2007年11月6日火曜日

6時間疾走の「スーパーマウス」=遺伝子組み換えで誕生

(時事通信 2007/11/02)

毎分20メートルの速度で5~6キロの距離を、
最大6時間にわたって連続疾走できる驚異的な体力のマウスが
遺伝子組み換えで誕生した。
米オハイオ州ケース・ウェスタン・リザーブ大学の研究チームが発表。

リチャード・ハンソン教授によると、
この「スーパーマウス」は、既に500匹近く生まれている。
エネルギー源に主に脂肪酸を使うが、
疲労物質とされる乳酸の発生が極めて少ない特性があり、
「人間に例えれば、自転車ロードレースの
元王者ランス・アームストロングに匹敵する」。

J Biol Chem. 2007 Nov 9;282(45):32844-55. Epub 2007 Aug 23.

Overexpression of the cytosolic form of phosphoenolpyruvate carboxykinase (GTP) in skeletal muscle repatterns energy metabolism in the mouse.

Hakimi P, Yang J, Casadesus G, Massillon D, Tolentino-Silva F, Nye CK, Cabrera ME, Hagen DR, Utter CB, Baghdy Y, Johnson DH, Wilson DL, Kirwan JP, Kalhan SC, Hanson RW.

Transgenic mice, containing a chimeric gene in which the cDNA for phosphoenolpyruvate carboxykinase (GTP) (PEPCK-C) (EC 4.1.1.32) was linked to the alpha-skeletal actin gene promoter, express PEPCK-C in skeletal muscle (1-3 units/g). Breeding two founder lines together produced mice with an activity of PEPCK-C of 9 units/g of muscle (PEPCK-C(mus) mice). These mice were seven times more active in their cages than controls. On a mouse treadmill, PEPCK-C(mus) mice ran up to 6 km at a speed of 20 m/min, whereas controls stopped at 0.2 km. PEPCK-C(mus) mice had an enhanced exercise capacity, with a VO(2max) of 156 +/- 8.0 ml/kg/min, a maximal respiratory exchange ratio of 0.91 +/- 0.03, and a blood lactate concentration of 3.7 +/- 1.0 mm after running for 32 min at a 25 degrees grade; the values for control animals were 112 +/- 21 ml/kg/min, 0.99 +/- 0.08, and 8.1 +/- 5.0 mm respectively. The PEPCK-C(mus) mice ate 60% more than controls but had half the body weight and 10% the body fat as determined by magnetic resonance imaging. In addition, the number of mitochondria and the content of triglyceride in the skeletal muscle of PEPCK-C(mus) mice were greatly increased as compared with controls. PEPCK-C(mus) mice had an extended life span relative to control animals; mice up to an age of 2.5 years ran twice as fast as 6-12-month-old control animals. We conclude that overexpression of PEPCK-C repatterns energy metabolism and leads to greater longevity.

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007110200523

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これは面白いですねえ。
どんな遺伝子を組み込んだのか、あるいは増幅させたのかは
詳細はまだ分かりませんが。
運動能力を高めるものとして、いろんな遺伝子が候補にあがっていますが、
実際に「スーパーマウス」と呼べるようなものはありませんでした。

ただし、スポーツ界にとっては危惧すべき面も。
遺伝子ドーピングという言葉があるように、
この技術は悪用される場合もあります。
ある遺伝子を動かすことで、
さまざまな悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。
研究者としてのモラルと情報公開が重要になりますね。

勤勉さが発症を抑える? アルツハイマー病で米大学

(共同通信社 2007年10月2日)

勤勉、実直な性格や生活様式が、アルツハイマー病の発症を抑える
可能性を示す約1000人の追跡調査による研究結果を、
米ラッシュ大医療センターの研究チームが発表。

平均年齢75歳の健康な997人を12年間、追跡調査したところ、
176人がアルツハイマー病を発症。
調査参加時に性格テストを実施しており、性格と発症との関係を分析。

その結果、「目標達成に熱心に取り組む」、
「やることすべてに優秀さを追求する」、
「時間に間に合うよう、ペース配分をする」といった
「勤勉、実直」を示す項目で高得点を挙げたグループは、
得点が低いグループに比べ、89%も発症リスクが低かった。

勤勉な人では、死後に脳を調べると
アルツハイマー病の特徴を示す病巣があったのに、
生前に認知症が現れなかったケースも。

「勤勉な生活様式によって、脳神経が保護されるのかもしれない。
発症を遅らせる方法の開発につながる可能性がある」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=56496

2007年11月5日月曜日

石の「水切り」51回、世界記録をギネス認定

(excite 2007年10月03日)

米ペンシルバニア州の男性が、
水面に石を投げて跳ねさせる遊び「水切り」で51回の世界新記録を出した。
これまでの世界記録は40回。

ラッセル“ロック・ボトム”ブライヤーズさんは7月19日、
ピッツバーグのおよそ70マイル北、アレゲニー川とフランクリンの
フレンチクリークの交わるところで記録を達成。
石は250フィート (75メートル) ほどの距離を跳ねていったという。

ギネス世界記録の専門家たちが、録画された映像をひと跳ねひと跳ねの
波紋までチェックし、ブライヤーズさんを世界記録保持者に認定。

ブライヤーズさんは、「その日、僕は40回ほど石を投げましたが、
記録を出したのは最初の一投でした」と、
ギネスの職員といっしょに現場で記録を確認した『ピッツバーグ・ポスト』紙に語った。

前の世界記録は、ペンシルバニア州エンポリウムの
カート・スタイナーさん (42) が2002年に出したもの。

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081191347479.html

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これは凄い記録ですね。
どうすれば、水切りを51回もできるんでしょう???
私はせいぜい3回ぐらいですかね。
それに、40回も投げ続けたというのは驚きです。
私はせいぜい5回くらいですかね。ガラスの肩なもので。。。
水切りもギネスに認定されているとは、これまた驚きです。
水切りを録画していたのも、これまた驚きです。

“血液サラサラ”効果のタマネギ 「ゴクリ」が新しい



(毎日 2007.9.23)

“血液サラサラ”効果で知られる食物といえば、タマネギ。
オニオンスライスにしたり、すりおろしてドレッシングに使ったり…。
工夫しながら毎日せっせととっている人も多い一方、
手間なく栄養成分をとることができる“たまねぎ飲料”が注目。

飲む玉葱」は、200ミリリットル入りのペット飲料。
韓国で開発・製造されたものを日本人向けに改良し、発売したところ、
健康志向の中高年によく売れ、30%以上がリピーターというヒット商品。

輸入元であるコピス(福岡市)の立川皓第専務は、
「血圧が高い人は、医者に『タマネギを煎じて飲みなさい』といわれるが、
現実的には難しい。ジュースだと、手軽に続けられると好評」 。
まとめ買いする人が多いのも特徴。
タマネギ特有の辛みやにおいを想像し、恐る恐る飲んでみたら、
リンゴ果汁やはちみつを加えてあるので甘くて飲みやすい。
口にわずかに残る風味や香りがタマネギを感じさせる。
焼酎を割ってヘルシーチューハイにしたり、リンゴジュースで割って飲む人も。

タマネギが注目されている理由の一つは、「ケルセチン」という抗酸化成分。
食品総合研究所の津志田藤二郎さんは、
「ケルセチンは、植物が生産する黄色色素で、フラボノイドの仲間。
強い抗酸化性が、動脈硬化の原因となるLDL(悪玉コレステロール)の酸化抑制や、
老化の抑制、遺伝子の酸化傷害を抑えることによるがんの予防などにも
関与すると推定され、研究が進められています」。
では、効率的に摂取するには?
「ケルセチンの多くは、糖と結合した配糖体として野菜などに含まれます。
タマネギの組織からケルセチン配糖体がよく溶け出るのは、煮物。
固形の状態より、ジュースの方が溶け出る量が多い」

ケルセチンに着目したのが、キッコーマンが発売した
デルモンテ たまねぎ習慣」(内容量920グラム)。
ニンジンやトマトなどの緑黄色野菜をベースにしたタマネギ飲料で、
本州で主に栽培されている「ターザン種」と比べ、
約2倍のケルセチンを含む北海道産タマネギ「スーパー北もみじ」を使用。
タマネギをピューレ状にする際、瞬間的に加熱破砕する特許製法で、
タマネギ特有の辛みや苦み、くさみを減らし、甘みを引き出しているという。
特有のクセをカバーし、飲みやすくしてあるタマネギ飲料。
「タマネギは苦手」という人も、試してみる価値はありそう。

2007年11月4日日曜日

葬儀、お墓 自分流 海上での散骨20万~50万円 「墓地いらない」13%

(毎日新聞 2007.9.21)

葬儀やお墓にかかる費用は宗教も関係し、不明な部分が多い。
寺に戒名の費用を尋ねたら、「お気持ちで」と言われ、
慌てて近所の人に聞いて回ったという話も。

さらに墓を持てば、墓参りなど永続的なかかわりや費用も発生。
近年は、海などへの散骨も定着しつつあり、多様化。

日本消費者協会が平成15年に行った調査では、
葬儀一式費用(葬儀社に支払った額)の全国平均は、150万4000円。
最低額は11万円、最高は400万円と幅が大きい。
飲食接待費用は、平均38万6000円。
戒名、お経など寺院関係費用で、平均48万6000円。
「戒名は30万円程度からだが、
料金ではなく志なので明確なものはない」(葬祭業関係者)。

冠婚葬祭の互助会「くらしの友」の堀田恵則課長は、
「『普通』の形式はない。どんな疑問も尋ねて、自分で納得することが重要」。

墓地は、民営、公営、寺院墓地などに分かれる。
墓地関連費用でよく耳にするのが、永代使用料。

須藤石材池袋営業所長の萩原秀紀さんは、
「墓地の使用権で、土地と同じように価格差がある」。
大都市圏以外では、民営墓地は1平方メートル当たり10万円前後、
都心の一等地の寺院墓地では500万円といった例も。
駅に近い方が一般的に永代使用料が高く、利便性が反映。

墓も個人の好みがあり千差万別。
千葉県船橋市内の霊園で試算してみた。
1・5平方メートルの永代使用料は、36万円から。
墓石は材質で差があり、中国産御影石を使った場合、100万円前後。
高級な黒御影石で200万円前後。
このほか、手数料や寺院関係費用など諸費用を10万円程度。
総計は、146万円~246万円程度。年間管理料は3000円。

萩原さんは、「墓地選びはカタログではなく、案内を頼んで
実際に目で確かめることが重要」。

墓の場合、少子化進展で継承が続くかどうかが問題。
そのため、ほかの人と一緒となる合葬形式も増えている。
寺の永代供養墓の場合、一般的な仕組みは、
一定期間は骨つぼのまま安置し、その後ほかの遺骨とともに葬る。
最初から遺骨を一緒にする形式もある。
費用は10万~100万円程度。基本的に年間管理料は必要ない。

遺骨を自然にかえす散骨は、船や軽飛行機を使い海上で行う形式が多い。
チャーターした場合は、20万~50万円。
乗船せずに代行する場合は10万円以下の料金を掲げる業者も。
墓地を持っていない人のうち、墓地購入に前向きの人は約30%、
「自然葬などが希望で墓地はいらない」が約13%、
合葬墓、永代供養墓は計約6%と、考え方も多様化。

葬儀関連冊子編集に携わった関沢七重出版編集部長は、
「葬儀や墓などの形式はさまざまで、生前に自分の希望を伝え、
業者とも相談しておくことがベスト。
遺族になったら、どんなに突然でも葬儀までには数日の余裕があるので、
あわてずに複数の業者の見積もりを納得するまで検討すべき」。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/070921/sty0709211040022-n1.htm

肥満のままでも糖尿病改善 特定酵素の欠損が鍵

(共同通信社 2007年10月1日)

肥満でも、ダイエットしないで糖尿病やメタボリック症候群を治療できる?

そんな夢のような方法を、島野仁・筑波大准教授(内分泌代謝・糖尿病内科)らの
研究グループがマウスの実験で突き止めた。

糖尿病は、膵臓が分泌するインスリンが不足したり効きが悪くなったりして、
細胞が血液中のブドウ糖を取り込まなくなる。
今回、ある特定の酵素を欠損させることでインスリンの効きが悪くなる状態の
「インスリン抵抗性」を改善することに成功。

研究グループは、体内で糖から脂肪を作る際、
脂肪酸を構成する炭素分子の鎖を長くする酵素「Elovl6」に着目。

遺伝子組み換えによりこの酵素を欠損させたマウスで実験したところ、
肝臓で短い脂肪酸が増え、脂肪の質が変わった。
酵素が欠損したマウスを肥満にさせたところ、
通常の肥満マウスに比べインスリン抵抗性をほとんど示さず、血糖値も正常。

島野准教授は、「太り放題でも病気にならない治療薬ができるかもしれない。
しかし、あくまで生活習慣病には食事や運動の改善が一番で、
それがどうしても続かない患者への手段だ」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=56375

2007年10月28日日曜日

喫煙者率26%、過去最低 07年調査、12年連続で

(共同通信 2007年10月18日)

日本たばこ産業(JT)が、2007年の全国たばこ喫煙者率調査によると、
たばこを吸う成人の割合は前年に比べて0・3ポイント減の26・0%と、
12年連続で過去最低に。

男女別では、男性の喫煙者率は1・1ポイント減の40・2%、
女性は0・3ポイント増の12・7%。

地域別にみると、喫煙者率が最も高かったのは、
男性が東北地方(46・0%)、女性は北海道(19・4%)。
北陸・甲信越、東海、近畿、中国、四国の5地域では
男性の喫煙者率が40%を下回った。

たばこを吸う人が減っている理由について、
JTは「健康意識の高まりや喫煙規制の強化が影響した。
退職した団塊の世代が、仕事のストレスがなくなったために
喫煙をやめていることも背景にある」と分析。

調査は5月に実施し、約1万9200人から回答を得た。
06年に訪問調査から郵送での調査に切り替えたが、
JTは「下落傾向であることは間違いない」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=58157

リンゴが喘息の予防に有効な可能性

(WebMD 9月19日)

毎日リンゴを食べることで、妊婦が児の喘息や喘鳴を予防できる可能性が。
新しい研究で、母親が妊娠中にリンゴを定期的に食べていた児では、
母親が妊娠中にあまりリンゴを食べなかった児に比べて、
5歳までに喘息または喘鳴を発症する可能性が大幅に低い。

小児喘息は、米国において深刻化しつつある問題である。
妊娠中にもっと多くのリンゴを食べることによって、
小児の喘息を予防できる可能性があることが示唆される。

1,200組の母子を対象として、妊娠中の母親のリンゴの摂取状況と
小児喘息および喘鳴の発現率の関連が比較。
その結果、小児の喘息・喘鳴のリスク低下との関連が認められた食品は、
リンゴのみであることがわかった。

リンゴ摂取が最も多かった群(1週間に4個以上)の母親から生まれた子では、
リンゴ摂取が最も少なかった群(1週間に0-1個)の母親から生まれた子よりも
これまでの喘鳴のリスクが27%低く、小児喘息のリスクはおよそ半分。
この研究では、濃縮液を原料とするリンゴジュースの飲用や、
1日1本以上のバナナの摂取と喘鳴発現率の改善との関連も示された。

ユトレヒト大学(オランダ)のS.M. Willersらは、
リンゴの予防効果は、リンゴに含まれているフラボノイド等の
植物化学物質によるものである可能性が高い。

Willers, S. Thorax, September 2007; vol 62: pp 772-778. News release, Apple Products Research and Education Council.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=55882

2007年10月27日土曜日

「賢い患者になる」「健康食品」 <3>

(共同通信社 2007年8月14日)

今年2月、スギの花粉を加工した健康食品(カプセル)を飲み、
和歌山県の女性が全身性アレルギー反応によるショック症状に。

厚生労働省が成分などを分析したところ、
医薬品の成分が検出され、和歌山県は薬事法に基づいて
山形県の製造販売会社に販売停止と回収を指導。

また、ここ数年、インターネットを通じて中国から手に入れた健康食品を
食べた人が相次いで頭痛や下痢などを訴えたほか、死者も出た。

1兆円とも3兆円ともいわれる健康食品の市場規模。
国民の健康志向が高まるのに伴って、市場は拡大傾向にあるが、
健康被害やトラブルも確実に増えている。

「『食品だから』との安易な気持ちが、深刻な事態を招く原因に」
と国立健康・栄養研究所は警告。

日本には、法令上"健康食品"という定義はない。
メーカーなどが、「健康に良い食品」という意味で使っているにすぎない。
欧米に比べ、健康食品に対する国の取り組みは遅れ気味だ。

それでも2001年、国は安全性や有効性などに基づいて
他の食品との差別化を目指す保健機能食品制度をスタート。
健康食品による被害やトラブルの急増に対応するためだけではなく、
市場拡大を期待する食品業界から強い要望があったため。

制度によると、保健機能食品は、体の生理的な機能に働き掛けて
特定の効果が期待できる「特定保健用食品」(特保)と、
不足しがちな栄養成分を補給できる「栄養機能食品」に大別。

現在、特保は約700品目あり、虫歯になりにくくするといわれる
キシリトール入り食品などが知られている。
販売するには、安全性や有効性の審査をパスすることが必要。
約2年前には、「条件付き特保」が追加。
栄養機能食品は、カルシウムやビタミンなどの栄養素を表示して販売。
審査はないが、国の規格基準をクリアしていることが条件。

これとは別に、低タンパク食品や乳幼児用調製粉乳など
特別の目的をもつ「特別用途食品」があり、
特保と同様、国の許可がなければ表示できない。

「メディアから健康食品の情報が連日流されているが、
視聴者が誤解してしまうような情報も少なくない。
健康食品に対する正確な理解が不可欠。
おかしいと思ったら最寄りの消費者センターで相談を」。

=============
条件付き特保

一般の特保ほど有効性に科学的根拠はないが、
一定の有効性が確認されている食品のこと。
中性脂肪の減少が期待される商品が出た。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52372

「賢い患者になる」「健康食品」 <2>

(共同通信社 2007年8月14日)

医療の場で治療効果を高め、回復を助ける食品こそ、
本来の健康食品といえる。
藤田保健衛生大七栗サナトリウム(津市)の東口高志教授は
「栄養管理はすべての治療の基本となる医療」。

医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、検査技師らの
栄養サポートチーム(NST)が、患者のデータが表示されたパソコンを囲み、
今後の栄養管理の方針を確認。
大学病院初の緩和ケア病棟など、
計218床の全患者についてNSTが栄養状態を把握。
必要な栄養をどうやって摂取していくか計画を立て、
病状や回復程度に合わせて細かく調整していく。
東口教授は、「NSTが栄養管理をすることで患者の回復が早く、
入院日数が短縮される。その結果、医療費も削減できる」。

入院してくる患者には、タンパク質などの栄養素が不足していることが多く、
特に高齢者に栄養不良が多い。
栄養不良の状態では治療の効果がうまく現れなかったり、
手術後に感染症などの合併症になる率が高い、
床ずれができやすいなど、多くの問題がある。

しかし、治療の初めから患者が必要な栄養を摂取することで回復が早まり、
患者の生活の質(QOL)も高まる。

早く口から栄養をとることも重要。
「入院したら点滴で栄養補給」というイメージがあるが、
点滴よりも腸から栄養を吸収することで腸の機能が維持され、
全身の状態がよくなる。
患者に合わせて、成分や濃度の異なる医療用栄養剤などを使い、
早く通常の食事ができるようにしていく。

バニラ味、コーヒー味など味に工夫した医療用栄養剤、濃厚流動食など、
さまざまな製品が開発されているほか、
国外からは特定の疾患治療や予防用の栄養剤などの導入も。

「高齢社会では、特に栄養管理が重要だ」と指摘。
高齢者は、食事の量が不足したり、好みの偏り、嚥下障害などで
気付かぬうちに栄養不良に陥りやすい。
「地域の医療、介護を通して高齢者の栄養管理を支援する仕組みが必要」。

がん患者には、いわゆる「健康食品」の利用者が多い。
「米食品医薬品局が認可しているものから、成分不明のものまである。
摂取して栄養素が過剰になったり、逆に不足することもあるので、
医師やNSTに相談してほしい」とアドバイス。

==============
栄養サポートチーム(NST)

日本では、1998年に全入院患者を対象とするNSTが初めて本格的に導入。
昨年、栄養管理に診療報酬が認められたことにより、
現在では1000以上の施設に設置。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52371

2007年10月26日金曜日

「賢い患者になる」「健康食品」 <1>

(共同通信社 2007年8月14日)

一口に「健康食品」といっても、
怪しげなものから「特定保健用食品(特保)」まで、
さまざまなものが出回っている。
患者として、どうしたらうまく利用することができるのだろうか?

