(毎日 11月9日)
働く女性は年々増加し、全雇用者の4割以上を占める。
働きながら妊娠、出産する人も業種を問わず増えてきた。
安心して妊娠、出産期を迎えるために、国や企業は何をすればいいのか。
財団法人女性労働協会が、医師や労務問題の専門家を集めて
母性健康管理の望ましいあり方について調査研究している
「働く女性の身体と心を考える委員会」の模様を紹介。
女性労働協会(以下、協会)
今年度は、企業が母性健康管理に積極的に取り組むための情報提供として、
妊娠中から育児休業後の職場復帰まで、仕事と生活の両立支援を
積極的に実施している先進企業に事例調査を実施。
どの企業も、法律で義務化された措置を講じているだけでなく、
制度が利用しやすい職場の風土づくりにも取り組んでいた。
「働く女性の身体と心を考える委員会」では、これまでに実施した
7社の調査結果を基に、企業が母性健康管理の取り組みを
円滑に行うための留意点などについて。
中林座長
「取り組み前の現状と課題」に関して、出産を機に退職する女性が多く、
人材が流出して企業の損失だと気づいて、優秀な人材に長く働いてもらおうと
取り組みを始めたという企業が多い。
大久保委員
すばらしいところばかりだが、おおかたの企業の現状とはかなり乖離している。
非正規労働者に対しても同様に取り組んでいるのか?
妊娠中も無理をさせず、育児休業を取ってでも働いてもらいたい
貴重な人材だと思っているのは、正社員だけの話。
非正規の従業員まで含め、母性健康管理を徹底しているなら、本当にすばらしい。
中林座長
気になったのは、母性健康管理の対象者を企業が、
「『優秀な人材』として認識している」という点。
優秀な人には企業は当然、働き続けてほしいと思うもの。
しかし、それが女性全般に広がらなければいけない。
妊娠・出産期だけではなく、ライフステージ全般にわたって
配慮されなければいけない。
能力には個人差があり、どんな女性に対しても同じように考えることが必要。
出産を機に辞めるのではなく、継続して働いた方が、
自分のキャリアアップ、社会全体の労働力の活用から見てもずっといい。
育児中の短期間、少しペースダウンしてでも働き続けることのよさを、
経営のトップとともに職場の仲間が皆認識していかないと、
休みが取りやすくなる環境は育たない。
育児休業から復帰した女性たちは、
「自分たちが恩恵を受けたから、ちゃんと働かなくちゃ」とあり、
あまりにけなげすぎるじゃないか?
もっと女性の権利として、妊娠・出産の時はある程度のペースダウンは当然。
仕事を続けることが社会に対する貢献だというのが、
母性健康管理の哲学だ。
鈴木委員
まだまだ企業は遅れている部分があった。
企業にとって、必要な女性が妊娠・出産を理由に辞めた時に初めて、
大きな損失なんだと気がついた。
法令を順守して制度を整え始めた。
いったん制度を取り入れたら、能力で差別することは許されない。
今は過渡期。
妊娠・出産して、“寿退社”が当たり前の世の中が、
徐々に法律が整備され、ある特定の年代の人から恩恵を受けられる。
全員が恩恵を受けた世代になれば、年長者も、
自分は出産・育児で休んだから今度は若い人をサポートしようと思う。
若い人たちは、今はサポートする側だけど、
いつかは自分たちもお世話になるんだからと、
ギブ・アンド・テークのような関係ができてくる。
北浦委員
お互いさま意識ですね。
中林座長
そういうことです。
日本も結婚・妊娠・出産を経験して、管理職になるのが
一般的に受け入れられる社会にならないと。
いろいろな立場の働く女性が、妊娠・出産、育児を考える
一つのグループになることが、労働組合とは違う意味で大切。
鈴木委員
そこに男性も加えてほしい。
男性による子育てを当然と考えて、企業内で労働組合とは別の
妊娠・出産、育児に関するワーキンググループをつくってほしい。
中林座長
妊娠中や職場復帰後の相談窓口に関して、人事部など企業内の部署より、
周りの先輩の女性を見ながらやっていく人が圧倒的に多い。
管理職に、出産・育児経験のある女性を取り立てていくことが必要。
大久保委員
逆の場合もある。
あくまで何もトラブルが起きないで復職できた人が、管理職に。
セレクションがかかっている。
実際は、うまくいかなかった人がかなりいる。
トラブルのなかった人が上に来ると、かえってきつい場合もある。
「私はできた」と。
経験者の登用が必要かというと、どうかなと感じる。
知らない方が親切だったりする。
知っている人の方が、きつい時がある。
鈴木委員
優れた制度を持っている会社でも、制度を知らないとか、
就業規則を読んだことがないという従業員が非常に多い。
私のところに労働相談に来る人も、ほとんど就業規則を見ていない。
会社の就業規則は、国の憲法みたいなものだから、
会社にどういう制度があってどう運用しているのか、
労働者側も就業規則を知らないと、何も準備できない。
就業規則を読んでいれば、トラブルは小さいうちに防げたのでは、
というケースが、妊娠・出産に限らず多々ある。
長井委員
企業の公式の相談窓口に、「こういう経験をした人がいるよ」と、
社内の先輩を紹介してくれる機能があればいい。
客観的な制度の説明と、実質の相談という二つの機能を、
企業の窓口が果たせる。
相談に来る人は、就業規則を読んでも理解できないから来られるので、
制度を説明しても、「結局わかりません」となる。
「この部署にこういう先輩がいるから、一度話をしてもらえるように
つないでみようか」、という流れになると助かる。
協会
大企業で女性社員が少ないと、妊娠・出産の際に母性健康管理の制度を
利用した先輩がどこにいるのかわからないことも。
日立ソフトウェアエンジニアリングが、両立支援の取り組みを検討する
ワーキンググループを作っていたが、
女性社員同士が知り合うきっかけの場としても機能し、
先輩・後輩とのつながりが生まれていった。
大久保委員
ワーキンググループを常時走らせてもいい。
サークルのようなものを制度化して、新しく入ってきた人も
先輩の中ヘ入っていけるような仕組みを作っておけば、
自然に先輩の話が後輩に伝わっていく。
==============
◆母性健康管理
働く女性が安心して出産できるように、事業主が取らなければならない措置。
通院時間の確保や医師の指導に基づく勤務時間の短縮、時差出勤、
休業などで、正社員やパート、契約社員、派遣社員などの就業形態を問わず、
すべての妊娠中から出産後の女性労働者が措置の対象。
働く女性のうち、既婚女性が急増して6割近くになった73年5月、
労働省(当時)に産婦人科医や労働衛生の専門家でつくる
「母性の健康管理に関する専門家会議」が発足。
職場での妊産婦の健康管理のあり方について、
政策提言のための調査研究が行われた。
母性健康管理が事業主に義務づけられたのは、
97年の男女雇用機会均等法の改正から。
母性健康管理の措置は、それまでは努力義務にとどまっていたが、
改正均等法の全面施行より1年早い98年4月から事業主の義務として施行。
06年の再度の均等法改正により、母性健康管理の措置を求めたことなどを
理由とする解雇や不利益取り扱いが、改正法施行の07年4月から禁止。
同月から、企業が母性健康管理の措置を講じない場合、
厚生労働省の都道府県労働局雇用均等室に女性労働者が申し出れば、
無料で調停などの紛争解決を図る「紛争解決援助制度」が始まっている。
◆母性健康管理に関する制度の紹介サイト
「女性にやさしい職場づくりナビ」http://www.bosei-navi.go.jp/
女性労働協会が、厚生労働省の委託で今年2月に開設。
労使双方に、情報提供と医師や労務問題の専門家による
無料メール相談を行っている。
==============
◆座長:中林正雄
42年東京都生まれ。68年千葉大医学部卒。
三楽病院産婦人科部長、東京女子医大母子総合医療センター教授を経て、
02年から愛育病院長。
産科医の立場で働く女性に望ましい母性健康管理について
国の調査研究に携わり、職場環境の整備や男性の育児休業取得の
必要性について発言。
06年9月、秋篠宮妃紀子さまの主治医として帝王切開手術を執刀。
==============
◇大久保利晃
放射線影響研究所理事長。専門は公衆衛生学。
慶応大講師、自治医大助教授、産業医大教授などを経て、
02~05年産業医大学長。05年7月から現職。
==============
◇鈴木千恵子
特定社会保険労務士。出産・育児に関連した労働問題に詳しく、
企業のコンサルティングや育児雑誌の監修、労働相談を通して
働きやすい職場作りに取り組む。
==============
◇北浦正行
社会経済生産性本部事務局次長。
企業の人事管理や労務関係などが専門。
ワークライフバランスを推進する民間運動に取り組む。
==============
◇内山寛子
JR東日本健康推進センター呼吸器科部長。
関東圏にある同社の事業所の産業医を務める。95年から現職。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081109ddm010040029000c.html
2008年11月15日土曜日
授業を変える(4)点数評価制で教員発奮
(読売 11月7日)
昇給につながる教員評価が、授業の工夫を促す。
高知工科大学の名物教員2人が10月末、授業をしていた。
「流体力学」の授業は、蝶野成臣教授(52)。
「プールに放り込まれたノミの気持ちになって」。
得意のたとえ話に、約70人の学生が笑い声をあげる。
人間が受ける空気や水の抵抗を、小さな模型で再現するには、
どんな条件付けが必要かを考えさせる。
専門用語を使わず、身近な例で説明するため、
綿密な授業台本も作っている。
「専門教育ガイダンス」の授業は、篠森敬三教授(45)。
1年生約100人に、「学べば必ず未来がある」、
「未来のための勉強だ」と繰り返す。
一部上場企業で、大きなプロジェクトを任されている卒業生たちを引き合いに、
目の前の学びがどう社会で役立つかを具体的に示す。
話に吸い込まれるように、学生は熱心にノートを取っていた。
2人には、学生の授業評価で高く評価され、
大学に表彰されたという共通点がある。
2人の原動力となったのは、同大独自の教員評価。
導入は5年前。
発案者の岡村甫前学長(70)は、「学生を育てるには、成果を出す教員を
客観的に評価、支援する制度が不可欠と考えた」
教育・研究・地域貢献などの分野ごとに、質と量から得点を定め、
独特の計算方法で評価をはじき出す。
授業を一つ担当すると、100点。
そこに、科目別の点数、単位数、学生の授業評価の平均点などの要素が加わる。
研究面では、ネイチャーなど著名な英文雑誌に論文を発表すると300点、
国内誌なら部数によって100~200点、
地域貢献にかかわる委員を務めると5~20点。
すべて大学のホームページで公開。
3年平均で、教授は1100点、准教授は900点取らなければならない。
平均を100点上回ると50万円昇給で、100点下回ると50万円の降給。
大半の教員は5年の任期制で、5年連続して下回ると契約を更新できない仕組み。
すでに教授職で年250万円の差が生まれたが、教員の大半は支持。
点数と数式が明示され、上司との相性を気にする必要がない上、
教育・研究・地域貢献のどこに軸足を置くかは自分次第。
「結果的には、自然に教育力が上がった」と篠森さんは明かす。
学生が力をつけないまま進級すると、関連科目の担当者も困り、
「どんな授業をしていたのか」と教員会議で問題にする。
苦情を受けた教員は授業を改善するか、担当をやめるかの選択を迫られる。
担当が不在になった授業は、教員が奪い合う。
県などの支援を受け、私立大として開学した同大は、
来年度から公立大学法人によって経営。
開学12年目で力をつけた大学は、新たな一歩を踏み出そうとしている。
◆公立大学法人
地域活性化などを目指し、5年前にできた地方独立行政法人法で始まった制度。
自治体の裁量で、弾力的な組織運営や教育、研究を展開できる。
全国で37大学が公立大学法人化しているが、
私大が公立大学法人化されるのは異例。
国から同大に出ている助成金の2倍の交付税措置が受けられ、
年間約124万円の授業料は半額以下に抑えられる見込み。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081107-OYT8T00215.htm
昇給につながる教員評価が、授業の工夫を促す。
高知工科大学の名物教員2人が10月末、授業をしていた。
「流体力学」の授業は、蝶野成臣教授(52)。
「プールに放り込まれたノミの気持ちになって」。
得意のたとえ話に、約70人の学生が笑い声をあげる。
人間が受ける空気や水の抵抗を、小さな模型で再現するには、
どんな条件付けが必要かを考えさせる。
専門用語を使わず、身近な例で説明するため、
綿密な授業台本も作っている。
「専門教育ガイダンス」の授業は、篠森敬三教授(45)。
1年生約100人に、「学べば必ず未来がある」、
「未来のための勉強だ」と繰り返す。
一部上場企業で、大きなプロジェクトを任されている卒業生たちを引き合いに、
目の前の学びがどう社会で役立つかを具体的に示す。
話に吸い込まれるように、学生は熱心にノートを取っていた。
2人には、学生の授業評価で高く評価され、
大学に表彰されたという共通点がある。
2人の原動力となったのは、同大独自の教員評価。
導入は5年前。
発案者の岡村甫前学長(70)は、「学生を育てるには、成果を出す教員を
客観的に評価、支援する制度が不可欠と考えた」
教育・研究・地域貢献などの分野ごとに、質と量から得点を定め、
独特の計算方法で評価をはじき出す。
授業を一つ担当すると、100点。
そこに、科目別の点数、単位数、学生の授業評価の平均点などの要素が加わる。
研究面では、ネイチャーなど著名な英文雑誌に論文を発表すると300点、
国内誌なら部数によって100~200点、
地域貢献にかかわる委員を務めると5~20点。
すべて大学のホームページで公開。
3年平均で、教授は1100点、准教授は900点取らなければならない。
平均を100点上回ると50万円昇給で、100点下回ると50万円の降給。
大半の教員は5年の任期制で、5年連続して下回ると契約を更新できない仕組み。
すでに教授職で年250万円の差が生まれたが、教員の大半は支持。
点数と数式が明示され、上司との相性を気にする必要がない上、
教育・研究・地域貢献のどこに軸足を置くかは自分次第。
「結果的には、自然に教育力が上がった」と篠森さんは明かす。
学生が力をつけないまま進級すると、関連科目の担当者も困り、
「どんな授業をしていたのか」と教員会議で問題にする。
苦情を受けた教員は授業を改善するか、担当をやめるかの選択を迫られる。
担当が不在になった授業は、教員が奪い合う。
県などの支援を受け、私立大として開学した同大は、
来年度から公立大学法人によって経営。
開学12年目で力をつけた大学は、新たな一歩を踏み出そうとしている。
◆公立大学法人
地域活性化などを目指し、5年前にできた地方独立行政法人法で始まった制度。
自治体の裁量で、弾力的な組織運営や教育、研究を展開できる。
全国で37大学が公立大学法人化しているが、
私大が公立大学法人化されるのは異例。
国から同大に出ている助成金の2倍の交付税措置が受けられ、
年間約124万円の授業料は半額以下に抑えられる見込み。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081107-OYT8T00215.htm
2008年11月14日金曜日
線虫は長生きするために脂肪を燃焼させる
(サイエンス 11月7日)
脂肪燃焼が長寿につながる―
少なくとも線虫ではそうであることが新しい研究により示された。
Meng Wangらは、線虫(Caenorhabditis elegans)の生殖幹細胞の
増殖が止まると、脂肪燃焼酵素の活性が促進され、
その結果、寿命が延びると述べている。
Ting Xieは、Wangらの研究結果が、代謝の調整・寿命・生殖が
どう関連し合っているかという、寿命の研究において
重点的に焦点が当てられている関係に関して一層興味深い見解を示している。
Wangらは、線虫の成虫では生殖幹細胞がリパーゼK04A8.5を
積極的に調節し、腸内脂肪を減少させていることを示した。
生殖幹細胞の増殖が止まると、リパーゼが大幅に増加して脂肪が分解。
腸内で、リパーゼが活性化した線虫は
同胞種より24%長寿であることをWangらは発見。
"Fat Metabolism Links Germline Stem Cells and Longevity in C. elegans,"
M.C. Wang; E.J. O'Rourke; G. Ruvkun.
"Fat Metabolism: The Surprising Link Between Reproduction and Aging,"
T. Xie
http://www.sciencemag.jp/highlights.cgi?_issue=133#559
脂肪燃焼が長寿につながる―
少なくとも線虫ではそうであることが新しい研究により示された。
Meng Wangらは、線虫(Caenorhabditis elegans)の生殖幹細胞の
増殖が止まると、脂肪燃焼酵素の活性が促進され、
その結果、寿命が延びると述べている。
Ting Xieは、Wangらの研究結果が、代謝の調整・寿命・生殖が
どう関連し合っているかという、寿命の研究において
重点的に焦点が当てられている関係に関して一層興味深い見解を示している。
Wangらは、線虫の成虫では生殖幹細胞がリパーゼK04A8.5を
積極的に調節し、腸内脂肪を減少させていることを示した。
生殖幹細胞の増殖が止まると、リパーゼが大幅に増加して脂肪が分解。
腸内で、リパーゼが活性化した線虫は
同胞種より24%長寿であることをWangらは発見。
"Fat Metabolism Links Germline Stem Cells and Longevity in C. elegans,"
M.C. Wang; E.J. O'Rourke; G. Ruvkun.
