市に生まれ。
実家は、江戸初期から300年以上続く老舗酒屋「盛田」。
ソニーを創業した兄、昭夫氏は第15代当主。

子供のころは体が弱かった。
小学生のとき、1カ月皆勤したことがなかったほどだ。
学校より、家で遊んでいる方が楽しかった。
進学した旧制愛知県立第一中学校は、スパルタ教育で有名。
生徒は全員、何か運動部に入らなければいけなかったが、
しごかれる厳しい部にはとても入れない。

比較的おとなしいバレー部に入ることに。
2年生になるとレギュラーに選ばれ、背が高かったので
前衛のセンターでトスを上げる役。
相手や味方の動きを見ながら、総合的に戦略を組み立てる力が求められた。
4年生の時、全国優勝も果たし、バレーは大学に入学してからも続けた。

勉強はあまり好きでなかったが、物理や数学は面白ろかった。
飛行機が好きで、将来はパイロットになりたい。

1937年、日中戦争がぼっ発。
日本は太平洋戦争に向かって突き進んでいた。
当時は、今とはまったく世界が違った。
4歳の時、満州事変、小学校2年生の時、支那事変(日中戦争)、
中学に入ると大東亜戦争(太平洋戦争)が始まった。
自分の一生は、ずっと戦争が続くものだと思っていた。

中学4年(16歳)の時、米英のスポーツは禁止になり、
「勤労動員」で武器工場に行かされ、勉強や部活どころではなくなった。
軍人が学校に来て、大声で「出征志願者は手を挙げろ」と演説するなど
異様な雰囲気に包まれていた。

どうせ戦争に行くなら、大好きな飛行機に乗りたいと思い、
16歳の時に甲種飛行予科練習生(海軍の航空学校)に応募し、
特攻隊の訓練生になった。
母親は猛反対したが、「国を守るため戦わなければ」。
長男の昭夫は、海軍の技術将校だったが、
次男の和昭は海軍予備学生、三男の私は特攻隊訓練生。
両親は、下の2人の命はあきらめていたと思う。

訓練中の18歳のとき、終戦を迎えた。
「盛田」の酒蔵がある愛知県小鈴谷村(現常滑市)に帰って、
これからどうしようかと考えていた。
昭夫の大阪大学理学部時代の先生が教えていた
東工大専門部を受験して編入することができた。
東京・荏原の親せきの家に兄と下宿、そこから東工大へ通うことに。

兄は終戦の翌年、海軍技術将校時代に知り合った
井深大さんら30人ほどで会社を立ち上げていた。
東京通信工業(現ソニー)だ。
私は学生だったが、何か面白そうなことをしているなあと思っていた。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/hiroku/hir090304.html

カキPRへサービス展開 大船渡町漁家ら研究グループ設立

(東海新報 4月12日)

地元産カキのPRと付加価値向上を図ろうと、
大船渡市大船渡町の漁家らが研究グループを立ち上げた。

食べ放題の焼きガキ販売サービス展開を視野に入れ、
漁家所得の向上や気仙産水産物の知名度アップが期待。

カキ養殖漁家らで構成するこのグループは、
「大船渡湾水産物流通研究グループ」(新沼敬司会長、会員4人)。
設立総会が開かれ、グループ規約や今年度の事業計画、
収支予算などを決めた。

設立の目的は、水産物の新たな販路開拓、付加価値向上などにより、
流通チャネルを多様化することで、
前浜資源の有効活用と消費拡大を図っていく。
事業計画では、主としてカキの低価格時期に付加価値を付けて
高価格で販売し、地場産品のPRに努めていくこと。

地元産カキは、例年1月以降、剥き身の築地市場価格が
他産地との競合により低迷したままシーズンを終え、
現状打開のため、カキに付加価値を付け、
高価格で安定した漁家収入を得る方法を模索していく。