代表的な健康食品であるサプリメントについては、医師の間でも意見が分かれる。
「上手に使えばプラス」と言うのは、
稲毛病院(千葉市)ビタミン外来の佐藤務医師。
「今は食物素材の栄養素低下が甚だしく、サプリメントの必要性が高まっている」
ただ、サプリメントを取るときは、いろいろなタイプがあることに注意が必要。
同じ1粒でも、一方は栄養素、もう一方は薬理作用の場合があり、リスクを伴うことも。

佐藤医師は、「取る場合は、必要性と安全性の高いものから。
ベースは栄養素。少量をバランス良く、まんべんなく取る必要がある」。
優先順位の第1は、ビタミン、ミネラル、タンパク質。

サプリメントで一番問題なのは、頭では薬ではないと分かっているのに、
実際には薬と同様に、取るだけで効くと思い込んでいること。

「サプリメントは、ただ取るだけでは体内で働かない。
どうしたら体内で働くのかを考えないと病気のケアにつながらない」。
サプリメントを働かせるためには、食事、運動、睡眠などの生活習慣の改善が必須。
「食事を主体に改善し、取り切れない部分はサプリメントで取り、
バランスを整えた上で、新陳代謝をよくしていく。まず食事が大事」

まず始めるのは、体をつくること。
新陳代謝を促進し、髪の毛や肌、つめなどをきちんとつくると、体が動けるようになる。
「新陳代謝がしっかりしてくると、体が変わってくる。
例えば『つめが割れなくなりました』と患者さんが言うようになる。
そうすると、無理なくエネルギー代謝が進むようになり、
免疫系や内分泌系、神経系など全身のネットワークが強化され、
精神面も安定し、症状の改善が見られるようになる」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52370

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サプリメントを効果的に使用するためには、
まずは自分の体調を把握すること。
食事や運動、ストレスといった日常生活に乱れが出ていては、
いくらサプリメントを取っても効果はありません。
サプリメントは、あくまでも「補助」食品でしかないのですから。
本末転倒にならないように、気をつけましょう。

2007年10月22日月曜日

卵子2つから作られた「二母性マウス」が誕生!

(nature Asia-Pacific 

東京農業大学応用生物科学部バイオサイエンス学科 河野友宏教授

ほ乳類には、雄と雌の2つの性がある。
生物学者は、その理由を
「多様な遺伝子の組み合わせをもつ方が生存に有利だから」、
「細菌やウイルスなどの有害遺伝子を排除するため」などと説明してきたが、
いずれも確証は得られていない。

河野教授は、有性生殖の進化やその制御メカニズムを解く鍵になると
思われる大きな成果をあげた。
精子を使わず、卵子2つから確実にマウスを誕生させることに成功。

ほ乳類では、雄の精子と雌の卵子が受精して、
両者のゲノムからなる2倍体の次世代が誕生する。
子はその遺伝子を、父親と母親から等しく半分ずつ譲り受ける。
ただし、その発生過程では、精子と卵子からの遺伝子が
同じようにはたらくわけではない。
使われない方の遺伝子は、「メチル基」が付加されることで
不活性化されている(メチル化)。
こうした遺伝子の発現調節は、「ゲノムインプリンティング」とよばれ、
発生学の重要な研究テーマに。

「精子と卵子のゲノムインプリンティングが、いつ、どのように成立し、
個体の発生にどう影響しているのかを検討したいと考えた」。
研究を進めるには、卵子の遺伝子だけから発生するマウス(二母性マウス)を
作ってみるのがよいと確信、
卵子(卵母細胞)と精子のゲノム中で、どのような遺伝子が
インプリンティングされているかを調べ、
卵子のパターンを「精子のパターン」に変換するシステムを開発。
「マウスの未成熟な卵母細胞のゲノムを精子のパターンに変換し、
それと成熟卵子の細胞を融合させて、13.5日まで胚発生させることに成功」。

精子のパターンに変換した未成熟卵母細胞のゲノム中で、
7番染色体のメチル化領域(父性メチル化インプリント領域)を欠損させると、
成熟卵子と細胞融合させた際の成長率が高まることを突き止め、
2004年に第1号の二母性マウスを誕生させることに成功。
「日本人なら誰でも知っている女性の名前で、
ロマンを感じさせるものをと考え、かぐや(KAGUYA)と名付けた」。

2007年には、7番染色体とともに12番染色体の父性メチル化インプリント領域を
欠損させると、ほぼ確実に個体にまで発生させることが可能に。
「生まれた二母性マウスはやや小ぶりだが、生体機能はまったく正常で、
通常の交配で子どもを産めることも確認」。
現在までに、27匹が誕生しているという。

インプリンティング遺伝子は200以上もあると考えられ、
精子側(精子アレル)と卵子側(卵子アレル)から発現する遺伝子が、
それぞれ約40ずつ明らかに。
「インプリンティングがなぜあるのかは不明だが、
単為発生を防ぐことで母体を保護している可能性などが考えられる」。

ヒトでは、インプリンティング遺伝子の異常による疾患が多く知られている。
今回の成果は、インプリンティングの制御機構の理解を促すだけでなく、
疾患の解明や治療法開発の糸口にもなりうる。
「ヒトに応用することは許されないし、技術的にも全く不可能」。
ただし、一連の研究が再生医療や不妊治療の基礎的な情報を提供しうる。
謎の尽きないテーマに、どこまで迫ることができるか?

http://www.natureasia.com/japan/tokushu/detail.php?id=53

2007年10月21日日曜日

女性の腹囲は80センチを基準に メタボ診断で、東北大発表

(共同通信 2007年10月19日)

東北大大学院薬学研究科の今井潤教授らのグループは、
メタボリック症候群の診断基準になっているウエストサイズ(腹囲)について
「男性87センチ、女性80センチが適切な基準値」と発表。

厚生労働省は、腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、
さらに高脂血、高血圧、高血糖の2つ以上に当てはまるかを基準に。
女性の腹囲を男性よりも大きく設定していることには、異論も出ていた。
研究グループは、「女性の腹囲は引き下げが必要ではないか」と指摘。
日本高血圧学会で発表する予定。

2000-06年にかけて、岩手県花巻市大迫町の男女約400人(平均63歳)に
健康診断を実施。血圧などの健診データを分析し、
メタボリック症候群の該当者を見つける上での最適な腹囲の値を導き出した。

現行の診断基準は、日本高血圧学会などが作成、05年に発表。
その後、国際糖尿病連盟が「男性90センチ、女性80センチ」を
発表するなど諸説出ている。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=58284

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現行の、「男性85センチ、女性90センチ」というのは、
どうもピンとこないですね。
なぜ、体格の小さい女性の方が男性よりも5センチ大きいのか?
女性の方が脂肪量が多いことは確かですが。
まあ、基準は今後も変わりうる可能性がありますが、
少なくともウエストが85センチというのは、
スポーツ選手でない限り、メタボリック症候群の危険性が高いことは
確かですね。私もそろそろやばい・・・。

血液検査で早期診断 アルツハイマー病で米研究

(共同通信 2007年10月16日)

アルツハイマー病の初期症状や将来の発症について、
血液検査で診断・予測する方法を発見したと、
米スタンフォード大などの国際チームが発表。

アルツハイマー病は、健忘症状などを初期症状とするが、
初期段階や発症前の診断は困難。
早期診断に成功すれば、進行を遅らせる治療が効力を発揮する可能性が。

チームは、脳が信号を伝達するタンパク質の放出を通じて
体の機能を制御していることに着目。
信号伝達に関する既知のタンパク質120種類について、
アルツハイマー病患者とそうでない人の血液試料を調べたところ、
患者には18種類のタンパク質が多く含まれていることが判明。

これら18種類のタンパク質を指標に、92人の血液を調べると、
約90%の確率で患者かどうかを判別できた。
軽度の健忘を示した47人を追跡調査した結果、
約80%の確率で、2~6年後の発症を予測。
さらに症例を増やして、数年後の実用化を目指すという。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=57900

2007年10月17日水曜日

2型糖尿病のヘモグロビンA1C目標値に関する新ガイドラインを発表

(MDMedscape Medical News 9月17日)

米国内科学会(ACP)は、
2型糖尿病患者のヘモグロビンA1c目標値に関する指針を発表。
『Annals of Internal Medicine』9月18日号に掲載。

ACPのAmir Qaseem, MHAとACP臨床的有効性評価分科会の委員らは
「この指針は、他団体のガイドラインから抽出抜粋したもので、
現在あるガイドラインの長所と短所を評価した上で作成」。

「様々なガイドラインの評価では、
Appraisal of Guidelines, Research and Evaluation in Europe(AGREE)
評価ツールを使用した」。
ガイドラインでは、ヘモグロビンA1c目標値を推奨しているかどうかに加え、
ヘモグロビンA1c目標値の選択でも異なる。

米国家庭医学会のガイドラインを除くすべてのガイドラインが、
目標ヘモグロビンA1cを明記。
目標値として、7%前後のヘモグロビンA1cを推奨していたが、
微小血管及び大血管合併症のリスク、寿命、併存疾患の状況など
個々の患者の因子に基づいてヘモグロビンA1c目標値を
調整することを推奨したガイドラインも。
特殊な患者の場合、ヘモグロビンA1c目標値を個別に設定する点では、
レビューしたすべてのガイドラインが一致。

ACP委員会は、現在あるガイドラインを検討後、3つの声明を発表。

声明1:糖尿病の微小血管合併症を予防するため、
血糖コントロール目標値は可能な限り低く設定すること。
ただし、過剰な有害事象リスクや、許容できない負担を患者に与えない。
治療目標を立てる前に、血糖コントロール値のリスクと利益を話し合う。

ヘモグロビンA1c 7%未満が妥当であるが、すべてに適用されるわけではない。
高齢または虚弱患者、コントロールによる有害事象のリスクが高い患者、
併存疾患から実質上余命が短い患者に対しては、
ヘモグロビンA1c目標値を7%以上にしなければならない場合も。
微小血管合併症のリスクが高い患者では、
より厳しい目標値の設定が必要。

声明2:糖尿病合併症のリスク、併存疾患、寿命、患者の好みを
個別に評価した上で、特定のヘモグロビンA1c目標値を決定する。

声明3:ACP委員会は、特に重大な併存疾患を有する患者における
最適な血糖コントロール値の評価研究を実施することが好ましい。
「特に別の併存疾患を持つ患者では、
様々な血糖コントロール値の利益と害を把握することがまだ難しい」

「血糖コントロールはもちろん重要であるが、
血圧および脂質の管理も糖尿病合併症の予防に不可欠。
さらなる研究によって、年齢の異なる患者や併存疾患を有する患者、
実際の診療でよくある代表的患者集団の最適な血糖コントロール値が
明らかになれば、またひとつ糖尿病管理の重要な指針が増えることに」。

Ann Intern Med. 2007;147:417-422.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=55883

2007年10月11日木曜日

パソコンネコ登場?!


(毎日新聞 2007.10.11)

ネコの習性?
ダブルクリックもお手のもの?

ニューヨークで開かれる「第5回ネコチャンピオン決定戦」を前に、
報道陣にお披露目されたのは・・・「パソコンネコ」。

ネコだけに、マウスは手放そうとしなかった。

ノーベル化学賞にゲルハルト・エルトゥル教授

(毎日新聞 2007.10.10)

2007年のノーベル化学賞を、
世界に先駆け固体表面の化学反応を原子・分子レベルで
動的にとらえたドイツのマックス・プランク財団フリッツ・ハーバー研究所の
ゲルハルト・エルトゥル教授(71)に授与すると発表。
この日は同教授の誕生日だった。

授賞理由を、「同教授は、固体表面の化学反応の研究を進め、
その研究成果は半導体産業の発展に寄与するとともに、
オゾン層破壊の解明にも道を開いている」。
固体表面の化学反応とは、鉄のさびや金属触媒などの反応を指す。

1960年代から金属表面の原子・分子の吸着現象を
解明する研究に取り組んだ。
一酸化炭素の酸化反応で、触媒に使った金属の表面が
一酸化炭素と酸素の結合により構造変化を繰り返す
「金属結晶表面原子の再配列現象」を解明。
この結果、固体表面の研究に新しい流れをもたらし、
材料界面の研究分野を大きく発展させた。
92年には第8回日本国際賞を受賞。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071010/acd0710102017003-n1.htm

2007年10月10日水曜日

ノーベル物理学賞に「巨大磁気抵抗効果」の2博士

(毎日新聞 2007.10.9)

スウェーデン王立科学アカデミーは、2007年のノーベル物理学賞に、
小型大容量ハードディスクの開発を可能にした「巨大磁気抵抗効果(GMR)」
を発見したフランスのパリ南大学のアルベール・フェール教授(69)と
ドイツのユーリヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク博士(68)の
2人に授与すると発表。

授賞理由について、「GMRを利用して開発された磁気ヘッドによって
ハードディスク(金属製の磁気ディスクを使った記憶媒体)の小型化、
大容量化が可能になり、ノート型パソコンや携帯音楽機器などに
幅広く役立っている」と説明。

GMRは、わずかな磁界を加えるだけで電気抵抗が大きく変化する現象。
2人は、鉄とクロムの層で人工磁性格子をつくり、
外部磁場により電気抵抗を測定、1988年、それぞれGMRを発見。
それからわずか10年で、GMRを活用し
ハードディスクの記録容量は飛躍的に増加。
90年代初めに、数十メガバイトだったノート型パソコンの
ハードディスク容量は現在、標準タイプで100ギガバイト
(1ギガバイトは1000メガバイト)程度まで向上。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071009/acd0710092040003-n1.htm

ノーベル医学生理学賞、米英3氏が受賞 遺伝子操作原理を発見

(毎日新聞 2007年10月9日)

07年のノーベル医学生理学賞を、
米ユタ大のマリオ・カペッキ教授(70)と
ノースカロライナ大のオリバー・スミシーズ教授(82)、
英カーディフ大のマーチン・エバンス教授(66)の3氏に授与すると発表。

授賞理由は、「マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使って
特定の遺伝子を改変する原理の発見」。

その結果、マウスの特定遺伝子の働きを止めたり、
別の遺伝子で置き換える「ジーンターゲティング」が可能となり、
さまざまな遺伝子の働きが明らかに。
がんや糖尿病をはじめとする病気の解明や治療法開発に役立っている。

授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、
賞金として1000万クローナ(約1億8000万円)が贈られる。

エバンス氏は81年、さまざまな細胞に分化することができ、
万能細胞とも呼ばれるES細胞をマウスで作り出した。
哺乳類では初の成功だった。
スミシーズ氏とカペッキ氏はそれぞれ、染色体上にある遺伝子を
別の遺伝子で置き換える手法を開発。
スミシーズ氏はこの手法を使い、貧血や動脈硬化のモデルマウスを作成。

カペッキ氏は、マウスのES細胞を活用することで、特定の遺伝子を失った
「ノックアウトマウス」を効率よく作成する方法を確立。
カペッキ氏は96年に京都賞を受賞。

現在では、1万個以上のマウスの遺伝子の操作が可能になった。
その数は哺乳類の遺伝子のほぼ半数に達し、
500種類以上の病気のモデルマウスが作られている。

「ノーベル賞を受賞した研究を最初からそばで見ていたので、本当にうれしい」
スミシーズ教授の妻で共同研究者の前田信代・米ノースカロライナ大教授(58)は
「とても名誉なこと」と喜びを語った。

前田さんは、東北大で博士号を取得した後の82年に渡米、
ウィスコンシン大でスミシーズさんと知り合った。
その後、結婚し、二人三脚で研究を続けてきた。
前田さんが、特定の遺伝子を壊して病気にしたノックアウトマウスを使って
動脈硬化に関係する遺伝子の研究をした時期は、
スミシーズさんが「じゃあ僕は高血圧を調べよう」と提案、互いの研究を補った。

スミシーズさんは今も毎日、研究室で
「学生たちに刺激を与えるディスカッションをしている」という。

◇各分野の基礎に--八木健・大阪大大学院生命機能研究科教授

3人が開発した遺伝子ターゲティング技術は、
特定の遺伝子が働かないマウスを人為的に作り、
個々の遺伝子の機能を個体レベルで突き止めることを可能にした。
現在は免疫研究や、がん研究、脳研究など各分野で活用され、
研究の基礎になっている。

私は、遺伝子を働かなくした細胞を効率よく選ぶ手法を開発したが、
基本的な考え方はカペッキ氏が示しており、いわば二番せんじ。
私の研究が惜しかったとは思っていない。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=57273

2007年10月7日日曜日

日本一の早寝早起きは青森県民

(毎日 2007.9.29)

日本一早寝早起きは青森県民、全国で一番家事をする男性は徳島県民
総務省の「平成18年社会生活基本調査」から、こんな県民性が明らかに。

調査は、無作為に選ばれた全国約8万世帯の10歳以上の世帯員
約18万人を対象に、昨年10月に実施。

都道府県別の平均起床時刻は、青森が一番早く午前6時22分、
一番遅いのは東京の午前6時52分。
就寝時刻も青森が一番早く午後10時32分、
逆に一番の“宵っ張り”も東京で午後11時40分。

睡眠時間は、秋田と山形が8時間5分、青森が8時間2分、岩手が8時間。
東北の県民が寝る時間をたっぷり取ることが分かった。
最短が、神奈川で7時間31分、千葉が7時間33分、東京と奈良が7時間36分。

男性が家事に携わる1日当たりの時間は、
徳島が最長の44分、長野の43分、岐阜、山口、高知の42分。
最下位は佐賀と香川の33分、次いで青森、石川、京都、大阪の34分。