"Fat Metabolism: The Surprising Link Between Reproduction and Aging,"
T. Xie
http://www.sciencemag.jp/highlights.cgi?_issue=133#559
授業を変える(3)教員同士参観 共に工夫
(読売 11月6日)
教員同士の簡便な授業参観の仕組みを作った大学がある。
学生が約220人もいる大教室だが、私語は少ない。
流通科学大学(神戸市)サービス産業学部での授業「流通科学入門」。
横山斉理講師(31)は、空欄を設けた手作りの資料に書き込みをさせ、
「メモして」、「そこは試験に出すよ、テキストに線引いて」と指示を出す。
90分の授業中、教室内を歩き続け、「君はどう考える?」と学生に問いかける。
座席は、学籍番号順の指定席。名前も分かる。
居眠りを始める学生がいると、「この辺の睡眠率は高いね。
僕が来る回数が少ないからかな」と笑わせ、眠気を吹き飛ばそうと努める。
神戸大大学院を修了、昨年4月に着任したばかり。
授業の工夫を、「ほかの先生の見よう見まね」と打ち明ける。
流通科学大が、前後期に3週間ずつ行う教員同士の授業参観で、
先輩たちのやり方を見て、居眠りや私語、遅刻への対処法を身につけた。
教員が、互いの授業を見学し合う授業参観を取り入れている大学は
少なくないが、実を挙げるのは難しい。
流通科学大でも、始めたのは8年前だが、
その後3年間に公開されたのは15授業、参観者も数人程度にすぎなかった。
5年前、約1000の授業すべてを3週間、公開するよう教員に義務づけた。
「学生にやる気を出させ、退学者を減らすには、
教員が、授業を通して悩みと知恵を共有することが急務と考えた」と
義務化の推進役、教育高度化推進センター長の南木睦彦教授(52)は説明。
南木さん自身、20年前の開学時に着任して以来、
同僚に授業を見てもらったり、学生に授業アンケートをしたり、
独自の努力を重ねていた。
塾講師や高校教員の経験もあり、
「学生の力を伸ばすには、教員自身の学びが大切」と実感。
授業公開義務化の翌年には、学内ウェブサイト上に、授業の日程だけでなく、
どのような工夫をしているかも事前に調べることができるページを開設。
例えば「私語」をキーワードに検索すれば、
私語対策で工夫をしている授業が探せて、
その中から都合の良い授業を選び、参観を申し込むことができる。
さらに、参観後の意見交換もウェブ上で閲覧できる。
悩み解決への“近道”が具体的に示されたことが教員を動かしたのか、
この5年で参観者数は1400人超。
低迷していた学生の授業満足度は、5点満点で4点前後と、
1ポイント近く上昇、理解度は今年度前期、初めて4点を超えた。
1年生の退学者も、昨年度は21人と5年前から半減。
今春、他大学でも使えるソフトを大学で開発、
すでに他大学からの視察や問い合わせが相次いでいる。
「大学の壁を越え、一緒に学生を育てていきたい」と南木さん。
流通業界の風雲児と呼ばれた故中内功氏が生んだ同大。
教育への熱い思いを、独自の方法で発信し始めている。
◆授業参観「有効に機能」3割
読売新聞「大学の実力 教育力向上への取り組み」調査で、
実施している大学は499大学中290大学、58%に上ったが、
「有効に機能している」は30%、「他大学の模範となるレベル」は2%に過ぎない。
時間の確保が難しいことや、互いの授業に踏み込まないという、
従来の教員気質が根強いことが背景にあると指摘。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081106-OYT8T00200.htm
教員同士の簡便な授業参観の仕組みを作った大学がある。
学生が約220人もいる大教室だが、私語は少ない。
流通科学大学(神戸市)サービス産業学部での授業「流通科学入門」。
横山斉理講師(31)は、空欄を設けた手作りの資料に書き込みをさせ、
「メモして」、「そこは試験に出すよ、テキストに線引いて」と指示を出す。
90分の授業中、教室内を歩き続け、「君はどう考える?」と学生に問いかける。
座席は、学籍番号順の指定席。名前も分かる。
居眠りを始める学生がいると、「この辺の睡眠率は高いね。
僕が来る回数が少ないからかな」と笑わせ、眠気を吹き飛ばそうと努める。
神戸大大学院を修了、昨年4月に着任したばかり。
授業の工夫を、「ほかの先生の見よう見まね」と打ち明ける。
流通科学大が、前後期に3週間ずつ行う教員同士の授業参観で、
先輩たちのやり方を見て、居眠りや私語、遅刻への対処法を身につけた。
教員が、互いの授業を見学し合う授業参観を取り入れている大学は
少なくないが、実を挙げるのは難しい。
流通科学大でも、始めたのは8年前だが、
その後3年間に公開されたのは15授業、参観者も数人程度にすぎなかった。
5年前、約1000の授業すべてを3週間、公開するよう教員に義務づけた。
「学生にやる気を出させ、退学者を減らすには、
教員が、授業を通して悩みと知恵を共有することが急務と考えた」と
義務化の推進役、教育高度化推進センター長の南木睦彦教授(52)は説明。
南木さん自身、20年前の開学時に着任して以来、
同僚に授業を見てもらったり、学生に授業アンケートをしたり、
独自の努力を重ねていた。
塾講師や高校教員の経験もあり、
「学生の力を伸ばすには、教員自身の学びが大切」と実感。
授業公開義務化の翌年には、学内ウェブサイト上に、授業の日程だけでなく、
どのような工夫をしているかも事前に調べることができるページを開設。
例えば「私語」をキーワードに検索すれば、
私語対策で工夫をしている授業が探せて、
その中から都合の良い授業を選び、参観を申し込むことができる。
さらに、参観後の意見交換もウェブ上で閲覧できる。
悩み解決への“近道”が具体的に示されたことが教員を動かしたのか、
この5年で参観者数は1400人超。
低迷していた学生の授業満足度は、5点満点で4点前後と、
1ポイント近く上昇、理解度は今年度前期、初めて4点を超えた。
1年生の退学者も、昨年度は21人と5年前から半減。
今春、他大学でも使えるソフトを大学で開発、
すでに他大学からの視察や問い合わせが相次いでいる。
「大学の壁を越え、一緒に学生を育てていきたい」と南木さん。
流通業界の風雲児と呼ばれた故中内功氏が生んだ同大。
教育への熱い思いを、独自の方法で発信し始めている。
◆授業参観「有効に機能」3割
読売新聞「大学の実力 教育力向上への取り組み」調査で、
実施している大学は499大学中290大学、58%に上ったが、
「有効に機能している」は30%、「他大学の模範となるレベル」は2%に過ぎない。
時間の確保が難しいことや、互いの授業に踏み込まないという、
従来の教員気質が根強いことが背景にあると指摘。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081106-OYT8T00200.htm
JOC:英国大学と提携模索…強化拠点に 理事会で報告
(毎日 11月11日)
12年ロンドン五輪に向けた強化拠点として、
日本オリンピック委員会(JOC)が英国・ラフバラ大との提携を
検討していることが、理事会で報告。
ラフバラ大は、英国中西部にあり、
整ったスポーツ施設やスポーツ研究の分野で有名。
JOCでは、日本のナショナルトレーニングセンターと提携関係を結び、
五輪の事前合宿などで施設を利用できるよう模索。
しかし、米国、カナダ、中国、韓国も提携に名乗りを挙げており、
JOCの田嶋幸三ゴールドプラン委員長は、
「来年1月の理事会でこの案を認めていただき、早めに提携を結びたい」
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20081112k0000m050033000c.html
12年ロンドン五輪に向けた強化拠点として、
日本オリンピック委員会(JOC)が英国・ラフバラ大との提携を
検討していることが、理事会で報告。
ラフバラ大は、英国中西部にあり、
整ったスポーツ施設やスポーツ研究の分野で有名。
JOCでは、日本のナショナルトレーニングセンターと提携関係を結び、
五輪の事前合宿などで施設を利用できるよう模索。
しかし、米国、カナダ、中国、韓国も提携に名乗りを挙げており、
JOCの田嶋幸三ゴールドプラン委員長は、
「来年1月の理事会でこの案を認めていただき、早めに提携を結びたい」
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20081112k0000m050033000c.html
検定で「カケッコ」速く 北上の運動教室・阿部さん
(岩手日報 11月12日)
北上市の運動能力育成教室「カケッコーズ」を主宰する阿部丈二さん(36)は、
よつんばいバック走や立位体前屈、1分間走など6つの検定項目を
点数化して個人の運動レベルを判定する「カケッコ検定」を、
28日と12月5日に同市で実施。
「どこでもやっていない初の試みではないか」(阿部さん)というユニーク検定が、
県内外への広がりを目指し走りだす。
検定は、小学1年生以上が対象。
教室独自の動作基準で運動レベルを自己管理したり、
スピードや柔軟性、正確性などコントロール能力を向上させる目的。
検定項目は、
①うつぶせからの変型スタート
②よつんばいバック走
③立位体前屈
④グーチョキパージャンプ
⑤ミニハードルドリル
⑥1分間走―の6項目。
例えば①は、反応、動き始め、走る動作を素早く行うことができるかを見る。
②は、腕と脚のサイクル・全身運動が行われリズムよく進むことができるか、
③は、背面部の柔軟性測定―
など走る際に必要な基本の到達度合いにポイントをつける。
点数化することで、一人一人の課題も浮き彫りに。
阿部さんは、「走れる子でも体が硬い面が見受けられ、
柔軟性を増せばストライドが広がってもっと速くなる。
体力測定のようなもので、総合的なバランスをポイント化してみようと思った」、
年3回程度の実施を予定。
さらに県内外にも広げる考え。
検定は28日、12月5日の両日とも午後5時半~7時。
募集はそれぞれ30人限定で、参加料1000円(カケッコーズ受講者は500円)。
場所は、北上市相去町の北上総合運動公園陸上競技場室内走路で行う。
申し込みは、カケッコーズ活動時(木曜日午後6時―7時、同陸上競技場)か
アイガースポーツ江釣子店(午前10時―午後6時)で。
締め切りは17日。
問い合わせは、阿部さん(090・6222・1418)。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081112_14
北上市の運動能力育成教室「カケッコーズ」を主宰する阿部丈二さん(36)は、
よつんばいバック走や立位体前屈、1分間走など6つの検定項目を
点数化して個人の運動レベルを判定する「カケッコ検定」を、
28日と12月5日に同市で実施。
「どこでもやっていない初の試みではないか」(阿部さん)というユニーク検定が、
県内外への広がりを目指し走りだす。
検定は、小学1年生以上が対象。
教室独自の動作基準で運動レベルを自己管理したり、
スピードや柔軟性、正確性などコントロール能力を向上させる目的。
検定項目は、
①うつぶせからの変型スタート
②よつんばいバック走
③立位体前屈
④グーチョキパージャンプ
⑤ミニハードルドリル
⑥1分間走―の6項目。
例えば①は、反応、動き始め、走る動作を素早く行うことができるかを見る。
②は、腕と脚のサイクル・全身運動が行われリズムよく進むことができるか、
③は、背面部の柔軟性測定―
など走る際に必要な基本の到達度合いにポイントをつける。
点数化することで、一人一人の課題も浮き彫りに。
阿部さんは、「走れる子でも体が硬い面が見受けられ、
柔軟性を増せばストライドが広がってもっと速くなる。
体力測定のようなもので、総合的なバランスをポイント化してみようと思った」、
年3回程度の実施を予定。
さらに県内外にも広げる考え。
検定は28日、12月5日の両日とも午後5時半~7時。
募集はそれぞれ30人限定で、参加料1000円(カケッコーズ受講者は500円)。
場所は、北上市相去町の北上総合運動公園陸上競技場室内走路で行う。
申し込みは、カケッコーズ活動時(木曜日午後6時―7時、同陸上競技場)か
アイガースポーツ江釣子店(午前10時―午後6時)で。
締め切りは17日。
問い合わせは、阿部さん(090・6222・1418)。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081112_14
絶滅危惧種チチブミネバリ撮影
(東海新報 11月11日)国、県ともに絶滅危惧種に指定されているチチブミネバリが、
住田町世田米の山林で自生しているのが、
盛岡市在住の森林インストラクターによって確認。
チチブミネバリは、カバノキ科の夏緑性の小高木で、
昭和30年代に秩父山地で採取された標本をもとに命名。
当時は、秩父地方の固有種と考えられていたが、
県内でも同60年代になって確認され、隔離分布種として知られる。
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、
県版でも「絶滅の危機に瀕している」とするAランクに位置づけ。
県内は、岩泉が分布の中心とされ、気仙では過去に同町上有住で
確認されたが数は少ないとされ、目にすることは極めてまれ。
大船渡市出身で盛岡市在住の森林インストラクター、久保田礼さん(35)が
今年7月下旬、世田米地内で自生しているのを見つけ写真撮影し、
その後、岩手大学に依頼して確認した。
希少種とあって盗掘などの心配もあることから、
久保田さんは詳しい場所を明かしていないが、
スギ植林などすぐ近くまで人の手が入っている場所といい、
保護が求められそうだ。
2008年11月13日木曜日
「男男格差」寿命にも 低所得者の死亡率、高所得の3倍
(朝日 2008年11月8日)
男性の高齢者で、所得の低い人の死亡率は、所得の高い人の3倍――。
65歳以上の男性約1万2千人を4年間追跡した結果、
所得により死亡率に差があることが、
日本福祉大学などの研究グループの調査で浮き彫りに。
同大の平井寛主任研究員、近藤克則教授(社会疫学)らが、
名古屋市から60キロ圏内の5自治体に住む65歳以上の男女を対象に実施。
匿名化した介護保険データを、自治体から提供してもらい解析。
03年10月時点で、要介護状態ではない男女2万8千人が、
07年10月までに死亡した率を所得別に調べた。
所得は、介護保険料算定の基礎となる階層に基づき、
「老齢福祉年金(年約40万円)や生活保護受給レベル」の第1段階から、
「課税対象の合計所得200万円以上(年金受給なら年320万円以上)」の
第5段階まで、5分類。
その結果、最も所得が低い第1段階の男性の死亡率は34.6%。
第5段階の11.2%の約3倍、第2段階の15.3%の倍以上高かった。
一方、女性の死亡率は所得階層による有意な差は出なかった。
女性の本人所得は、必ずしも世帯全体の所得を反映していない。
世界保健機関(WHO)の専門委員会に携わった
黒川清・政策研究大学院大学教授は、
「所得の低い人が受診を抑制したためではないか。
日本は、国民皆保険で長寿が達成されていると国際的に評価されてきたが、
近年の所得保障崩壊や医療費の自己負担増などで揺らいでいる」
近藤教授は、「医療保障だけでなく、労働・教育政策など総合対策をとるべきだ」
http://www.asahi.com/health/news/TKY200811080073.html
男性の高齢者で、所得の低い人の死亡率は、所得の高い人の3倍――。
65歳以上の男性約1万2千人を4年間追跡した結果、
所得により死亡率に差があることが、
日本福祉大学などの研究グループの調査で浮き彫りに。
同大の平井寛主任研究員、近藤克則教授(社会疫学)らが、
名古屋市から60キロ圏内の5自治体に住む65歳以上の男女を対象に実施。
匿名化した介護保険データを、自治体から提供してもらい解析。
03年10月時点で、要介護状態ではない男女2万8千人が、
07年10月までに死亡した率を所得別に調べた。
所得は、介護保険料算定の基礎となる階層に基づき、
「老齢福祉年金(年約40万円)や生活保護受給レベル」の第1段階から、
「課税対象の合計所得200万円以上(年金受給なら年320万円以上)」の
第5段階まで、5分類。
その結果、最も所得が低い第1段階の男性の死亡率は34.6%。
第5段階の11.2%の約3倍、第2段階の15.3%の倍以上高かった。
一方、女性の死亡率は所得階層による有意な差は出なかった。
女性の本人所得は、必ずしも世帯全体の所得を反映していない。
世界保健機関(WHO)の専門委員会に携わった
黒川清・政策研究大学院大学教授は、
「所得の低い人が受診を抑制したためではないか。
日本は、国民皆保険で長寿が達成されていると国際的に評価されてきたが、
近年の所得保障崩壊や医療費の自己負担増などで揺らいでいる」
近藤教授は、「医療保障だけでなく、労働・教育政策など総合対策をとるべきだ」
http://www.asahi.com/health/news/TKY200811080073.html
授業を変える(2)「仮想教室」討論を熱く
(読売 11月5日)
豊富な機能を持つ電脳空間が学習意欲を刺激する。
「リポート提出はムードルに」、「先週の学習時間をムードルに報告して」
三重大学(津市)の生物資源学部で、「環境情報学」の授業中、
森尾吉成准教授(37)は何度も「ムードル」という言葉を口にした。
1年生約50人がパソコンの前にいる。
「ムードル」とは、同大が学内ウェブサイト上で
授業支援用に開いた“仮想教室”。
リポート提出コーナーや学生同士が24時間書き込める“談話室”、
授業用の資料の閲覧室や、テスト室も設けることができる。
授業ごとに作り換えができるため、どんな機能を持たせるかは担当教員次第。
授業中の小テストの結果を、その場で書き込ませて集計すれば、
瞬時に理解度を把握し、講義をやり直すことも可能。
「自分で学ばない人は置いていく」と言葉をかけるなど、
授業中の緊張感を保つ工夫は欠かせないが、
「提出物の管理などの手間が省け、学生の表情や理解度を見ることに集中できる」
森尾さんは、ムードルの威力を実感している。
三重大で初めてムードルを使い始めたのは、
奥村晴彦学長補佐(57)(情報教育)。
4年前の着任時に見た授業風景が、きっかけに。
自己紹介させると、名前しか言えない学生がほとんど。
私語はないが、議論も弾まない。
「人と交われないのか」と疑念を持ちながら学生のパソコンをのぞき込んだ時、
会員交流サイトの大手「ミクシィ」の画面が目に飛び込んできた。
パソコンを通しての対話なら、授業への積極参加を促せるかも――。
早速、欧米やオーストラリアで広がっていたムードルを個人的に使い始めた。
リポート提出箱を設けたところ、学生が送信記録を確認できるため、
「出した」、「いや受け取っていない」といったつまらないトラブルがなくなった。
電子掲示板の設置で、課題や予習復習の指示も明確にできる。
小テストは、学生一人ひとりのつまずきを確認するのに役立つ。
学生同士の関係も、大きく変えることになった。
学習内容についての討論コーナーでは、夜中まで書き込みが続くことがある。
ウェブ上で知り合えたことで表情が変わり、授業中の議論が活発に。
評判は、大学の外まで広がり、2年前から大学として普及を図ることに。
現在、ムードルを使う授業は約700。大学の授業全体の2割強。
昨年度の学生による授業評価では、20項目中19項目で
ムードルを使用する授業の方が高い点数を得た。
中でも「新しい知識・考え方・技術が獲得できた」、
「知的刺激が与えられた」など、学習意欲につながる項目で差が出た。
奥村さんは、「全教員に義務化は難しい」と打ち明ける。
ムードルの更新を怠る教員も目につくからだ。
「先生によって差がある。使いやすいムードルは、勉強する気にさせる」
と生物資源学部の1年生。
小手先の工夫では、学生を刺激することはできない。
◆ムードル(Moodle)
オーストラリアで開発された無料の授業支援ソフト。
会員同士で交流するミクシィと異なり、教員が管理することを想定して作られた、
学生とのコミュニケーションシステム。
国内では、名古屋工業大学や鈴鹿工業高等専門学校などで導入。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081105-OYT8T00201.htm
豊富な機能を持つ電脳空間が学習意欲を刺激する。
「リポート提出はムードルに」、「先週の学習時間をムードルに報告して」
三重大学(津市)の生物資源学部で、「環境情報学」の授業中、
森尾吉成准教授(37)は何度も「ムードル」という言葉を口にした。
1年生約50人がパソコンの前にいる。
「ムードル」とは、同大が学内ウェブサイト上で
授業支援用に開いた“仮想教室”。
リポート提出コーナーや学生同士が24時間書き込める“談話室”、
授業用の資料の閲覧室や、テスト室も設けることができる。
授業ごとに作り換えができるため、どんな機能を持たせるかは担当教員次第。
授業中の小テストの結果を、その場で書き込ませて集計すれば、
瞬時に理解度を把握し、講義をやり直すことも可能。
「自分で学ばない人は置いていく」と言葉をかけるなど、
授業中の緊張感を保つ工夫は欠かせないが、
「提出物の管理などの手間が省け、学生の表情や理解度を見ることに集中できる」
森尾さんは、ムードルの威力を実感している。
三重大で初めてムードルを使い始めたのは、
奥村晴彦学長補佐(57)(情報教育)。
4年前の着任時に見た授業風景が、きっかけに。
自己紹介させると、名前しか言えない学生がほとんど。
私語はないが、議論も弾まない。
「人と交われないのか」と疑念を持ちながら学生のパソコンをのぞき込んだ時、
会員交流サイトの大手「ミクシィ」の画面が目に飛び込んできた。
パソコンを通しての対話なら、授業への積極参加を促せるかも――。
早速、欧米やオーストラリアで広がっていたムードルを個人的に使い始めた。
リポート提出箱を設けたところ、学生が送信記録を確認できるため、
「出した」、「いや受け取っていない」といったつまらないトラブルがなくなった。
電子掲示板の設置で、課題や予習復習の指示も明確にできる。
小テストは、学生一人ひとりのつまずきを確認するのに役立つ。
学生同士の関係も、大きく変えることになった。
学習内容についての討論コーナーでは、夜中まで書き込みが続くことがある。
ウェブ上で知り合えたことで表情が変わり、授業中の議論が活発に。
評判は、大学の外まで広がり、2年前から大学として普及を図ることに。
現在、ムードルを使う授業は約700。大学の授業全体の2割強。
昨年度の学生による授業評価では、20項目中19項目で
ムードルを使用する授業の方が高い点数を得た。
中でも「新しい知識・考え方・技術が獲得できた」、
「知的刺激が与えられた」など、学習意欲につながる項目で差が出た。
奥村さんは、「全教員に義務化は難しい」と打ち明ける。
ムードルの更新を怠る教員も目につくからだ。
「先生によって差がある。使いやすいムードルは、勉強する気にさせる」
と生物資源学部の1年生。
小手先の工夫では、学生を刺激することはできない。
◆ムードル(Moodle)
オーストラリアで開発された無料の授業支援ソフト。
会員同士で交流するミクシィと異なり、教員が管理することを想定して作られた、
学生とのコミュニケーションシステム。
国内では、名古屋工業大学や鈴鹿工業高等専門学校などで導入。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081105-OYT8T00201.htm
山崎直子さん初のシャトル搭乗決定
(サイエンスポータル 2008年11月11日)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)は、
国際宇宙ステーションの組み立てを目的とする米スペースシャトル飛行に、
山崎直子・宇宙飛行士を搭乗させることを決めた。
山崎宇宙飛行士の飛行は、シャトル「アトランティス」により
2010年2月11日以降に予定。
実験ラックやクルー備品など補給物質を積んだ多目的補給モジュールを
国際宇宙ステーションまで運び、欧州宇宙機関(ESA)のぺイロードなど
回収物質を多目的補給モジュールに積んで持ち帰るのが任務。
2週間の飛行期間中、山崎宇宙飛行士の具体的役割はまだ確定していないが、
ロボットアーム操作作業なども考えられる。
その時点で国際宇宙ステーションには、野口聡一・宇宙飛行士が
6人の滞在要員の1人として日本の実験棟「きぼう」を初めとする
各施設のシステム運用、科学実験などに従事している予定。
山崎宇宙飛行士は、千葉県松戸市生まれ。
1993年東京大学工学部航空学科卒業、
96年東京大学大学院工学系航空宇宙工学専攻修士課程修了、
宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)入社、
2001年宇宙開発事業団の宇宙飛行士に認定、
06年2月にNASAのミッションスペシャリストにも認定。
今回が、初の宇宙飛行となる。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811112.html
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)は、
国際宇宙ステーションの組み立てを目的とする米スペースシャトル飛行に、
山崎直子・宇宙飛行士を搭乗させることを決めた。
山崎宇宙飛行士の飛行は、シャトル「アトランティス」により
2010年2月11日以降に予定。
実験ラックやクルー備品など補給物質を積んだ多目的補給モジュールを
国際宇宙ステーションまで運び、欧州宇宙機関(ESA)のぺイロードなど
回収物質を多目的補給モジュールに積んで持ち帰るのが任務。
2週間の飛行期間中、山崎宇宙飛行士の具体的役割はまだ確定していないが、
ロボットアーム操作作業なども考えられる。
その時点で国際宇宙ステーションには、野口聡一・宇宙飛行士が
6人の滞在要員の1人として日本の実験棟「きぼう」を初めとする
各施設のシステム運用、科学実験などに従事している予定。
山崎宇宙飛行士は、千葉県松戸市生まれ。
1993年東京大学工学部航空学科卒業、
96年東京大学大学院工学系航空宇宙工学専攻修士課程修了、
宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)入社、
2001年宇宙開発事業団の宇宙飛行士に認定、
06年2月にNASAのミッションスペシャリストにも認定。
今回が、初の宇宙飛行となる。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811112.html
待ってた平泉授業 県主催、本寺小皮切りに
(岩手日報 11月11日)
県内の児童生徒を対象に、
「平泉の文化遺産」の概要や価値を伝える県の事業「平泉授業」が、
一関市厳美町の本寺小(小沢清治校長、児童46人)を皮切りに始まった。
県の担当者が語る平泉文化の輝きに、児童が興味深く聞き入った。
6年生8人が受講。
県教委の中村英俊文化財・世界遺産担当課長が講師を務めた。
世界遺産の目的や平泉の歴史背景、保存に向けた取り組みなどを
写真入りのスライドで分かりやすく説明。
清水上ひかりさんは、「平泉はとてもきれい。最初の授業で緊張する」、
佐々木静也君は、「平泉のことはあまり知らないので、勉強したい」
「平泉授業」は、約100の小中高校から受講申し出があり、