具体的には、焼き台を設置した建物内で、時間内食べ放題の焼きガキを
消費者に販売する「カキ小屋」事業を、県や市、地元漁協の協力を
得ながら展開していく考え。

こうしたサービスは中国・九州地方で広まっていたが、
ここ数年で宮城県の松島や本県の山田町などでも開始。
山田町では、地元観光協会などが主体となって事業を展開、
45分食べ放題2000円の価格で、人気を博している。

碁石海岸観光まつり(5月4、5日)に、焼きガキ食べ放題ブースを設置。
試験的にサービスを提供し、来場者の反応などを確かめていく。

新沼会長は、「我々生産者は、消費者にカキをより手軽に
食べてもらえるよう育てている。
旬の良質なカキを幅広く、安く提供する機会を設けることで、
地元の水産物を全国にPRしていきたい」

http://www.tohkaishimpo.com/

2009年4月14日火曜日

安易なフルマラソンに警鐘 松村邦洋さん蘇生の医師

(2009年4月8日 共同通信社)

ジョギング人気が高まる中、十分な準備をせずにフルマラソンに
挑戦するランナーが増えている。
東京マラソンでは、タレント松村邦洋さん(41)が急性心筋梗塞を起こし、
心肺停止状態に陥った。

松村さんの蘇生にかかわった埼玉医大総合医療センターの
大貫学医師(48)は、「ろくに練習もせず、たまたま抽選に当たり参加した人も。
ジョギングの延長と安易に考えず、フルマラソンには命の危険があることを
意識してほしい」と警鐘。

東京マラソンが開かれた3月22日、テレビ番組の企画で出場した松村さんは、
15キロ地点の手前で立ち止まり後方に転倒。
意識を失い、口から泡を吹いた状態。

ドクターランナーとしてたまたま近くを走っていた大貫医師らは、
心肺停止を確認。
駆け付けた救急救命士が自動体外式除細動器(AED)を使い、
2回目の電気ショックで心拍を再開。

「1分以内に蘇生術を施せたから助かった。
医療スタッフが少ない小規模な大会だったら、助からなかった」

当日、約50人のドクターランナーと連携して伴走し、
様子がおかしい100人以上のランナーに声を掛けた。
「胸が苦しいと訴えた人も数人いた。段階的な練習や健康診断など、
必要な準備をしていない人が多かったのではないか」

松村さんは、フルマラソンの完走経験があり、
昨年の東京マラソンは35キロ付近でリタイア。
「仕事の合間に週に4、5日、皇居周辺を走っていたので、
過信して速いペースで飛ばしてしまった。
心臓が弱っていたと、後で医師から聞かされた」

松村さんが出演する番組を企画した東京メトロポリタンテレビジョン
(東京MXテレビ)は、「企画に無理があったとは考えていないが検証したい」

▽東京マラソン

2007年に始まった、国内最大規模の市民参加型シティマラソン。
国内外の一流ランナーも参加し、東京都心を走る。
今年は、フルマラソンと10キロの部で計約26万人が申し込み、
抽選の結果、約3万5000人が走った。
フルマラソンには約3万人が参加、完走率は約97%。
20人が救急搬送。
運営には、約1万3000人のボランティアが協力、
約500人の医療スタッフも配置。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/8/95020/

笑いの「出前」1千回達成 病院や企業へ、福岡の団体

(2009年4月8日 共同通信社)

笑いを心身の健康やストレス解消に役立てようと、
病院や企業、福祉施設などに出向いて
マジックや大道芸を披露する福岡市の特定非営利活動法人(NPO法人)
「博多笑い塾」による笑いの出前講座が、1000回目を迎えた。
1000回目は、福岡市早良区の旅館で開催。

中学と高校の同窓生が古希を祝う会で、一芸を演じる
「笑招人(しょうしょうにん)」が大広間でこま回しや皿回し、
漫才を繰り広げ、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。

笑い塾は1999年、日本笑い学会(会長・井上宏関西大名誉教授)の
福岡支部として誕生。
出前講座は、1年目は1件だったが口コミで広がり、
現在は九州・沖縄を中心に月に15件ほど開催。
サラリーマンや看護師ら約50人が順次、出演。