女性の家事の時間は、奈良が最も長く243分、神奈川の234分、
埼玉と京都の230分、兵庫の229分。
最下位は青森の191分で、次いで秋田、山形、熊本の193分。

矢野真和・昭和女子大学人間社会学部教授は、
「日本人の睡眠時間は、先進国の中で一番短い。
働き過ぎの影響が出ており、とりわけ都市部ではその傾向が強い。
神奈川や千葉は通勤時間が長いので、睡眠時間を削っていることが考えられる」。

男性が家事にかける時間については、
「(日本は)世界で一番短い。他県の男性より長いからと言って、
ほめられる話でもない」。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/070929/trd0709291800012-n1.htm

鍼治療で効果 難治性疾患「ジストニア」

(毎日新聞 2007.9.26)

脳の神経系の何らかの障害によって、筋肉が不随意に収縮を続け、
身体にねじれやゆがみが生じて自分の思い通りに動かなくなる
難治性疾患「ジストニア」。

原因が未解明のうえ、個々の症状の違いが大きく、
治療も対症療法しかないのが現状。

関西医療大学神経病研究センターの鈴木俊明教授が開発した
理学療法と経絡、経穴(ツボ)の概念を組み合わせた鍼治療法が、
静かな広がりを見せている。

「ジストニアは、中枢神経系の障害に起因する運動異常症の症候名。
その症状は、首が傾く頸部ジストニア(斜頸)や、
文字を書こうとすると手が震える書痙など異常な姿勢や動きとして現れます。
しかし、MRI(核磁気共鳴診断装置)でも異常がみられず、診断も非常に難しい」。

鈴木教授が、ジストニアへの鍼治療に関心を抱いたのは十数年前、
頸部ジストニア患者の劇的な改善を目にしたことから。

頸部ジストニア患者への鍼治療を、神経内科医、鍼灸師とともにスタート。
その効果を、臨床症状評価と筋電図学的評価から証明する
治療システムを作り上げた。
臨床症状評価は、疼痛評価など5項目で、筋電図学的評価と総合し、
筋肉の過剰収縮や不随意運動などの一次的障害と、
筋肉・皮膚の短縮や疼痛などの二次的障害を把握。
それに応じた鍼治療を行う。

治療は、刺入深度5ミリの鍼を刺したまま留める置鍼法で、
筋緊張抑制を目的とする場合は5分間、
筋緊張促通を目的とする場合は10分間が基本。

頸部ジストニア患者32人(男性17人、女性15人、平均年齢40・8歳)を対象に、
置鍼治療10回目に効果を検討した結果、
疼痛評価や自覚的評価などの改善が顕著で、副作用もなかった。
「当時、本学にこられる前に全員が薬物治療を受けており、
MAB治療やボツリヌス治療、外科手術を併用していた人も。
他の治療法で症状の改善がなかった人も、鍼治療の効果が期待できます」。

国内には約2万人の患者がいると推定。
発症要因は遺伝性、外傷性、肉体的・精神的ストレスなどさまざま。
職業性ジストニアとして、ピアニストやギタリストなどで
手に痙攣が起きて、演奏できなくなる奏楽手痙なども。

「ジストニア友の会」の佐藤治子副理事長は、
「ジストニアは本来、神経内科を受診すべき疾患。
治りにくい病気ですが、早期発見と正しい治療で完治、症状改善の可能性はあります。
西洋医学的な手法と鍼治療の併用で、より効果のある治療になれば」。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/070926/bdy0709260847000-n1.htm

2007年10月6日土曜日

血管年齢:あなたは? 動脈硬化の進行度で簡単測定

(毎日新聞 2007年9月21日)

健康診断でコレステロール値が低いなど、高脂血症に関する数値が
正常範囲だからといって、安心しきってはいけない。
コレステロール値がそれほど高くなくても、動脈硬化が進んでいる場合が。
動脈硬化の進行具合が分かる“血管年齢”を知っておくことは、
生活習慣病の早期発見に役立つ。

血管は年齢とともに硬くなるが、硬くなったからといって自覚症状があるわけではない。
このため、健康そうに見えても、知らぬ間に動脈硬化が進み、
ある日突然、心臓発作で倒れるケースも。
こうした心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になるのが動脈硬化。

動脈硬化は、血管の内壁に脂質などがたまって血液の通り道が狭くなり、
弾力性がなくなる状態をいう。
動脈硬化を促す主な危険因子は、高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙の四つ。
ほかにストレス、睡眠不足、肥満、運動不足なども。
こうした要因を持っている人に役立つのが動脈硬化検査で、
最近は硬化の進み具合を測ってくれる病院が増えてきた。

高沢謙二・東京医科大八王子医療センター循環器内科教授は、
指先の脈波を測る「加速度脈波計」で患者の血管年齢を推定し、
健康アドバイスを行っている。

脈波とは、心臓が収縮と拡張を繰り返しながら送り出す血液が、
全身の血管壁で跳ね返ってできる波形のこと。
高沢さんは、その波のパターンによって血管年齢を推定する方法を編み出した。
患者はベッドであおむけになり、人さし指をセンサーに入れるだけ。
5分ほどで波形のプリントが出る。
「血管年齢が実際の年齢より11歳以上高い場合には、
動脈硬化が進んでいる疑いが強い」。

高血圧や高脂血症などの危険因子がない人でも、血管年齢が高いことも。
「この場合には、薬を飲むほど重症ではないので、
よく歩くなどライフスタイルの改善で対処できる」。

一方、血管年齢がセーフでも、いくつかの危険因子をもっていれば、
いずれ動脈硬化が進む可能性は高い。
「たばこを吸えば、間違いなく血管年齢は上がる。
予防の基本は危険因子を減らすことだ」。

◇頸動脈、厚さ1ミリ超は要注意


動脈硬化検査には、首の頸動脈の内壁の厚さ(IMT)を超音波で測るエコー検査、
動脈を伝わる脈波速度(PWV)を測る方法などがある。

松尾汎・松尾循環器クリニック院長は、
エコー検査などを治療や予防に役立てている。

頸動脈は、全身の血管の様子を映す窓だ。
エコー検査は、頸動脈の厚さをはっきりと見ることができ、
しかも服を着たまま簡単に測れる。
頸動脈の内壁の厚さは年齢とともに厚くなるが、
一般的に厚さが1ミリを超えると要注意で、
将来心筋梗塞などになる確率が高くなることを意味する。
逆に、内壁の厚さが0・9ミリ以下なら、コレステロール値が高めでも、
動脈硬化の進行度は遅いと判断できる。

「コレステロール値が高い、糖尿病、高血圧など危険因子を一つ持っていて
喫煙をする人は一度、動脈硬化検査を受けた方がよい」。

同じエコー検査でも、病院によって頸動脈のどの部分をどう測るかは異なる。
「どの病院にかかっても、検査結果が比較できるよう測定法の標準化が必要」。

◇ポリフェノールに改善効果
 
高脂血症の薬物治療には、一般にスタチン系薬剤が使われるが、
米国やドイツなど8カ国の臨床試験で、その一つのロスバスタチンが
頸動脈の厚さで測った動脈硬化の初期の進行を抑えることが分かった。

河盛隆造・順天堂大医学部教授(内科学)は
「まだ病気とは言えない初期の動脈硬化でも、
スタチン系薬剤が進展を抑えることが判明した画期的な結果だ」。
日本人でも同様の結果が得られるか、研究に取り組み始めた。

動脈硬化の発症には脂肪の取り過ぎや、野菜、果物の摂取不足も関係。
紅花種子に含まれるポリフェノールが血管年齢を改善することが、
福島県立医科大と味の素などの共同研究で分かりました。
動脈の脈波速度が高めの成人20人(平均年齢37歳)に、
このポリフェノールを4週間摂取してもらったところ、脈波速度が低下。
今後、機能性食品の開発に注目が集まりそう。

==============

■血管若返りのポイント

<1>高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙の危険因子をもたない
<2>よく歩くなど運動をする
<3>腹八分目に食べ、肥満にならないようにする
<4>自分なりのストレス解消法を考え、ストレスをためない
<5>睡眠不足にならない
<6>脂肪の取り過ぎに注意し、野菜や果物、魚をよく食べ、
    ビタミンやミネラルなどの摂取に努める
<7>脳血流をよくするため、趣味などをもち、常に頭を使うよう心がける

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20070921ddm013100148000c.html

********************

血管の状態を測定することは、比較的簡易にできます。
なので、血管を調べることで食品摂取や運動の効果を示すことができます。
ポリフェノールが動脈硬化の予防に効果的、というのはいいですね。
ワイン好きの私にとっては、いい口実?ができました。
血管年齢が高くならないように、ワインを飲みながらヘルシーライフを!!

ノルディックウォーキング



(毎日新聞 2007.9.19)

フィンランド生まれの新しいスポーツ「ノルディックウォーキング」。
2本のポールを使って歩くことで、通常のウォーキングに比べ運動強度が高く、
消費エネルギーが2割もアップするのが特徴。
足腰への負担が軽く、中高年も安心して楽しめる。

フィンランドのクロスカントリースキーの選手らが夏場のトレーニングとして、
ポールをもってハイキングやランニングをしたのが始まり。

1990年代後半にその運動効果が発表されると、
年齢を問わず手軽にできるエクササイズとして急速に人気。
欧州を中心に、約600万人の愛好家。
今年1月、日本ノルディックフィットネス協会(仙台市)が設立。
高橋直博事務局長は、「ストックのような専用ポールを地面について
上体を前に押し出しながら歩くので、歩幅が大きくなり、
通常のウォーキングに比べエネルギー消費が約20%上昇。
足腰にかかる負担は、15~25%程度軽減」。

ポールが杖となるので、高齢者にも安全。
下半身だけでなく、二の腕や胸、背中の筋肉もバランスよく鍛えられる。

メタボ対策として、医療関係者も注目。
ウェルネスササキクリニック(東京都板橋区)では、初期の高血圧や
糖尿病患者らを対象に運動療法の柱として、ノルディックウォーキングを導入。
佐々木巌院長は、「通常のウォーキングより短時間で質の高い
全身運動ができるので、忙しい中高年にもぴったり」。

筋力トレーニングなどと組み合わせて、9カ月間運動を続けた
男女19人(平均年齢71歳)の平均腹囲が87センチから84センチに減少。
誰にでも手軽に安全にできるスポーツという認知が高まるにつれ、
病気のリハビリや介護予防、体力増進を目的に導入する
病院や自治体が増えているという。
ノルディックウォーキングで、バランス能力が高まり、転倒予防に効果-
こんな仮説をもとに、60~70歳の女性を対象にした研究もスタート。
東北福祉大予防福祉健康増進センター(仙台市)が、
宮城県山元町の協力を得て実施。
「高齢者は、転倒をきっかけに寝たきりになるケースが多い。
全身のバランス機能の向上で転倒予防につながり、
健康寿命を延ばすことができるかもしれない」。
最近は、体験教室やイベントも各地で開かれている。
「元気学校」(東京都千代田区)校條諭社長は、
「ジョギングなどと違って、会話を楽しみながら歩けるのも魅力。
友人や夫婦でこのスポーツの快感をぜひ体験して」。

2007年10月5日金曜日

アルツハイマー:ワクチン飲んで治す 脳の「老人斑」撃退

(毎日新聞 2007年9月21日)

認知症の代表的な病気であるアルツハイマー病といえば、
不治の病のイメージが強い。
しかしここ数年、治療法につながる有望な研究が進み、
「飲むワクチン」で治る時代が目の前に迫ってきた。
9月21日は、「世界アルツハイマーデー」。

★免疫機能を利用

田平武・国立長寿医療センター研究所長は、
「治療法がここまで進むとは夢にも思わなかった」と、
最近のワクチン療法の進歩を語る。

アルツハイマー病患者の脳に共通して見られるのは、シミのような老人斑。
老人斑の主成分は、神経細胞を殺すアミロイドベータ(Aβ)たんぱく
脳に蓄積して塊となると、神経細胞が次々と死に、記憶障害などが起きる。
治療の焦点は、この老人斑をいかに減らすかだ。

約10年前、突破口を開けたのは米国の研究者。
マウスにAβたんぱくを注射したところ、脳内に抗体ができ、老人斑が減ることを確認。
毒性のないウイルスや細菌を注射して、免疫反応を起こして抗体をつくるワクチンと
同じ手法が、アルツハイマー病の治療にも通用することが明らかに。

99年には米国の製薬会社が、患者約300人を対象に
Aβたんぱくを注射する臨床試験を始めた。
途中で約6%の人に脳炎の副作用が起き、試験は中止。
だが、その後の研究で多くの患者で老人斑が消え、
認知機能の低下が抑えられたことが分かった。

★サルで有効性確認

田平さんらは、「脳炎を起こさないワクチン作り」を目指した。
方法としては、Aβたんぱくを作り出す遺伝子を組み入れた
ウイルスベクター(遺伝子の運び屋)を口から摂取し、腸管で抗体を作らせる。

マウス実験の結果、老人斑は著しく減り、
迷路テストでも認知機能が良くなったことが分かった。
老齢のサルでも老人斑が減った。
いずれの場合も、副作用の脳炎は起きなかった。

「経口ワクチンの将来性を確信した」。
多くの患者から、「経口ワクチンを試したい」との声が届いているが、
日本での臨床試験は安全性のハードルが高い。
田平さんは各種学会で日本の企業にワクチンの開発を呼び掛けたが、
賛同企業は見つからず、手を挙げているのは米国の大学や研究機関。
 
★コメで研究も

「食べるワクチン」を開発する試みも行われている。

独立行政法人・東北農業研究センター(盛岡市)は、
Aβたんぱくを作り出す遺伝子組み換え稲を栽培。
米を食べて、アルツハイマー病を治すのが狙いで、
現在、マウスでの実験を実施。
吉田泰二上席研究員は、「実用化は簡単ではないが、将来性は高い」。

現在、日本で認可されている治療薬は塩酸ドネペジル(製品名アリセプト)だけで、
認知症の進行を遅らせる効果はあるものの、根本的な治療薬にはなっていない。
ワクチン療法は、根本的な治療薬として期待。
田平さんは、「あと数年で治療法の糸口が生まれるところまで来た」と
日本独自の経口ワクチンに期待するが、米国から逆輸入される可能性が高そう。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070921k0000e040076000c.html

東京五輪招致に強力パートナー “凄腕”PR会社と契約

(毎日 2007.10.3)

東京オリンピック招致委員会は、来年の北京五輪や、
2014年のソチ冬季五輪の招致に大きく貢献した
PRコンサルタント会社「ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド」
(本社・ニューヨーク)と契約を結んだと発表。
招致委は、同社に国外向けのPR活動をサポートしてもらい、
招致レースを有利に進めたい考え。

シャンドウィック社は、82カ国に拠点を置く世界最大規模のPR会社。
北京五輪招致の際は、課題とされた人権問題によるマイナスイメージを
払拭することに成功しており、広報戦略には定評がある。

招致委は7月にも、2014年冬季五輪招致に成功したソチ(ロシア)が
契約していた英国の五輪専門コンサルタント「ジョン・ティブス・アソシエーツ」と契約。
この両社は、ソチへの招致活動でも“タッグ”を組んでおり、
東京にとっては強力な援軍となりそうだ。

シャンドウィック社の日本オフィスは、
「国際社会での東京の存在感は大きい。昭和39年の東京五輪の
“レガシー”(遺産)を活用できるので、開催都市として非常に魅力的」と高く評価。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071003/trd0710032107007-n1.htm

“健康長寿世界一”の復権目指しアクションプラン 沖縄県が年度内に策定へ

(じほう 2007年9月21日)

沖縄県は、長寿県としてのイメージが強い。
海に囲まれた温暖な風土とバランスのとれた食事、穏やかな県民感情
といった印象が、長寿のイメージを補強しているが、
実は健康長寿の実態は崩れ始めている。

2002年(2000年版完全生命表)の都道府県別平均寿命では、
女性は1位を維持したものの、男性は26位に転落。
1995年は男性は4位だったが、7年後には一気に順位を下げた。
女性も、05年版では1位から滑り落ちるとの見方が有力。

02年の発表は、沖縄では「26ショック」という言葉を定着させ、
県民に大きな衝撃を与えた。
同県の医療関係者には、急速に悪化した心身の健康問題に対する憂慮は深い。

「健康おきなわ2010推進県民会議」を通じて、実効性のある対策づくりが本格化、
12月には具体策を盛り込んだアクションプランが明らかになる見通し。

全国平均を大きく上回る男性の肥満

沖縄県では、県民の肥満傾向が急速に広がっている。
02年、「健康おきなわ2010」を策定、
全国に先駆けて積極的な健康増進政策に乗り出してはいたが、
「26ショック」はあらためて沖縄の健康対策の重要性をあぶり出すものに。

今年7月に出された06年度県民健康・栄養調査結果をみても、
各種の指標には重たい課題がある。
特に若い人の脂肪エネルギー摂取は、全国の状況を先取りした感もあり、
沖縄の状況は多くの示唆を投げかける。

沖縄県の男性の平均余命は、年齢が若くなるにつれて下位に。
65歳以上で1位なのに、0歳では26位に転落。
長野県が各年代で上位を占めるのとは対照的。
女性は、各年代にわたって1位を維持しているが、
若くなるにつれて差が縮小する傾向がみられる。

この要因がどこにあるかを推定するには、
若い世代の肥満の状況をみるとわかりやすいが、
沖縄県は同時に自殺や事故といった死亡原因も高い。
若年世代の「太りすぎ」が要因の第1だとしても、
本土との経済格差、雇用問題など複合する問題も大きい。

ここではBMIを中心に、身体的健康状況に焦点を当ててみる。

昨年6月、「健康おきなわ2010」の中間評価をまとめた。
危険因子について、「肥満傾向に焦点を」と呼びかけられ、
健康政策の最大のテーマが「肥満対策」にあることが明確。

06年度県民健康・栄養調査結果では、
成人の肥満の状況が第1にクローズアップ。
これは、国に先駆けて、1年前倒しでの発表。
県民の意識向上に向けて、行政も含めた、強い危機意識を象徴。

男性は、各年代でBMI25以上の割合が全国平均を上回る。
女性も、20代と40代以上で全国平均を上回る。
男女ともに、70代以上ではBMI25以上が5割を超え、
全国平均と大きな落差をみせている。
男性の肥満傾向は大きな課題だ。

どうしてこのような状況が生まれるのか?

生活文化、食文化に独自の要因があることは明らか。
BMI平均値(15歳以上)は、それほど変化していない。
県民健康栄養調査結果からの比較では、男女ともに10ポイント以上低下し、
ここ10年間ほどは改善の兆候がみえる気配はある。

しかし、「健康栄養調査結果は客体数が少なく、直ちに改善があったとはいえない。
健診データを見る限り、肥満傾向は改善していないか悪化している」
と厳しい警戒を示している。

全国の改善状況を下回る循環器疾患死亡

沖縄県の疾病構造にどのような影響を与えているだろうか?