うち20校で実施。
4校は達増知事が、16校は県教委職員が現地に出向き教える。
今夏からの開始を予定していたが、
7月の平泉文化の世界遺産登録延期の影響で開始が遅れていた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081111_16
県内の児童生徒を対象に、
「平泉の文化遺産」の概要や価値を伝える県の事業「平泉授業」が、
一関市厳美町の本寺小(小沢清治校長、児童46人)を皮切りに始まった。
県の担当者が語る平泉文化の輝きに、児童が興味深く聞き入った。
6年生8人が受講。
県教委の中村英俊文化財・世界遺産担当課長が講師を務めた。
世界遺産の目的や平泉の歴史背景、保存に向けた取り組みなどを
写真入りのスライドで分かりやすく説明。
清水上ひかりさんは、「平泉はとてもきれい。最初の授業で緊張する」、
佐々木静也君は、「平泉のことはあまり知らないので、勉強したい」
「平泉授業」は、約100の小中高校から受講申し出があり、
うち20校で実施。
4校は達増知事が、16校は県教委職員が現地に出向き教える。
今夏からの開始を予定していたが、
7月の平泉文化の世界遺産登録延期の影響で開始が遅れていた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081111_16
大船渡で「秋の恵み」給食 たっぷり地元産
(東海新報 11月12日)
大船渡市内の4小学校で、旬を迎えたサケなどを献立メニューに加えた
「秋の恵み学校給食」が児童たちに振る舞われた。
地元水産業を支えるサケの生態やおいしさにも、理解を深めていた。
市の主要水産物である「秋サケ」を主とした県産食材を、
学校メニューに取り入れ、児童たちに県産品や食文化に
関する理解を深めてもらい、地産地消の推進を図ろうと開催。
大船渡、綾里、崎浜、吉浜の各小学校で行われた。
大船渡小では、5年生52人が迎える中、
甘竹勝郎市長ら市、県大船渡地方振興局の関係者も訪問。
甘竹市長は、「岩手で獲れる魚をたくさん食ぺて、
一生懸命勉強、スポーツしてください」
この日出されたメニューは、「サケのみそマヨネーズ焼き」、
「さつまいもごはん」、「えのきとしめじのみそ汁」など。
サケだけでなく、きのこ類、みそ汁で使用したサバだしなども県産が使われた。
児童たちは大きな口で頬張り、秋の味覚を満喫。
給食を食べた布田皇くんは、「実物のサケも見せてもらったけど大きかった。
サケは家でもよく食べます」
http://www.tohkaishimpo.com/
大船渡市内の4小学校で、旬を迎えたサケなどを献立メニューに加えた
「秋の恵み学校給食」が児童たちに振る舞われた。
地元水産業を支えるサケの生態やおいしさにも、理解を深めていた。
市の主要水産物である「秋サケ」を主とした県産食材を、
学校メニューに取り入れ、児童たちに県産品や食文化に
関する理解を深めてもらい、地産地消の推進を図ろうと開催。
大船渡、綾里、崎浜、吉浜の各小学校で行われた。
大船渡小では、5年生52人が迎える中、
甘竹勝郎市長ら市、県大船渡地方振興局の関係者も訪問。
甘竹市長は、「岩手で獲れる魚をたくさん食ぺて、
一生懸命勉強、スポーツしてください」
この日出されたメニューは、「サケのみそマヨネーズ焼き」、
「さつまいもごはん」、「えのきとしめじのみそ汁」など。
サケだけでなく、きのこ類、みそ汁で使用したサバだしなども県産が使われた。
児童たちは大きな口で頬張り、秋の味覚を満喫。
給食を食べた布田皇くんは、「実物のサケも見せてもらったけど大きかった。
サケは家でもよく食べます」
http://www.tohkaishimpo.com/
2008年11月12日水曜日
オートファジー:たんぱく質分解機能、インスリンの正常分泌を保つ
(毎日 11月9日)
血糖値を下げるインスリンの正常な分泌に、
「オートファジー」(自食作用)と呼ばれる細胞内のたんぱく質分解機能が
深くかかわっていることを、順天堂大などが突き止めた。
この機能を活性化できれば、インスリンの働きが悪くなる2型糖尿病の治療や、
発症抑制に役立つ可能性がある。
インスリンは、膵臓のベータ細胞から分泌される。
研究チームは、インスリン分泌の仕組みを調べる中で、
生物が細胞内のたんぱく質を分解し、自らの栄養分にし、
同時に細胞内をきれいに保つ「オートファジー」という恒常性維持機能に着目。
オートファジーの遺伝子がないマウスを作って観察したところ、
普通のマウスよりインスリンの分泌量が少なく、分泌のタイミングも遅かった。
ベータ細胞が、異常に細胞死を起こして減ってしまうことも分かった。
このマウスに高脂肪食を与えると、
高血糖を起こしてヒトの2型糖尿病と同様の症状が表れた。
2型糖尿病は、食事などの生活習慣が主な原因とされ、
肥満の患者はインスリンの働きが悪いことが分かっている。
研究チームは、オートファジーがベータ細胞内の不要なたんぱく質を
分解して健やかさを保ち、インスリンの正常な分泌を助けていると推定。
綿田裕孝・同大准教授(内科・代謝内分泌学)は、
「オートファジーがベータ細胞の機能や、
2型糖尿病に関係していたことが初めて分かった。
オートファジーが活発であれば、肥満になっても糖尿病になりにくいのではないか」
米科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に発表。
http://mainichi.jp/select/science/news/20081109ddm016040031000c.html
血糖値を下げるインスリンの正常な分泌に、
「オートファジー」(自食作用)と呼ばれる細胞内のたんぱく質分解機能が
深くかかわっていることを、順天堂大などが突き止めた。
この機能を活性化できれば、インスリンの働きが悪くなる2型糖尿病の治療や、
発症抑制に役立つ可能性がある。
インスリンは、膵臓のベータ細胞から分泌される。
研究チームは、インスリン分泌の仕組みを調べる中で、
生物が細胞内のたんぱく質を分解し、自らの栄養分にし、
同時に細胞内をきれいに保つ「オートファジー」という恒常性維持機能に着目。
オートファジーの遺伝子がないマウスを作って観察したところ、
普通のマウスよりインスリンの分泌量が少なく、分泌のタイミングも遅かった。
ベータ細胞が、異常に細胞死を起こして減ってしまうことも分かった。
このマウスに高脂肪食を与えると、
高血糖を起こしてヒトの2型糖尿病と同様の症状が表れた。
2型糖尿病は、食事などの生活習慣が主な原因とされ、
肥満の患者はインスリンの働きが悪いことが分かっている。
研究チームは、オートファジーがベータ細胞内の不要なたんぱく質を
分解して健やかさを保ち、インスリンの正常な分泌を助けていると推定。
綿田裕孝・同大准教授(内科・代謝内分泌学)は、
「オートファジーがベータ細胞の機能や、
2型糖尿病に関係していたことが初めて分かった。
オートファジーが活発であれば、肥満になっても糖尿病になりにくいのではないか」
米科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に発表。
http://mainichi.jp/select/science/news/20081109ddm016040031000c.html
遺伝子変えて「酒豪マウス」 アルコール依存解明の一端
(朝日 2008年11月9日)
細胞で、カリウムの濃度調整にかかわっているたんぱく質の
働きを抑えると、マウスが「酒飲み」になってしまうことがわかった。
米マサチューセッツ大学グループが米科学アカデミー紀要(電子版)で発表。
アルコール依存症の仕組みの一端を解明する成果として注目。
グループは、ヒトの細胞を使った実験で、
神経や血管などの細胞膜でカリウムの濃度を調整する
「BKチャネル」というたんぱく質が働くと、
アルコール(エタノール)の影響を受けやすくなる。
BKチャネルの一部を働かなくした遺伝子改変マウスを作り、
ふつうのマウスと比べてみた。
おなかにエタノールを注射して、5~15分間の行動を観察すると、
遺伝子改変マウスは5分後では動きが鈍るものの、10分後はやや回復。
4日後の実験では、10分後には完全に回復するという、
酒に強いマウスになっていた。
ふつうのマウスは動きが鈍り、15分後でもいわゆる「酔った」状態に。
4日後に同じ実験をしても、結果は変わらなかった。
http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY200811080180.html
細胞で、カリウムの濃度調整にかかわっているたんぱく質の
働きを抑えると、マウスが「酒飲み」になってしまうことがわかった。
米マサチューセッツ大学グループが米科学アカデミー紀要(電子版)で発表。
アルコール依存症の仕組みの一端を解明する成果として注目。
グループは、ヒトの細胞を使った実験で、
神経や血管などの細胞膜でカリウムの濃度を調整する
「BKチャネル」というたんぱく質が働くと、
アルコール(エタノール)の影響を受けやすくなる。
BKチャネルの一部を働かなくした遺伝子改変マウスを作り、
ふつうのマウスと比べてみた。
おなかにエタノールを注射して、5~15分間の行動を観察すると、
遺伝子改変マウスは5分後では動きが鈍るものの、10分後はやや回復。
4日後の実験では、10分後には完全に回復するという、
酒に強いマウスになっていた。
ふつうのマウスは動きが鈍り、15分後でもいわゆる「酔った」状態に。
4日後に同じ実験をしても、結果は変わらなかった。
http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY200811080180.html
授業を変える(1)楽しくクイズ 理解度を把握
(読売 11月4日)
手のひらサイズのリモコンが、大教室での授業を活気づかせる。
「さあ、クイズです」。
北海道大学の鈴木久男准教授(47)(素粒子物理学)の合図で、
水産学部の1年生約120人が教壇のスクリーンに、
「クリッカー」と呼ばれるリモコンを向け、一斉にスイッチを押した。
「基礎物理学2」の授業。熱エネルギーに関する問題。
すぐに選択肢ごとの解答数が、スクリーン上の棒グラフで映し出された。
正答者は3割。
「難しかったですか?」と鈴木さんが問いかけると、
今度は難易度を5段階で尋ねる画面が現れ、学生はまたスイッチ。
半数を占めた「難しい」に、鈴木さんはうなずき、授業をやり直し始めた。
クリッカーを導入して1年半。
理解度をクイズで確認しながら進める授業は、
居眠りや私語に逃げ込む学生をなくした。
物理嫌いの学生にも、「クイズ番組みたいで楽しい」と好評。
鈴木さんが、クリッカーを初めて目にしたのは5年前。
視察で訪れた米国カリフォルニア大バークレー校でのこと。
学生約500人が、真剣な表情で講義に臨んでいた。
静寂が破られたのは、学生がクリッカーを手にする時だけ。
「うらやましい」と心底感じた。
名古屋大学の大学院を修了後、大阪大学を経て13年前に北大に着任。
10分と持たずに寝たり、私語をしたりする学生にうんざりしていた。
だが同時に、自分が授業を工夫していなかったことにも気づかされた。
板書しながら、一方的に講義するだけ。
かつての自分はそれで理解できたから、
わからない学生の気持ちを考えたこともなかった。
「わからないから、私語や居眠りをするのか」。
クリッカーは、それらを解決する“万能薬”に映った。
帰国後、クリッカーを使った教授法を独自に学んだ。
1台1万円近くかかることもあり、当初は挙手での解答を求めたが、
学生は人前で間違えて恥をかくのを恐れ、ほとんど参加しない。
必要なのは、だれが何と答えたかわからない匿名性と気づき、
大学と掛け合って購入にこぎ着けた。
使い始めてすぐ、有効活用にはコツが要ると知った。
まず話し方。
「口べた」を自認する鈴木さんは、クイズ番組に出演するタレントの
みのもんたさんや島田紳助さんの話術を研究し、
「正解は……」の後、言葉を少しためる工夫をし、
ユーモラスに語りかけるよう努力もした。
クイズは、難しすぎても易しすぎても飽きる。
全問正解が出ないように設計し、難しい時には学生同士で話し合わせ、
教壇で実験をして視覚で理解させる。
学生自身に、クイズとその解説を作らせるのも毎回の課題にした。
最高正答率の学生には、賞品として100円程度の文具を出すことも。
90分授業で、クイズは約20問。
説明時間に限界があるため、授業は「学ぶきっかけの場」と割り切って
基本的な内容に絞り、枝葉は自習に委ねている。
そのためのウェブを開き、自習用の参考資料や問題、小テストを用意した。
今春からは、「基礎物理学」を教える武貞正樹講師(41)も使い始めた。
学生に渡すクリッカーの登録番号で、個々のつまずきが把握できるため、
「瞬時に授業を変え、個々の学生に対応できる」。
導入による成果は、まだ正確には測れないが、
宿題の解答からは学習の形跡が見られるようになった。
鈴木さん自身も変わった。
かつて「研究がしたいだけ」で選んだ道だったが、
今は「授業が楽しい。教育は奥深い」と笑う。
新しい小道具が、授業だけでなく、
学生と教員も変える手段として根付こうとしている。
◆クリッカー
欧米の大学で急速に広がる授業用のリモコン。
盤面には、「0」から「9」までのスイッチが並ぶ。
押すと、受信装置をつけたパソコンが自動的に集計し、
スクリーンに映し出す。
米国ではハーバード大やマサチューセッツ工科大でも多用され、
国内では東北大や高知工科大などでも活用が始まっている。
◆「主体的に学習」の工夫 一方的な講義減少
事実上の全入時代を迎えた大学は今、「学生に教える場」から、
「自ら学ぶきっかけ作りの場」に変わろうとしている。
主眼は、授業改革だ。
今年4月、文部科学省の大学設置基準が改正され、
教育力向上の組織的な取り組みが大学に課せられた。
単に学生を集めるだけでなく、きちんと育てて卒業させる責務が
大学に問われている。授業改革は、時代の必然の産物。
大教室での一方的な講義は減りつつある。
学内のウェブサイトに授業と連動した自習プログラムを載せて、
予習や復習を課し、学生同士で調査・議論させるなど、
主体的に学ばせる工夫を凝らす大学が目立つ。
読売新聞の「大学の実力 教育力向上への取り組み」調査によると、
学生の意欲喚起のために、何らかの取り組みを組織的に行っている大学は、
回答した499大学中380校、76%にも上った。
55大学は、「1年以内に実施する予定」と答えている。
意欲や目的意識のない学生をどうするかは、大学共通の課題。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081104-OYT8T00190.htm
手のひらサイズのリモコンが、大教室での授業を活気づかせる。
「さあ、クイズです」。
北海道大学の鈴木久男准教授(47)(素粒子物理学)の合図で、
水産学部の1年生約120人が教壇のスクリーンに、
「クリッカー」と呼ばれるリモコンを向け、一斉にスイッチを押した。
「基礎物理学2」の授業。熱エネルギーに関する問題。
すぐに選択肢ごとの解答数が、スクリーン上の棒グラフで映し出された。
正答者は3割。
「難しかったですか?」と鈴木さんが問いかけると、
今度は難易度を5段階で尋ねる画面が現れ、学生はまたスイッチ。
半数を占めた「難しい」に、鈴木さんはうなずき、授業をやり直し始めた。
クリッカーを導入して1年半。
理解度をクイズで確認しながら進める授業は、
居眠りや私語に逃げ込む学生をなくした。
物理嫌いの学生にも、「クイズ番組みたいで楽しい」と好評。
鈴木さんが、クリッカーを初めて目にしたのは5年前。
視察で訪れた米国カリフォルニア大バークレー校でのこと。
学生約500人が、真剣な表情で講義に臨んでいた。
静寂が破られたのは、学生がクリッカーを手にする時だけ。
「うらやましい」と心底感じた。
名古屋大学の大学院を修了後、大阪大学を経て13年前に北大に着任。
10分と持たずに寝たり、私語をしたりする学生にうんざりしていた。
だが同時に、自分が授業を工夫していなかったことにも気づかされた。
板書しながら、一方的に講義するだけ。
かつての自分はそれで理解できたから、
わからない学生の気持ちを考えたこともなかった。
「わからないから、私語や居眠りをするのか」。
クリッカーは、それらを解決する“万能薬”に映った。
帰国後、クリッカーを使った教授法を独自に学んだ。
1台1万円近くかかることもあり、当初は挙手での解答を求めたが、
学生は人前で間違えて恥をかくのを恐れ、ほとんど参加しない。
必要なのは、だれが何と答えたかわからない匿名性と気づき、
大学と掛け合って購入にこぎ着けた。
使い始めてすぐ、有効活用にはコツが要ると知った。
まず話し方。
「口べた」を自認する鈴木さんは、クイズ番組に出演するタレントの
みのもんたさんや島田紳助さんの話術を研究し、
「正解は……」の後、言葉を少しためる工夫をし、
ユーモラスに語りかけるよう努力もした。
クイズは、難しすぎても易しすぎても飽きる。
全問正解が出ないように設計し、難しい時には学生同士で話し合わせ、
教壇で実験をして視覚で理解させる。
学生自身に、クイズとその解説を作らせるのも毎回の課題にした。
最高正答率の学生には、賞品として100円程度の文具を出すことも。
90分授業で、クイズは約20問。
説明時間に限界があるため、授業は「学ぶきっかけの場」と割り切って
基本的な内容に絞り、枝葉は自習に委ねている。
そのためのウェブを開き、自習用の参考資料や問題、小テストを用意した。
今春からは、「基礎物理学」を教える武貞正樹講師(41)も使い始めた。
学生に渡すクリッカーの登録番号で、個々のつまずきが把握できるため、
「瞬時に授業を変え、個々の学生に対応できる」。
導入による成果は、まだ正確には測れないが、
宿題の解答からは学習の形跡が見られるようになった。
鈴木さん自身も変わった。
かつて「研究がしたいだけ」で選んだ道だったが、
今は「授業が楽しい。教育は奥深い」と笑う。
新しい小道具が、授業だけでなく、
学生と教員も変える手段として根付こうとしている。
◆クリッカー
欧米の大学で急速に広がる授業用のリモコン。
盤面には、「0」から「9」までのスイッチが並ぶ。
押すと、受信装置をつけたパソコンが自動的に集計し、
スクリーンに映し出す。
米国ではハーバード大やマサチューセッツ工科大でも多用され、
国内では東北大や高知工科大などでも活用が始まっている。
◆「主体的に学習」の工夫 一方的な講義減少
事実上の全入時代を迎えた大学は今、「学生に教える場」から、
「自ら学ぶきっかけ作りの場」に変わろうとしている。
主眼は、授業改革だ。
今年4月、文部科学省の大学設置基準が改正され、
教育力向上の組織的な取り組みが大学に課せられた。
単に学生を集めるだけでなく、きちんと育てて卒業させる責務が
大学に問われている。授業改革は、時代の必然の産物。
大教室での一方的な講義は減りつつある。
学内のウェブサイトに授業と連動した自習プログラムを載せて、
予習や復習を課し、学生同士で調査・議論させるなど、
主体的に学ばせる工夫を凝らす大学が目立つ。
読売新聞の「大学の実力 教育力向上への取り組み」調査によると、
学生の意欲喚起のために、何らかの取り組みを組織的に行っている大学は、
回答した499大学中380校、76%にも上った。
55大学は、「1年以内に実施する予定」と答えている。
意欲や目的意識のない学生をどうするかは、大学共通の課題。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081104-OYT8T00190.htm
学校の太陽光発電導入を促進、企業が一部負担…政府方針
(読売 11月8日)
政府は、温室効果ガスを削減するため、
公立小中学校に太陽光発電の導入を促進する制度を作る方針。
10月から始まった国内排出量取引制度に基づき、
企業が、設備の設置費用の一部を負担、資金の拠出度合いに応じて、
温室効果ガスの削減量に算入できるようにする。
企業に比べて、学校などの公共施設は温暖化対策が遅れ、
年度内にモデル事業を始める見通し。
公立小中学校にとっては、企業に資金を出してもらうことで、
太陽光発電の設置費用の負担が軽くなり、省エネ効果で光熱費も安くなる。
企業にとっては、京都議定書の目標達成に向けて、
「国内排出量取引制度」が始まったため、減産などをしなくても、
温室効果ガスの削減を加速できる。
経産省の推計では、全国約3万2000校の公立小中学校の8割が
太陽光発電を導入すれば、年間発電量は一般家庭15万世帯が
太陽光発電を設置した場合の発電量に相当する
5・1億キロ・ワット・アワー程度。
二酸化炭素の排出量は、大手鉄鋼メーカーの年平均削減量に相当する
年間約23万トンを減らすことができる。
政府は太陽光発電の導入を、発電量ベースで2020年に05年の10倍、
30年に40倍に増やす方針、公共施設での普及に弾みをつけたい考え。
経産省は、文部科学省、国土交通省、環境省、厚生労働省と連携し、
道路、鉄道などにも同様の仕組みを作る考え。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081107-OYT1T00806.htm
政府は、温室効果ガスを削減するため、
公立小中学校に太陽光発電の導入を促進する制度を作る方針。
10月から始まった国内排出量取引制度に基づき、
企業が、設備の設置費用の一部を負担、資金の拠出度合いに応じて、
温室効果ガスの削減量に算入できるようにする。
企業に比べて、学校などの公共施設は温暖化対策が遅れ、
年度内にモデル事業を始める見通し。
公立小中学校にとっては、企業に資金を出してもらうことで、
太陽光発電の設置費用の負担が軽くなり、省エネ効果で光熱費も安くなる。
企業にとっては、京都議定書の目標達成に向けて、
「国内排出量取引制度」が始まったため、減産などをしなくても、
温室効果ガスの削減を加速できる。
経産省の推計では、全国約3万2000校の公立小中学校の8割が
太陽光発電を導入すれば、年間発電量は一般家庭15万世帯が
太陽光発電を設置した場合の発電量に相当する
5・1億キロ・ワット・アワー程度。
二酸化炭素の排出量は、大手鉄鋼メーカーの年平均削減量に相当する
年間約23万トンを減らすことができる。
政府は太陽光発電の導入を、発電量ベースで2020年に05年の10倍、
30年に40倍に増やす方針、公共施設での普及に弾みをつけたい考え。
経産省は、文部科学省、国土交通省、環境省、厚生労働省と連携し、
道路、鉄道などにも同様の仕組みを作る考え。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081107-OYT1T00806.htm
2008年11月11日火曜日
インタビュー・環境戦略を語る:キリンホールディングス・加藤壹康社長
(毎日 11月3日)
大手メーカー4社がひしめく国内ビール業界。
激しい販売競争とシェア争いが続くが、その一方で、
缶ぶたの仕様共通化やビールの共同配送など、
ライバル会社同士が環境面で協力する動きも出始めた。
企業の枠を超えた連携をリードするキリンホールディングスの
加藤壹康社長に環境への取り組みを聞いた。
-ライバルメーカーとの連携が進んでいますね。
◆段ボール原紙の共同調達、ビールの缶ぶたの仕様共通化でサントリーと協力。
サッポロビールとは、北海道の一部地域で、
ビールや清涼飲料の共同配送に取り組んでいる。
もちろん消費者のために、競争はしっかりやらなければならない。
自社製品の技術を磨いて、より優れたものを提供していく。
ただ、省資源など業界で取り組めることも多く、
2年ほど前から連携を提案してきた。
-効果は?
◆資材を供給する側はメーカーごとの在庫を持たなくて済み、
経済効果も大きい。
物流面でも、1社で運ぶと地域と季節によっては、
トラックの荷物が満杯にならず、効率が悪かった。
共同配送で二酸化炭素(CO2)削減の効果は出ている。
他の地域でも導入を検討していきたい。
-12年までに工場のCO2排出を90年比で半減するという高い目標。
◆燃料を、重油からCO2排出の少ない天然ガスに転換して効果が出ている。
キリンビールは、廃水を微生物で分解処理し、その際に出るメタンを
エネルギー源として再利用するなどの取り組み。
目標は、かなり前倒しで達成できる見通し。
-環境問題に取り組む意義は?
◆キリングループのビジネスは、「大地のめぐみ」のおかげで成り立っている。
ビールに使う麦やホップ、ワインに使うブドウなどの原材料は、
まさに大地のめぐみ。
事業を継続していくために、環境保全は避けては通れない。
地球環境が危ぶまれる現象も出始めており、
もっと積極的にやらなくてはいけない。
-メーカーは良い製品をつくるだけでは不十分か?
◆率先して環境問題に取り組むことが、消費者の評価につながる。
商品・サービスの良しあしだけではなく、
企業がどれだけ環境に配慮しているかが、
消費者の購買基準の中に組み込まれている。
環境問題への取り組みは、コストととらえがちだが、経営の効率化、
企業の成長につながるととらえるべき。
90年代にビール瓶を21%軽量化したが、一度に運べる量が増えるなど
輸送効率が12%向上。
環境問題の取り組みが、製品開発につながる技術革新を生むなど
プラスの面が増えている。
==============
◇かとう・かずやす
慶応大商卒、68年キリンビール入社。
北海道支社長、常務酒類営業本部長など経て06年社長。
07年7月に持ち株会社化し、社長。静岡県出身、63歳。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20081103ddm008020040000c.html
大手メーカー4社がひしめく国内ビール業界。
激しい販売競争とシェア争いが続くが、その一方で、
缶ぶたの仕様共通化やビールの共同配送など、
ライバル会社同士が環境面で協力する動きも出始めた。
企業の枠を超えた連携をリードするキリンホールディングスの
加藤壹康社長に環境への取り組みを聞いた。
-ライバルメーカーとの連携が進んでいますね。
◆段ボール原紙の共同調達、ビールの缶ぶたの仕様共通化でサントリーと協力。
サッポロビールとは、北海道の一部地域で、
ビールや清涼飲料の共同配送に取り組んでいる。
もちろん消費者のために、競争はしっかりやらなければならない。
自社製品の技術を磨いて、より優れたものを提供していく。
ただ、省資源など業界で取り組めることも多く、
2年ほど前から連携を提案してきた。
-効果は?
◆資材を供給する側はメーカーごとの在庫を持たなくて済み、
経済効果も大きい。
物流面でも、1社で運ぶと地域と季節によっては、
トラックの荷物が満杯にならず、効率が悪かった。
共同配送で二酸化炭素(CO2)削減の効果は出ている。
他の地域でも導入を検討していきたい。
-12年までに工場のCO2排出を90年比で半減するという高い目標。
◆燃料を、重油からCO2排出の少ない天然ガスに転換して効果が出ている。
キリンビールは、廃水を微生物で分解処理し、その際に出るメタンを
エネルギー源として再利用するなどの取り組み。
目標は、かなり前倒しで達成できる見通し。
-環境問題に取り組む意義は?
◆キリングループのビジネスは、「大地のめぐみ」のおかげで成り立っている。
ビールに使う麦やホップ、ワインに使うブドウなどの原材料は、
まさに大地のめぐみ。
事業を継続していくために、環境保全は避けては通れない。
地球環境が危ぶまれる現象も出始めており、
もっと積極的にやらなくてはいけない。
-メーカーは良い製品をつくるだけでは不十分か?