笑い塾理事長の小野義行さん(50)は、
「閉塞感が漂う現代社会で、笑いは求められている。
笑いでストレスを発散して元気になったら、今度は周囲を笑わせ、
笑いの連鎖を作り出したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/8/95030/

熱いお茶の摂取は食道癌リスクの上昇と関連

(2009年4月9日 Medscape)

熱いお茶の摂取が食道癌リスクの上昇と強く関連することを示す
イラン北部の地域集団に基づく症例対照研究の結果が
『British Medical Journal』オンライン早版に掲載。

「熱い飲み物の摂取と食道癌リスクとの関連は、
いくつかの研究で世界各地から報告」と、
テヘラン医科大学シャリアティ病院(イラン)のFarhad Islamiら。

「ゴレスタン州で一般に飲まれている飲料はお茶と水だけで、
平均摂取量はほぼ同じ。
食道癌発生率が低い近隣地方の住民に比べ、
ゴレスタン州の住民はより多量かつより高温のお茶を飲んでいた」

目的は、食道扁平上皮癌(SCC)の発生率が高いイラン北部ゴレスタン州に
おけるお茶の摂取習慣の特徴と食道SCCリスクとの関連を評価すること。

お茶の摂取パターンと通常飲むお茶の温度は、
コホート研究に登録された健常被験者でも評価。
食道SCC患者300名のお茶の摂取について、症例対照研究のマッチングした
近隣対照被験者571名およびコホート研究の参加者48,582名と比較。
主要評価項目は、熱いお茶の摂取に伴う食道SCCのオッズ比(OR)。

紅茶を飲む習慣があると回答したのは、コホート参加者の98%、
平均1日摂取量は1L以上。
お茶の温度は、参加者の39.0%が60°C未満、38.9%が60-64°C、
22.0%が65°C以上であると回答。
回答されたお茶の温度は、実際の温度測定値と中程度の一致。

症例対照研究では、ほのかに温かいまたは温かいお茶に比べ、
熱いお茶(OR 2.07)、非常に熱いお茶(OR 8.16)を飲んでいる場合に
食道癌のリスクが高かった。
お茶を注いでから2-3分後に飲んでいる場合(OR 2.49)、
注いでから2分以内に飲んでいる場合(OR 5.41)も、
注いでから4分以上経過後に飲んでいる場合に比べてリスクが有意に高い。

飲むお茶の温度に関する質問の回答は、
お茶を注いでから飲むまでの時間間隔と強く一致。
「熱いお茶を飲むというゴレスタン州で一般的な習慣は、
食道癌リスクの上昇と強く関連」

本研究の限界として、お茶を飲んだ量と温度に関する
情報バイアスがある可能性、妥当性を検証する試験(validation study)が
健常者で行われたこと、選択バイアスがある可能性、欠測データが
いくつかあることが挙げられる。

「ゴレスタン州住民の大部分が熱いお茶を飲んでいるため、
本集団における食道癌症例のかなりの割合が
この習慣で説明できる可能性がある。
ゴレスタン州および同様の習慣が一般的にみられる他の高リスク集団で、
食道癌発生率を下げるためには、熱いお茶を飲むことの危険性を
人々に知らせることが有効かもしれない」

王立ブリスベン病院クイーンズランド医学研究所(オーストラリア)の
David Whiteman博士は、お茶を飲む前に5分間冷ますことを推奨。
「熱が腫瘍の発生を促進する機序については、さらに調査する必要、
今回の知見より新たな弾みが得られるかもしれない。
お茶を警戒する理由とはならず、お茶を飲む習慣に対する
人々の熱意がそがれるべきではない。

お茶を作ってからカップに注ぐまでの間、5-10分間の間隔をおくという
アドバイスに従うべき。
お茶の風味を十分に引き出し、熱傷の危険性を下げることができる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/9/95102/