「健康おきなわ2010・中間評価報告書」は、
沖縄県と全国との平均寿命の差が縮小した最も大きな要因は、
心疾患、脳血管疾患の死亡率の低下が全国に比較して小さい。
全国の死亡率は、脳血管疾患が減少して、がんが死亡原因の第1位。

03年の沖縄県の人口10万対脳血管死亡率は、
男性55.6、女性28.4(全国男性66.5、女性39.2)だが、
脳出血死亡率は男性20.9、女性10.5(同19.7、9.8)、
虚血性心疾患は男性45.6、女性18.0(同43.1、19.6)、
心筋梗塞死亡率は男性34.6、女性12.8(同27.2、12.6)。
いずれも時系列的には減少がみられるものの、
脳出血、心筋梗塞はすでに全国平均を上回っている。

糖尿病も深刻な状況だ。
死亡率は全国的にもワースト2で、時系列的には70年代には
人口10万対5-7で、全国の9-12を大きく下回っていたが、
90年代以降は8-10となり、全国平均を上回っている。
90年代は50歳以上世代で、70年代の死亡率の2倍となる傾向も。

高血糖者の増加も著しく、特に40-60代の男性では
99年から03年までの間に、各年代で5000人ずつ増加。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=55444

2007年10月4日木曜日

食欲抑制脳内物質:骨密度もコントロール 骨粗しょう症治療、新薬に道

(毎日新聞 2007年9月17日)

食欲を抑制する働きがある脳内物質「ニューロメジンU(NMU)」が、
骨密度の増減もコントロールしていることを、
竹田秀・東京医科歯科大特任准教授(骨代謝)らの研究チームが発見。

新たな骨粗しょう症治療薬の開発につながる可能性があり、
米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載。

竹田特任准教授らは、正常なマウスとNMUを持たないマウスの骨密度を比較。
NMUを持たないマウスは正常マウスより、
骨密度が腰椎で約24%、脛骨で約29%高かった。

NMUを持たないマウスの脳にNMUを投与すると、
腰椎の骨密度は約20%減少したが、
骨のもとになる「骨芽細胞」に直接NMUを投与しても変化はなかった。
NMUが脳の中で作用すると、骨芽細胞になんらかの信号が送られ、
骨の生成が抑制されると考えられるという。

竹田特任准教授は、「NMUが作用しないようにする薬が開発できれば、
骨密度を増加させることができるのではないか」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070917ddm003040137000c.html

認知症簡易問診サイト「ケータイで家庭のお医者さん」がオープン

(Yahoo!ニュース 9月18日)

エイチ・ツー・オー綜合研究所は、ナレッジゲート株式会社と提携し、
携帯電話で認知症の簡易問診ができる情報サイト
ケータイで家庭のお医者さん」( http://0133.jp/)を開始。

「ケータイで家庭のお医者さん」は、無料の会員登録することで
認知症の予防方法、危険度チェック、対処方法などのコンテンツが
利用できるようになるもの。

危険度チェックでは、2択の12問の質問に応えるだけで
認知症の危険度を診断してくれる。

これらのコンテンツは、日本認知症ケア学会理事長 本間昭医師と、
「こだまクリニック」の理事長木之下徹医師らの監修により製作。
本格的なサービス開始を予定する11月には、
認知症に対応できる医療機関や相談窓口を検索できるサイト
「smilestation(スマイルステーション)」を展開し、
サービス拡大を図る計画。

同社は今後、地域医師会、介護事業者、医療機関、医療関連事業会社、
各メディア事業者と連携を図り、家庭に高齢者を抱える家族などに対し
認知症に関する知識を広め、早期発見を促し利用者の拡大を目指す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000028-inet-mobi

************************

このように、携帯はもっともっと活用範囲が広がりますね。
今回は認知症に関するサービスで、アンケート方式ですが、
今後は血圧、心拍、ストレス度なんかを測定できたらいいですね。

2007年10月3日水曜日

犬小屋の高級化進む おしゃれで快適に

(毎日新聞 2007.9.25)

米国では、ペットをわが子のようにかわいがる飼い主が増え、
犬小屋の高級化も進んでいる。

「ドッグ・ファンシー・マガジン」9月号では、高級な犬小屋を特集。
おしゃれな壁紙が張られ、シャワー室や寝心地の良さそうな
ベッドのある犬小屋などを紹介。

スーザン・チェイニー編集長は、
「豪華な家に住んでいる人は、夜になったからといって、
かわいいペットを鉄のおりの中に入れることできない」
と犬小屋にお金をかける飼い主の気持ちを分析。

インディアナ州インディアナポリスに住むアマンダ・ランツさんは、
黒いトイ・プードルを飼っている。
名前はロキシー。

ロキシーの“家”の広さは縦3フィート(約90センチ)、横6フィート。
天井にはシャンデリアがあり、150ドル(約1万7250円)で購入した
鉄製のベッドは、ふわふわした人工毛皮で覆われている。

ランツさんのような飼い主のため、
ペット用住居の設計を行うインテリア・デザイナーも増えている。

デザイン事務所「ベラ・クージーナ」(ミシガン州)では、
犬用にデザインした6パターンの部屋を用意。
ペットに快適に過ごしてもらうため、床にはセラミックか石のタイルを使い、
床暖房も入れるタイプもあるという。

デザイナーのフレッド・フロックさんは、
「家の内装を頼まれたときは必ず、『ペットはいるのか』、
いる場合は、『ペットのためにスペースを設ける必要があるのか』を
聞くようにしています」。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/070925/sty0709251951003-n1.htm

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ペット業界は、ますます盛んになりますね。
犬小屋の高級化は今後も発展しそうです。
犬小屋の別荘もできるのでは??
私のアパートよりも環境がよさそうです。。。
今は、「お犬様」の時代ですね。

2007年10月2日火曜日

2つの新規遺伝子が関節リウマチのリスクに関連している可能性

(Medscape 9月5日)

関節リウマチ(RA)のリスクを増大させる可能性がある
遺伝子座および別の遺伝子が詳しく報告。

ヒト9番染色体上に存在する腫瘍壊死因子受容体関連因子1(TRAF1)
補体成分5(C5)はいずれも慢性炎症に関連。

2番染色体長腕(2q)上のシグナル伝達性転写因子4(STAT4)は、
T細胞のシグナル伝達に関与。

米国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所(NIAMS)臨床部長のDaniel Kastnerは、
「ヒトゲノム中の多数の有力な候補のうち、どれが自己免疫・炎症性疾患に
対する感受性をもたらすのかを検討するため、
特定遺伝子座における特定対立遺伝子と変異の関連を利用した」。

TRAF1-C5:ゲノムワイド研究

ゲノムワイド研究は、RA患者1,522例およびマッチした対照1,850例を対象とし、
North American Rheumatoid Arthritis Consortium(NARAC)および
Swedish Epidemiological Investigation of Rheumatoid Arthritis(EIRA)の
データセットを使用。

患者は、抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)に対する自己抗体陽性。
297,086の一塩基多型(SNP)を解析し、
「疾患との有意な関連」を示したSNPについては、
患者997例および対照1,777例において遺伝子型を特定。

9番染色体上のSNPは、すべてのサンプルにおいてRAに関連。
この領域には、慢性炎症に関連する遺伝子TRAF1、C5が含まれていた。

Robert S. Boas Center for Genomics and Human Genetics at the Feinstein Institute for Medical Researchセンター長である
Peter K. Gregersenは、「TRAF1は、腫瘍壊死因子[TNF]受容体を
介したシグナル伝達の阻害に関与しているので、非常に有力な候補。
また、TNFがRAの非常に重要な病因であることは明らか」。
RA治療を目的に開発された生物学的製剤の大部分は、TNF阻害薬。
また、C5切断が炎症性化合物を生成し、C5欠損マウスは炎症性関節炎に罹患しにくい。

STAT4:連鎖研究

RAリスク遺伝子を含む可能性が高い、2番染色体長腕上の領域を同定。
「精密マッピングを行った結果、STAT4がこの領域の主要遺伝子である」。

染色体2q領域内の13候補遺伝子の周辺にあるSNPに焦点。
RA患者1,620例および対照2,635例を対象としたSNP初回解析により、
領域を絞り、さらにRA患者1,529例および対照881例を詳細に検討。
また、全身性エリテマトーデス(SLE)患者1,039例および対照1,248例において
関連SNPを検討した結果、STAT4の1つのSNPが、
RAおよびSLEの両疾患に関連していることが判明。

マイナー(疾患関連)対立遺伝子は、
RA患者の染色体の27%、対照群の染色体の22%に存在。
SLE患者の染色体の31%、対照群の染色体の22%に存在。
リスク対立遺伝子がホモ接合体である場合、
この対立遺伝子がない場合と比較して、SLEの発症は2倍以上、
関節リウマチのリスクは60%増加。

「STAT4は、T細胞および他の免疫系細胞のシグナル伝達に
深く関与しているので、とりわけ興味深い。
インターロイキン2や1型インターフェロンを含むSTAT4経路が、
関節リウマチや全身性エリテマトーデスの発症機構に直接関与する」。

STAT4は、RAおよびSLEの両方に関連しており、
このことは、別のRA関連遺伝子PTPN22でみられる傾向
(1つの遺伝子が2つ以上の自己免疫疾患に関与している可能性)を裏付け。

さらに遺伝子が見つかる?

Gregersen博士は、さらに3~5のRAリスク関連遺伝子が見つかると予測。
「1型糖尿病のリスク遺伝子は、現在、約10~20見つかっているが、
RAについても同じことが起こるであろう」。

現在のところ、RA関連遺伝子は、
TRAF1-C5、STAT4、PTPN22、HLA領域、シトルリン化の制御遺伝子PADI4
(peptidyl arginine deaminase 4)の5つ。

RAの血液検査では、抗シトルリン抗体(抗CCP抗体)の検出を実施。
PADI4とRAの関連は、アジア系集団で明確だが、欧州系集団では不明確。
「この酵素には、5~6種類のサブタイプがあり、1番染色体の先端にある。
PADI4は、蛋白質中のアルギニンをシトルリンに変換する酵素で、
シトルリンが抗体の標的となる」。
抗CCP抗体は、診断ツールとして認識が高まっており、
最近では韓国人集団において同じSTAT4結果が得られた。

東京大学大学院医学系研究科アレルギー・リウマチ学の山本一彦、
東京大学医科学研究所ゲノム機能解析分野の山田亮による『NEJM』の論説は、
「さまざまな祖先の」集団を研究対象とすることの重要性を強調。

「PADI4の機能は、RA特異的自己抗体産生に密接に関連しており、
遺伝的変異と機能差の機能的関係を明らかにするために、
複数の分子生物学的研究が実施されている」。

「PADI4蛋白の増加によって、[自己]抗原のシトルリン化が促進され、
その結果、関節リウマチの最も特異的なマーカーである
抗シトルリン化ペプチド抗体が増加」。

RA関連変異は、「増加する集団もあれば増加しない集団もあり、
地域環境と相互作用して、疾患感受性に影響を及ぼすこともある。
現在、非欧州集団のデータは不十分であり、
ゲノムワイド関連研究時代におけるテーラーメイド医療は、
多くの民族のデータを含めた臨床研究が必要」。

研究室から臨床へ

ゲノムワイド研究と連鎖研究によって、RA遺伝学に関する情報が集められているが、
医療にはどのような影響が及ぶのか?

Gregersen博士は、「この情報の使用は、
疾患の病因に関与する経路を見抜くためには非常に重要」。
STAT4阻害マウスモデルの治療成功に言及した。

多数のRAリスク遺伝子をもつ患者は、同定できる可能性がある。
自己抗体検査と組み合わせて、リスクが非常に高い患者を同定できれば、
何らかの予防を行うことが可能に。
「抗体を有する人は非常にリスクが高く、将来RAを発症するリスクは20~30倍高い。
遺伝情報を利用することで、予測可能性を改善し、
リスクが高い人を疾患発症前に同定することができる」。

「薬剤に対する個人の反応性を予測するバイオマーカーを探索する
多くの研究が行われている。これらの遺伝学的所見によって、
患者をよりよく特徴付けることが可能になる」。

N Engl J Med. TRAF1-C5 study and editorial published online September 5, 2007. STAT4 study: 2007;357(10):977-986.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54633

磁石は疼痛を緩和しない

(WebMD 9月24日)

磁石は、関節リウマチや線維筋痛の疼痛を緩和しない。

疼痛緩和用磁石は数十億ドル産業であり、腕や脚のベルト、
マットレスパッド、ネックレス、靴の中敷き、ブレスレットなどに埋め込まれている。
疼痛の緩和を目的に市販され、慢性関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症を
有する人の28%ほどが、磁石や銅製ブレスレットを装着。
しかし、疼痛緩和用磁石が使われる一因となっている
誇大広告を証明するには至っていない。

このレビューでは、被験者を疼痛緩和用磁石またはダミー製品に
ランダムに割り付けた疼痛緩和用磁石に関する既報9報が分析。
分析された研究は、標準的尺度で疼痛緩和効果を評価したもの。

その結果、磁石治療群とプラセボ群の疼痛緩和度に有意差はない。
同研究を行ったペニンシュラ医科大学(イングランド)のMax H. Pittlerらは、
疼痛への有効な治療法として磁石を推奨することはできない。

唯一、変形性関節症だけは、磁石による疼痛緩和効果の可能性が
エビデンスにより否定されなかった。
Pittler博士らは、この分野における研究がさらに必要である、と。

Pittler, M. Canadian Medical Association Journal, Sept. 24 2007.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=56372

********************

私たちの研究室でも、この手の研究をしましたが、
あまりいい結果は得られませんでした。
それでも、その磁気ネックレスは市販されていました。。。
エビデンスは得られませんでしたが、
はたして何かの効能があるのかもしれません。

2007年10月1日月曜日

理系白書2007:番外編 博士の就職難問題 企業との溝、埋まらず

(毎日 2007年9月12日)

大学院で博士号を取得し、深い専門知識を身に着けながら、
安定した職につけないケースが増えている。
7月の参院選公約で、この問題を取り上げる政党が現れるなど
「博士の就職難」がようやく社会的に認知され始め、
大学や学会の進路支援も本格化してきた。

しかし、有力な受け入れ先となる企業側との溝は、まだ埋まったとは言えない。
問題に潜む課題と、さまざまな支援の取り組みを探った。

◇「ポスドク」増、05年度1万5496人

「大学で研究を続ける道も考えたが、あまりにもポストが少ない。
それよりも、具体的な製品として社会への貢献が
目に見える企業での研究に魅力を感じた」。

化学メーカーへの就職が内定したポスドク(任期付き博士研究員)の男性(28)は、
有機化学専攻で理学博士号を取り、この春からポスドクとして、
化学反応のメカニズムを探る基礎研究に従事。
企業への就職を考え始めたこの男性は、大学のキャリア支援センターを訪ねた。
そこでの講座を受講し、企業の担当者らからプロジェクトの進め方や
知的財産保護、情報管理などの話を聞いた。
「これまでの大学の授業では聞いたこともない実践的な内容で、とても新鮮だった」。

■背景に国の政策

「博士の就職難」の背景には、90年代の大学院重点化と
「ポスドク等1万人支援計画」という国の政策がある。
ポスドクは順調に増え、05年度には1万5496人に達した。

一方で、大学や公的研究機関の常勤(終身)職の数は、
増加分に追いついていない。
大学関係者の間では、「明らかな失政」との批判が根強い。

企業は、博士採用には消極的だ。
今年2月に、日本経済団体連合会が公表した企業アンケート(回答71社)によると、
技術系新卒採用者のうち博士の占める割合は、3%。
給与・処遇面で博士の優遇措置を取っている企業は4分の1、
「博士の採用を増やしたい」と答えた企業は1割。

理由は何か。
早稲田大ポスドク・キャリアセンターの西嶋昭生教授は、
「企業側から、博士は当たり外れが多すぎる、と言われる」。
専門性にこだわるあまり、柔軟性に欠けたり、他分野の知識や
コミュニケーション能力に問題のあるケースが少なくない。

◇官学が続々支援策

こうした指摘に応え、博士の活躍の場を増やそうと設けられたのが、
九州大や早稲田大の支援センター。

昨年度は7大学と理化学研究所、
今年度は産業技術総合研究所や京都大など4機関が支援事業を始めた。
企業と連携したインターンシップや就職相談会、研究管理職や
起業に必要な能力を開発する教育プログラムなどの支援策に取り組む。

「産業界で活躍できる若手研究者育成」を掲げる早稲田大は、
「化学系ポスドクへの期待」と題するフォーラムを開いた。
西嶋教授は、「今の大学院教育は、研究者養成に偏りすぎている。
大学院で産業界との接点を増やし、学生に刺激を与えたい。
優秀な人ほど大学の外へ出て行く、という環境にしなければならない」。

■「求職マーク」

学会や国でも動きが出てきた。
日本物理学会(会員約2万人)は、キャリア支援センターを始動。
設立記念式典で、センター長に就任した坂東昌子・愛知大教授は、
「単なる就職あっせんではなく、博士号を持った教師の増員や
新しい職業の創生、企業の意識改革にも取り組む」。
ポスドク研修会を全国的に展開する。

応用物理学会(同約2万4000人)は、
発表者が求職中であることを示す「キャリアエクスプローラーマーク」を導入。
希望者は、マークを発表資料に表示したり、身に着けたりし、
企業の担当者がコンタクトを取りやすくするという。
日本化学会(同約3万2000人)は、東京と大阪で初の「博士セミナー」を開く。

一方、文部科学省は来年度、博士と企業を橋渡しする事業を始める。
半年から1年程度、企業との共同研究や商品開発に博士が参加する
プログラムを大学などが作り、派遣費用を国が負担する。
「企業にとっても、優秀な人材をそのまま採用できるメリットがある」(基盤政策課)。

==============
◇ポスドク

ポストドクトラルフェローの略。
博士号取得後、終身雇用ではなく、任期付きの研究職につく人のこと。
任期は多くが1年更新で、最長3~5年程度。
文部科学省によると、30代前半が46%。女性は21%だが、
40歳以上では27%になる。社会保険加入者は58%にとどまる。

*****************************

この問題は、他人事ではないです。
私たちの研究室でも、博士号取得後の進路を決めるのが難しい。
博士のメリットは、その分野におけるリーダーとなれること。
デメリットとしては、融通が利かない、専門分野に偏りすぎること。
大学と企業のコラボレートは、ここ数年前に始まったばかり。
大学と地方とのコラボレートは、まだまだ少ない。
つまり、大学と企業と地方とのコラボレートをどんどん進めることが、
博士の活躍する場を広めることに。
大学では、専門分野だけでなく、ビジネスについても勉強することが大事。
私も、できるだけ幅広い能力を養っていきたいですね。

2007年9月30日日曜日

「第3回JOCスポーツと環境・地域セミナー」開催

(東京オリンピック招致委員会 9月26日)

2016年東京オリンピック招致において、環境」は重要なテーマであり、
JOC、東京都とともに第3回JOCスポーツと環境・地域セミナーを開催。

「環境」は、「スポーツ」「文化」と並ぶオリンピズムの3本柱であり、
平成13年度からJOCではスポーツ環境委員会を設置し、
スポーツ界における環境保全の取組みを推進するため、
活発な啓発・実践活動を支援しています。