◆率先して環境問題に取り組むことが、消費者の評価につながる。
商品・サービスの良しあしだけではなく、
企業がどれだけ環境に配慮しているかが、
消費者の購買基準の中に組み込まれている。
環境問題への取り組みは、コストととらえがちだが、経営の効率化、
企業の成長につながるととらえるべき。
90年代にビール瓶を21%軽量化したが、一度に運べる量が増えるなど
輸送効率が12%向上。
環境問題の取り組みが、製品開発につながる技術革新を生むなど
プラスの面が増えている。
==============
◇かとう・かずやす
慶応大商卒、68年キリンビール入社。
北海道支社長、常務酒類営業本部長など経て06年社長。
07年7月に持ち株会社化し、社長。静岡県出身、63歳。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20081103ddm008020040000c.html
脳動脈瘤の関連遺伝子特定
(サイエンスポータル 2008年11月10日)
くも膜下出血の主原因となる脳動脈瘤の発生にかかわっていると
見られる遺伝子を、東海大学総合医学研究所などの研究チームが発見。
今後、遺伝子がどのように脳動脈瘤の発生に関与しているかを
研究することで、脳動脈瘤によって起きるくも膜下出血の予防や
治療法開発につながると期待。
東海大学総合医学研究所の井ノ上逸朗・教授らは、
米エール大学医学部脳神経外科のムラート・グネル教授と共同で、
日本、欧州の脳動脈瘤患者2,200人と脳動脈瘤を持たない8,000人の
ゲノムを比較。
DNAの配列がわずかだけ異なる「遺伝子多型」を調べることで、
病気の原因遺伝子を探す研究手法が使われた。
研究の結果、脳動脈瘤患者とそれ以外のグループでは
3つの遺伝子領域で明らかな差が見つかり、
この3遺伝子領域が脳動脈瘤の発生にかかわっている。
脳動脈瘤は、糖尿病や高血圧などと同様に複数の遺伝子だけでなく、
環境要因も複雑に絡み合って発生する。
くも膜下出血は、脳を覆うくも膜と軟膜の間にできた動脈瘤が破れて出血し、
膜の間にあふれた血液によって脳全体が圧迫される。
脳卒中の10%強を占めている。
発症者の約半数が死亡、20%程度に重い後遺症が残る。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811101.html
くも膜下出血の主原因となる脳動脈瘤の発生にかかわっていると
見られる遺伝子を、東海大学総合医学研究所などの研究チームが発見。
今後、遺伝子がどのように脳動脈瘤の発生に関与しているかを
研究することで、脳動脈瘤によって起きるくも膜下出血の予防や
治療法開発につながると期待。
東海大学総合医学研究所の井ノ上逸朗・教授らは、
米エール大学医学部脳神経外科のムラート・グネル教授と共同で、
日本、欧州の脳動脈瘤患者2,200人と脳動脈瘤を持たない8,000人の
ゲノムを比較。
DNAの配列がわずかだけ異なる「遺伝子多型」を調べることで、
病気の原因遺伝子を探す研究手法が使われた。
研究の結果、脳動脈瘤患者とそれ以外のグループでは
3つの遺伝子領域で明らかな差が見つかり、
この3遺伝子領域が脳動脈瘤の発生にかかわっている。
脳動脈瘤は、糖尿病や高血圧などと同様に複数の遺伝子だけでなく、
環境要因も複雑に絡み合って発生する。
くも膜下出血は、脳を覆うくも膜と軟膜の間にできた動脈瘤が破れて出血し、
膜の間にあふれた血液によって脳全体が圧迫される。
脳卒中の10%強を占めている。
発症者の約半数が死亡、20%程度に重い後遺症が残る。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811101.html
英語は習い始め時期より長期の学習
(サイエンスポータル 2008年11月7日)
英語は習い始める時期が早いかどうかより、
長期にわたって学び続けるかどうかが大きな影響を与えるという結果が、
東京大学と宮城学院女子大学の研究チームによって明らかに。
酒井邦嘉・東京大学大学院准教授らは、脳に一切悪影響を与えず
脳の活動変化を追跡できる機能的磁気共鳴映像法(fMRI)という手法を用い、
言語の処理にかかわっている「文法中枢」と呼ばれる脳の部分が、
英語の課題を与えたときにどのように活動するか調べた。
研究の対象となったのは、中学1年から英語を学び始めた中高生18人と、
小学1年生から学び続けている中高生12人。
研究の結果、課題を与えられた際、脳の「文法中枢」と、
その近くに位置する「文章理解の中枢」部が活発に活動することが観察。
その活発度は、中学1年生から英語を学び始めた18人(短期習得グループ)が、
成績がよいほど脳活動も活発化していたのに対し、
小学1年から学び続けている12人(長期習得グループ)は、
英語力が身についているものほど脳の活動は活発でない、
つまり脳活動の節約(省力化)が見られた。
酒井准教授らのこれまでの研究で、英語を中学1年から学び始めると、
その後の6年間の学校教育により英語が定着するに従って、
脳の「文法中枢」の活動が高まり、維持され、その後節約(省力化)される
という変化が見られることが分かっている。
英語は6年くらい長く学ぶと、身につくにつれて当初、
活発に働いていた脳の「文法中枢部」をそれほど使わなくても済むようになる
という結果が出ていた。
今回、小学1年生から学び始めたケースについての新たなデータが
付け加わったことで、「外国語としての英語力の定着は、
習得開始の年齢だけでは説明できず、
6年以上にわたる英語接触量の重要性が強く示唆された」
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811071.html
英語は習い始める時期が早いかどうかより、
長期にわたって学び続けるかどうかが大きな影響を与えるという結果が、
東京大学と宮城学院女子大学の研究チームによって明らかに。
酒井邦嘉・東京大学大学院准教授らは、脳に一切悪影響を与えず
脳の活動変化を追跡できる機能的磁気共鳴映像法(fMRI)という手法を用い、
言語の処理にかかわっている「文法中枢」と呼ばれる脳の部分が、
英語の課題を与えたときにどのように活動するか調べた。
研究の対象となったのは、中学1年から英語を学び始めた中高生18人と、
小学1年生から学び続けている中高生12人。
研究の結果、課題を与えられた際、脳の「文法中枢」と、
その近くに位置する「文章理解の中枢」部が活発に活動することが観察。
その活発度は、中学1年生から英語を学び始めた18人(短期習得グループ)が、
成績がよいほど脳活動も活発化していたのに対し、
小学1年から学び続けている12人(長期習得グループ)は、
英語力が身についているものほど脳の活動は活発でない、
つまり脳活動の節約(省力化)が見られた。
酒井准教授らのこれまでの研究で、英語を中学1年から学び始めると、
その後の6年間の学校教育により英語が定着するに従って、
脳の「文法中枢」の活動が高まり、維持され、その後節約(省力化)される
という変化が見られることが分かっている。
英語は6年くらい長く学ぶと、身につくにつれて当初、
活発に働いていた脳の「文法中枢部」をそれほど使わなくても済むようになる
という結果が出ていた。
今回、小学1年生から学び始めたケースについての新たなデータが
付け加わったことで、「外国語としての英語力の定着は、
習得開始の年齢だけでは説明できず、
6年以上にわたる英語接触量の重要性が強く示唆された」
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811071.html
宮スタ「アクセス最低」 バス、マイカー立ち往生
(河北新報 11月10日)
宮城スタジアムで9日行われたベガルタ仙台―広島戦では、
渋滞に巻き込まれて試合開始に間に合わない観客が続出、
スタジアム周辺の交通事情の悪さがあらためて浮き彫りに。
渋滞は、開場1時間前の午前10時ごろから発生。
時間とともに混雑に拍車が掛かり、最寄りのJR利府駅からの
シャトルバスの所要時間は通常15分が、
ピーク時には30分以上を要した。
仙台市太白区の会社員男性(56)は、
「宮スタの試合は初めてだが、アクセスは最低。
満員のバスで立ちっぱなしはきつい」とぐったり。
約2000台分を確保したスタジアム駐車場は、正午ごろには満車。
急きょ近隣の県サッカー場や利府中央公園野球場などの駐車場を
開放して対応したが、マイカー客からは不満の声が続出。
仙台市青葉区の会社員木村真也さん(36)は、
「正午に着くように家を出たが、渋滞で30分遅れ、
臨時の駐車場からスタジアムまで歩いて30分。
こんな会場の試合は2度と来ない」と怒り心頭。
試合後も、駐車場は大混雑。
スタジアムを出るだけで30分以上も要した人も多かった。
本拠地ユアテックスタジアム仙台の改修工事が行われる来年は、
10試合程度の開催が予定、混雑解消は大きな課題。
クラブの安孫子博専務は、「今回は至らないところがあった。
いろいろな意見を集約し、次の開催に生かしたい」。
◎サッカー協会田嶋専務理事
日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事が、
9日の宮城スタジアムのベガルタ仙台―広島戦を視察、
2005年以来途絶えている同スタジアムでの日本代表戦開催について、
「東北のサポーターの期待もあるので、前向きに考えたい」。
田嶋専務理事は、代表戦の誘致を目指す宮城など
東北各県のサッカー協会の要請で来場。
アクセスが課題の同スタジアムの実情を確かめるため、
JR仙台駅から在来線とバスを乗り継ぎ1時間以上かけて来た。
「移動で、サポーターがストレスを感じないようにしないとならない。
(代表戦は)サポーターが快適に観戦できることが大事だ」、
公共交通機関との協力体制の強化を課題に挙げた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000010-khk-l04
宮城スタジアムで9日行われたベガルタ仙台―広島戦では、
渋滞に巻き込まれて試合開始に間に合わない観客が続出、
スタジアム周辺の交通事情の悪さがあらためて浮き彫りに。
渋滞は、開場1時間前の午前10時ごろから発生。
時間とともに混雑に拍車が掛かり、最寄りのJR利府駅からの
シャトルバスの所要時間は通常15分が、
ピーク時には30分以上を要した。
仙台市太白区の会社員男性(56)は、
「宮スタの試合は初めてだが、アクセスは最低。
満員のバスで立ちっぱなしはきつい」とぐったり。
約2000台分を確保したスタジアム駐車場は、正午ごろには満車。
急きょ近隣の県サッカー場や利府中央公園野球場などの駐車場を
開放して対応したが、マイカー客からは不満の声が続出。
仙台市青葉区の会社員木村真也さん(36)は、
「正午に着くように家を出たが、渋滞で30分遅れ、
臨時の駐車場からスタジアムまで歩いて30分。
こんな会場の試合は2度と来ない」と怒り心頭。
試合後も、駐車場は大混雑。
スタジアムを出るだけで30分以上も要した人も多かった。
本拠地ユアテックスタジアム仙台の改修工事が行われる来年は、
10試合程度の開催が予定、混雑解消は大きな課題。
クラブの安孫子博専務は、「今回は至らないところがあった。
いろいろな意見を集約し、次の開催に生かしたい」。
◎サッカー協会田嶋専務理事
日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事が、
9日の宮城スタジアムのベガルタ仙台―広島戦を視察、
2005年以来途絶えている同スタジアムでの日本代表戦開催について、
「東北のサポーターの期待もあるので、前向きに考えたい」。
田嶋専務理事は、代表戦の誘致を目指す宮城など
東北各県のサッカー協会の要請で来場。
アクセスが課題の同スタジアムの実情を確かめるため、
JR仙台駅から在来線とバスを乗り継ぎ1時間以上かけて来た。
「移動で、サポーターがストレスを感じないようにしないとならない。
(代表戦は)サポーターが快適に観戦できることが大事だ」、
公共交通機関との協力体制の強化を課題に挙げた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081110-00000010-khk-l04
2008年11月10日月曜日
北京五輪「金」のワンジル選手訪問 洋野・大野一中
アワビ漁初開口 トップ切り吉浜漁協で
(東海新報 11月7日)
気仙沿岸のトップを切って6日早朝、大船渡市三陸町の吉浜漁協で
アワビ漁が口開けした。
初日の水揚げ量は、合わせて3.4トン、まずまずのスタート。
同漁協は、先月末の事前入札で10キロ当たり5万円台と、
地区内最高値がついており、待ちに待った海の幸の初開口に、
浜は久しぶりに活気づいた。
“キッピンアワビ”のブランドが定着している吉浜産のアワビは、
第一期(11月分)事前入札会では、10キロ当たり5万1500円
(気仙地区平均価格は4万6000円)の最高値。
初口開けとなった同日は、早朝から穏やかな日和に恵まれ、
小型船約220隻が海の幸を求めて一斉に出漁。
岩場近くに集まった各船上で、箱形の水眼鏡で海底をのぞき込みながら、
カギのついた長い竹竿を器用に操ってアワビを一つひとつすくい上げた。
5~7年成育した殻長9センチ以上のアワビを積んだ船が、漁港に到着。
吉浜漁協職員らが待機する受渡所に、見事なアワビが次々と持ち込まれ、
浜には笑顔が広がった。
「ナギ、透明度もまずまずだが、あまりサオが動いていない」、
中にはカゴいっぱいに大粒のアワビを水揚げした組合員もあり、
「これからの海況しだい。値段が安い分、昨年よりいくらでも多く獲りたい」、
今後の漁に期待を込めていた。
この日の水揚げは3.4トン強、昨年より65%にとどまったが、
“海の小判”を待ち受けていた業者などに次々と引き取られていった。
同漁協では今月中に6回の口開けを行い、12トンを出荷する予定。
気仙沿岸の各漁協でも、次々と口開けする予定で、
年内いっぱい浜はアワビ漁で忙しいシーズンを迎える。
http://www.tohkaishimpo.com/
気仙沿岸のトップを切って6日早朝、大船渡市三陸町の吉浜漁協で
アワビ漁が口開けした。
初日の水揚げ量は、合わせて3.4トン、まずまずのスタート。
同漁協は、先月末の事前入札で10キロ当たり5万円台と、
地区内最高値がついており、待ちに待った海の幸の初開口に、
浜は久しぶりに活気づいた。
“キッピンアワビ”のブランドが定着している吉浜産のアワビは、
第一期(11月分)事前入札会では、10キロ当たり5万1500円
(気仙地区平均価格は4万6000円)の最高値。
初口開けとなった同日は、早朝から穏やかな日和に恵まれ、
小型船約220隻が海の幸を求めて一斉に出漁。
岩場近くに集まった各船上で、箱形の水眼鏡で海底をのぞき込みながら、
カギのついた長い竹竿を器用に操ってアワビを一つひとつすくい上げた。
5~7年成育した殻長9センチ以上のアワビを積んだ船が、漁港に到着。
吉浜漁協職員らが待機する受渡所に、見事なアワビが次々と持ち込まれ、
浜には笑顔が広がった。
「ナギ、透明度もまずまずだが、あまりサオが動いていない」、
中にはカゴいっぱいに大粒のアワビを水揚げした組合員もあり、
「これからの海況しだい。値段が安い分、昨年よりいくらでも多く獲りたい」、
今後の漁に期待を込めていた。
この日の水揚げは3.4トン強、昨年より65%にとどまったが、
“海の小判”を待ち受けていた業者などに次々と引き取られていった。
同漁協では今月中に6回の口開けを行い、12トンを出荷する予定。
気仙沿岸の各漁協でも、次々と口開けする予定で、
年内いっぱい浜はアワビ漁で忙しいシーズンを迎える。
http://www.tohkaishimpo.com/
人格パターンは体重に影響を及ぼす可能性
(WebMD 10月31日)
減量に関して、成功しやすい人とそうでない人がいるのはどうしてか?
単にカロリーの問題もなく、トレッドミルに費やした時間だけの問題でもない。
それには、人格も関わっている。
Robert Kushner(Northwestern Comprehensive Center on Obesity:
これらの人格タイプは、Blatner博士らの著書、Counseling Overweight Adults:
The Lifestyle Pattern Approach and Tool Kit
(肥満成人のカウンセリング:ライフスタイルのパターンおよびツールキット)に記した。
◆7つの人格パターン
Kushners博士とBlatner博士は、肥満者によく見られる、
永久に減量が難しい人格パターンを挙げている。
摂食に関連する7つの人格パターン
1)食事を抜く人
2)夜間飲食者
3)便利な食事をする人:外食が多い
4)果物が少なく、ご馳走を食べる人:果物や野菜が不足
5)常に間食する人
6)食べる分量が多い人
7)両極端に揺れる人:食事療法の「優等生」と「落第生」との間を揺れ動く
運動に関する7つの人格パターン
1)ソファ支持者:あまり動かない人(カウチポテトなど)
2)不安な参加者:運動に気後れする
3)初めての人:運動の初心者
4)全か無かの人(All-or-nothing doer):任務を熱心に遂行した後、何もしなくなる
5)きまりごとを繰り返す人:きまった同じ運動を何度も行う
6)身体を曲げると痛む人(Tender bender):痛みのために運動が制限
7)運動を先送りにする運動選手(Rain-check athlete):やる気はあるが実現しない
ストレス対処に関する7つの人格パターン
1)感情的に食べる人
2)自分を綿密にチェックする人:否定的なセルフイメージを持つ
3)絶えずぐずぐず先延ばしにする人
4)他人を喜ばせる人:他人に関心を向けすぎ、自身の時間もエネルギーもない
5)忙しすぎる人(Fast pacer)
6)食事療法に対して疑い深い人:自分は成功できないのではないかと疑う
7)背伸びしすぎる人:非現実的な目標を立て、失望する人
◆人格パターンの利用
はじめに50問の質問調査に回答。
栄養士は、21の人格パターンのそれぞれにランクを示す棒グラフを作成。
カテゴリーごとに、複数のパターンに該当してもよい。
摂食カテゴリーでは、他人を喜ばせる人、便利な食事をする人が最高ランクに分類、
運動カテゴリーでは、ソファ支持者と身体を曲げると痛む人、
ストレス対処カテゴリーでは、感情的に食べる人と他人を喜ばせる人が最高ランク。
次に、人格プロファイルに合った体重とライフスタイルのプランを作成。
「患者は、型にはまった方法は望まない」。
Blatner博士は、目標に向かって小さな達成可能なステップを進め、
「一度にひとつの巧妙な(tricky)ライフスタイルの状況」に取り組むことを推奨。
栄養士と連携していない人に対しては、21の人格パターンを見直し、
各カテゴリーから自分に一致するものをいくつか見つけ、
それらのパターンに対処する方法を探すように提案。
食事を抜く人は、食事のスケジュールを立て、
感情的に食べる人は、自分の感情に対処する別の方法を見つける。
Blatner博士は、書物Dr. Kushner's Personality Type Diet
(Kushner博士の人格タイプ別食事療法)も推薦。
◆体重の経時的グラフの作成
体重の経時的グラフを作成することも有用。
方法は次のとおり。
白紙を1枚用意し、時間を横軸に、体重を縦軸にとる。
18歳以降の体重を記し、転換点付近にメモを付す。
大学時代に体重が増加し、結婚直前に体重が減少、妊娠中に再度増加、
その後減少、仕事で降格後にさらに増加したというグラフ。
出張で体重が増加し、一時的に運動したが、
食事に対処しなかったために問題は解決しなかった増減サイクルのグラフ。
後から省みることによって、前進する際に有用性がわかるヒントが得られる。
カロリーは重要だが、健康的な体重に至るための自分自身の道があり、
独自の道を見つけるには、自分の過去と人格についての認識が必要。
そうした認識を持つことは道を外れない助けになるし、
「遵守すればするほど、成功する可能性が高くなる」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=82651
減量に関して、成功しやすい人とそうでない人がいるのはどうしてか?
