(CNN 6月28日)
15歳で家族を失い、重傷を負いながら、
それでも笑顔を見せた少年の強さが忘れられない――。
01年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の
親善大使を務める米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、
難民支援活動への情熱を語った。
ジョリーさんは親善大使として、世界各地の難民キャンプを訪問、
イベントなどを通して啓蒙活動を続けてきた。
夫の俳優ブラッド・ピットさんとの間の子どもたちのほか、
難民の子らを養子にして育てている。
夫妻は、6月20日の世界難民の日に先立ち、
パキスタンの避難民に100万ドルを寄付。
ジョリーさんは難民の日の記念イベントなどの合間に、
CNNとのインタビューに応じた。
「現時点で最も気がかりな難民問題は?」との質問に、
ジョリーさんは「パキスタン」と答えた。
「避難民は、短期間のうちに200万人にも達した。
可能な限りの支援が寄せられても、間に合わないほどのペース」
ジョリーさんは数カ月前、パキスタンの隣国アフガニスタンを訪問。
同国の状況についても、「支援団体が危険にさらされ、
活動できない地域が広がっている」と懸念。
「これまでに話を聞いた人々の中で、忘れられない人物は?」、
ジョリーさんはある少年との出会いを紹介。
「かれは15歳前後。背中を銃で撃たれ、体がまひしていた。
家族は全員殺害され、天涯孤独の身。
それでも驚くほどけなげで、笑顔と優しさに満ちていた。
現地で出会ってから数カ月後に亡くなってしまったけれど、
生きていたらどんなに立派な人物になっていただろう。
私に強さを教えてくれたかれのことを思うと、
自分自身の今の暮らしにただ感謝するばかり。
文句など言えないと思います」
ジョリーさんは、夫妻の子どもたちについて、
「世界に飛び出して人々の暮らしぶりを見たり、
強く生きる子どもたちと出会ったりしてほしい。
そうすることによって、より良い人間になれると思うから」
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200906280017.html
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