今回のセミナーもその一環に位置づけられ、
染野憲治 環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室長と、
水野正人 JOC副会長による基調講演が行われました。

染野室長の基調講演では、地球温暖化の深刻な現状の報告と、
チーム・マイナス6%などの国内の普及・啓発運動が紹介され、
水野副会長の基調講演では、IOCのスポーツ環境委員会の活動や、
オリンピック開催都市における環境の取組みの紹介とともに、
JOCやスポーツ関係者が、環境問題について啓発・実践する役割を担う
必要性を参加者に訴えかけました。

後半は、板橋一太 JOCスポーツ環境専門委員長がコーディネーター、
パネリストとして、基調講演を行ったお二方のほか、
小沼博靖 東京都環境局環境政策部副参事、
平松純子 JOC理事/スポーツ環境専門委員、
武市敬 東京オリンピック招致委員会事務次長が加わり、
パネルディスカッションが行われました。

武市次長から、東京のオリンピック招致計画において
環境を大きく取り上げていくこと、またその取り組みを、
オリンピック終了後にも活かしていくこと。
小沼氏より、オリンピックを招致する2016年に向けて取組みを進めている
東京都の環境政策について説明。
平松理事は、オリンピアンとしての経験を踏まえ、
スポーツを愛する人たちが環境に対する意識を高めることの大切さについて。
それぞれの立場から、地球規模で環境を考え、
身の回りの出来ることから実行する重要性を会場に伝えました。

スポーツ関係者や環境保全活動の関係者、
2016年東京オリンピック招致に関心を持つ人々が集まった会場では、
参加者が熱心に議論に聞き入り、壇上との質疑も活発に行われるなど、
予定の時間を延長し、盛況のうちに終了しました。

http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/joc3joc.html

携帯電話は一部の救命救急医療機器を妨害する可能性

(WebMD 9月5日)

病院の訪問者に、携帯電話の電源を切るように促している。
その理由は、携帯電話が呼吸器や体外ペースメーカーなどの
救命救急医療機器を妨害する恐れがあるため。

アムステルダム大学のErik Jan van Lieshout, MDらは、
携帯電話を医療機器または病床から少なくとも1メートル(約3.28フィート)は
離しておくことを奨励している。

この指針に従えば「安全と思われる」ものの、
携帯電話が病院の機器に電磁妨害を引き起こす可能性が
完全に防げるわけではない。

患者に接続していない医療機器約61種類の近くで、携帯電話の試験を行った。
この結果、携帯電話は26種類の機器に48件の「事故」を引き起こした。
これらの事故の3分の1は、人工呼吸器の電源が
完全に切断および再起動されたことや、
警報が作動せずにシリンジポンプが完全に停止したこと、
体外ペースメーカーの誤った拍動刺激の発生など、危険なもの。
このほか、事故の42%は「重大」ではあるが危険ではないものと分類。

重大な事故の例として、警報の誤作動、血圧モニターの不正確な測定。
残りの事故は、応急対処を要しないモニターディスプレイの故障などで、
「重大ではない」と判断された。

この試験状況は、「最悪の事態」を想定したものであった。
病院における携帯電話の使用は、電磁障害が問題にならない場所に
限定することが推奨される、とvan Lieshout博士らは主張。

この研究は、『Critical Care』オンライン版に掲載。
van Lieshout, E. Critical Care, Sept. 5, 2007

http://www.m3.com/news/news.jspsourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54420

2007年9月28日金曜日

中国産ステロイド大量押収  五輪控えた中国、米に協力

(共同通信 9月24日)

米司法省麻薬取締局(DEA)は、筋肉増強効果がある
アナボリックステロイドの密造や密売などに関与したとして、
米国人ら124人を逮捕、中国産の粉末ステロイド242キロや
現金650万ドル(約7億5千万円)などを押収した。
米史上最も大掛かりなステロイド捜査は、
北京五輪を来夏に控えた中国当局の協力を得て実ったという。

密造ステロイドに関する捜査を2005年末に始めた米当局は、
中国当局に対し、米国などに密輸していた業者の情報を提供、協力を促した。
この結果、カナダやメキシコ、ドイツ、タイ、オーストラリアなどでも
非合法ステロイドを押収。
タンディDEA局長は、中国当局の協力を得て密造業者から各国の密売人まで
「国際的な密売ネットワークを暴いた」と、成果を強調。

ステロイドは、スポーツ界などで使われ、
米大リーグの通算本塁打記録を塗り替えたジャイアンツのボンズ外野手も
使用疑惑が取りざたされた。

http://www.anti-doping.or.jp/cgi/news.php?mode=content&newsid=20070925_01

*************************

ステロイドの密造、密売がこんなに蔓延していたとは知りませんでした。
スポーツ選手だけでなく、一般人も使用している可能性が高いです。
使用法を間違えると、ステロイドは生体に悪影響を及ぼします。
広く啓蒙活動を行うと同時に、密造、密売に対する厳罰化が必要です。

外から内臓が見える透明なカエル、日本で誕生


(ロイター 2007年09月26日)

広島大両生類研究施設の住田正幸教授らが、
外側から内臓が見える透明なカエルを誕生させることに成功。
がんなどの病気の研究に際し、臓器の成長・発達を理解するのに役立つと期待。
住田教授は、透明な四足動物が報告された例は過去にないと述べた。
この透明カエルは、国内で採集されたニホンアカガエルを使って作られ、
オタマジャクシから成体まで透明のままで過ごすという。
住田教授はこのカエルについて、
ある化学物質が骨に与える影響などを研究するのにも役立つとしている。
******************************
なかなか面白いですね。
確かに皮膚が透明であれば、内臓の様子を見ることは簡単です。
解剖しなくてもいいですから。
でも、毎日観察するのはちょっと抵抗がありますね。
ペットとしての需要はなさそうです。
私の肝臓も、このように透明で観察できればいいですね。

2007年9月26日水曜日

W杯連敗「13」で止めた!カーワン日本、カナダに劇的ドロー

(サンスポ 2007年9月26日)

日本代表は、予選B組最終戦でカナダ代表と12-12で引き分け、
通算成績を3敗1分けとした。
元ニュージーランド(NZ)代表、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(42)のもと、
執念のドローで95年大会からのW杯連敗を13で止めた。
4年後に残した悲願のW杯2勝、決勝トーナメント進出へ。
夢への挑戦は続く。

桜の戦士のW杯が、幕を閉じた。
ノーサイドの笛が、ボルドーの夜空に響く。
濃紺のセカンドジャージーを着た選手たちが胸を張る。
世界に挑んだ18日間。
16年ぶりのW杯勝利に一歩及ばないドローだが、負けはしなかった。
「日本は、世界から尊敬を得られるまでの戦いを見せることができた」。
“怪物WTB”の異名をとったカーワン・ヘッドコーチ(HC)もガッツポーズをつくった。
ラグビー強国NZで培った戦術、世界屈指のトッププレーヤーだったテクニックを
惜しまず注いだチームが、劇的に追いついた。

前半12分、マイボールのラインアウトからWTB遠藤が3人を突き飛ばし、
右中間へトライ。気勢を上げた。
7点差を追って、ロスタイムに入った後半43分、
後半途中出場のCTB平がトライ。CTB大西のゴールも決まって、同点に。

大会では中3、4日という厳しい試合日程もあり、
30人の登録選手を完全に2分割して戦う苦しい決断も。
若手選手で臨んだ豪州代表とのW杯第1戦は、3-91の大敗。
必勝を期したフィジー戦も最後まで激しい攻撃をみせたが、31-35。

勝利のキーマンに据えたSOアレジ、FB立川が次々と負傷。
8月のイタリア遠征では、右アキレスけん断裂から復帰したエースのWTB大畑が、
今度は左足の同じ個所を断裂して、大会直前に帰国。
さらに、HO山本貢、SO安藤、FL佐々木、SH矢富ら
登録メンバーを次々に失ったことも響いた。
カーワンHCが1月にHCに就任し、与えられた強化期間は8カ月。
チーム練習を開始した4月を本格的な起点とすれば、わずか5カ月。
世界へのチャレンジには、時間が足りなかった。

6大会連続の予選敗退となったが、連敗だけは13でストップさせた。
これが、4年後への種になるのだ。
6月のパシフィック・ネーションズ杯では、トンガ代表を20-17で倒し、
サモア代表に3-13の接戦を演じた。

素早い出足のディフェンスライン。
低いタックルに、モールやラックでも低さにこだわる日本スタイルが、
世界で通用することを積み上げた。
今大会のラインアウトの成功率は、85.4%で参加20カ国中9位。
マイボールのスクラム確保率は同13位と、世界基準に食い込む数値を残し、
選手はたくましく成長した。
引き分けでも、半歩前進。夢は4年後へ。立ち止まっている時間はない。

http://inews.sports.jp.msn.com/rugby/topleague/news/2007/20070926-2168.html

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日本代表は、よく頑張ったと思う。
前回よりも、日本のスタイルを出せたようです。
残念なのは、ケガ人が続出したこと。
ベストメンバーで戦ってほしかったですね。
カーワン・ヘッドコーチは継続するのかはわかりませんが、
日本スタイルをしっかりと確立させてほしいです。

それにしても腹立たしいのは、日本テレビです。
ラグビーの中継をライブでやらないのは我慢するとして、
肝心のシーンをカットして放送していた。
カナダ戦では、ロスタイムの劇的トライが放映されていない。
フィジー戦も、後半30分から5分ほどカットしたせいで、
どういう過程で敵陣まで来たのかわからないまま、ワンプレーでトライ。
いったいスポーツを何だと思っているのか!!!
TBSも、同様のことをやりました。
ゴルフのマスターズで放送を中断、再開したらタイガーが優勝していた。。。
スポーツを中継するのはいいが、
スポーツの見る楽しみを軽視しすぎている。
マスコミにとって、スポーツはお笑い番組の一つでしかないようですね。

2007年9月22日土曜日

世界的研究拠点:東京大など5カ所選定 文科省

(毎日新聞 2007年9月12日)

世界トップレベルの研究拠点を目指し、
年5億~20億円を10~15年間投入する研究機関として、
文部科学省は東京大など5カ所を選定。
最大300億円の資金を国から集中させることで、
世界の第一線の人材を集め研究環境を整備する計画。
同省は、「研究支援としては、これまでで最も規模が大きく期間も長い」と位置付け。

選定された機関と研究テーマは、
▽東北大(原子・分子レベルでの革新的な新材料開発、山本嘉則教授)
▽東京大(素粒子物理学に基づく宇宙の起源・進化の解明、鈴木洋一郎教授)
▽京都大(幹細胞研究を中心とした再生医学の実現、中辻憲夫教授)
▽大阪大(感染症やアレルギー疾患の新たな診断・治療の開発、審良静男教授)
▽物質・材料研究機構(ナノテクノロジーに基づいた新材料開発の推進、青野正和フェロー)。

材料や素粒子物理学など日本が元来強いとされる分野や、
論文引用数の多い研究者が率いる研究が選ばれた。
今年度予算として計約35億円を計上、来年度では計約90億円を要求。

各拠点には200~300人の研究者、スタッフが参加し、10年かけて
「世界のだれもが知り、世界の研究者が参加したいと集う研究拠点」の形成を目指す。
顕著な成果が上がった場合は、最長15年まで支援。

研究に没頭できる環境を整備する一方、成果主義に基づく年俸制を導入、
使用言語は英語とし、外国人研究者を全体の3割程度確保することを求めている。
研究の進ちょく状況を、毎年確認する。

これまでの国の大規模研究拠点支援では、
国際的にすぐれた大学院の教育研究拠点を支援する
「グローバルCOEプログラム」(年約2億6000万円を5年間支出)があるが、
今回の支援はこれを大幅に上回る。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070913k0000m040057000c.html

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近年では、世界的な研究を行うためには、
予算規模を大きくせざるを得ないです。
なので、予算をある機関に集中させる必要性はあります。
同時に、研究の多様性も必要です。
現在はあまり日の当たらない分野も、
新たな技術革新によって、一気に最先端分野になり得ることも。
そのためには、幅広く、多種多様な研究を支援していくことも重要。
私の研究も、細々とですが、続けていきたいですね。

女性ホルモンが骨量維持 東大など、調節機能突き止める

(毎日新聞社 2007年9月7日)

骨を作る細胞に作用していると考えられていた女性ホルモンが、
骨を分解する「破骨細胞」の寿命を調節して骨量を維持していることを、
東京大などの研究グループが突き止めた。

女性ホルモンの欠乏によって、
閉経後に骨粗しょう症を発症するメカニズムの一端が明らかに。
新しい治療薬開発にもつながる可能性があり、
米科学雑誌「セル」(電子版)に掲載。

健康な人では、骨をつくる骨芽細胞と、骨を分解・吸収する破骨細胞との
働きが釣り合い、一定の骨量が保たれる。
閉経などにより女性ホルモンが欠乏すると、
このバランスが崩れ、骨粗しょう症を引き起こす。
しかし、そのメカニズムは分かっていなかった。

研究グループは、女性ホルモンに結合する受容体に着目。
骨表面の破骨細胞からこの受容体をなくしたマウスを、
遺伝子操作によって作った。
このマウスは、足の骨と背骨で骨量の低下がみられ、
破骨細胞の数が増えていることが分かった。

通常のマウスの破骨細胞に女性ホルモンを投与すると、
「アポトーシス」という細胞死を引き起こす遺伝子の働きが活発になり、
破骨細胞の細胞死が進んだ。

しかし、女性ホルモン受容体を持たないマウスの破骨細胞では、
遺伝子の働きに変化はなく、細胞死も進まなかった。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=54202

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女性ホルモンが骨代謝に影響を及ぼすことは知られていましたが、
メカニズムについては明らかではありませんでした。
今回は、エストロゲン受容体αに着目し、
この受容体を持たないと、破骨細胞のアポトーシスを引き起こさない。
つまり、この受容体の発現を促進するように働きかけることが、
骨量を維持するためには必要なこと。
今後、この受容体をモニターすることが重要になりそうです。

2007年9月21日金曜日

救急患者約2割は未遂 自殺予防を考える/1

(毎日新聞社 2007年9月11日)

「あなたの抱える悩みを一緒に考えていきましょう」

横浜市立大病院高度救命救急センターの精神科医、山田朋樹さんは
2年前、自殺未遂者に語りかけた。
車の中で排ガス自殺を図り、意識もうろうの状態で
センターに運ばれてきた中年男性だ。
この言葉が男性を救った。「あの一言で頑張ろうと思いました」。
気力を取り戻した男性は、多額の借金を整理して再び仕事に就いたという。

全国の救命救急センターに搬送される患者の10-20%は、自殺未遂者。
同病院は03年から、搬送されて来た未遂者を、
精神科医がケアする取り組みを始めた。

山田さんは、「命を救う場面から介在すると、患者との信頼関係が築きやすい。
何度も話すうちに自殺をしようとした本当の理由が見えてくることもある」。

うつ病など精神疾患への対応にとどまらず、
借金や家族関係などの問題もソーシャルワーカーらと共同で解決策を探っている。

自殺予防総合対策センター(東京都小平市)の
松本俊彦・自殺実態分析室長らの調査では、
自傷行為をして精神科を受診した患者の19%が、
受診後1年以内に大量服薬による自殺を図っていた。
海外では、自傷経験者がその後9年間で自殺するリスクは、
経験がない人の400-700倍に達するという。

国の自殺未遂者への対策は緒に就いたばかり。
05年度から5年計画で、全国15病院の救急医療施設に搬送された
自殺未遂者を精神科医らがケアし、その自殺予防効果を検証する。
しかし、施策化されるとしても、それは研究の終了後になる。

同大医学部の河西千秋准教授は、
「環境さえ整えば、どの病院でも精神科医によるケアはすぐに実施できる」
と意識改革を訴える。

山田さんがセンターの常勤となった05年度、144人が自殺未遂で搬送。
しかし、退院後の自殺者は2人、未遂者は3人。
自殺予防の効果はあったと評価できる数字だ。
心を癒やす精神科医が救急現場で命を救っている。

政府は今年、世界自殺予防デーの10日から1週間を自殺予防週間と定めた。
98年以降9年連続で、年間3万人以上が自殺している日本。
この異常事態を解決するため、何が必要かを考える。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=54512


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自殺する理由はさまざまです。
しかし、本当に死ぬしか道はなかったのか???
家族や友人、社会が一人ひとりを支えている、ということを
もっともっと実感して欲しいです。
私たちは生かされている身。
こうして支え合って生きていることを、
感謝しながら生きていきたいですね。

過労、ストレス、パワハラ… 自殺予防を考える/2

(毎日新聞社 2007年9月12日)

「過労、ストレス、パワハラ……。
多くの労働現場は、うつ病にならない方がおかしいような状況だ。
休職期間に治癒せず、職を失って生活困窮から死を選ぶケースも多い」。
NPO法人「働く者のメンタルヘルス相談室」(大阪市)の伊福達彦理事長は指摘。

同室が今夏開いた「想いを語る会」で、遺族が胸中を明かした。
慣れない営業職で、売り上げが少ないと責められ自殺した中年男性、
月130時間の残業とパワハラで自殺した20代の男性……。

昨年11月に自殺した会社員、大橋均さん(当時56歳)の妻錦美さんは、
C型肝炎ウイルスに感染した均さんが十分な治療を受けられず症状が悪化し、
退職を強要されうつ病を発症、自殺したとして会社を提訴した。
「心身ともに弱り果て、私自身、明日はあるのかなという思いだった」。
会場から嗚咽が漏れた。

福利厚生が不十分な中小企業の社員、派遣先の制度を利用できない
派遣労働者を取り巻く環境は、大企業よりさらに深刻だ。
東京都内の中小企業で、1割の従業員が過去1年間に自殺を考えたことが判明。
抑うつ状態とみられる人は、4人に1人の割合。

農林水産省の小規模な外郭団体に勤務していた女性(33)は、
「産業医はおらず、メンタルヘルスの概念もなかった」。
過労などで休職し、復帰直後に責任ある仕事を任せるなど、
無神経な対応を受け再び休職。その後、職場には復帰できなかった。


システムエンジニアの派遣労働者だった男性(31)は、
派遣先の大手金融機関の上司に
「カウンセリング室を使えるのは正社員だけ」と切り捨てられた。
労働時間は月320時間に達したが、収入は同じ仕事をする正社員の半分程度。
仕事のない月も多く、過労に将来への不安が重なりうつ病に。
診断から1週間後、解雇された。
「派遣労働者には有給休暇さえない。
メンタルヘルスの問題以前に労働環境を改善してほしい」。

昨年10月施行の自殺対策基本法は、
事業主の努力義務に労働者の心の健康保持を課す。
しかし、約7割の事業所が「メンタルヘルス対策が必要」としながら、
実施している事業所は約2割に。

伊福理事長は、「労働現場でのうつの問題に
真正面から取り組まなければ、自殺は減らない」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=54669

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自殺は、もはや家族だけで解決できる問題ではないです。
社会全体で取組まなければならない。
対処療法としては、カウンセラーによるメンタルヘルス対策。
根本的には、職場環境をいかに整備させるか、
生活環境をいかに充実させるか、を考えなければなりません。
仕事の効率化を図るとと同時に、社員の労働意欲を高める努力を、
企業は押し進める必要があります。
企業にとっても、自殺者を出すような環境では生き残ることはできないでしょう。