単にカロリーの問題もなく、トレッドミルに費やした時間だけの問題でもない。
それには、人格も関わっている。
Robert Kushner(Northwestern Comprehensive Center on Obesity:
米国北西部総合肥満センター)、Dawn Jackson Blatnerは、
21種類の人格タイプを挙げ、各人格タイプの人が
食事、運動、ストレスに対処する方法について説明。
これらの人格タイプは、Blatner博士らの著書、Counseling Overweight Adults:
The Lifestyle Pattern Approach and Tool Kit
(肥満成人のカウンセリング:ライフスタイルのパターンおよびツールキット)に記した。
◆7つの人格パターン
Kushners博士とBlatner博士は、肥満者によく見られる、
永久に減量が難しい人格パターンを挙げている。
摂食に関連する7つの人格パターン
1)食事を抜く人
2)夜間飲食者
3)便利な食事をする人:外食が多い
4)果物が少なく、ご馳走を食べる人:果物や野菜が不足
5)常に間食する人
6)食べる分量が多い人
7)両極端に揺れる人:食事療法の「優等生」と「落第生」との間を揺れ動く
運動に関する7つの人格パターン
1)ソファ支持者:あまり動かない人(カウチポテトなど)
2)不安な参加者:運動に気後れする
3)初めての人:運動の初心者
4)全か無かの人(All-or-nothing doer):任務を熱心に遂行した後、何もしなくなる
5)きまりごとを繰り返す人:きまった同じ運動を何度も行う
6)身体を曲げると痛む人(Tender bender):痛みのために運動が制限
7)運動を先送りにする運動選手(Rain-check athlete):やる気はあるが実現しない
ストレス対処に関する7つの人格パターン
1)感情的に食べる人
2)自分を綿密にチェックする人:否定的なセルフイメージを持つ
3)絶えずぐずぐず先延ばしにする人
4)他人を喜ばせる人:他人に関心を向けすぎ、自身の時間もエネルギーもない
5)忙しすぎる人(Fast pacer)
6)食事療法に対して疑い深い人:自分は成功できないのではないかと疑う
7)背伸びしすぎる人:非現実的な目標を立て、失望する人
◆人格パターンの利用
はじめに50問の質問調査に回答。
栄養士は、21の人格パターンのそれぞれにランクを示す棒グラフを作成。
カテゴリーごとに、複数のパターンに該当してもよい。
摂食カテゴリーでは、他人を喜ばせる人、便利な食事をする人が最高ランクに分類、
運動カテゴリーでは、ソファ支持者と身体を曲げると痛む人、
ストレス対処カテゴリーでは、感情的に食べる人と他人を喜ばせる人が最高ランク。
次に、人格プロファイルに合った体重とライフスタイルのプランを作成。
「患者は、型にはまった方法は望まない」。
Blatner博士は、目標に向かって小さな達成可能なステップを進め、
「一度にひとつの巧妙な(tricky)ライフスタイルの状況」に取り組むことを推奨。
栄養士と連携していない人に対しては、21の人格パターンを見直し、
各カテゴリーから自分に一致するものをいくつか見つけ、
それらのパターンに対処する方法を探すように提案。
食事を抜く人は、食事のスケジュールを立て、
感情的に食べる人は、自分の感情に対処する別の方法を見つける。
Blatner博士は、書物Dr. Kushner's Personality Type Diet
(Kushner博士の人格タイプ別食事療法)も推薦。
◆体重の経時的グラフの作成
体重の経時的グラフを作成することも有用。
方法は次のとおり。
白紙を1枚用意し、時間を横軸に、体重を縦軸にとる。
18歳以降の体重を記し、転換点付近にメモを付す。
大学時代に体重が増加し、結婚直前に体重が減少、妊娠中に再度増加、
その後減少、仕事で降格後にさらに増加したというグラフ。
出張で体重が増加し、一時的に運動したが、
食事に対処しなかったために問題は解決しなかった増減サイクルのグラフ。
後から省みることによって、前進する際に有用性がわかるヒントが得られる。
カロリーは重要だが、健康的な体重に至るための自分自身の道があり、
独自の道を見つけるには、自分の過去と人格についての認識が必要。
そうした認識を持つことは道を外れない助けになるし、
「遵守すればするほど、成功する可能性が高くなる」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=82651
英語力つくと「省エネ脳」 学習期間で活動に差
(共同通信社 2008年11月6日)
小学1年から英語を学んだ中高生は、中学から学び始めた生徒より、
脳が働かなくても英語を理解できるとの研究結果を、
酒井邦嘉・東京大准教授(言語脳科学)らがまとめ、米科学誌に発表。
酒井准教授は、「英語力がつくほど、考えなくても答えが出る
『省エネ脳』になることを示している。
6年以上、英語に接する重要性を示唆するものだ」。
小学1年から毎日英語の授業を受けた中高生12人と、
中学から勉強を始めた18人を対象に、
脳血流の変化を測る機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使い、
英語の文法問題を解いている最中の脳の活動を調べた。
両グループの成績の平均値に大差はなかったが、
中学からのグループでは、成績の良い生徒ほど文法をつかさどる
左脳の中枢の活動が活発化。
逆に、小学校からのグループは成績の良い生徒ほど
活動が盛んでなかった。
英語習得の初期には、この文法中枢の活動が高まり、
英語力が定着するほど文法中枢を使わなくても
英語を処理できるようになってくるためだとみられる。
注)米科学誌はHUMAN・BRAIN・MAPPING
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82576
小学1年から英語を学んだ中高生は、中学から学び始めた生徒より、
脳が働かなくても英語を理解できるとの研究結果を、
酒井邦嘉・東京大准教授(言語脳科学)らがまとめ、米科学誌に発表。
酒井准教授は、「英語力がつくほど、考えなくても答えが出る
『省エネ脳』になることを示している。
6年以上、英語に接する重要性を示唆するものだ」。
小学1年から毎日英語の授業を受けた中高生12人と、
中学から勉強を始めた18人を対象に、
脳血流の変化を測る機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使い、
英語の文法問題を解いている最中の脳の活動を調べた。
両グループの成績の平均値に大差はなかったが、
中学からのグループでは、成績の良い生徒ほど文法をつかさどる
左脳の中枢の活動が活発化。
逆に、小学校からのグループは成績の良い生徒ほど
活動が盛んでなかった。
英語習得の初期には、この文法中枢の活動が高まり、
英語力が定着するほど文法中枢を使わなくても
英語を処理できるようになってくるためだとみられる。
注)米科学誌はHUMAN・BRAIN・MAPPING
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82576
2008年11月9日日曜日
16年五輪招致:オバマ氏勝利でシカゴに「追い風」期待
(毎日 11月5日)
米大統領選で、民主党候補のバラク・オバマ上院議員が勝利。
オバマ氏は、16年夏季五輪開催地に立候補したシカゴ市内に自宅を持つ。
シカゴのデイリー市長は、「バラクが五輪運動の後ろに控えていることは重要。
大統領の助けで、大きな前進を果たすことができる」
シカゴは96年アトランタ大会以来、20年ぶりとなる米国での
夏季五輪開催を目指す。
地元では、オバマ氏の大統領就任が東京、マドリード(スペイン)、
リオデジャネイロ(ブラジル)との招致争いに「追い風」になると
期待する声が大きい。
初の黒人大統領になるオバマ氏の清新なイメージや、
国際社会との「対話」を重視してイラク戦争には反対の立場をとる姿勢などから、
英BBCの調査ではブッシュ共和党政権の単独行動主義に批判的だった
欧州諸国で、同党候補のマケイン氏より高い好感度を得た。
16年五輪開催都市は、来年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で
決まるが、投票するIOC委員の好感度も高まるとの見方も強い。
12年ロンドン夏季五輪は英国のブレア首相、14年ソチ冬季五輪は
ロシアのプーチン大統領(ともに肩書は当時)が、
招致活動に大きな役割を果たしたとの分析結果もある。
オバマ氏自身も今年6月、シカゴで開かれた16年夏季五輪招致イベントで
「16年は私が大統領任期の2期目を終えるころだ」と語り、
8年後のシカゴ五輪実現に向けても前向きな姿勢。
◇石原都知事「こっちはこっちの姿勢で戦う」
東京五輪招致委員会会長の石原慎太郎・東京都知事は、
「オバマさんの(16年五輪への)姿勢や評価は知らないが、
こっちはこっちの姿勢で戦わざるを得ない。
世界の歴史のうねりの中で、米国の限界をみんなが感じ出している。
(開催地の)投票をする人が、そういう流れをどうとらえるか」などと話した。
日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之常務理事は、
「シカゴには追い風だろう。東京はまず足元を固め、
国内を盛り上げていくことが大事」、
「最近の五輪招致は、国の支援の度合いが大きく影響する。
日本もそのレベルの方にぜひ(IOC総会に)行ってもらいたい」と、
首相の総会出席も含む政府支援の必要性を強調した。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20081106k0000m050114000c.html
米大統領選で、民主党候補のバラク・オバマ上院議員が勝利。
オバマ氏は、16年夏季五輪開催地に立候補したシカゴ市内に自宅を持つ。
シカゴのデイリー市長は、「バラクが五輪運動の後ろに控えていることは重要。
大統領の助けで、大きな前進を果たすことができる」
シカゴは96年アトランタ大会以来、20年ぶりとなる米国での
夏季五輪開催を目指す。
地元では、オバマ氏の大統領就任が東京、マドリード(スペイン)、
リオデジャネイロ(ブラジル)との招致争いに「追い風」になると
期待する声が大きい。
初の黒人大統領になるオバマ氏の清新なイメージや、
国際社会との「対話」を重視してイラク戦争には反対の立場をとる姿勢などから、
英BBCの調査ではブッシュ共和党政権の単独行動主義に批判的だった
欧州諸国で、同党候補のマケイン氏より高い好感度を得た。
16年五輪開催都市は、来年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で
決まるが、投票するIOC委員の好感度も高まるとの見方も強い。
12年ロンドン夏季五輪は英国のブレア首相、14年ソチ冬季五輪は
ロシアのプーチン大統領(ともに肩書は当時)が、
招致活動に大きな役割を果たしたとの分析結果もある。
オバマ氏自身も今年6月、シカゴで開かれた16年夏季五輪招致イベントで
「16年は私が大統領任期の2期目を終えるころだ」と語り、
8年後のシカゴ五輪実現に向けても前向きな姿勢。
◇石原都知事「こっちはこっちの姿勢で戦う」
東京五輪招致委員会会長の石原慎太郎・東京都知事は、
「オバマさんの(16年五輪への)姿勢や評価は知らないが、
こっちはこっちの姿勢で戦わざるを得ない。
世界の歴史のうねりの中で、米国の限界をみんなが感じ出している。
(開催地の)投票をする人が、そういう流れをどうとらえるか」などと話した。
日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之常務理事は、
「シカゴには追い風だろう。東京はまず足元を固め、
国内を盛り上げていくことが大事」、
「最近の五輪招致は、国の支援の度合いが大きく影響する。
日本もそのレベルの方にぜひ(IOC総会に)行ってもらいたい」と、
首相の総会出席も含む政府支援の必要性を強調した。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20081106k0000m050114000c.html
ソニーと慶應大学が人材育成で協働プロジェクト
(サイエンスポータル 2008年11月5日)
ソニーと慶應義塾大学は、人材育成で密接に協力していくことで合意。
ソニーが慶應大学に大学院修士課程、博士課程の学生を対象にした
寄付講座を設置するほか、慶應大学の留学生を含む大学院生を対象に、
3カ月から1年のインターンシップをソニーで行うことなどが含まれている。
寄付講座では、企業における経験に基づいた教育を行い、
学生が専門性を高め、社会的な問題を解決することができる
高い能力と判断力を身につけることを目指す。
2009年4月、大学院理工学研究科に「イノベーション創出戦略マネジメント」
講座を開講する予定。
将来は、慶應大学教員とソニー技術者の交流も行い、
研究者、技術者としてそれぞれ多様な経験を積み、
さらなる成長を図ることも目指す。
インターンシップは、学生の研究環境の拡大や、産業界に精通した
人材育成が狙いで、大学は単位を認定する予定。
ソニーが、家庭用ゲーム機「プレイステーション3」150台を提供、
家電製品への応用の可能性について共同研究も実施する。
国内の大学は、工学系へ進学する学生数の減少や、
大学院博士課程修了者の就職難といういわゆるポスドク問題で悩んでいる。
ポスドク問題の解決には、学会や大学でいろいろな試みがなされているが、
数学の博士課程在籍者を一定期間、企業にインターンシップさせて
効果を挙げている九州大学の例などがある一方、
学生側にアカデミズム志向が強すぎるといった産業界からの不満の声も根強い。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811051.html
ソニーと慶應義塾大学は、人材育成で密接に協力していくことで合意。
ソニーが慶應大学に大学院修士課程、博士課程の学生を対象にした
寄付講座を設置するほか、慶應大学の留学生を含む大学院生を対象に、
3カ月から1年のインターンシップをソニーで行うことなどが含まれている。
寄付講座では、企業における経験に基づいた教育を行い、
学生が専門性を高め、社会的な問題を解決することができる
高い能力と判断力を身につけることを目指す。
2009年4月、大学院理工学研究科に「イノベーション創出戦略マネジメント」
講座を開講する予定。
将来は、慶應大学教員とソニー技術者の交流も行い、
研究者、技術者としてそれぞれ多様な経験を積み、
さらなる成長を図ることも目指す。
インターンシップは、学生の研究環境の拡大や、産業界に精通した
人材育成が狙いで、大学は単位を認定する予定。
ソニーが、家庭用ゲーム機「プレイステーション3」150台を提供、
家電製品への応用の可能性について共同研究も実施する。
国内の大学は、工学系へ進学する学生数の減少や、
大学院博士課程修了者の就職難といういわゆるポスドク問題で悩んでいる。
ポスドク問題の解決には、学会や大学でいろいろな試みがなされているが、
数学の博士課程在籍者を一定期間、企業にインターンシップさせて
効果を挙げている九州大学の例などがある一方、
学生側にアカデミズム志向が強すぎるといった産業界からの不満の声も根強い。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0811/0811051.html
平泉循環バス好調 8-10月利用者1.6倍
(岩手日報 11月6日)
平泉町の名所を巡る循環バスの利用が増えている。
10月末までの3カ月間の利用者数は、前年同期比約1・6倍。
特に9月は約2倍と好調。
岩手・宮城内陸地震による観光客減も心配されたが、
今夏始めた土日祝日の増便や、名所の風景を車体にデザインした
「ラッピングバス」によるPRなどが効果を挙げている。
運行する県交通は、来季から運行時間の拡大を検討。
平泉町も利便性向上に意欲を見せる。
バスは中尊寺、毛越寺など町内の名所を回る「るんるん」。
1回券140円、1日乗り放題券300円。
土日祝日はほぼ15-20分間隔で運行。
7月の利用者数は前年度並みだったが、
8月は1万733人(前年同月比約1・5倍)、9月は1万229人(同約2倍)。
10月は6847人(同約1・5倍)の利用。
富山県射水市から夫婦で訪れた二日市千代さん(53)は、
1日乗り放題券で中尊寺や高館義経堂を回り、
「料金の安さ、バスがすぐ来るのがいい」と喜んでいた。
循環バスは8月末、土日祝日を平日の約2倍に増便。
平泉町によると、利用者増加の理由は増便に加え、
▽名所の風景写真のラッピングバスによるPR効果、
▽原油高で公共交通機関の利用が注目された-などが考えられる。
今季の運行は今月末まで。
平泉町の藤澤義人世界遺産政策監は、
「10月から英語の車内放送も行っている。
外国人の利用促進も図りたい」とさらなる利便性向上を目指す。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200811/e0811061.html
平泉町の名所を巡る循環バスの利用が増えている。
10月末までの3カ月間の利用者数は、前年同期比約1・6倍。
特に9月は約2倍と好調。
岩手・宮城内陸地震による観光客減も心配されたが、
今夏始めた土日祝日の増便や、名所の風景を車体にデザインした
「ラッピングバス」によるPRなどが効果を挙げている。
運行する県交通は、来季から運行時間の拡大を検討。
平泉町も利便性向上に意欲を見せる。
バスは中尊寺、毛越寺など町内の名所を回る「るんるん」。
1回券140円、1日乗り放題券300円。
土日祝日はほぼ15-20分間隔で運行。
7月の利用者数は前年度並みだったが、
8月は1万733人(前年同月比約1・5倍)、9月は1万229人(同約2倍)。
10月は6847人(同約1・5倍)の利用。
富山県射水市から夫婦で訪れた二日市千代さん(53)は、
1日乗り放題券で中尊寺や高館義経堂を回り、
「料金の安さ、バスがすぐ来るのがいい」と喜んでいた。
循環バスは8月末、土日祝日を平日の約2倍に増便。
平泉町によると、利用者増加の理由は増便に加え、
▽名所の風景写真のラッピングバスによるPR効果、
▽原油高で公共交通機関の利用が注目された-などが考えられる。
今季の運行は今月末まで。
平泉町の藤澤義人世界遺産政策監は、
「10月から英語の車内放送も行っている。
外国人の利用促進も図りたい」とさらなる利便性向上を目指す。
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200811/e0811061.html
大脳皮質の層状培養に成功 理研、ES細胞で世界初
(共同通信社 2008年11月6日)
高次の脳機能をつかさどる大脳皮質の神経組織を、
人やマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から層状に培養することに、
理化学研究所チームが世界で初めて成功し、米専門誌に発表。
特有の神経刺激が起きることも確認。
失われた脳機能を回復する再生医療に役立つ一方、
生きた組織でワクチンや治療薬を開発するなど創薬分野への応用が期待。
理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹グループディレクターは、
「きちんと働く脳をつくるのはまだ無理だが、
発達過程に関する理解が大きく進みそうだ」。
チームは、ES細胞からつくった神経前駆細胞を容器内で浮かせて
立体培養する技術を開発。
人とマウスで、胎児期の大脳皮質とそっくりな4層に分かれた
神経組織をつくるのに成功。
きれいに並んだ細胞が、そろって神経刺激を発する
大脳皮質特有の現象もみられ、基礎的なネットワークが形成されているのを確認。
これまで神経細胞の集まりは培養できたが、
秩序だった働きを持たせるのは無理だった。
笹井さんは、「より自然な培養環境を整えたことで、
本来あるべき姿に自己組織化されたと考えられる」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82568
高次の脳機能をつかさどる大脳皮質の神経組織を、
人やマウスの胚性幹細胞(ES細胞)から層状に培養することに、
理化学研究所チームが世界で初めて成功し、米専門誌に発表。
特有の神経刺激が起きることも確認。
失われた脳機能を回復する再生医療に役立つ一方、
生きた組織でワクチンや治療薬を開発するなど創薬分野への応用が期待。
理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹グループディレクターは、
「きちんと働く脳をつくるのはまだ無理だが、
発達過程に関する理解が大きく進みそうだ」。
チームは、ES細胞からつくった神経前駆細胞を容器内で浮かせて
立体培養する技術を開発。
人とマウスで、胎児期の大脳皮質とそっくりな4層に分かれた
神経組織をつくるのに成功。
きれいに並んだ細胞が、そろって神経刺激を発する
大脳皮質特有の現象もみられ、基礎的なネットワークが形成されているのを確認。
これまで神経細胞の集まりは培養できたが、
秩序だった働きを持たせるのは無理だった。
笹井さんは、「より自然な培養環境を整えたことで、
本来あるべき姿に自己組織化されたと考えられる」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82568
2008年11月8日土曜日
海フェスタ実行委員会 決算見込み額約8600万円
(東海新報 11月6日)
第6回海フェスタ実行委員会(会長・甘竹勝郎大船渡市長)は、
7月19日から9日間にわたって大船渡市、陸前高田市、住田町、釜石市、
大槌町の5市町で開催した「海フェスタ」の決算見込み額をまとめた。
実行委としての総支出は約8600万円で、
財源は大船渡市や日本海事広報協会の補助金、さんりく基金を充てた。
期間外の協賛事業を含めた8月末までの来場者数は、73万4000人。
事業費決算額は、実行委総会の場で示された。
甘竹会長が、「開催の勢いを次年度以降にも引き継ぎ、
広域でできるものを考えていきたい」とあいさつ。
国土交通省東北運輸局の村上玉樹次長も来賓として祝辞を述べた。
議事では、20年度の事業報告と収支補正予算の専決処分、
収支決算見込みを協議し、いずれも原案通り承認。
同日付で、実行委を解散することも確認。
収支補正予算による6月時点での予算額は、1億360万円。
決算見込み額は収入、支出ともに8621万円。
大船渡市からの補助金収入が5655万円、全体収入の3分の2。
同市補助金には、県からの市町村総合補助金1000万円も充当。
日本海事広報協会も、1000万円を補助。
三陸地域の振興に向けた自主的な取り組みを支援する
財団法人・さんりく基金も、「いわて三陸広域連携事業」として1800万円を助成。
支出では、大船渡市内の主催事業運営を担った海フェスタ同市実行委に対し、
約2000万円補助。
記念式典には2277万円、ポスターといった宣伝広告費に1246万円、
三陸海岸観光物産展への880万円などを事業費として処理。
さんりく基金を活用した形で、物流活性化推進事業300万円を盛り込んでいる。
海フェスタ後の“脱一過性”を図るもので、
港湾や観光など開催市町が連携した形での事業を今後行う。
余剰金が発生した場合は、大船渡市に戻し入れる。
こうした事業費は主に、海フェスタ実行委の主催事業運営費に使われたもので、
協賛事業として開催された大船渡ロックフェスティバルや
チャオチャオ陸前高田道中踊りなどの総額経費は含まれていない。
開催市町の各団体も、協賛事業ごとに新規企画を織り交ぜるなど
盛り上げを図り、海フェスタによる経済効果は50億円程度と試算。
海フェスタ事業は、期間外開催の協賛事業も含めて102事業を実施。
実行委では、来場者数を73万4065人と発表。
三陸大船渡夏まつり、釜石よいさといった「港・海・川のフェスティバル」で
約48万2000人、寄港船の見学や体験航海で21万7000人が訪れた。
中心会場の大船渡市が最も多く、57万5000人と約8割を占めた。
陸前高田市が6万3000人、釜石会場が8万5000人、住田町は5000人、
大槌町は6000人。
http://www.tohkaishimpo.com/
第6回海フェスタ実行委員会(会長・甘竹勝郎大船渡市長)は、
7月19日から9日間にわたって大船渡市、陸前高田市、住田町、釜石市、
大槌町の5市町で開催した「海フェスタ」の決算見込み額をまとめた。
実行委としての総支出は約8600万円で、
財源は大船渡市や日本海事広報協会の補助金、さんりく基金を充てた。
期間外の協賛事業を含めた8月末までの来場者数は、73万4000人。
事業費決算額は、実行委総会の場で示された。
甘竹会長が、「開催の勢いを次年度以降にも引き継ぎ、
広域でできるものを考えていきたい」とあいさつ。
国土交通省東北運輸局の村上玉樹次長も来賓として祝辞を述べた。
議事では、20年度の事業報告と収支補正予算の専決処分、
収支決算見込みを協議し、いずれも原案通り承認。
同日付で、実行委を解散することも確認。
収支補正予算による6月時点での予算額は、1億360万円。
決算見込み額は収入、支出ともに8621万円。
大船渡市からの補助金収入が5655万円、全体収入の3分の2。
同市補助金には、県からの市町村総合補助金1000万円も充当。
日本海事広報協会も、1000万円を補助。
三陸地域の振興に向けた自主的な取り組みを支援する
財団法人・さんりく基金も、「いわて三陸広域連携事業」として1800万円を助成。
支出では、大船渡市内の主催事業運営を担った海フェスタ同市実行委に対し、
約2000万円補助。
記念式典には2277万円、ポスターといった宣伝広告費に1246万円、
三陸海岸観光物産展への880万円などを事業費として処理。
さんりく基金を活用した形で、物流活性化推進事業300万円を盛り込んでいる。
海フェスタ後の“脱一過性”を図るもので、
港湾や観光など開催市町が連携した形での事業を今後行う。
余剰金が発生した場合は、大船渡市に戻し入れる。
こうした事業費は主に、海フェスタ実行委の主催事業運営費に使われたもので、
協賛事業として開催された大船渡ロックフェスティバルや
チャオチャオ陸前高田道中踊りなどの総額経費は含まれていない。
開催市町の各団体も、協賛事業ごとに新規企画を織り交ぜるなど
盛り上げを図り、海フェスタによる経済効果は50億円程度と試算。
海フェスタ事業は、期間外開催の協賛事業も含めて102事業を実施。
実行委では、来場者数を73万4065人と発表。
三陸大船渡夏まつり、釜石よいさといった「港・海・川のフェスティバル」で
約48万2000人、寄港船の見学や体験航海で21万7000人が訪れた。
中心会場の大船渡市が最も多く、57万5000人と約8割を占めた。
陸前高田市が6万3000人、釜石会場が8万5000人、住田町は5000人、
大槌町は6000人。
http://www.tohkaishimpo.com/
大陽日酸が北上進出 北東北の需要見込む
(岩手日報 11月7日)
東証一部上場で産業ガス製造販売の国内最大手、
大陽日酸(東京都品川区、資本金270億3900万円、松枝寛祐社長)が、
北上市村崎野に本格進出。
来春着工予定の東芝北上新工場に伴う需要増を見据えた対応とみられるが、
半導体に限らず、宮城県北を含む北東北エリアの各種産業を対象。
総投資額は80億円。
従業員は20人程度を採用する計画、2009年11月の操業開始を目指す。
大陽日酸は、国内の産業ガスメーカーで、3分の1のシェアを占める最大手。
半導体のほか、自動車産業などが集積する北東北エリアの
今後の可能性を見越し、各種産業にエネルギーを供給する拠点となりそう。
新工場は、医療向けなどの酸素や半導体生産に使われる窒素、
自動車溶接に必要なアルゴンの3種類の産業ガスを製造、販売。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081107_3
東証一部上場で産業ガス製造販売の国内最大手、
大陽日酸(東京都品川区、資本金270億3900万円、松枝寛祐社長)が、
北上市村崎野に本格進出。
来春着工予定の東芝北上新工場に伴う需要増を見据えた対応とみられるが、
半導体に限らず、宮城県北を含む北東北エリアの各種産業を対象。
総投資額は80億円。
従業員は20人程度を採用する計画、2009年11月の操業開始を目指す。
大陽日酸は、国内の産業ガスメーカーで、3分の1のシェアを占める最大手。
半導体のほか、自動車産業などが集積する北東北エリアの
今後の可能性を見越し、各種産業にエネルギーを供給する拠点となりそう。
新工場は、医療向けなどの酸素や半導体生産に使われる窒素、
自動車溶接に必要なアルゴンの3種類の産業ガスを製造、販売。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081107_3
マッサージが進行癌患者の疼痛を緩和し、気分を改善する可能性
(Medscape 9月24日)
マッサージが進行癌患者の疼痛と気分を即時的に改善する可能性を示す
多施設共同ランダム化試験の結果が、
『Annals of Internal Medicine』9月16日号に報告。
コロラド大学デンバー校医学部のJean S. Kutnerらは、
「様々な質の小規模試験において、マッサージ療法が疼痛や他の症状を
緩和する可能性が示唆されている」
「進行癌に伴う疼痛は、身体的・精神的苦痛の原因となり、
患者の機能的能力とQOLを低下させる。
マッサージは、セラピストによる介入(存在感、コミュニケーション、
治療効果を得たいという欲求)、リラクゼーション反応の誘発、
血液・リンパ循環の亢進、鎮痛作用の増強、炎症と浮腫の低減、
人の手による筋けいれんの解放、内因性エンドルフィンの放出増加、
疼痛シグナルを無効にする競合的な感覚刺激を通じ、
苦痛のサイクルを遮断する可能性がある」。
本研究の目的は、マッサージが進行癌患者の疼痛と苦痛症状を低減し、
QOLを改善する効果について評価すること。
地域集団を対象としたPalliative Care Research Networkを通じ、
中等度、重度の疼痛を伴う進行癌の成人患者380例を
マッサージ群(30分間のマッサージを6回を行う)、対照群(身体に簡単に触れる)に
無作為に割り付け、2週間の試験を実施。
主要評価項目は、Memorial Pain Assessment Cardを用い、
0-10ポイントの尺度でスコア化した疼痛の即時的変化と、
Brief Pain Inventoryを用い0-10ポイントでスコア化した疼痛の持続的変化。
副次的評価項目は、Memorial Pain Assessment Cardで
測定した気分の即時的変化、60秒間の心拍数・呼吸数、
McGill Quality of Life Questionnaire(0-10ポイント)で測定した
QOLの持続的変化、Memorial Symptom Assessment Scale(0-4ポイント)で
測定した不快な症状、鎮痛薬の使用(モルヒネ非経口製剤に換算した用量[mg/日])。
即時的効果に関する項目は、各治療セッションの直前と直後に測定、
持続的効果に関する項目はベースライン時と3週間にわたり毎週測定。
治療を受けなかった参加者は82例、37例はマッサージ群、45例は対照群。
両群において、疼痛(マッサージ群:-1.87ポイント、対照群:-0.97ポイント)、
気分(マッサージ群:1.58ポイント、対照群:0.97ポイント)の即時改善が認められた。
対照群に比べ、マッサージ群の方が疼痛および気分の即時的改善が顕著
(平均差はそれぞれ0.90ポイントと0.61ポイント)。
持続的な疼痛(Brief Pain Inventory平均的な疼痛:0.07ポイント、
Brief Pain Inventory最悪の疼痛:-0.14ポイント)、
QOL(McGill Quality of Life Questionnaire:0.08ポイント)、
不快な症状(Memorial Symptom Assessment Scale不快指数:-0.002ポイント)、
鎮痛薬の使用(モルヒネ非経口製剤に換算した用量:-0.10 mg/日)、
群間に有意な平均差は認められなかった。
本研究の限界として、即時効果を測定したセラピストが盲検化されず、
報告バイアスと有用性の過大評価が生じた可能性があること、
あらゆる進行癌患者に本結果を一般化できる確実性がないこと、
通常ケアの対照群がなく、身体への簡単な接触とマッサージ療法の
有用性の差について、結論が出せないこと。
「マッサージは、進行癌患者の疼痛と気分を即時的に改善する可能性がある。
持続的な効果がないことと、両群で改善がみられたことから、
患者への気配りと簡単な身体への接触という手法が、
本患者集団に有用である可能性も検討すべきである」。
Ann Intern Med. 2008;149:369-379.
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=82600
マッサージが進行癌患者の疼痛と気分を即時的に改善する可能性を示す
多施設共同ランダム化試験の結果が、
『Annals of Internal Medicine』9月16日号に報告。
コロラド大学デンバー校医学部のJean S. Kutnerらは、
「様々な質の小規模試験において、マッサージ療法が疼痛や他の症状を
緩和する可能性が示唆されている」
「進行癌に伴う疼痛は、身体的・精神的苦痛の原因となり、
患者の機能的能力とQOLを低下させる。
マッサージは、セラピストによる介入(存在感、コミュニケーション、
治療効果を得たいという欲求)、リラクゼーション反応の誘発、
血液・リンパ循環の亢進、鎮痛作用の増強、炎症と浮腫の低減、
人の手による筋けいれんの解放、内因性エンドルフィンの放出増加、
疼痛シグナルを無効にする競合的な感覚刺激を通じ、
苦痛のサイクルを遮断する可能性がある」。
本研究の目的は、マッサージが進行癌患者の疼痛と苦痛症状を低減し、
QOLを改善する効果について評価すること。
地域集団を対象としたPalliative Care Research Networkを通じ、
中等度、重度の疼痛を伴う進行癌の成人患者380例を
マッサージ群(30分間のマッサージを6回を行う)、対照群(身体に簡単に触れる)に
無作為に割り付け、2週間の試験を実施。
主要評価項目は、Memorial Pain Assessment Cardを用い、
0-10ポイントの尺度でスコア化した疼痛の即時的変化と、
Brief Pain Inventoryを用い0-10ポイントでスコア化した疼痛の持続的変化。
副次的評価項目は、Memorial Pain Assessment Cardで
測定した気分の即時的変化、60秒間の心拍数・呼吸数、
McGill Quality of Life Questionnaire(0-10ポイント)で測定した
QOLの持続的変化、Memorial Symptom Assessment Scale(0-4ポイント)で
測定した不快な症状、鎮痛薬の使用(モルヒネ非経口製剤に換算した用量[mg/日])。
即時的効果に関する項目は、各治療セッションの直前と直後に測定、
持続的効果に関する項目はベースライン時と3週間にわたり毎週測定。
治療を受けなかった参加者は82例、37例はマッサージ群、45例は対照群。
両群において、疼痛(マッサージ群:-1.87ポイント、対照群:-0.97ポイント)、
気分(マッサージ群:1.58ポイント、対照群:0.97ポイント)の即時改善が認められた。
対照群に比べ、マッサージ群の方が疼痛および気分の即時的改善が顕著
(平均差はそれぞれ0.90ポイントと0.61ポイント)。
持続的な疼痛(Brief Pain Inventory平均的な疼痛:0.07ポイント、
Brief Pain Inventory最悪の疼痛:-0.14ポイント)、
QOL(McGill Quality of Life Questionnaire:0.08ポイント)、
不快な症状(Memorial Symptom Assessment Scale不快指数:-0.002ポイント)、
鎮痛薬の使用(モルヒネ非経口製剤に換算した用量:-0.10 mg/日)、
群間に有意な平均差は認められなかった。
本研究の限界として、即時効果を測定したセラピストが盲検化されず、
報告バイアスと有用性の過大評価が生じた可能性があること、
あらゆる進行癌患者に本結果を一般化できる確実性がないこと、
通常ケアの対照群がなく、身体への簡単な接触とマッサージ療法の
有用性の差について、結論が出せないこと。
「マッサージは、進行癌患者の疼痛と気分を即時的に改善する可能性がある。
持続的な効果がないことと、両群で改善がみられたことから、
患者への気配りと簡単な身体への接触という手法が、
本患者集団に有用である可能性も検討すべきである」。
Ann Intern Med. 2008;149:369-379.
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=82600
成人T細胞白血病、発症予防へ食品開発 沖縄の産学官
(日経 10月29日)
沖縄科学技術振興センター(那覇市)は、
琉球大学医学部や地元中小企業と共同で、
成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスに感染している人のうち、
発症するリスクの高い人向けの予防食品の開発に乗り出す。
これまでの研究で、沖縄産の海藻モズクから抽出した成分に、
ウイルスに感染した細胞が増えるのを抑える効果などがあることを確認。
それを基に、発症予防効果がある食品の実用化をめざす。
開発には、金秀バイオ(糸満市)、トロピカルテクノセンター(うるま市)、
バイオ21(同)など企業数社が参加する。
大分大学、福岡大学などの協力も得る。
http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20081104AT1S2100128102008.html
沖縄科学技術振興センター(那覇市)は、
琉球大学医学部や地元中小企業と共同で、
成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスに感染している人のうち、
発症するリスクの高い人向けの予防食品の開発に乗り出す。
これまでの研究で、沖縄産の海藻モズクから抽出した成分に、
ウイルスに感染した細胞が増えるのを抑える効果などがあることを確認。
それを基に、発症予防効果がある食品の実用化をめざす。
開発には、金秀バイオ(糸満市)、トロピカルテクノセンター(うるま市)、
バイオ21(同)など企業数社が参加する。
大分大学、福岡大学などの協力も得る。
http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20081104AT1S2100128102008.html
2008年11月7日金曜日
三陸町崎浜地区と花巻市東和町浮田地区農水省モデル事業
(東海新報 11月5日)
大船渡市三陸町の崎浜地区と花巻市東和町の浮田地区が、
農水省のモデル事業で今年度から5年計画で農山漁村交流を展開し、
まちづくりを推進する。
山海の郷土料理や歴史伝承活動などの事業交流を通じて、
地域活性化を図っていく。
漁村と農村という異なるエリアの両地区は、
崎浜の海産物と念仏剣舞、浮田の農産物と神楽など、
対照的な物、人、文化の交流が見込まれることから
今年度、農水省の農山漁村地域力発掘支援モデル事業に認定。
この事業は、「農山漁村活性化と自立」をキーワードに、
それぞれの地域資源とそれを活用して地域づくりを行う人材を地域力とし、
これを発掘し、その立ち上がりを直接支援する。
事業は5年間(20~24年度)で、1年目は100万円の事業費で計画づくり、
2年目から毎年200万円ずつの事業費で各種事業を展開。
8月に設立した浮田・崎浜地域振興協議会が実施主体。
崎浜公民館で崎浜地区の公益会、老人クラブ、婦人会、PTA関係者と、
浮田地区の関係者、NPO法人いわて地域づくり支援センター、
岩手大農学部の学生ら約30人が集い、
交流プログラムの作成に向けてワークショップを開いた。
海の暮らしの暦づくりを実施。
歴史伝承、食育、子どもの遊びをテーマに3班に分かれて、
地域の自慢として浮田の人に紹介したい崎浜の暮らしや
文化などについて話し合った。
今年度は、それぞれの地域にある人的資源や物的資源を共有しながら、
交流を基本とするふるさとづくり計画を作成。
来年度以降に具体的な取り組みを開始する。
花巻市浮田振興センターの藤井正昭局長は、
「子どもたちの交流による伝統芸能の継承や、お互いの特産品を使った
共同の特産品開発などで地域活性化につながれば」と話す。
崎浜公益会の遠藤喜隆会長は、
「崎浜とは暮らしも文化も異なる浮田との交流は、
物の考え方ひとつ取っても刺激になる。
物や人、文化の交流で地域づくりに弾みをつけたい」、
今後の事業の展開に期待。
http://www.tohkaishimpo.com/
大船渡市三陸町の崎浜地区と花巻市東和町の浮田地区が、
農水省のモデル事業で今年度から5年計画で農山漁村交流を展開し、
まちづくりを推進する。
山海の郷土料理や歴史伝承活動などの事業交流を通じて、
地域活性化を図っていく。
漁村と農村という異なるエリアの両地区は、
崎浜の海産物と念仏剣舞、浮田の農産物と神楽など、
対照的な物、人、文化の交流が見込まれることから
今年度、農水省の農山漁村地域力発掘支援モデル事業に認定。
この事業は、「農山漁村活性化と自立」をキーワードに、
それぞれの地域資源とそれを活用して地域づくりを行う人材を地域力とし、
これを発掘し、その立ち上がりを直接支援する。
事業は5年間(20~24年度)で、1年目は100万円の事業費で計画づくり、
2年目から毎年200万円ずつの事業費で各種事業を展開。
8月に設立した浮田・崎浜地域振興協議会が実施主体。
崎浜公民館で崎浜地区の公益会、老人クラブ、婦人会、PTA関係者と、
浮田地区の関係者、NPO法人いわて地域づくり支援センター、
岩手大農学部の学生ら約30人が集い、
交流プログラムの作成に向けてワークショップを開いた。
海の暮らしの暦づくりを実施。
歴史伝承、食育、子どもの遊びをテーマに3班に分かれて、
地域の自慢として浮田の人に紹介したい崎浜の暮らしや
文化などについて話し合った。
今年度は、それぞれの地域にある人的資源や物的資源を共有しながら、
交流を基本とするふるさとづくり計画を作成。
来年度以降に具体的な取り組みを開始する。
花巻市浮田振興センターの藤井正昭局長は、
「子どもたちの交流による伝統芸能の継承や、お互いの特産品を使った
共同の特産品開発などで地域活性化につながれば」と話す。
崎浜公益会の遠藤喜隆会長は、
「崎浜とは暮らしも文化も異なる浮田との交流は、
物の考え方ひとつ取っても刺激になる。
物や人、文化の交流で地域づくりに弾みをつけたい」、
今後の事業の展開に期待。
http://www.tohkaishimpo.com/
環境に配慮した産地づくり探る 盛岡でシンポ
(岩手日報 11月3日)
県環境と共生する産地づくりシンポジウムは、
いわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれた。
消費者や生産者ら約90人が参加し、
環境に配慮した農業の在り方について理解を深めた。
農業者や消費者団体などでつくる県環境と
共生する産地づくり運動推進協議会の主催。
科学ジャーナリストの松永和紀さんが、「食卓の安全学」と題し基調講演。
松永さんは、「無農薬であれば安全と考えるのは間違い」と指摘し、
「食の安全、環境負荷軽減について多様な情報を収集し、
総合的に判断してほしい」と呼び掛けた。
一関市と平泉町、藤沢町の生産者で組織する、
いわい農産研究会の葛西信昭副会長が、
減農薬やGAP(農業生産工程管理手法)の取り組みなどを紹介。
葛西副会長は、「家庭などでの食育につながるような
環境保全型農業を進めたい」と主張。
同日は、優良団体の元村農業振興推進組合(滝沢村)、
いわい農産研究会を表彰。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081103_1
県環境と共生する産地づくりシンポジウムは、
いわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれた。
消費者や生産者ら約90人が参加し、
環境に配慮した農業の在り方について理解を深めた。
農業者や消費者団体などでつくる県環境と
共生する産地づくり運動推進協議会の主催。
科学ジャーナリストの松永和紀さんが、「食卓の安全学」と題し基調講演。
松永さんは、「無農薬であれば安全と考えるのは間違い」と指摘し、
「食の安全、環境負荷軽減について多様な情報を収集し、
総合的に判断してほしい」と呼び掛けた。
一関市と平泉町、藤沢町の生産者で組織する、
いわい農産研究会の葛西信昭副会長が、
減農薬やGAP(農業生産工程管理手法)の取り組みなどを紹介。
葛西副会長は、「家庭などでの食育につながるような
環境保全型農業を進めたい」と主張。
同日は、優良団体の元村農業振興推進組合(滝沢村)、
いわい農産研究会を表彰。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081103_1
考える力(10)「論理力」磨く法学部生
(読売 11月1日)
大学も、学生の思考力を高める必要性に迫られている。
法曹を多数輩出してきた中央大学法学部の多摩キャンパス。
法律・政治学科に2004年から開設された科目「導入演習」は、
文章や資料を読み解く力、論理的な思考力や分析力を育てる少人数授業。
1年の選択科目だが、履修率は98%。
橋本基弘教授(49)(憲法学)は、後期から演習でディベートをさせている。
学生を3人ずつ6班に分け、毎週2班を指名。
「竹島問題」、「東京五輪を招致すべきか」など、
毎回、社会性の強いテーマを選ぶ。
10月22日は、「学校選択制を容認すべきか」。
「学区制度が廃止されれば、学校や教員の競争意識が向上する」、
「教員は多忙で、学校間格差を埋める余裕はない」、
「選択制を導入して良かったと評価する教育委員会が3分の2ある」、
「集団下校ができず、安全面の問題から制度を縮小する所も出てきた」
学生は、1週間で集めた新聞記事やデータを基に意見を戦わせた。
1時間あまりの討論を、残る学生が多数決で判定する。
この日は容認派の勝利。
橋本教授が「相手の主張を想定して、反論を用意しておくことは、
法律の議論でも大事だ」と締めくくった。
橋本教授は、「今の学生は議論に慣れておらず、
特に予期しない反論への対応に弱い。
法律家は、相手と論理的に議論する力が必要となる。
裁判員制度が始まれば、その傾向はさらに強まる」と見る。
導入演習を始めたのは、法科大学院がスタートした年。
井上彰法学部長(59)は、「高校や予備校で、読んだり書いたりする
経験が少ない学生は、討論を含めた基本的な力が足りない。
法科大学院設立後の法学部の役割を考えた時、
必要な力の基礎を1年のうちから鍛えるべきだと考えた」
新司法試験でも合格率を維持し、司法改革にも柔軟に対応できる、
質の高い法曹が求められているだけに、
「読解力や思考力は本来、学生が自主的に学んできてほしい力だが、
大学が進んで学生に身につけさせなければ、法科大学院制度に対応できない」
導入演習は専任教員73人が一つずつ担当し、すべて、学生は20人以下。
演習の内容は教員に任されており、新聞記事や本を精読したり、
要約を発表したり、討論を行ったりする。
教員間で演習の内容を情報交換し、他学部からディベート指導の専門家を
呼ぶなどの教員研究会も定期的に開いている。
演習導入から5年目。
3年の専門ゼミで議論が活発になり、論文を書くことを苦にしない
学生が増えたという声も、教員から出始めた。
教員の負担増への対応という課題もあるが、2年生でこうした演習を
導入することも視野に入れている。
読解力と思考力の育成を補う授業は今や、大学教育でも必須となりつつある。
◆法科大学院
司法制度改革の目玉として、2006年に始まった新司法試験の受験に
修了が必要な学校。米国のロースクールがモデルで、74校が認可。
当初は修了生の7、8割が合格する見込みだったが、
今年度の合格率は33%。3校は合格者がいないなど、
学校間格差も目立ち、規模の縮小を求める声が強くなっている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081101-OYT8T00225.htm
大学も、学生の思考力を高める必要性に迫られている。
法曹を多数輩出してきた中央大学法学部の多摩キャンパス。
法律・政治学科に2004年から開設された科目「導入演習」は、
文章や資料を読み解く力、論理的な思考力や分析力を育てる少人数授業。
1年の選択科目だが、履修率は98%。
橋本基弘教授(49)(憲法学)は、後期から演習でディベートをさせている。
学生を3人ずつ6班に分け、毎週2班を指名。
「竹島問題」、「東京五輪を招致すべきか」など、
毎回、社会性の強いテーマを選ぶ。
10月22日は、「学校選択制を容認すべきか」。
「学区制度が廃止されれば、学校や教員の競争意識が向上する」、
「教員は多忙で、学校間格差を埋める余裕はない」、
「選択制を導入して良かったと評価する教育委員会が3分の2ある」、
「集団下校ができず、安全面の問題から制度を縮小する所も出てきた」
学生は、1週間で集めた新聞記事やデータを基に意見を戦わせた。
1時間あまりの討論を、残る学生が多数決で判定する。
この日は容認派の勝利。
橋本教授が「相手の主張を想定して、反論を用意しておくことは、
法律の議論でも大事だ」と締めくくった。
橋本教授は、「今の学生は議論に慣れておらず、
特に予期しない反論への対応に弱い。
法律家は、相手と論理的に議論する力が必要となる。
裁判員制度が始まれば、その傾向はさらに強まる」と見る。
導入演習を始めたのは、法科大学院がスタートした年。
井上彰法学部長(59)は、「高校や予備校で、読んだり書いたりする
経験が少ない学生は、討論を含めた基本的な力が足りない。
法科大学院設立後の法学部の役割を考えた時、
必要な力の基礎を1年のうちから鍛えるべきだと考えた」
新司法試験でも合格率を維持し、司法改革にも柔軟に対応できる、
質の高い法曹が求められているだけに、
「読解力や思考力は本来、学生が自主的に学んできてほしい力だが、
大学が進んで学生に身につけさせなければ、法科大学院制度に対応できない」
導入演習は専任教員73人が一つずつ担当し、すべて、学生は20人以下。
演習の内容は教員に任されており、新聞記事や本を精読したり、
要約を発表したり、討論を行ったりする。
教員間で演習の内容を情報交換し、他学部からディベート指導の専門家を
呼ぶなどの教員研究会も定期的に開いている。
演習導入から5年目。
3年の専門ゼミで議論が活発になり、論文を書くことを苦にしない
学生が増えたという声も、教員から出始めた。
教員の負担増への対応という課題もあるが、2年生でこうした演習を
導入することも視野に入れている。
読解力と思考力の育成を補う授業は今や、大学教育でも必須となりつつある。
◆法科大学院
司法制度改革の目玉として、2006年に始まった新司法試験の受験に
修了が必要な学校。米国のロースクールがモデルで、74校が認可。
当初は修了生の7、8割が合格する見込みだったが、
今年度の合格率は33%。3校は合格者がいないなど、
学校間格差も目立ち、規模の縮小を求める声が強くなっている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081101-OYT8T00225.htm
1型糖尿病の発症における自然免疫と腸内細菌叢
(nature 2008年10月23日号Vol.455 No7216 / P.1109-1113)
1型糖尿病の発症における自然免疫と腸内細菌叢
[原文]Innate immunity and intestinal microbiota in the development of Type 1 diabetes
Li Wen1,7, Ruth E. Ley2,7,8, Pavel Yu. Volchkov3,7, Peter B. Stranges3,4, Lia Avanesyan3,4, Austin C. Stonebraker4, Changyun Hu1, F. Susan Wong5, Gregory L. Szot6, Jeffrey A. Bluestone6, Jeffrey I. Gordon2 & Alexander V. Chervonsky3,4
1.Section of Endocrinology, Yale University School of Medicine, New Haven, Connecticut 06520, USA 2.Center for Genome Sciences, Washington University School of Medicine, St Louis, Missouri 63108, USA 3.Department of Pathology, University of Chicago, Chicago, Illinois 60637, USA 4.The Jackson Laboratory, Bar Harbor, Maine 04609, USA 5.Department of Cellular and Molecular Medicine, School of Medical Science, Bristol University, Bristol, BS8 1TD, UK 6.Diabetes Center at the University of California San Francisco, San Francisco, California 94143, USA 7.These authors contributed equally to this work.8.Present address: Department of Microbiology, Cornell University, Ithaca, New York 14850
1型糖尿病(T1D)は、T細胞がインスリン産生β細胞を破壊することで発症する、
消耗性の自己免疫疾患である。
先進国におけるこの病気の発症率が、過去数十年間に増加していることは、
ヒトがもつ微生物環境を含めた環境変化が
疾患の病因に影響している可能性を示している。
非肥満糖尿病(NOD)マウスにおける自然発症性T1Dの発症率は、
飼育施設の微生物環境や、マイコバクテリウムあるいは
各種の微生物製品の投与のような、微生物刺激への曝露によって
影響を受けることがある。
今回、MyD88タンパク質(微生物刺激を認識する複数の自然免疫受容体に
対するアダプター分子)欠損NODマウスで、特定の病原体を含まないものは、
T1Dを発症しないことを明らかにする。
無菌のMyD88欠損NODマウスは、強い糖尿病を発症するが、
この無菌MyD88欠損NODマウスにヒトの腸内に通常存在する
微生物門に相当する特定の微生物群を定着させると、T1Dが軽減するため、
この作用は共生微生物に依存している。
MyD88の欠損によって、腸遠位部の微生物叢の構成が変化すること、
特定の病原体を除去したMyD88欠損NODドナーマウスの微生物叢に、
無菌NODレシピエントマウスを曝露するとT1Dが軽減されることを示す。
これらの知見は、腸内微生物と自然免疫系との相互作用が、
T1Dの素因に影響を与える重大な後成的因子であることを示している。
http://www.m3.com/tools/MedicalLibrary/nature/200810/nature/7216/01.html
1型糖尿病の発症における自然免疫と腸内細菌叢
[原文]Innate immunity and intestinal microbiota in the development of Type 1 diabetes
Li Wen1,7, Ruth E. Ley2,7,8, Pavel Yu. Volchkov3,7, Peter B. Stranges3,4, Lia Avanesyan3,4, Austin C. Stonebraker4, Changyun Hu1, F. Susan Wong5, Gregory L. Szot6, Jeffrey A. Bluestone6, Jeffrey I. Gordon2 & Alexander V. Chervonsky3,4