2007年9月20日木曜日

免疫不全症「高IgE症候群」の原因遺伝子を特定

(nature asia-pacific 9月3日)

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体環境応答学系専攻
烏山一教授、峯岸克行准教授

高IgE症候群は、免疫グロブリンのIgEが高値になるほか、
重症のアトピー性皮膚炎や呼吸器の感染症、皮膚膿瘍などを伴う免疫不全症で、
先天性免疫異常の中では頻度が高く、
10万~100万人に一人の割合で発生すると推測。
1966年に疾患の存在が報告されて以来、その病態や遺伝的背景などの
原因、診断方法は不明なまま。

東京医科歯科大学の烏山一教授と峯岸克行准教授らは、
北海道大学、東北大学、藤田保健衛生大学、九州大学、
セルビア・モンテネグロ、トルコの小児科グループとの共同研究で、
この高IgE症候群の原因が、
STAT3(signal transducer and activator of transcription 3)
遺伝子変異で起こることを明らかにした。

高IgE症候群には、非遺伝性あるいはまれに常染色体優性遺伝で
骨粗鬆症や歯の異常が起こるタイプ(Ⅰ型)と、
常染色体劣性遺伝でウイルス感染症が重症化するタイプ(Ⅱ型)に分けられ、
いずれもアトピー性皮膚炎は重症化。

烏山教授らは昨年、Ⅱ型の高IgE症候群でアトピー性皮膚炎を持ち、
細胞内寄生細菌やウイルスによる感染症を繰り返す患者が、
チロシンキナーゼ(チロシンにリン酸を付加する酵素)の一つ、
Tyk2(tyrosine kinase 2)遺伝子の異常を持つことを発見。

この患者の末梢血細胞を、サイトカインで刺激したところ、
IL-6、IL-10 IL-12、IL-23、IFNαといった多くのサイトカインの
シグナル伝達が障害されていることがわかった。
遺伝子解析により、Tyk2遺伝子の変異が見つかり、
細胞に正常なTyk2遺伝子を発現させると、サイトカインへの反応が正常化し、
Tyk2遺伝子の欠損が高IgE症候群に関与していることを証明。

Ⅰ型高IgE症候群の患者の末梢血細胞でも、
IL-6とIL-10のシグナル伝達は障害され、IL-12とINFαの応答は正常。
そこから IL-6とIL-10のシグナル伝達を担う分子の探索が始まり、
STAT3遺伝子の変異が関与することが明らかに。
STAT3遺伝子のDNA結合機能が、4分の1程度に低下していることも。

「STAT3遺伝子の異常によって、IL-6のシグナル伝達がうまくいかないと、
炎症が起こらない。これが、Ⅰ型高IgE症候群の患者さんに
痛みや熱感のない皮膚・肺膿瘍(冷膿瘍)があらわれる理由」。

「Tyk2遺伝子の異常が関与するⅡ型では、抗酸菌に感染しやすいが、
STAT3の異常があるI型では黄色ブドウ球菌に感染しやすく、
膿が出やすいようだ」とその病態の違いを語る。

STAT3は、30以上のシグナル伝達のファクターとして働いている遺伝子。
「今後は、STAT3のシグナル伝達経路のどの部分が強く関与するかを調べ、
高IgE症候群の病態を解明すること、また、一般のアトピー性皮膚炎の患者でも
STAT3遺伝子の異常が起こっているのかどうかを研究したい」。

すでにアレルギー患者の遺伝子の網羅的な解析を共同研究で始め、
STAT3ノックアウトマウスによる病態の解析も準備中。

実際、乳幼児期から重症のアトピー性皮膚炎を患ってきた患者が
後に高IgE症候群と診断された例も多く、
今回の高IgE症候群の原因遺伝子同定によって
遺伝子診断による早期の確定診断ができる可能性が高まった。

高IgE症候群のような原発性免疫不全症は病態がはっきりせず、
診断も治療も進みにくい。
「患者登録によって、遺伝子診断をできる免疫不全症があるにも関わらず、
医師の間で普及していない。
また、高IgE症候群の患者さんが起こす肺膿瘍は
あらかじめ抗生剤を飲むことで予防できるのに、その情報が伝わらない。
免疫不全症に、医師も社会ももっと関心を持ってほしい」。

今回の論文発表の後、ニュースを聞いたアトピー性皮膚炎の患者から
多くの反響が寄せられたという。
烏山教授も峯岸准教授も、この発見が高IgE症候群や
難治性のアトピー性皮膚炎の治療への突破口になればと意気込んでいる。

(小島あゆみ/サイエンスライター)

http://www.natureasia.com/japan/tokushu/detail.php?id=42

2007年9月19日水曜日

じょっぱり魂―“団塊の名将”齋藤重信と盛岡商業サッカー部全国制覇への軌跡



「じょっぱり魂―“団塊の名将”齋藤重信と盛岡商業サッカー部全国制覇への軌跡」
吉沢 康一著、日刊スポーツ出版社


新年が始まって早々、素晴しい偉業が生まれました。
全国高校サッカー選手権で、盛岡商業が初優勝!!!

同じ岩手県人として、とても嬉しかったです。
なにせ、岩手はスポーツで全国一になることはあまりないし、
サッカーや野球といったメジャースポーツではなおさらです。

大雪によるグラウンドの制限、少ない人口、長い移動距離、施設やコーチの不足、
などと関東、関西圏などの都市と比べて、マイナス要因があります。


このようなハンディを克服しつつ、盛岡商業らしい
豊富な運動量を生かしたスピード感あるサッカーを目指して、
生徒や監督、コーチ、父兄たちが一丸となって取組んだ結果が、
全国優勝という偉業を生み出したと思います。

斉藤監督の病気は、とても選手たちに衝撃を与えたと思います。
でも、このアクシデントをネガティブではなく、ポジティブに結び付けていったことが、
精神的なたくましさを生み出したのではないか。

私たちの生活でも、いつ、いかなるアクシデントが起こるかもしれません。
それに対し、どう対処するか?
ダメだ~と落ち込むか、何のこれしき!と立ち向かうか?

アクシデントを乗り越えて、優勝という結果を掴み取った盛岡商業イレブンに、
賞賛すると同時に、改めて人間の強さを学んだ気がします。

ムーンスター、世界初のバイオマス上履きシューズ





(スポーツ早耳ニュース 8月27日)

ムーンスターは、クラレプラスチックスと共同で、
地球温暖化防止、CO2削減の取り組みを目的に、
植物由来のバイオマス素材(軟質ポリ乳酸樹脂)を使用した
シューズを世界で初めて開発。

開発したのは、幼稚園児用上履きシューズ
バイオマスはだしっこ」。

軟質ポリ乳酸樹脂をソールに、アッパー材料にもポリ乳酸繊維を使用。
ポリ乳酸は、とうもろこしなどのデンプンから作られる材料として
脚光を浴びており、同社は数年前からシューズへの応用を検討してきた。


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バイオマスを用いた商品は、これからもっともっと需要が増えます。
環境にやさしい、人体にやさしい商品を目指すことが、
これからのモノづくりに必要なことです。
ただ、とうもろこしは、最近はエタノールの原料として用いられているので、
ますますとうもろこしの価格が上がってしまいますね。
ちなみに、私はとうもろこしが大好きです?!
食べる方に影響がなければいいですねえ~

2007年9月18日火曜日

腕時計型携帯あったら「購入する」が約14%、「欲しい」は30%以上

(Yahoo!ニュース 9月18日)

全面がディスプレイというコンセプトモデルが発表されるなど、
製作者が考える近未来の携帯電話の姿は時折見ることができる。
では、ユーザーがほしいと思う近未来の携帯電話とは?

「携帯電話に関する調査」(インターネットコム、goo リサーチ)によると、
約3割のユーザーは「腕時計型携帯電話」があったらほしいと。

調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,092人。
まず6つの例をあげ、欲しい物を選んでもらった。
最も多かった回答は「欲しいものはない」(44.05%:481人)、
次に多かったのは「腕時計型電話」(350人、32.05%)。

腕時計型電話は、日本では「WRISTOMO(リストモ)」として販売されているが、
このことを知っているのかを尋ねてみたところ、
半数以上(55.31%、604人)が「知らなかった」と回答。
「知っている」(16.58%、181人)、「聞いたことはある」(28.11%、307人)。

「知っている」と回答した181人のうち、3人が購入。
「改良してほしいと思ったポイント」を聞いたところ、
「軽量化」、「コンパクト化」、「ディスプレイを大きく」。
利用者としては重さ、大きさが不満点だったようだ。

「購入しなかった理由」を尋ねてみると、
「デザインが気に入らなかった」(21.91%、39人)、
「持っているのが恥かしい」(20.79%、37人)、
「本体が大きすぎた」(19.10%、34人)と、
デザインと大きさを不満点に挙げている。

近未来の携帯電話としては、「デザイン性の高いコンパクトな腕時計型電話」
というのが求められているようだ。

「大きさ、デザインが G-SHOCK 程度の腕時計型携帯電話があれば購入しますか」
との質問に、「購入する」(14.19%、155人)、7人に1人は購入意向があるようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000033-inet-inet

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これからの携帯電話は、さらにコンパクトになり、多様な形状になると思う。
その一つが腕時計型ですね。
他にも、イヤホン型やネックレス型なんていうものもあれば面白いですね。
映画やアニメに出てきたようなものが現実になりそうです。

2016年夏季オリンピック大会に7都市が立候補申請

(東京オリンピック招致委員会 9月14日)

国際オリンピック委員会(IOC)は、2016年第31回オリンピック大会に
立候補申請した7都市を発表。
申請都市は、東京のほか
バクー(アゼルバイジャン)、シカゴ(アメリカ)、 ドーハ(カタール)、
マドリード(スペイン)、プラハ(チェコ)、リオデジャネイロ(ブラジル)

7つの申請都市は、2008年6月にIOC理事会により5都市程度に絞られ、
開催都市は2009年10月2日のIOC総会(コペンハーゲン)で
IOC委員の投票により決定されます。

<石原招致委員会会長(都知事) コメント>

いよいよ、ライバルの顔が定まり、オリンピック招致は新たなステージに
入ったことになります。立候補した都市は、いずれも各国を代表する
実力ある都市であります。これら強豪都市との招致レースを
勝ち抜いていくことは簡単なことではありませんが、
十全の力を発揮できれば、勝算は十分にあります。
今後、国を挙げて招致活動を展開し、実現に向け全力を尽くしてまいります。
都民、国民の皆様の一層のご支援をお願いいたします。

<竹田招致委員会副会長(JOC会長) コメント>

いよいよ招致活動が始まるという緊張感と期待感を抱きました。
各都市とも非常に強力な都市であり、これまで以上に過酷な戦いに
なることが予想され、私自身も身が引き締まる思いで一杯です。
今後、IOCの定める手順に従い、明確なビジョンとコンセプトに基づく
オリンピックの競技大会計画を策定し、本会と東京都で設立した
「特定非営利活動法人東京オリンピック招致委員会」が中心となり、
「申請ファイル」、「立候補ファイル」等の提出と
国内・国際招致活動を積極的に展開してまいります。
また、本会、財団法人日本体育協会や各関係競技団体を初めとする
日本のスポーツ界が一体となり、国・政府や経済界などの
更なるご協力をいただきながら、日本全国の皆さんから
応援していただけるよう全力を尽くしてまいります。

http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/20167.html

2007年9月12日水曜日

安倍首相辞任:識者ら「当然」「遅すぎた」 擁護の声、少なく

(毎日新聞 2007年9月12日)

安倍晋三首相が突然の辞意に、
識者には「当然だ」との受け止め方が多く、擁護する声は少ない。

◇居座りは無理--政治評論家・森田実氏の話

来るべきものが来ただけで、当然と受け止めている。
参院選で国民から事実上の不信任を突きつけられ、
国民が信任しない政権が、「衆院じゃないから」という理屈で居座るのは無理。
どんな独裁政権でも、国民の信任が得られないと長持ちしない。
衆院解散のエネルギーは、首相自身にも政権にも残っていないことが、
首相の最近の表情から読み取れた。
臨時国会前から、既に安倍首相には辞めるという選択肢しか残っておらず、
後は時期の問題だと考えていたので全く驚きはない。

◇何もしてない0点--評論家、室伏哲郎さんの話

辞任は当然だ。むしろ遅すぎるくらい。
7月の参院選で、安倍晋三首相は「私と民主党の小沢一郎代表の
どちらを首相に選ぶのか」と国民に迫った。
国民は、選挙結果を通じてその意思を示したのに、
首相は前言を翻し、何もなかったかのように居座り続けた。
安倍政権は実質的に何もしていない。0点だ。
後継に選んだ小泉純一郎前首相の責任も大きい。

◇根拠なかった続投--評論家の樋口恵子さんの話

辞意表明は遅きに失した。安倍さんは参院選で自民党が大敗しても、
「基本的な政策は支持されている」と言っていたが、何の根拠もなかった。
よくぞここまで居座ったという感じだ。
安倍さんは、国民が何を望んでいるのかが理解できなかったのが致命的。
国民が腹をすかせているのに、それを理解せず、国を愛することを強いた。
次の首相には、聞き上手な人がなるべきだ。

◇逆風が多すぎた--漫画家、弘兼憲史さんの話

国会の期間中で本当にびっくりした。
自民党が崩壊する、あるいは次の選挙で勝てないと自ら考えたのか、
自民党の長老から説得されたのか。
いずれにしろ断腸の思いで決断したのだろう。
この1年間で、憲法改正への道筋をつけたことは評価したい。
ただ、消えた年金の問題や政治とカネなど、
あまりにも自分と関係のないところで逆風が吹いた。

◇家族会沈うつ

安倍政権の支持率が低迷する中、支持を続けてきた拉致被害者家族も、
突然の辞意にショックを隠せなかった。
北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄副代表は、
午後1時前にニュースで「辞意」を知り、「えっ、まさか」と思った。
「解決に向けてこれからという時に早すぎる。
安倍首相が一番熱心に取り組んでくれただけに、気が暗くなる」と沈うつな表情。
増元照明事務局長も、「ショックが大きすぎてコメントできない」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070912dde041010049000c.html

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安倍政権は、無責任な集団だった、ということ。
安倍さんには、政治に対する真摯な姿勢がなかったですね。
小泉さんより少しはマシかと思ったが。。。
残念ですね。
次の政権は、もっと真面目に政治を行ってほしいです。

情報の公開、政策の明確さ、を重視して欲しい。
状況が公開されなければ、社会保険庁の問題も解決しないし、
何を根拠として政策を実施するのかを明確にしなければ、
テロ対策特措法の是非を議論することはできない。

民主党が参院選で過半数を取った理由の一つには、
小沢さんが真面目に政治を行っている姿勢が評価されたと思います。
全国を行脚する、なんてことはなかなかできないことですから。

小泉さんのような「軽い政治」から脱却して、
真面目な政治を行ってくれるように期待したいですね。

茨城GG、出発から3年頂点に 欽ちゃん胴上げ

(毎日 2007年9月11日)

出発から3年、夢列車がとうとう日本一にたどり着いた。
全日本クラブ野球選手権で、念願の初優勝を果たした茨城ゴールデンゴールズ(GG)。

決勝のNOMOベースボールクラブ戦は、序盤から得点を重ね、
北野偉也投手は相手を1安打無得点に抑える完璧なピッチング。
不祥事を乗り越えての優勝に、スタンドや地元から温かい拍手が送られた。

初優勝まで、あとアウト一つ。
一塁側スタンドの応援団は皆立ち上がり、マウンド上の北野偉也投手に
「あと一人、あと一人」とエールを送る。
打者が打ち上げた球は、右翼・岩田紀彦主将のグローブに。
跳びはねて勝利を祝う応援団。
「よくやったー、おめでとう」と声が飛んだ。
萩本欽一監督が胴上げされると、フェンス越しに
「わっしょい、わっしょい」と一緒に掛け声を出した。

応援団35人は、午前7時に稲敷市を出発。
スタンドでは「茨城」の文字が背中に入ったユニホームや
黄色い鉢巻き姿で選手たちを見守った。

チャンスは初回から。
岩田主将が適時二塁打を放ち、小嶋圭佑選手が還り先制。
「このまま上って行こう」。つくばみらい市の大里良子さん(56)が叫ぶ。
続く酒井忠晴選手の右前安打で岩田主将が2点目のホームを踏むと、
木澤安司応援団長(67)は「続け続け」と声を張り上げる。

「追加点がほしい」。五回、鴨志田君子さん(65)が祈った。
選手の料理を作るため、毎週牛久市から稲敷市に通っている鴨志田さん。
「孫のようでドキドキです」

六回裏、北野投手の好投が続く。
三條能央捕手の母久美子さんは、福島県郡山市から駆け付けた。
「伸び伸びできている。バッテリーの息がぴったりですね」。

試合終了後、木澤応援団長の妻かほるさん(64)が涙をぬぐった。
「3年間応援してきてよかった。もう胸がいっぱいです」。

◇近く優勝報告会も--初優勝に沸く地元

茨城GGの本拠地である稲敷市は、念願の初優勝に沸いた。
市では近く、優勝報告会を開き、公共機関玄関に「祝優勝」の張り紙を張るという。

茨城GGを誘致した旧桜川村の元村長、飯田稔さんは
「8日に応援に行き、大量得点で勝ったので期待していたが、
まさか優勝とはすごい。うれしい限り」と大喜び。
市内の主婦(54)は、「優勝は選手が連日、練習で培ったたまもの。
今度は都市対抗でも期待したいですね」。
 
高城功市長は、「今後ともできる限りバックアップし、
市の宝として球団を応援していきたい」。
また、もうひとつの本拠地であるつくば市の市原健一市長も、
「心よりお祝い申し上げます。今後もつくば市民に夢と元気を与え続けてください」。

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◇迷い消え先制打--岩田紀彦主将(26)

ベンチに駆け寄り、仲間の姿を見ると涙が込み上げてきた。
「3年間悔しい思いをしてきたけど、生活が厳しい中で
最後まであきらめずにやってきて良かった」

今では数少なくなったチームの1期生の一人。この春に主将を任された。
それまでの仲間がチームを離れ、メンバーが大幅に入れ替わり、
気持ちも落ち込んだ。まとまりのない新チームをどう立て直すか。
河村雅志選手と、桜川の球場で野球ができることに感謝してもらおうと必死に。

9日の準々決勝。チームは逆転勝利だったが、自分は打てなかった。
プレッシャーで心が乱れていた。
「3年目でこういう舞台を迎えられたのに」。
酒井忠晴選手の「自信を持って思いっきり振ればいい」という言葉に支えられた。

迎えた決勝。
初心に返り「来たボールを打とう」と心に決めた。
初回2死二塁で打席に立ち、内角直球を先制の二塁適時打。
もう迷いはなかった。
「今日は一球一球が楽しかった」。
優勝旗にもたれかかり、「日本選手権で一勝したい」と、次の目標を見据える。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/ama/archive/news/2007/09/11/20070911ddm041050158000c.html