1.Section of Endocrinology, Yale University School of Medicine, New Haven, Connecticut 06520, USA 2.Center for Genome Sciences, Washington University School of Medicine, St Louis, Missouri 63108, USA 3.Department of Pathology, University of Chicago, Chicago, Illinois 60637, USA 4.The Jackson Laboratory, Bar Harbor, Maine 04609, USA 5.Department of Cellular and Molecular Medicine, School of Medical Science, Bristol University, Bristol, BS8 1TD, UK 6.Diabetes Center at the University of California San Francisco, San Francisco, California 94143, USA 7.These authors contributed equally to this work.8.Present address: Department of Microbiology, Cornell University, Ithaca, New York 14850
1型糖尿病(T1D)は、T細胞がインスリン産生β細胞を破壊することで発症する、
消耗性の自己免疫疾患である。
先進国におけるこの病気の発症率が、過去数十年間に増加していることは、
ヒトがもつ微生物環境を含めた環境変化が
疾患の病因に影響している可能性を示している。
非肥満糖尿病(NOD)マウスにおける自然発症性T1Dの発症率は、
飼育施設の微生物環境や、マイコバクテリウムあるいは
各種の微生物製品の投与のような、微生物刺激への曝露によって
影響を受けることがある。
今回、MyD88タンパク質(微生物刺激を認識する複数の自然免疫受容体に
対するアダプター分子)欠損NODマウスで、特定の病原体を含まないものは、
T1Dを発症しないことを明らかにする。
無菌のMyD88欠損NODマウスは、強い糖尿病を発症するが、
この無菌MyD88欠損NODマウスにヒトの腸内に通常存在する
微生物門に相当する特定の微生物群を定着させると、T1Dが軽減するため、
この作用は共生微生物に依存している。
MyD88の欠損によって、腸遠位部の微生物叢の構成が変化すること、
特定の病原体を除去したMyD88欠損NODドナーマウスの微生物叢に、
無菌NODレシピエントマウスを曝露するとT1Dが軽減されることを示す。
これらの知見は、腸内微生物と自然免疫系との相互作用が、
T1Dの素因に影響を与える重大な後成的因子であることを示している。
http://www.m3.com/tools/MedicalLibrary/nature/200810/nature/7216/01.html
2008年11月6日木曜日
米大統領選:バラク・オバマ氏勝利演説全文
(毎日 11月6日)
やあ、シカゴのみなさん。
ここにもし、米国では何でも可能だということを疑い、
建国者の夢が生き続けていることに疑問を持ち、
私たちの民主主義の力に疑念を抱く人がいるなら、今夜がその「答え」だ。
その「答え」を示したのは(投票所の)学校や教会にできた、3時間、4時間も
(投票を)待った人々の列だ。
彼らの多くには人生で初めての経験だったが、
「今回は違うだろう、今回は私たちの声によって変えられる」と信じて票を投じた。
「答え」を出したのは、若者や高齢者、裕福な人や貧しい人、
民主党員や共和党員、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、ネイティブアメリカン、
同性愛者とそうでない人、身体障害者やそうでない人たちだ。
米国人は、我々が決して個人の寄せ集めや、単なる赤色の州(共和党)と
青色の州(民主党)の集まりではないというメッセージを世界に発信した。
我々は今も、そしてこれからも、アメリカ合衆国そのものだ。
その「答え」は、何かを達成できることなど冷笑し、恐れ、疑えとあまりにも
長い間、言われ続けてきた人々を、歴史の円弧に手をかけて向きを変え、
もう一度、より良い明日のための希望へと導くものだ。
ここまで来るのに長い時間がかかった。
しかし今夜、我々がこの日の選挙で成し遂げたこの瞬間、米国に変革が訪れた。
今朝早く、マケイン上院議員から、たいへんな丁重な電話をもらった。
マケイン氏は、長く苦しい選挙戦を戦ってきた。
しかし彼は愛する国のため、もっと長く苦しい戦いを続けてきた。
米国のため、にわかには想像できないほどの自己犠牲に耐えてきた。
彼のような勇敢で私心のない指導者のおかげで、
我々はよりよい暮らしを享受している。
私は彼と、(副大統領候補だった)ペイリン(アラスカ州)知事の
これまでの業績を祝福する。
この国の新たな約束を果たすため、私は彼らと共に働くことを楽しみにしている。
私は、この選挙を心底から共に戦ったパートナーに感謝したい。
彼は、スクラントン通りで育ち、デラウエアの自宅へ帰る電車に揺られるような
普通の人々のために演説をしてきた。
合衆国副大統領に選ばれたジョー・バイデン氏だ。
そして、16年間私に献身し、友情をはぐくみ、家族の要となり、
愛情を惜しみなく与えてくれた彼女なしにはここにいられなかった。
次のファーストレディーとなるミシェル・オバマだ。
サーシャ、マリア。想像できないほど君たちを愛している。
君たちは、手に入れたかわいらしい子犬と一緒に
新しいホワイトハウスに行くことになる。
そして、もはやこの世にいないものの、私を今日あるように育ててくれた祖母が、
家族とともに見つめていることを知っている。
今夜、彼女たちの姿を見られないのは寂しく、計り知れないほど恩を感じている。
マヤとアルマをはじめとする兄弟姉妹たちへ。
私に与えてくれた支援をありがとう。彼らには本当に感謝している。
この選挙戦を縁の下から支えてくれた陰の英雄、マネジャーのデビッド・プロフ氏。
彼はこの国の歴史に残る、最高の政治キャンペーンを張ってくれた。
そして、最高戦略責任者のデビッド・アクセルロッド氏。
あらゆる場面で私とともにいてくれた。
史上最高の選挙チームがこの日の勝利をもたらした。
私は、彼らがこの日のために身を粉にして働いてきたことに対してずっと感謝する。
しかし何よりも、私はこの勝利が本当は誰のものなのか決して忘れない。
それはあなたたち。あなたたち国民だ。
私は、有力候補ではなかった。
資金も支持もあまりないところから始めた。
選挙戦は、ワシントンのホールから始まったのではない。
デモインの裏庭、コンコルドの居間、チャールストンの玄関からだった。
労働者のみなさんが決して多くない貯金の中から5ドル、10ドル、20ドルと、
資金を工面してくれた。
運動は、若い人たちが加わってうねりとなって行った。
「無関心な若者」という迷信を拒否し、家と家族から離れ、睡眠時間を削り、
わずかな報酬で働いてくれた。
さらに、決して若くはないが、ひどい寒さや焼けるように暑い日、
勇気を持って見ず知らずの家のドアをノックし続けた人々もいた。
自発的に組織を作り、「人民の、人民による、人民のため政治」
(リンカーン大統領の言葉)が決して地球上から滅びていないことを、
2世紀後に実証した何百万人ものアメリカ人が力を与えてくれた。
これは、あなたたちの勝利だ。
あなたたちが、選挙に勝つためだけに行動したのではないことを私は知っている。
私のためでもないことも。
あなたたちは、これからの仕事の大変さを理解しているために行動をしてくれた。
今夜は祝うにしても、明日からの課題は、私たちの生涯のうちで
とてつもなく大きなものであることを私たちは知っている。
それは2つの戦争であり、危機的状況にある地球であり、
今世紀で最悪の金融危機である。
私たちが今夜ここに立つ一方で、イラクの砂漠やアフガニスタンの山地で起床し、
私たちのために、自らの命を危険にさらす勇敢な米国人がいることを知っている。
ローンや医療費、子どもたちを大学に進学させる学費をどうひねり出そうかと、
子どもたちが眠りについた後も、横たわったまま起きて考えている父母がいる。
新しいエネルギーを活用し、新たな雇用を創出し、新しい学校を建設し、
恐れに立ち向かわなければならない。
同盟関係を修復しなければならない。
目の前に続く道は長い道のりだろう。
私たちが直面する坂は急だろう。
1年間、いや1期では、そこまでたどり着けないかもしれない。
しかし、アメリカよ、私たちがそこにたどり着くため、
今夜ほど大きな希望を持ったことはない。
私は約束する。
私たちは国民としてそこに到達できることを。
妨げや、フライングもあるかもしれない。
私の大統領としての決定や政策に、賛同できない人も多くいるだろう。
政府があらゆる問題を解決することはできないことも、私たちは知っている。
しかし、直面する困難な課題について、私は常に、あなたたちに正直でいる。
意見が食い違った時こそ、私はあなたたちの声に耳を傾ける。
国を立て直す仕事への参加をお願いしたい。
そのための唯一の方法は、221年間やってきたように、
こわばる手でブロックやレンガを1枚1枚積み上げていくしかない。
21カ月前、冬の最中に始まったことは、この秋の夜に終わることはない。
我々は、この勝利だけを求めていたのではない。
この勝利は、我々が求める変革を成し遂げるための一つの機会に過ぎない。
そしてその変革は、かつての道に戻っては遂げることができない。
あなたたちがいなければ、また新たな奉仕や犠牲の精神なくしては、
変革をもたらすことはできない。
だから、新たな愛国心を呼び起こし、我々一人一人が自分のことだけでなく、
互いを気遣い、懸命に努力する責任精神を呼び起こそう。
覚えておこう。
もしこの金融危機から学ぶことがあるとすれば、
「大通り」が苦しんでいる間は、ウォールストリートの繁栄もあり得ないということ。
この国では、我々は一つの国家、一つの国民として高揚し、凋落もする。
我々の政治を長い間、毒してきた党派主義や、狭量さや、未熟さに
退行しようとする誘惑にあらがおう。
思い出そう。
自己信頼と個人の自由、国家の融和という価値に基づいた党である
共和党の旗を、最初にホワイトハウスに掲げたのは、この州出身の人物だった。
これらは、我々すべてが分かち合う価値観だ。
民主党が偉大な勝利を収めた今夜、我々もまた謙遜と決意を持って、
我々の前進を妨げてきた隔たりを解消するために、その価値観を共有しよう。
リンカーン(元大統領)が、今よりずっと分裂していた国家に語ったように、
我々は敵ではなく、友人同士だ。
情熱が緊迫しても、我々の感情の結びつきを破壊させてはならない。
私を支持してくれなかった米国の人々の票を、私は今夜、
得られなかったかもしれない。
しかし、私はあなたたちの声も聞く。
私には、あなたたちの助けが必要だ。
私は、あなたたちのための大統領にもなる。
海外や、議会や宮殿で今夜の様子を見守る人々、世界の忘れられた街角で
ラジオの周りに集まって聴いている人々へ。
我々の物語は個々のものだが、我々は運命を共有している。
米国の新しい指導力の夜明けは、すぐそこだ。
世界を引き裂こうとする人々へ。我々はあなたたちに勝つ。
平和と安全を求める人々へ。我々はあなたたちを支援する。
そして、米国のかがり火は、まだ明るく輝いているのだろうかと考えている
すべての人々へ。
我々の国家の真の強さは武力でも富の力でもなく、
永続的な理想の力にあることを今夜、我々は改めて証明した。
それは民主主義であり、自由であり、機会であり、確かな希望である。
これが本当の米国の英知だ。米国は変われる。
我々は完全に団結できる。
既に我々が成し遂げたことが、我々が明日できること、
やらなければならないことへの希望を示している。
今回の選挙では、何世代にもわたって語り継がれるだろう
初めての出来事や物語がたくさんあった。
しかし今夜、私の頭に浮かんでいるのは、アトランタで投票したある女性のことだ。
彼女は、ある一つのことを除いて、自分たちの声を届けようと
投票所で並んだほかの数百万の人々と変わらない。
彼女--アン・ニクソン・クーパーさんは106歳。
彼女は、奴隷制度時代のわずか一世代後に生まれた。
道に車はなく、空に飛行機はない時代。
彼女のような人が、二つの理由で投票することができなかった時代。
その理由は、女性であるということと、肌の色だった。
今夜私は、米国の1世紀の間に彼女が見てきたすべてのことに思いをはせる。
その心痛と希望、戦いと進展、「我々にはできない」と言われていた時代、
そして米国の信念を断行した人々のこと。
そう、「我々にはできる」ということを。
女性が声を上げられず、希望が打ち砕かれた時代を彼女は生き抜き、
女性が立ち上がって声を上げ、投票によって自分たちの声を
届けようとする姿を見た。そう、我々にはできる。
彼女は、(1930年代に米国を襲った)砂嵐や、大恐慌(1929~)で
国中が絶望した時にも、ニューディール政策で新たな雇用や
新たな共通の目標を作り出し、国が恐怖に打ち勝つ姿を見てきた。
そう、我々にはできる。
爆弾が我々の湾に落ち、専制政治が世界を脅かしたが、
ある世代が立ち上がり、民主主義が守られるのを彼女は目撃した。
そう、我々にはできる。
(黒人解放の契機となったアラバマ州)モンゴメリのバス(ボイコット運動)も、
(警察がデモ隊を消火ホースによる散水で抑圧しようとした同州)バーミンガムも、
(参政権を求める黒人が州警察などに暴行を受けた同州)セルマの橋も、
彼女は知っている。
アトランタから来た(キング)牧師の、「我々は勝利する」という言葉も彼女は聞いた。
そう、我々にはできる。
人類が月に到達し、ベルリンの壁が崩壊し、
世界は我々の科学と想像力によって結ばれた。
そして今年、この選挙で、彼女は(電子投票機の)画面に指が届き、1票を投じた。
なぜなら106年後の米国で、一番良い時と一番悪い時を通じ、
米国は変われると知っているからだ。
そう、我々にはできる。
アメリカよ、私たちはここまで来た。多くのものを見てきた。
しかし、やるべきことはまだたくさんある。
だから今夜、自分たちに問いかけよう。
我々の子どもたちが来世紀を見、私の娘たちがアン・ニクソン・クーパーさんの
ように長生き出来たら、彼女らはどんな変革を見るだろうか。
我々は、どんな進歩を遂げているだろうか。
今は、その問いに答える機会だ。
これは私たちの瞬間だ。
人々を仕事場へと戻し、子どもたちのための機会の扉を開ける時だ。
繁栄を取り戻し、平和の大義を促進し、アメリカンドリームを再生し、
我々は一つであり、息をするように希望を持つのだという
基本的な真実を再確認する時だ。
我々にはできっこないと皮肉を言い、疑う人に出会ったら、
人々の精神を集めた不朽の教義で答えよう、「我々にはできる」と。
ありがとう。
あなたたちに神の加護がありますように。
そして、アメリカ合衆国に神の加護がありますように。
http://mainichi.jp/select/world/presidential/news/20081106mog00m030056000c.html
やあ、シカゴのみなさん。
ここにもし、米国では何でも可能だということを疑い、
建国者の夢が生き続けていることに疑問を持ち、
私たちの民主主義の力に疑念を抱く人がいるなら、今夜がその「答え」だ。
その「答え」を示したのは(投票所の)学校や教会にできた、3時間、4時間も
(投票を)待った人々の列だ。
彼らの多くには人生で初めての経験だったが、
「今回は違うだろう、今回は私たちの声によって変えられる」と信じて票を投じた。
「答え」を出したのは、若者や高齢者、裕福な人や貧しい人、
民主党員や共和党員、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、ネイティブアメリカン、
同性愛者とそうでない人、身体障害者やそうでない人たちだ。
米国人は、我々が決して個人の寄せ集めや、単なる赤色の州(共和党)と
青色の州(民主党)の集まりではないというメッセージを世界に発信した。
我々は今も、そしてこれからも、アメリカ合衆国そのものだ。
その「答え」は、何かを達成できることなど冷笑し、恐れ、疑えとあまりにも
長い間、言われ続けてきた人々を、歴史の円弧に手をかけて向きを変え、
もう一度、より良い明日のための希望へと導くものだ。
ここまで来るのに長い時間がかかった。
しかし今夜、我々がこの日の選挙で成し遂げたこの瞬間、米国に変革が訪れた。
今朝早く、マケイン上院議員から、たいへんな丁重な電話をもらった。
マケイン氏は、長く苦しい選挙戦を戦ってきた。
しかし彼は愛する国のため、もっと長く苦しい戦いを続けてきた。
米国のため、にわかには想像できないほどの自己犠牲に耐えてきた。
彼のような勇敢で私心のない指導者のおかげで、
我々はよりよい暮らしを享受している。
私は彼と、(副大統領候補だった)ペイリン(アラスカ州)知事の
これまでの業績を祝福する。
この国の新たな約束を果たすため、私は彼らと共に働くことを楽しみにしている。
私は、この選挙を心底から共に戦ったパートナーに感謝したい。
彼は、スクラントン通りで育ち、デラウエアの自宅へ帰る電車に揺られるような
普通の人々のために演説をしてきた。
合衆国副大統領に選ばれたジョー・バイデン氏だ。
そして、16年間私に献身し、友情をはぐくみ、家族の要となり、
愛情を惜しみなく与えてくれた彼女なしにはここにいられなかった。
次のファーストレディーとなるミシェル・オバマだ。
サーシャ、マリア。想像できないほど君たちを愛している。
君たちは、手に入れたかわいらしい子犬と一緒に
新しいホワイトハウスに行くことになる。
そして、もはやこの世にいないものの、私を今日あるように育ててくれた祖母が、
家族とともに見つめていることを知っている。
今夜、彼女たちの姿を見られないのは寂しく、計り知れないほど恩を感じている。
マヤとアルマをはじめとする兄弟姉妹たちへ。
私に与えてくれた支援をありがとう。彼らには本当に感謝している。
この選挙戦を縁の下から支えてくれた陰の英雄、マネジャーのデビッド・プロフ氏。
彼はこの国の歴史に残る、最高の政治キャンペーンを張ってくれた。
そして、最高戦略責任者のデビッド・アクセルロッド氏。
あらゆる場面で私とともにいてくれた。
史上最高の選挙チームがこの日の勝利をもたらした。
私は、彼らがこの日のために身を粉にして働いてきたことに対してずっと感謝する。
しかし何よりも、私はこの勝利が本当は誰のものなのか決して忘れない。
それはあなたたち。あなたたち国民だ。
私は、有力候補ではなかった。
資金も支持もあまりないところから始めた。
選挙戦は、ワシントンのホールから始まったのではない。
デモインの裏庭、コンコルドの居間、チャールストンの玄関からだった。
労働者のみなさんが決して多くない貯金の中から5ドル、10ドル、20ドルと、
資金を工面してくれた。
運動は、若い人たちが加わってうねりとなって行った。
「無関心な若者」という迷信を拒否し、家と家族から離れ、睡眠時間を削り、
わずかな報酬で働いてくれた。
さらに、決して若くはないが、ひどい寒さや焼けるように暑い日、
勇気を持って見ず知らずの家のドアをノックし続けた人々もいた。
自発的に組織を作り、「人民の、人民による、人民のため政治」
(リンカーン大統領の言葉)が決して地球上から滅びていないことを、
2世紀後に実証した何百万人ものアメリカ人が力を与えてくれた。
これは、あなたたちの勝利だ。
あなたたちが、選挙に勝つためだけに行動したのではないことを私は知っている。
私のためでもないことも。
あなたたちは、これからの仕事の大変さを理解しているために行動をしてくれた。
今夜は祝うにしても、明日からの課題は、私たちの生涯のうちで
とてつもなく大きなものであることを私たちは知っている。
それは2つの戦争であり、危機的状況にある地球であり、
今世紀で最悪の金融危機である。
私たちが今夜ここに立つ一方で、イラクの砂漠やアフガニスタンの山地で起床し、
私たちのために、自らの命を危険にさらす勇敢な米国人がいることを知っている。
ローンや医療費、子どもたちを大学に進学させる学費をどうひねり出そうかと、
子どもたちが眠りについた後も、横たわったまま起きて考えている父母がいる。
新しいエネルギーを活用し、新たな雇用を創出し、新しい学校を建設し、
恐れに立ち向かわなければならない。
同盟関係を修復しなければならない。
目の前に続く道は長い道のりだろう。
私たちが直面する坂は急だろう。
1年間、いや1期では、そこまでたどり着けないかもしれない。
しかし、アメリカよ、私たちがそこにたどり着くため、
今夜ほど大きな希望を持ったことはない。
私は約束する。
私たちは国民としてそこに到達できることを。
妨げや、フライングもあるかもしれない。
私の大統領としての決定や政策に、賛同できない人も多くいるだろう。
政府があらゆる問題を解決することはできないことも、私たちは知っている。
しかし、直面する困難な課題について、私は常に、あなたたちに正直でいる。
意見が食い違った時こそ、私はあなたたちの声に耳を傾ける。
国を立て直す仕事への参加をお願いしたい。
そのための唯一の方法は、221年間やってきたように、
こわばる手でブロックやレンガを1枚1枚積み上げていくしかない。
21カ月前、冬の最中に始まったことは、この秋の夜に終わることはない。
我々は、この勝利だけを求めていたのではない。
この勝利は、我々が求める変革を成し遂げるための一つの機会に過ぎない。
そしてその変革は、かつての道に戻っては遂げることができない。
あなたたちがいなければ、また新たな奉仕や犠牲の精神なくしては、
変革をもたらすことはできない。
だから、新たな愛国心を呼び起こし、我々一人一人が自分のことだけでなく、
互いを気遣い、懸命に努力する責任精神を呼び起こそう。
覚えておこう。
もしこの金融危機から学ぶことがあるとすれば、
「大通り」が苦しんでいる間は、ウォールストリートの繁栄もあり得ないということ。
この国では、我々は一つの国家、一つの国民として高揚し、凋落もする。
我々の政治を長い間、毒してきた党派主義や、狭量さや、未熟さに
退行しようとする誘惑にあらがおう。
思い出そう。
自己信頼と個人の自由、国家の融和という価値に基づいた党である
共和党の旗を、最初にホワイトハウスに掲げたのは、この州出身の人物だった。
これらは、我々すべてが分かち合う価値観だ。
民主党が偉大な勝利を収めた今夜、我々もまた謙遜と決意を持って、
我々の前進を妨げてきた隔たりを解消するために、その価値観を共有しよう。
リンカーン(元大統領)が、今よりずっと分裂していた国家に語ったように、
我々は敵ではなく、友人同士だ。
情熱が緊迫しても、我々の感情の結びつきを破壊させてはならない。
私を支持してくれなかった米国の人々の票を、私は今夜、
得られなかったかもしれない。
しかし、私はあなたたちの声も聞く。
私には、あなたたちの助けが必要だ。
私は、あなたたちのための大統領にもなる。
海外や、議会や宮殿で今夜の様子を見守る人々、世界の忘れられた街角で
ラジオの周りに集まって聴いている人々へ。
我々の物語は個々のものだが、我々は運命を共有している。
米国の新しい指導力の夜明けは、すぐそこだ。
世界を引き裂こうとする人々へ。我々はあなたたちに勝つ。
平和と安全を求める人々へ。我々はあなたたちを支援する。
そして、米国のかがり火は、まだ明るく輝いているのだろうかと考えている
すべての人々へ。
我々の国家の真の強さは武力でも富の力でもなく、
永続的な理想の力にあることを今夜、我々は改めて証明した。
それは民主主義であり、自由であり、機会であり、確かな希望である。
これが本当の米国の英知だ。米国は変われる。
我々は完全に団結できる。
既に我々が成し遂げたことが、我々が明日できること、
やらなければならないことへの希望を示している。
今回の選挙では、何世代にもわたって語り継がれるだろう
初めての出来事や物語がたくさんあった。
しかし今夜、私の頭に浮かんでいるのは、アトランタで投票したある女性のことだ。
彼女は、ある一つのことを除いて、自分たちの声を届けようと
投票所で並んだほかの数百万の人々と変わらない。
彼女--アン・ニクソン・クーパーさんは106歳。
彼女は、奴隷制度時代のわずか一世代後に生まれた。
道に車はなく、空に飛行機はない時代。
彼女のような人が、二つの理由で投票することができなかった時代。
その理由は、女性であるということと、肌の色だった。
今夜私は、米国の1世紀の間に彼女が見てきたすべてのことに思いをはせる。
その心痛と希望、戦いと進展、「我々にはできない」と言われていた時代、
そして米国の信念を断行した人々のこと。
そう、「我々にはできる」ということを。
女性が声を上げられず、希望が打ち砕かれた時代を彼女は生き抜き、