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おめでとう、欽ちゃんGG!!!!!
いや~本当に良かったです。
発足直後から注目してきましたが、ひとつの偉業を達成しました。
つくばで試合を定期的に行うようになって、よく試合を見に行きました。
いい試合はしていましたが、実力的には少々物足りないところがありました。
特に打撃面。
全体的に強い打球を打てる選手が少ない。
守備力、投手力はまずまずなので、
うまく打撃の調子がいい状態で臨めれば、と思っていましたが。

一番は、欽ちゃんの野球を楽しむ姿勢が素晴しいですね。
いつもつくばでは、ずっとマイクパフォーマンスをして
選手、観客みんなを楽しませてくれる。
もっともっと欽ちゃんGGの試合が見たいですね。

2007年9月10日月曜日

ラグビー:W杯 予選リーグ 91失点、日本大敗 豪州と初戦、得点1PGのみ

(毎日新聞 2007年9月9日)

日本 3-91 オーストラリア
(前半:3-23、後半:0-68)

日本は、前回準優勝のオーストラリアに3-91で大敗し、黒星スタート。
日本は、91年の第2回大会でジンバブエを破って以降、11連敗。

日本は、前半は低く前に出る組織的な防御で健闘したが、
後半にタックルが甘くなり、10連続トライを奪われるなど一方的な展開に。
得点も、前半終了間際に小野が挙げた1PGのみでノートライ。
日本は、12日にフィジーと第2戦を行う。

◇集中と自信、勇気を今後に--日本・カーワン・ヘッドコーチ

日本にとってあまり良い一日ではなかったが、
今後の試合に向けて、集中と自信、勇気を持っていきたい。

◇防御崩壊、非力を痛感

日本と世界との差を思い知らされた一戦だった。
唯一、2度の優勝経験を持ち、世界ランキング2位のオーストラリアが相手。
日本は、第2戦のフィジー戦を勝機と見て、控え選手中心で臨んだ。

前半は健闘といえるだろう。
キックオフから、低く絡みつくようなタックルで対抗。
現在、世界最高とも評されるグレーガン、ラーカムのHB団が操る
オーストラリアの波状攻撃を、最後の一線で防いだ。
前半、圧倒的にボールを支配しながら、
オーストラリアのトライが3本にとどまったのは、
日本の防御が堅かったからにほかならない。

カーワン・ヘッドコーチの
立ち上がりから集中して、日本のスタイルに徹する
との意図は、守りの面では徹底された。

攻めても、日本ボールのラインアウトで、
相手の態勢が整う前に素早くスローインするなど、
工夫が見られたことも確か。

しかし、後半、試合の様相は一変。
開始早々、オーストラリアがラインアウトからラインに展開。
CTBの縦の攻めを軸に、日本の防御を破りにかかる。
タックルで止められた後も、短く縦につなぐ攻撃。
あっさりとゴールラインを割られてしまった。

この後は、オーストラリアの一方的な攻めが続くばかり。
後半の立ち上がりに「集中」を欠いて、
日本はまた、自らの非力を確認する結果となった。

「負けは負け」の勝負事だが、負け方にもいろいろある。
大敗としか言いようのない第1戦の敗戦が、
第2戦に挑む主力選手の士気に影響しないか心配だ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070909ddm035050118000c.html

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初戦のオーストラリア戦は予想された結果。
これは、予選突破には致し方ないこと。
予選突破するには、2位に入らなければならない。
それには、オーストラリア以外のチームに勝つこと。
そのために、あえて主力選手を出さず、リザーブ中心に試合。

今の日本の実力では、オーストラリアに勝つことはできない。
この現実はわかってはいるが、やはり負けるのは悔しい。
この大敗を生かすには、次のフィジー戦に勝つこと!!
Forza, Team Japan!

脳で働く「壊し屋」発見 掲載号、表紙に日本の漫画


(共同通信社 2007年9月7日)

脳の神経細胞で行われる情報伝達が活発化し過ぎないよう
適切にコントロールするタンパク質を、
自然科学研究機構生理学研究所の瀬藤光利准教授らのチームが発見、
米医学誌セルに発表。

「スクラッパー(壊し屋)」と命名されたこのタンパク質の働きを利用すれば、
情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などの治療に
つながる可能性があるという。

また、「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られる
人気漫画家、荒木飛呂彦さんが「壊し屋」のイメージをイラストに描き、
研究成果が掲載された号の表紙を飾った。

体内には、不要になったタンパク質に目印を付けて
分解してしまう仕組みがある。
研究チームはコンピューターを使い、
人のゲノム(全遺伝情報)のデータから、
神経細胞でこの仕組みを担っていると予想される遺伝子を特定。
マウスでこの遺伝子を欠損させると、スクラッパーが作られなくなり、
脳の情報伝達物質が過剰に放出されることを確認。
この結果、スクラッパーが情報伝達を担う余分なタンパク質に目印を付け、
伝達が行き過ぎないよう制御していると判断した。


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生体のしくみは、驚くほどバランスが取れています。
ONとOFFがちょうどいいタイミングで切り替わる。
制御する物質の研究はこれからですね。
私の頭の中には、余計なつまらない情報ばかりなので、
スクラッパーがちゃんと働いていないのかもしれません。。。

荒木さんの絵が表紙を飾るというのはユニークですね。
もっと日本人の絵がさまざまな表紙を飾って欲しいです。
それだけ、いい絵がたくさんあるのだから。

2007年9月8日土曜日

バルザン賞:カーボンナノチューブの飯島教授に

(毎日新聞 2007年9月4日)

優れた研究者に与えられるイタリアのバルザン賞が、
カーボンナノチューブを発見した飯島澄男・名城大教授(68)に。
賞金は、100万スイスフラン(約9600万円)。

同賞基金は、イタリアの日刊紙の名記者だった
エウジェニオ・バルザン氏を記念して1957年に設立。
毎年4人の研究者と、数年おきに人道・平和に貢献した人に授与。
これまでにマザー・テレサや、発達心理学者のピアジェ氏らが受賞。

カーボンナノチューブは、極めて細い筒状の炭素物質で、
次世代の素材として期待される。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070904k0000e030015000c.html

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バルザン賞というのは、初めて知りました。
このような社会貢献をした人を世界的に評価する、というのは素晴しいことです。
日本にも、野口英世アフリカ賞が2006年に創設されました。
こういうニュースは、もっともっと社会に認知されて欲しいですね。

野口英世アフリカ賞
http://www.cao.go.jp/noguchisho/index.html

2007年9月7日金曜日

身長決める主要遺伝子、初発見=タイプにより1センチの差-国際チーム

(時事通信 9月3日)

人間の身長を決める主要遺伝子を、
約3万5000人の遺伝情報調査で初めて発見したと、
米マサチューセッツ工科大とハーバード大のブロード研究所などの
国際研究チームが、米科学誌ネイチャー・ジェネティクスの電子版に発表。

この遺伝子「HMGA2」は、
構成するDNA塩基配列に個人差がある。
父母から受け継ぐ2つの遺伝子の特定部分の塩基が
両方とも「シトシン」の人は、両方とも「チミン」の人に比べ、
平均で約1センチ身長が高いという。

研究チームは、身長の高低は9割が両親からの遺伝要因で決まると指摘。
HMGA2は、胎児の背骨や手足の成長に関連するとみられ、
主要な遺伝子ではあるが、他にも身長に関する遺伝子が多数あるとみている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070903-00000014-jij-int

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これは、面白い研究ですね。
昔から身長は遺伝要因で決まる、と言われていましたが、
どうやら本当のようです。
遺伝要因ではどうしようもないですが、
環境要因はどの程度関与しているのでしょうかね??
私の場合、兄との生存競争(大食い競争?)に敗れたため、
10センチ近く差がありますが・・・。

本の現場 福岡伸一さん 科学者にこそ、文学が要る

(毎日新聞社 2007年8月17日)

「生物と無生物のあいだ」 講談社現代新書(777円)

自宅近くの多摩川べりを散策しながら、ふと思い出す大学教師の言葉。
「人は瞬時に、生物と無生物を見分けるけれど、
それは生物の何を見ているのでしょうか?」

生命とは何か。

20世紀の科学は、生物を遺伝子などの部品に還元する
分子生物学で解き明かそうとしてきた。
本書の前半では、その発展の歴史を、分子生物学者としての体験に、
やや不遇な科学者たちの人生を織り交ぜて語った。

「でも、分子生物学の最前線を平易に解説した本ではありません」。
むしろ、その方法論に対するアンチテーゼであるところに、本書の醍醐味がある。

小さいころは、昆虫少年だった。
ファーブルや今西錦司にあこがれ、
昆虫学に優れていた京都大農学部に進んだ。

しかし、時代は分子生物学の黎明期。
その大波に流され、ファーブルも今西も色あせていったという。
米国や日本で最先端の競争に没頭してきたが、
研究を進めるほどに壁を感じるようになった。

たとえば、重要な遺伝子をつぶして作ったノックアウト・マウスは、
なんの問題もなく成長した。
「生命を機械論的にとらえるアプローチには限界がある」。

そう気づいた時に思い出したのが、
本書のキーパーソンであるルドルフ・シェーンハイマー。

私たちの体を構成する分子は、
食物として取り込んだ分子と絶え間なく入れ替わっている。
分子のレベルでみると、私たちは1年前とは別人だ。
こうした「時間」の概念を持った生命のダイナミズムを、
ネズミの実験で証明したユダヤ人科学者である。

本書の後半では、この「動的平衡」という生命徴を念頭に、
自らの研究の意味も問い直していく。
「再生医療やクローン技術に対する違和感も、
実は、生命に不可欠な時間を逆戻ししているからではないでしょうか」

そうした観点で生命をとらえることで、
「読者が自分の違和感を説明するヒントになってもらえれば」と。

「科学の成果は、最終的にはごく簡単な言葉で語られるべきだ」というのが持論。
専門論文を書くことこそが科学者の使命、
との考えが主流を占める中にあって、「異端」といってもいい。

「異端ぶり」は、牛海綿状脳症(BSE)の病原体をプリオンとする
「プリオン説」に疑問を感じ、
その検証をライフワークとしているところからもうかがえる。

昆虫少年は、読書少年でもあったという。
だからだろうか、巧みな比喩が理解を助け、文体には文学的な味わいがある。
「えらそうに聞こえるかもしれませんが、科学者にこそ文学が要る。
文学的想像力がないと、生物をプラモデル化してしまうのです」

……………………………………………………………………………

◇ふくおか・しんいち

1959年東京生まれ。京都大卒。米ハーバード大などを経て青山学院大教授。
著書に「もう牛を食べても安心か」「プリオン説はほんとうか?」など。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52630

2007年9月5日水曜日

「そうだったのか!現代史」


「そうだったのか!現代史」 池上 彰著、集英社


これは面白かったですよ!
現代史は、しっかりと知っておかなければならないのに、
学校ではさらっとしか習わないところ。

今起こっている戦争や事件、世界の情勢は、
ここ100年の間に起きた出来事が要因になっています。

私たちはどうしても日本からの観点でしか、世界を見ようとしません。
他国を理解するには、その国で何が起こったのかを学ぶ必要があります。
歴史を学ぶことは、他の国々を理解するために必要不可欠です。
そのためにも、現代史を学ぶことは重要ですね。

日本は、第二次世界大戦以降、戦争は起きていません。
しかし、他国では戦争や内乱が続きました。
中国では、共産党と国民党との内戦が続き、文化大革命で多くの命を失いました。
韓国でも、朝鮮戦争で国土が荒廃し、同じ民族同士で多くの血を流しました。
北朝鮮は、言うまでもありません。今でも人民を苦しめています。

今の日本がいかに平和で恵まれているか、
そして他国のためにいかなる支援をすることができるか。
国際社会の一員として、責任ある行動をするためにも、
現代史を理解しなければなりませんね。

イチロー:7年連続で200安打 史上3人目、歴代2位

(毎日新聞 2007年9月4日)

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(33)は、
ヤンキース戦の三回にロジャー・クレメンス投手から本塁打を放ち、
7年連続のシーズン200安打を達成。

大リーグ史上3人目、歴代2位で、
83年から7年連続のウエード・ボッグス(レッドソックスなど)に並んだ。
1位は、ウィリー・キーラー(オリオールズなど)が1894~1901年の8年連続。

200安打まであと「2」としていたイチローは、
一回の第1打席で右前打、三回の第2打席で右中間本塁打、
第3打席でも左前打を放った。

イチローは、2001年からシーズン200安打以上を記録。
04年には262安打をマークし、大リーグのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新。

▽イチローの話 

(200安打目の相手投手クレメンスが)ビッグネームなので、いい記念になった。
どんな状況でも、個人の仕事はやらなければいけない。
同じように数字を残すことは、「マスト(義務)」ですね、僕の中では。

◇クレメンスから「ちょっといい感じ」

史上3人目の7年連続200安打は、ニューヨークで。
しかも、通算354勝のクレメンスから一発を放っての偉業達成。
「ちょっといい感じ、と思っちゃった」と、笑って言った。

200安打到達直前にもがき苦しんだ昨年は、「自分の弱さしか見えてこない」。
今年は、「ホッとした感じはしない。それがうれしい」と、余裕を口にした。
「プラスというより、(打ち損じの要因である)マイナスがゼロになった感じ」
という技術的な進歩を確認できていた。
33歳のイチローは、今なお成長を続けている。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/major/news/20070904k0000e050005000c.html

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この偉業は素晴しいですね。
200安打するだけでも、大リーグに年間数人しかいないのに、
それを7年連続で成し遂げるというのは、すごい、というしかない。
それに、7年間ほとんど試合に出場し続けないとできない記録。
イチローのすごいところは、出場するだけでなく、
打つ、走る、守る、すべての面で成績を残していること。
世界一の一番バッターとして、これからも活躍し続けて欲しい。

私も昔は一番バッターでした。
さっぱりヒットは打てませんでしたが・・・。

2007年9月2日日曜日

世界初、カトリック信者向けのバチカン航空が就航

(CNN 2007.08.28)

ローマ・カトリック総本山のバチカンによる、
カトリック信者向けのバチカン航空が就航。
ローマと各国の聖地を結ぶチャーター便で、
年間15万人の利用者を見込んでいる。

イタリアの貨物航空会社ミストラル・エアーが機材を提供し、
使用機体はボーイング737型機。
機内の備品や客室乗務員の制服には、バチカンのロゴが描かれている。

就航初日には、ローマのフィウミチーノ空港から、
ルルドの泉の奇跡で知られるフランスのルルドへ、信者を乗せて飛び立った。

今後は、低価格路線を続けながら、
ポルトガルのファティマやスペインのコンポステーラ、
モーゼが十戒を授かったエジプトのシナイ山など各聖地へ、
安全に格安で信者を運びたいとしている。

http://cnn.co.jp/business/CNN200708280019.html

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これはいいですね。
私もぜひ乗ってみたいです。
カトリック信者ではありませんが。
日本でも、観光地めぐりをするような航空会社があるといいですね。
世界遺産を周遊するとか、映画ロケ地をめぐるとか。
ますます逃避行に走りそうですね?!

2007年9月1日土曜日

成人ぜんそくの機構解明 兵庫医大、免疫が悪玉化

(共同通信社 2007年8月28日)

成人に多い難治性ぜんそくは、
かぜなどによるのどの炎症で免疫細胞の一種が悪玉化し、
特殊なアレルギー反応が起きるのが原因とする研究結果を、
兵庫医大の中西憲司教授(免疫学)らが発表。

小児ぜんそくは、カビやダニなどが原因で起きることが多いが、
成人ぜんそくは自分の体が作り出す炎症関連物質が悪さをしているらしい。
「この物質の働きを弱められれば、深刻な症状の軽減につながる」。

佐賀大、大阪大との共同研究。
中西教授は、マウスののどに毒素を入れて炎症を起こし、反応を分析。
炎症部位から出る物質が、リンパ球の一種に働きかけて
異常な免疫反応を起こし、呼吸困難や気管支炎を招くことを突き止めた。

こうした免疫反応は、繰り返し起きてぜんそく症状が悪化するが、
この物質を抑えると症状が治まることも確認。

「成人ぜんそくが慢性化する仕組みが解明できた。
大型動物でも実験したい」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=53296

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ぜんそくは、慢性的な病気です。
免疫システムに異常が来たしていることは確かですが、
どのようなメカニズムでぜんそくが起こるのかは、
明らかにされていませんでした。

スポーツ選手では、ウィンタースポーツを行っている選手に
ぜんそくの発症が多いようです。
ぜんそくの機能が解明されれば、
スポーツ選手のぜんそく予防にも役立つと思います。

2007年8月31日金曜日

理研:左右の神経なぜ混線 防ぐたんぱく質解明 突然変異マウスで

(毎日新聞 2007年8月29日)

左右の神経の混線を防ぐ仕組みを、
理化学研究所の岩里琢治・副チームリーダーらが突き止めた。

神経細胞の先端部分のたんぱく質が、
運動機能をつかさどる脊椎内で逆方向への延伸を食い止めていた。
両手が一緒に動いてしまう先天性疾患の原因解明や
再生医療研究に役立つという。

左右の足を一緒に動かし、ウサギのように跳びはねて歩く
突然変異マウスを偶然見つけ、「ミッフィー」と名付けた。

通常、マウスやヒトは左半身の動きを右側の脳、右半身を左側の脳が制御。
左右の大脳皮質から伸びた神経は、脊椎の手前で交差し、
左右反対側に伸びて筋肉を動かす末梢神経とつながっている。

脊椎内は、「正中線」という境界線で左右に区切られており、
境界線には神経の「進入禁止」標識の役割を果たす膜たんぱく質がある。
神経細胞の先端が正中線にぶつかると、神経は境界線を越えない仕組み。

しかし、「ミッフィー」を調べると、
脊椎内の神経の多くが左右の境界線を越えて混線していた。
遺伝子解析の結果、「αキメリン」というたんぱく質をつくる遺伝子が壊れていた。
研究チームは、αキメリンが境界線を越えて神経が伸びないようにする
役割を果たしていることを、培養細胞などの実験で明らかに。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070829ddm016040038000c.html

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神経がなぜ左右に分かれ、しかも混線せずに整列されているのか?
そのカギが見つかりましたね。
マウスでは、遺伝子疾患として認められましたが、
人でもこのような混線した状態、疾患は見られるのでしょうか?
神経系の発生、修復に関する知見は、
再生医学にとっても必要な情報です。
私は昔、よくウサギのように飛び跳ねていたものです。
頭の中もよく混線しますが・・・。

2007年8月29日水曜日

アメフット:関学大がNFLと提携し選手育成

(毎日新聞 2007年8月24日)


関学大アメリカンフットボール部は、
米国プロフットボールリーグ(NFL)と提携し、
「NFL選手育成プログラム」を実施すると発表。
既に立命大、日大が同様の提携を結んでおり、国内では3校目。

将来の日本人NFL選手を育てるのが目的で、
将来性の高い同部所属の学生4人を選び、
NFLコーチのクリニックや英語の専門講義を受ける。
今年度から実施。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070825k0000m050037000c.html


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これはいいニュースですね。
日本のアメフトのレベルを上げるには、NFLと提携するのがいい。
レベルの高い練習、試合をしなければ、強くはなれない。
国際経験を積めるというのも、学生にとって貴重な財産に。
サッカーでは、プロチームと学生チームの交流が盛んです。

しかし、野球ではいまだにプロとアマの交流を阻む壁がありますね。
国内外問わず、プロ・アマ問わず、
交流する機会を多く作るための環境を整えることが、
協会トップがすべき本来の仕事だと思いますが・・・。

2007年8月28日火曜日

こんな目覚めはしたくない! 進化しすぎてるアラーム・クロック


(ミセス・マキの“アメリカ家電”そりゃナイス! 8月9日)
最近の目覚まし時計は、いろいろなアイデア商品が出ています。
追いかけて止めなければならない逃げ回る時計や、
部屋の中を飛行するプロペラをキャッチしないと鳴りやまない、というものまで……。

ベッド脇のテーブルに置いても、高さ1メートルまでなら壊れることなく、
ジャンプして床を逃げ回ることが可能なんだそう。
部屋中をあっちこっち行きながら、またアラームを鳴らします。
なんと、3メートル上空まで飛行することができるそう。
アラーム音を止めるただひとつの方法は、
このプロペラを捕まえて時計本体に戻すことなのです。

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こんな目覚まし時計があったら、
朝っぱらから格闘しなければなりませんね。
健康にいいかも??
逆にストレスがたまってしまいそうですが・・・。
ちなみに、私は寝起きがいいので、
目覚ましが鳴ればすぐに起きます。
その後、また寝ちゃいますが・・・。

大畑、左アキレスけん断裂=W杯絶望-ラグビー

(時事通信 8月26日)

ラグビー日本代表のWTB大畑大介(神戸製鋼)が25日、
イタリア・トレビゾで行われたポルトガル代表との調整試合で
左アキレスけん断裂の大けがを負い、
9月7日に開幕するワールドカップ(W杯)の出場は絶望となった。

大畑は、1月に右アキレスけんを断裂したが、順調な回復を見せ、
7月から日本代表に復帰していた。
大畑は、テストマッチで世界最多の通算69トライを記録したトライゲッター。
W杯は、1999年大会と2003年大会に連続出場。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070826-00000012-jij-spo

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いや~、このニュースは残念です。
大畑選手は、今の日本代表のなかでも唯一の花形選手。
ラグビーのワールドカップが9月に始まるというのに、
日本のマスコミはまったくといっていいほど取り上げない。
だから、せめて大畑選手がいて活躍してくれれば、
また彼の持つ世界最多のトライ数を更新してくれれば、
少しでも注目されることになるのでは、と思っていたが・・・。
選手にケガは付きもの、とはいえ直前でのリタイアは残念です。

ま、残りの選手たちが発奮して、
初戦のオーストラリア戦に健闘して、
フィージー、カナダに勝って、
ウェールズにはまぐれでも奇跡でもいいから勝って、
決勝トーナメントに進んでほしいです!!!

2007年8月27日月曜日

文科省:概算要求方針固める 3年で小中教員2万1千人増

(毎日新聞 2007年8月23日)

文部科学省は、来年度から3年間で、
小中学校の教職員を約2万1000人増員する人事計画をまとめた。
教職員の待遇改善が狙いで、
初年度は管理職を補佐する主幹教諭の配置など計約7100人を要求。

教職員の人件費にあたる「義務教育費国庫負担金」は、
対前年度比298億円増の1兆6957億円を要求。

安倍晋三首相は、教育再生を政権の最重要課題に掲げ、
同省の教育再生関連予算は安倍政権の目玉予算に。
行政改革推進法で教員の定数減を求められている中で、
参院選で敗北して求心力を失いつつある安倍首相が、
教員増を盛り込む教育予算を実現できるかが注目。

同省は新年度予算の概算要求で、
「子どもと向き合う時間の拡充および教員の適切な処遇」として、
義務教育費国庫負担金のほか、非常勤講師の配置(77億円)や
事務作業の外部委託(205億円)の新規事業も盛り込む。

義務教育費国庫負担金の内訳は、
▽主幹教諭や事務職員の配置(167億円)
▽メリハリある教員給与体系の実現(89億円)など。

約7100人の増員計画は、主幹教諭(約3600人)、
▽習熟度別少人数指導の充実(約1900人)
▽事務負担の軽減(485人)
▽栄養教諭(約150人)など。

文科省によると、小中学校の教員数は現在、約70万人。
伊吹文明文科相はこれまで、「教師が多忙であることは
(国会の)各公聴会、参考人の話でも出ている。
これをどう緩和してあげるかだ」などと
教職員の待遇改善の必要性を強調。

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/seisaku/news/20070823k0000m010144000c.html

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教師が多忙である、ということはよく聞く話です。
でも、それは学習面以外のところに時間を割かれているからでは。
特に、生活指導と部活動の負担が大きい。
いじめによる自殺や夜遊びする生徒がいるので、
生活指導はある程度必要。
しかし、教師だけで解決できる問題ではない。
もっと学校をオープンにして、
地域の人たちと協力し合う体制を整えることが大事。
なぜなら、生徒の生活領域は地域内がほとんどなのだから。
部活動も、ほぼ毎日練習するような部もある。
これでは、生徒も先生も新たな知識を得ようという活力が生まれない。
教員数、予算を増やすのはいいが、
教育現場をもっと分析し、解決策を明確に示すことが大事。
本来、これは教育委員会の仕事のはずだが・・・。

2007年8月26日日曜日

がん抑制遺伝子p53:がん細胞殺す“スイッチ” たんぱく質特定

(毎日新聞 2007年8月24日)

がん抑制遺伝子の一つ「p53」が、
異常をきたした細胞を自殺に導く際に不可欠なたんぱく質を、
千葉大医学部や大鵬薬品工業などの研究チームが特定。

肺がんや大腸がんなど約半数の種類のがんで、
p53が正常に働いていないことが分かっている。
このたんぱく質の機能を詳しく調べれば、正常な細胞には影響を与えず、
がん細胞だけを自殺させる新薬の開発につながる可能性が。
がん発症のメカニズムの解明にもつながる成果に。

p53は、人間のあらゆる細胞にあるが、通常はあまり働かず眠った状態。
DNAが損傷を受けると細胞に異常が起きるが、
その細胞ではp53が活性化され、細胞を自殺に導く指令を出したり、
増殖を止めて損傷修復の時間をかせぐなど、
異常な細胞が増えるのを防いでいる。
しかし、正常に働かない場合がある理由は、謎???

田中知明・千葉大助教(分子腫瘍学)らは、
細胞の中で遺伝子が働く際、DNAと特定のたんぱく質が
「クロマチン」と呼ばれる複合体を作ることに着目。
肺がん細胞のクロマチンを分析し、p53と結合する分子を調べた結果、
CSE1」というたんぱく質を発見。

肺がん、大腸がん、乳がんの細胞を使った実験で、
p53とCSE1が結合しないと細胞の自殺が起こらないことを確認。
「CSE1は、細胞の生死を左右するスイッチ的な役割を持つたんぱく質。
新しいタイプの薬の開発につながる可能性がある」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070824dde001040051000c.html

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p53の役割はある程度分かっていましたが、
アポトーシス(細胞の自殺)を起こすには、CSE1と結合する必要がある。
アポトーシスのメカニズムはまだまだ分かっていません。
がん化を防ぐためには、
アポトーシスを起こして異常な細胞を除去させる必要があります。
アポトーシスのオン・オフを制御することができれば、
がん治療に効果的かもしれませんね。
私の場合は、おなかに蓄積した脂肪が
アポトーシスを起こしてくれるとうれしいですね?!

2007年8月24日金曜日

国際情報五輪:三重の高3・片岡さん、2年連続金メダル

(毎日新聞 2007年8月22日)

クロアチアで開かれた国際情報オリンピックで、
三重県の高田高3年、片岡俊基さんが2年連続で金メダルを受賞。
片岡さんは、今年7月に開かれた国際数学オリンピックでも金メダルを獲得。

このほか、灘高3年、吉田雄紀さんが銀メダル、
筑波大付属駒場高2年、松元叡一さんが銅メダルを獲得。
大会は今月15~22日に開かれ、77カ国から高校生など285人が参加。
コンピューターを使ったプログラム作成能力などを競った。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070823k0000m040089000c.html

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これは素晴らしい偉業ですね!!
スポーツではなく、学術レベルを競うオリンピック。
別に国別対抗というわけではないが、
やはり日本人が好成績を収めるとうれしいですね。
高校生が、このような競技会にもっと参加してほしいです。
受験勉強では、学問の面白さを十分に味わうことはできないから。
まあ、私の場合は競技会に参加する以前のレベルですがね?!

岩手、県を挙げて自殺防止 自殺率全国2位

(毎日 2007年8月12日)

06年の県内自殺率は、34・2人(対人口10万人)で
秋田に次いで全国2位。
9月は「自殺防止月間」でもあり、関係者の自殺対策の取り組みにも力が入る。

自殺率が高い久慈地域では今年度、久慈地方振興局が
「こころのヘルスアップサポーター」(仮称)を250人養成。
地域でうつの知識を身に着け、うつ症状に悩む人の存在に気付き、
適切な相談窓口などにつなぐのが目的。

養成の対象は、地域の事情に詳しい民生児童委員や保健推進員。
管内各市町村の保健師が講師となり、うつについての養成講座を開く。
うつの疑いに気付いたサポーターは、市町村の保健師に連絡し、
治療が必要な場合は専門医の診察などにつなげていくという。
また療養中の場合は見守り、地域で孤立しない環境をつくる。

県は昨年、官民の関係団体で構成する県自殺予防対策推進協議会を設置。
各分野で取り組む具体的な行動計画を、
自殺対策アクションプランにまとめた。
今年度は、全保健所に自殺対策専用の相談窓口を設置する方針。

また、自殺率の高い久慈や二戸のほか、北上、一関の4保健所管内で
住民検診などの際に、質問表でうつ状態をチェックする
「うつスクリーニング」を実施する予定。

自殺防止月間は、政府の自殺予防週間(9月10-16日)に合わせて
県が独自に設定したもの。
うつや自殺について考えるフォーラムを、
9月30日午前10時から盛岡市の岩手教育会館大ホールで開く。

奥州市の市民劇団、「演劇集団 空想工房」が
自殺を考える男性を描いた「星のしずく」を上演するほか、
自殺で家族を失った遺族らによるパネルディスカッション、
どこでも誰でもできる話の聞き方などの実践報告などを行う。

県障害保健福祉課の朽木正彦療育精神担当課長は、
「遺族は、『自殺で死んだ』と周囲に言えない。
周囲もどう声をかけていいか分からない。
どんな思いでいるのかをまずみんなが知る必要がある」。

社会福祉法人「盛岡いのちの電話」が、
相談の電話を受けるボランティアを募集。
盛岡いのちの電話は、91年1月に開局。
年中無休で、正午~午後9時(日曜日は午後6時まで)電話を受け付け。
件数は、開局後から毎年増加し、
97年は4853件だったが、06年は1万135件と倍増。
現在約70人のボランティアが3時間交代で、電話を受けているが、
一人当たりの負担がかなり大きくなっていることなどから募集。
 
応募者には、9月7日~11月24日までの全11回の
公開講座や体験学習などの研修を受けた後、ボランティアとして活動。
公開講座の受講料は全部で1万円。
場所は、主に盛岡市本町通の岩手カトリックセンター。
原則23-60歳くらいの男女40人を募集。
ボランティアを希望していなくても、1講座1000円で誰でも参加可。
問い合わせ 019・652・4162。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52279

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自殺は、一人の人生が単に終わった、ということではない。
家族や親友、その人に関わったすべての人に衝撃を与え、喪失感を与える。
事故や病気で亡くなった場合には、
その人の人生について、いのちについてしみじみと考え、感じることができる。
でも自殺の場合は、その人の人生がつまらないものに。
すべてが虚しく感じてしまいます。
生きたいと思っても、生きつづけることができない人は世界中にたくさんいます。
自分勝手な思い込みで死に逃げるのではなく、
社会に貢献して自分の人生を豊かにすることを考えてほしいです。

2007年8月23日木曜日

体内時計の鍵となる新たな遺伝子を発見!

(nature asia-pacific、西村尚子サイエンスライター)

理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター システムバイオロジー研究チーム 
上田泰己チームリーダー(TL)

徹夜や時差のある国への旅行によって、
1日の生活リズムが大きく狂ってしまうのは、
私たちの体内に24時間周期でリズムを刻む時計があるから。

体内時計は、「時計遺伝子」と総称される複数の遺伝子によって
機能すると考えられているが、
上田TLらのグループは、ショウジョウバエを使って、
その鍵となりうる新たな遺伝子を発見。

体内時計は、バクテリアからショウジョウバエ、マウス、ヒトに至るまで
多くの生物種にあり、24時間周期の生体リズムを作り出している。
ヒトでは、睡眠や覚醒などに関与し、さまざまな生理機能に影響を与えている。
これまでに、ほ乳類では約20の時計遺伝子候補が同定され、
そのうち朝、昼、晩にそれぞれ発現する3つの遺伝子のある配列(制御配列)が
体内時計の中核を担っているとの説が有力。

上田TLらは、ショウジョウバエの頭部において
24時間周期のリズムで発現している遺伝子を200個突き止め、
そのうち137遺伝子についての変異体を作り出した。
次に、RNAi技術(in vivo RNAi)を用いて、
脳内の時計組織(24時間周期を制御する神経細胞群)における
それぞれの遺伝子の発現を抑制して解析したところ、
5つの遺伝子が時計遺伝子の候補に。
そのなかで、体内時計への影響が最も大きかったcwo遺伝子
「チップ・オン・チップ」を用いて解析した結果、
この遺伝子が自分自身や他の時計遺伝子を制御していることが明らかに。

cwo遺伝子の「cwo」は、「Clockwork Orange(時計じかけのオレンジ)」の略。
この遺伝子に、「オレンジドメイン」とよばれる配列が含まれていたことから、
アンソニー・バージェスによる原作をスタンリー・キュービックが監督した
『時計じかけのオレンジ』という映画にちなんで、
遺伝子にも同じ名前が付けられたという。

「cwo遺伝子は、ヒト体内時計に関与するDec1、Dec2、Hes5遺伝子と似た配列。
ほ乳類のDec1、Dec2遺伝子は、体内時計の中枢(視交差上核)で
約24時間ごとに発現し、時計遺伝子の転写を抑制する」と上田TL。

体内時計の研究の歴史は古く、始まりは植物の概日リズムの認識。
1960年代には、体内時計の特徴が生理学的な実験で定量的に測定。
1980年代に入ると、分子生物学的な手法によって
体内時計システムを構成するさまざまな分子を明らかに。

「現在は、これまでの成果から定量的な性質をボトムアップに理解し、
体内時計システムの設計原理を分子レベルで解明する段階」。
cwo遺伝子の発見は、その重要な鍵に。

ハエは、「活発に活動する時間帯」と「あまり活動しない時間帯」が
周期的に現れる行動リズムをもつが、
cwo遺伝子の変異体ショウジョウバエでは、
24時間周期が約26時間に伸びたり、周期性が完全になくなったりした。
ヒトでも、体内時計の乱れによると思われるリズム障害が報告。
「cwo遺伝子に相当するヒトの遺伝子が、
リズム障害の診断や治療標的の候補にもなりうる」。

23億年程前に誕生したとされるシアノバクテリアにも体内時計があり、
体内時計の起源はきわめて古い。
「生命は、約24時間周期の地球の自転サイクルに影響を受けて、
進化の過程で体内時計を獲得したのだろう。
動物、シアノバクテリア、植物のそれぞれの体内時計をつくるために
機能する遺伝子群はそれぞれ異なっている。
おそらく、進化の過程で何度も、新たな時計が発明されたのだろう」。

ヒトは夜になるとなぜ眠くなるのか?
誰もが抱く素朴な疑問に答えが見つかる日は遠くないようだ。

http://www.natureasia.com/japan/tokushu/detail.php?id=39

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体内時計の研究は、とても興味深いですね。
人間の生活リズムが徐々に夜型に変わりつつあります。
生物学的な生活リズムと、社会学的な生活リズムに
「ずれ」が生じています。
果たして、この「ずれ」はたいした問題ではないのか、
それとも深刻な問題となるのか?
そういう問題提起の意味でも、健康を考えるためにも、
このような研究で多くの知見を生み出してほしいです。
ちなみに、私は欧米に行った時に時差ぼけにはなりません。
生活リズムが合うようです。
日本での生活リズムが崩れているせいですが・・・

2007年8月19日日曜日

奥州市、医学生奨学金創設へ 応募者確保に不安も

(毎日新聞社 2007年8月17日)

深刻な医師不足に手を打とうと、奥州市は総合水沢病院など
市立医療機関で将来働いてくれる医学生に奨学金を支給する
独自の制度を設けることを決めた。


04年度に県が「市町村医師養成就学制度」を創設した後に、
市町村が独自に医学生の奨学金制度を作るのは初めて。

一方、県の奨学金制度も定員割れが起きており、
制度を設けても奨学生を集めるのは容易ではないとの指摘も。
 
総合水沢病院(水沢区)やまごころ病院(胆沢区)で、
将来医師として働く意思がある医学部生に月20万円の奨学金を支給。
奨学金を受け取った年数だけこれらの医療機関で働いてもらい、
別の病院で働く場合は奨学金は返してもらう。

私立大医学部の入学時には、一時金760万円を支給。
一時金は、就労義務3年分と計算する。
一時金も含め、医学部6年間全額支給を受けると、
支給額は1人2200万円。

奥州市の小野寺孝喜・健康福祉部長は、
「総合水沢病院に1人医師が増えると、
医業収入は最大で年間1億5000万円増が見込める。
医師養成にかける費用として十分見合う」。

同病院は、00年に医師が26人いたが、現在は15人。
「産科を目指す奨学生が現れれば、
将来は総合水沢病院に産科を復活することもありうる」。

しかし、奨学金を創設しても応募があるかは別だ。
県には、医学生向け奨学金制度が3種あり、
定員は計25人だが、今年の受給生は18人だけ。
特に市町村医師養成就学制度は、10人募集に対し、受給生は4人。


県医療国保課の金田学・医療担当課長は、
「病院の規模や臨床例の豊富さで、医学生は働く病院を選ぶ傾向にあり、
それに合った奨学制度を選ぶ。
県も、来年度から奨学生の枠を25人から45人に増やすので、
奨学制度のかち合いもあり、厳しいものもあるのではないか」。


http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=52615

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医師不足となったそもそもの原因は、
医学部の定員を減らしたことと、医師の権限丸抱えがある。
医療の細分化、専門化が進んだために、
相対的に医師の数が不足してしまった(特に、小児科、産婦人科)。
また、看護師や薬剤師など他のスタッフにも可能な
医療行為(カウンセリング含め)を、まだ医師だけで行っている。
医師の仕事量はますます増えています。
奨学金を給付することも大事ですが、
医療環境を整えることが根本的な解決になると思います。