女性が立ち上がって声を上げ、投票によって自分たちの声を
届けようとする姿を見た。そう、我々にはできる。
彼女は、(1930年代に米国を襲った)砂嵐や、大恐慌(1929~)で
国中が絶望した時にも、ニューディール政策で新たな雇用や
新たな共通の目標を作り出し、国が恐怖に打ち勝つ姿を見てきた。
そう、我々にはできる。
爆弾が我々の湾に落ち、専制政治が世界を脅かしたが、
ある世代が立ち上がり、民主主義が守られるのを彼女は目撃した。
そう、我々にはできる。
(黒人解放の契機となったアラバマ州)モンゴメリのバス(ボイコット運動)も、
(警察がデモ隊を消火ホースによる散水で抑圧しようとした同州)バーミンガムも、
(参政権を求める黒人が州警察などに暴行を受けた同州)セルマの橋も、
彼女は知っている。
アトランタから来た(キング)牧師の、「我々は勝利する」という言葉も彼女は聞いた。
そう、我々にはできる。
人類が月に到達し、ベルリンの壁が崩壊し、
世界は我々の科学と想像力によって結ばれた。
そして今年、この選挙で、彼女は(電子投票機の)画面に指が届き、1票を投じた。
なぜなら106年後の米国で、一番良い時と一番悪い時を通じ、
米国は変われると知っているからだ。
そう、我々にはできる。
アメリカよ、私たちはここまで来た。多くのものを見てきた。
しかし、やるべきことはまだたくさんある。
だから今夜、自分たちに問いかけよう。
我々の子どもたちが来世紀を見、私の娘たちがアン・ニクソン・クーパーさんの
ように長生き出来たら、彼女らはどんな変革を見るだろうか。
我々は、どんな進歩を遂げているだろうか。
今は、その問いに答える機会だ。
これは私たちの瞬間だ。
人々を仕事場へと戻し、子どもたちのための機会の扉を開ける時だ。
繁栄を取り戻し、平和の大義を促進し、アメリカンドリームを再生し、
我々は一つであり、息をするように希望を持つのだという
基本的な真実を再確認する時だ。
我々にはできっこないと皮肉を言い、疑う人に出会ったら、
人々の精神を集めた不朽の教義で答えよう、「我々にはできる」と。
ありがとう。
あなたたちに神の加護がありますように。
そして、アメリカ合衆国に神の加護がありますように。
http://mainichi.jp/select/world/presidential/news/20081106mog00m030056000c.html
玉山金山遺跡活用推進協議会 金山サミットin陸前高田開催
(東海新報 11月4日)
陸前高田市竹駒町の産金地「玉山金山」の歴史的価値を再認識しようと、
今春組織した玉山金山遺跡活用推進協議会(上部修一会長)は、
高田町の市ふれあいセンターで、初の「金山サミットin陸前高田」を開いた。
平泉の黄金文化とつながりがある気仙や宮城県北地域の金山関係者が
それぞれの遺跡を紹介。
今後の地域振興策として、平泉文化の世界遺産登録を支援していくことを確認。
サミットは、金山遺跡を今後の地域振興策にいかに役立てていけるかを
探るもので、市内外から約230人が参加。
上部会長は、「これを機に金山のある地域が連携し、
観光振興につなげていこう」とあいさつ。
中里長門市長は、「平泉の世界遺産登録延期は残念だが、
今後につながるサミットに」と歓迎。
県大船渡地方振興局の高橋克雅局長は、
「3年後の世界遺産登録に向けて協力を」と語った。
記念講演では、玉山金山と縁のある塩釜神社の元禰宜で、
現在は京都の平野神社で宮司を務めている尾崎保博さんが、
「平泉黄金文化と気仙」と題し登壇。
講師は、砂金採集をアドバイス。
「気仙地域のどこの川でも砂金が採れることが分かれば、
産金の歴史を証明することになり、ひいては平泉文化ともつながってくる」、
「世界遺産登録を実現させるためには、砂金を採ること」と強調。
県埋蔵文化財センターの相原康二所長のコーディネーターによる
リレートークでは、大船渡市の今出山金山(元同市収入役・中村隆男さん)、
玉山金山(陸前高田市立博物館専門研究員・細谷英男さん)、
住田町の蛭子館金山(町教育委員・千葉英夫さん)をはじめ、
一関市(磐井郡)の諸金山、宮城県気仙沼市の鹿折金山、
本吉町の大谷金山についての関係者や研究者が遺跡を紹介。
いずれの金山もすでに閉山したものの、
地域の産業や経済の発展に大きく貢献してきたことを説明。
陸前高田市の細谷さんは、今後の遺跡活用について
「平泉文化との結びつきが伝えられる岩手県南地域と宮城県北地域の
金山遺跡を歴史的な地域資源として、点から面へと発展させ、
地域間交流の促進を」と訴えた。
竹駒地区の青壮年有志で組織する竹駒21の会の佐々木金雄会長が、
▽金山遺跡を大切に保存し、調査を進めて後世に引き継ぐための活動を推進、
▽金山遺跡を貴重な地域資源ととらえ、地域活性化に役立つ活動、
▽金山遺跡にかかる諸活動を通じて「平泉文化の世界遺産登録」を支援する、
と大会宣言案を読み上げ、満場の拍手で承認。
上部会長は、「多くの人に参加してもらい感謝している。
今後は、竹駒地域の振興や活性化につなげたい」。
サミットの関連行事として行われた史跡散策会「玉山金山遺跡ツアー」には、
定員の20人が参加、千人坑跡や和右衛門坑跡、玉山神社を訪れて
往時に思いを馳せたほか、サミット会場では玉山金山に関する写真や資料を
並べた「遺跡展」が開かれた。
http://www.tohkaishimpo.com/
陸前高田市竹駒町の産金地「玉山金山」の歴史的価値を再認識しようと、
今春組織した玉山金山遺跡活用推進協議会(上部修一会長)は、
高田町の市ふれあいセンターで、初の「金山サミットin陸前高田」を開いた。
平泉の黄金文化とつながりがある気仙や宮城県北地域の金山関係者が
それぞれの遺跡を紹介。
今後の地域振興策として、平泉文化の世界遺産登録を支援していくことを確認。
サミットは、金山遺跡を今後の地域振興策にいかに役立てていけるかを
探るもので、市内外から約230人が参加。
上部会長は、「これを機に金山のある地域が連携し、
観光振興につなげていこう」とあいさつ。
中里長門市長は、「平泉の世界遺産登録延期は残念だが、
今後につながるサミットに」と歓迎。
県大船渡地方振興局の高橋克雅局長は、
「3年後の世界遺産登録に向けて協力を」と語った。
記念講演では、玉山金山と縁のある塩釜神社の元禰宜で、
現在は京都の平野神社で宮司を務めている尾崎保博さんが、
「平泉黄金文化と気仙」と題し登壇。
講師は、砂金採集をアドバイス。
「気仙地域のどこの川でも砂金が採れることが分かれば、
産金の歴史を証明することになり、ひいては平泉文化ともつながってくる」、
「世界遺産登録を実現させるためには、砂金を採ること」と強調。
県埋蔵文化財センターの相原康二所長のコーディネーターによる
リレートークでは、大船渡市の今出山金山(元同市収入役・中村隆男さん)、
玉山金山(陸前高田市立博物館専門研究員・細谷英男さん)、
住田町の蛭子館金山(町教育委員・千葉英夫さん)をはじめ、
一関市(磐井郡)の諸金山、宮城県気仙沼市の鹿折金山、
本吉町の大谷金山についての関係者や研究者が遺跡を紹介。
いずれの金山もすでに閉山したものの、
地域の産業や経済の発展に大きく貢献してきたことを説明。
陸前高田市の細谷さんは、今後の遺跡活用について
「平泉文化との結びつきが伝えられる岩手県南地域と宮城県北地域の
金山遺跡を歴史的な地域資源として、点から面へと発展させ、
地域間交流の促進を」と訴えた。
竹駒地区の青壮年有志で組織する竹駒21の会の佐々木金雄会長が、
▽金山遺跡を大切に保存し、調査を進めて後世に引き継ぐための活動を推進、
▽金山遺跡を貴重な地域資源ととらえ、地域活性化に役立つ活動、
▽金山遺跡にかかる諸活動を通じて「平泉文化の世界遺産登録」を支援する、
と大会宣言案を読み上げ、満場の拍手で承認。
上部会長は、「多くの人に参加してもらい感謝している。
今後は、竹駒地域の振興や活性化につなげたい」。
サミットの関連行事として行われた史跡散策会「玉山金山遺跡ツアー」には、
定員の20人が参加、千人坑跡や和右衛門坑跡、玉山神社を訪れて
往時に思いを馳せたほか、サミット会場では玉山金山に関する写真や資料を
並べた「遺跡展」が開かれた。
http://www.tohkaishimpo.com/
考える力(9)司書教諭「問う力」指導
(読売 10月31日)
図書館で「読書科」の授業を続ける私立高校がある。
授業の場所は、図書館の中の教室。
図書館の使い方や論文の書き方を学びながら、研究テーマを決め、
3年かけて論文1本を仕上げる。
私立関西学院高等部では、そのための週1回の「読書科」の授業が伝統。
3年生は、論文の提出期限まで残り3週間という時期を迎えていた。
冒頭、宅間紘一教諭(64)が、「たとえ一般論でも、他人の文章は、
全面的に自分の文章に書き直すこと。
結論はテーマに対する答えで、充実させること」などと、短く指示。
生徒はすぐ図書館に散り、本を調べ直して注釈を書いたり、
添付する資料や図表を探したりし始めた。
「3年になると、自分でどんどん調べていきます」。
論文は、400字の原稿用紙に直せば、20~50枚分ほどになる。
宅間教諭は同高で約30年間、司書教諭として読書科の授業を担当。
本を読む力と調べる力を一体として育て、自分で知識を身につける
方法を学ばせるのが狙い。
宅間教諭は、学力を「問う力、答える力、発表する力」と考える。
受験で重視されるのは、知識を基に解答を導く「答える力」。
しかし、「課題を自分で発見し、研究に値する適切なテーマを設定する
『問う力』は、学力の土台なのに、軽視されている」
読書科の指導で最大のポイントは、研究テーマの設定。
「環境問題」などの漠然としたテーマで、論文は書けない。
社会の動きや時代と関連させつつ、具体的で独自性のある切り口が必要。
「自分は何を調べたいのか」を徹底的に考えさせ、テーマを引き出す指導がいる。
去年の3年生のテーマは、「土方歳三にとって、『武士』とはどのようなものか」、
「妖怪は時代によってどのように変わってきたか」、
「自由な校風にすることにはどのような意味があるのか」など。
確かに具体的でユニークだ。
ある年、「図書館で検索しても資料が見つからない」とこぼす生徒がいた。
生徒が選んだテーマは、「ポイ捨て」。
具体的に調べたいことを聞くと、「ごみ問題」と答える。
「ごみ」や「環境」で探すよう指導した。
生徒は、多くの本が見つかって喜んでいたが、
「この本は少し役立つけど、何か違う」と言い始め、やがて気づいた。
「先生、僕はごみを平気で捨てる日本人の心に、興味があったんです」
「『テーマを変えたい』、『資料が見つからない』と言ってきた時がチャンス」と宅間教諭。
「ここでの教師との問答は、生徒が自分の心と問答をすることと同じ。
だから答え過ぎないことが大事。
自力で乗り越えれば、問題を見つける力がつく」
ここ数年は、ネットで情報が引き出しやすくなった分、
「いかに自分の言葉で語らせるか」に心を砕くという。
調べ学習も、的確なリードがあって初めて、生徒の生きた力になる。
◆司書教諭
学校図書館を利用した読書教育、図書館の管理などを行う。
昨年5月時点で、小中高校の約6割に当たる2万5000校に配置。
教員免許に加え、司書教諭課程の履修が必要。
学校図書館法で1953年に誕生したが普及が進まず、97年の法改正で、
小中高校とも12学級以上の学校は、5年以内の配置が義務。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081031-OYT8T00252.htm
図書館で「読書科」の授業を続ける私立高校がある。
授業の場所は、図書館の中の教室。
図書館の使い方や論文の書き方を学びながら、研究テーマを決め、
3年かけて論文1本を仕上げる。
私立関西学院高等部では、そのための週1回の「読書科」の授業が伝統。
3年生は、論文の提出期限まで残り3週間という時期を迎えていた。
冒頭、宅間紘一教諭(64)が、「たとえ一般論でも、他人の文章は、
全面的に自分の文章に書き直すこと。
結論はテーマに対する答えで、充実させること」などと、短く指示。
生徒はすぐ図書館に散り、本を調べ直して注釈を書いたり、
添付する資料や図表を探したりし始めた。
「3年になると、自分でどんどん調べていきます」。
論文は、400字の原稿用紙に直せば、20~50枚分ほどになる。
宅間教諭は同高で約30年間、司書教諭として読書科の授業を担当。
本を読む力と調べる力を一体として育て、自分で知識を身につける
方法を学ばせるのが狙い。
宅間教諭は、学力を「問う力、答える力、発表する力」と考える。
受験で重視されるのは、知識を基に解答を導く「答える力」。
しかし、「課題を自分で発見し、研究に値する適切なテーマを設定する
『問う力』は、学力の土台なのに、軽視されている」
読書科の指導で最大のポイントは、研究テーマの設定。
「環境問題」などの漠然としたテーマで、論文は書けない。
社会の動きや時代と関連させつつ、具体的で独自性のある切り口が必要。
「自分は何を調べたいのか」を徹底的に考えさせ、テーマを引き出す指導がいる。
去年の3年生のテーマは、「土方歳三にとって、『武士』とはどのようなものか」、
「妖怪は時代によってどのように変わってきたか」、
「自由な校風にすることにはどのような意味があるのか」など。
確かに具体的でユニークだ。
ある年、「図書館で検索しても資料が見つからない」とこぼす生徒がいた。
生徒が選んだテーマは、「ポイ捨て」。
具体的に調べたいことを聞くと、「ごみ問題」と答える。
「ごみ」や「環境」で探すよう指導した。
生徒は、多くの本が見つかって喜んでいたが、
「この本は少し役立つけど、何か違う」と言い始め、やがて気づいた。
「先生、僕はごみを平気で捨てる日本人の心に、興味があったんです」
「『テーマを変えたい』、『資料が見つからない』と言ってきた時がチャンス」と宅間教諭。
「ここでの教師との問答は、生徒が自分の心と問答をすることと同じ。
だから答え過ぎないことが大事。
自力で乗り越えれば、問題を見つける力がつく」
ここ数年は、ネットで情報が引き出しやすくなった分、
「いかに自分の言葉で語らせるか」に心を砕くという。
調べ学習も、的確なリードがあって初めて、生徒の生きた力になる。
◆司書教諭
学校図書館を利用した読書教育、図書館の管理などを行う。
昨年5月時点で、小中高校の約6割に当たる2万5000校に配置。
教員免許に加え、司書教諭課程の履修が必要。
学校図書館法で1953年に誕生したが普及が進まず、97年の法改正で、
小中高校とも12学級以上の学校は、5年以内の配置が義務。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081031-OYT8T00252.htm
自殺原因63%は健康 精神科医療に重点 政府対策白書
(共同通信社 2008年10月31日)
政府は、「2008年版自殺対策白書」を決定。
07年の自殺原因は、健康問題の63・3%が最多とのデータを紹介。
対策として、「心の健康づくり」に重点を置き、
うつ病などに関する精神科医療の充実や職場でのメンタルヘルス強化を挙げた。
自殺対策白書は、昨年に続き2回目。
年間自殺者が10年連続で3万人を超えたことに危機感を示し、
昨年策定した自殺総合対策大綱を踏まえ、2016年に05年時点より
自殺死亡率を20%減らす政府目標の早期達成を掲げた。
昨年の自殺者3万3093人のうち、自殺原因を特定できた2万3209人を分類。
健康問題に次いで経済・生活(31・5%)、家庭(16・2%)、勤務(9・5%)、
男女(4・1%)の各問題が原因。
年代、男女別でみると、30~60歳代までは男性の比率が70%を超えた。
自殺総合対策会議(会長・河村建夫官房長官)では、
「自殺対策加速化プラン」を決定。
プランには、
(1)硫化水素の製造方法など有害情報をインターネットから
削除する活動に取り組む民間団体への支援、
(2)市町村に対し自殺問題の担当部局の設置を働き掛け、などを明記。
▽自殺総合対策大綱
自殺対策基本法に基づき、昨年6月に策定した国の指針。
自殺を経済状況や健康状態などにより、
「心理的に追い込まれた末の死」と位置付け、
相談・支援態勢の整備はじめ社会的な取り組みによる防止を打ち出した。
重点施策に多重債務や過労への対策、民間団体支援などを挙げ、
2016年の自殺死亡率を05年より20%減少させる目標を明記。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82332
政府は、「2008年版自殺対策白書」を決定。
07年の自殺原因は、健康問題の63・3%が最多とのデータを紹介。
対策として、「心の健康づくり」に重点を置き、
うつ病などに関する精神科医療の充実や職場でのメンタルヘルス強化を挙げた。
自殺対策白書は、昨年に続き2回目。
年間自殺者が10年連続で3万人を超えたことに危機感を示し、
昨年策定した自殺総合対策大綱を踏まえ、2016年に05年時点より
自殺死亡率を20%減らす政府目標の早期達成を掲げた。
昨年の自殺者3万3093人のうち、自殺原因を特定できた2万3209人を分類。
健康問題に次いで経済・生活(31・5%)、家庭(16・2%)、勤務(9・5%)、
男女(4・1%)の各問題が原因。
年代、男女別でみると、30~60歳代までは男性の比率が70%を超えた。
自殺総合対策会議(会長・河村建夫官房長官)では、
「自殺対策加速化プラン」を決定。
プランには、
(1)硫化水素の製造方法など有害情報をインターネットから
削除する活動に取り組む民間団体への支援、
(2)市町村に対し自殺問題の担当部局の設置を働き掛け、などを明記。
▽自殺総合対策大綱
自殺対策基本法に基づき、昨年6月に策定した国の指針。
自殺を経済状況や健康状態などにより、
「心理的に追い込まれた末の死」と位置付け、
相談・支援態勢の整備はじめ社会的な取り組みによる防止を打ち出した。
重点施策に多重債務や過労への対策、民間団体支援などを挙げ、
2016年の自殺死亡率を05年より20%減少させる目標を明記。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82332
2008年11月5日水曜日
第2部 かけ橋として/5止 「面白さ」、より身近に
(毎日 11月2日)
「わ、浮いてる」
スペースシャトルをかたどった模型が磁石の上から数ミリ浮き上がると、
見ていた高校生たちから声が上がった。
低温になると、電気抵抗がゼロになる超電導現象を利用し、
リニアモーターカーの原理を説明する実験。
「中の超電導体はどんなものですか」、
「なぜ超電導が起こるのですか」と質問が飛び、
解説役の大学生が紙に図を書きながら説明。
福島県の郡山市ふれあい科学館で、同館と新潟大工学部が共同で開いた
科学教室に、県立福島高校の1、2年生約30人が訪れた。
同校は昨年、理数教育を重点化する文部科学省の
「スーパーサイエンスハイスクール」に指定。
希望する生徒向けに週1時間、理科や数学の発展的な授業や実験をする
「探究クラス」を、1、2年生に設けている。
その一環として、生徒による科学教室を同館で開く計画を立てた。
1年生を担当する橋爪清成教諭(理科)は、
「生徒たちには、常に外の社会を見る姿勢を身に着けてほしい。
地域にも貢献したい」と、狙いを話す。
先輩格の新潟大の取り組みに「弟子入り」した高校生たちは、
環境中の放射線を測定したり、地震で起こる液状化現象を再現する
実験などを体験。
科学館の職員や大学生らに「科学を伝えるコツ」を尋ねて回った。
超電導の実験で熱心に質問していた1年の男子は、
「どんな質問にも答えられて、すごい。準備が大切だと思った」。
別の1年の男子は、「写真や図を使い、難しい言葉を使わずに
説明すると伝わりやすい。なんとかできそう」と自信を持った様子。
橋爪教諭も、学生に同行した今泉洋・新潟大工学部副学部長から
「相手によって、説明の仕方や使う言葉を変えなくてはいけない」と
アドバイスを受けた。
「小学生に分かる説明ができればいいと思っていたが、
それだけじゃだめなんだ」とうなずいた。
こうした取り組みに、科学館側も「幅広く科学の面白さを知ってもらえる。
相手が高校生なら気軽に質問できる利点もあるのでは」(厚海一夫事業課長)と期待。
科学館と中学校や高校との同様の連携は、
静岡県や岡山県などでも行われている。
福島高校の生徒たちのデビューは12月。
橋爪教諭は、「将来的には、学校のある福島市内でも科学教室を
定期的に開きたい」と意気込んでいる。
http://mainichi.jp/select/science/rikei/news/20081102ddm016040055000c.html
「わ、浮いてる」
スペースシャトルをかたどった模型が磁石の上から数ミリ浮き上がると、
見ていた高校生たちから声が上がった。
低温になると、電気抵抗がゼロになる超電導現象を利用し、
リニアモーターカーの原理を説明する実験。
「中の超電導体はどんなものですか」、
「なぜ超電導が起こるのですか」と質問が飛び、
解説役の大学生が紙に図を書きながら説明。
福島県の郡山市ふれあい科学館で、同館と新潟大工学部が共同で開いた
科学教室に、県立福島高校の1、2年生約30人が訪れた。
同校は昨年、理数教育を重点化する文部科学省の
「スーパーサイエンスハイスクール」に指定。
希望する生徒向けに週1時間、理科や数学の発展的な授業や実験をする
「探究クラス」を、1、2年生に設けている。
その一環として、生徒による科学教室を同館で開く計画を立てた。
1年生を担当する橋爪清成教諭(理科)は、
「生徒たちには、常に外の社会を見る姿勢を身に着けてほしい。
地域にも貢献したい」と、狙いを話す。
先輩格の新潟大の取り組みに「弟子入り」した高校生たちは、
環境中の放射線を測定したり、地震で起こる液状化現象を再現する
実験などを体験。
科学館の職員や大学生らに「科学を伝えるコツ」を尋ねて回った。
超電導の実験で熱心に質問していた1年の男子は、
「どんな質問にも答えられて、すごい。準備が大切だと思った」。
別の1年の男子は、「写真や図を使い、難しい言葉を使わずに
説明すると伝わりやすい。なんとかできそう」と自信を持った様子。
橋爪教諭も、学生に同行した今泉洋・新潟大工学部副学部長から
「相手によって、説明の仕方や使う言葉を変えなくてはいけない」と
アドバイスを受けた。
「小学生に分かる説明ができればいいと思っていたが、
それだけじゃだめなんだ」とうなずいた。
こうした取り組みに、科学館側も「幅広く科学の面白さを知ってもらえる。
相手が高校生なら気軽に質問できる利点もあるのでは」(厚海一夫事業課長)と期待。
科学館と中学校や高校との同様の連携は、
静岡県や岡山県などでも行われている。
福島高校の生徒たちのデビューは12月。
橋爪教諭は、「将来的には、学校のある福島市内でも科学教室を
定期的に開きたい」と意気込んでいる。
http://mainichi.jp/select/science/rikei/news/20081102ddm016040055000c.html
考える力(8)批評し合い養う読解力
(読売 10月30日)
教科書の文章を批評することが、読み解く力の定着につながる。
鹿児島県南部の進学校、県立加世田高校(南さつま市)の
浜田秀行教諭(34)は、1年生の国語総合の時間で、評論文の授業に臨んだ。
教材は教科書にある多木浩二氏の「世界中がハンバーガー」。
ファストフード産業が、世界の食習慣を均質化していくことに警鐘を鳴らした文章。
生徒たちは1週間前のテストで、この評論文の要約を200字程度で書いている。
浜田教諭は、班ごとに、テストで書いた同級生の要約文を評価するよう指示。
「評論文は問題提起、問題の背景、影響、問題解決の糸口の
4要素から構成される。友達の要約に、要素が入っているかを分析して。
グループで話し合ってもいいぞ」
生徒は互いに、「この要約は問題提起の部分が入っていないよね」、
「背景の部分が不必要に長く見えるけど、どうかな?」などと批評し合った。
その結果は、個々の要約文に書き添え、筆者に返された。
次に浜田教諭が出した課題は、評論文そのものの批評。
1学期に学んだ別の評論文とも比較しながら、「主張の明確さ」、
「文や段落のつながり」、「表現の工夫等」など5項目それぞれに、
5点満点で点数をつけさせた。
国語の授業は従来、教科書にある評論文の内容を的確にくみとったり、
小説の登場人物の感情を読み取ったりする読解力を育てることに、
重点が置かれてきた。
浜田教諭が教員になったのは、現在の高校学習指導要領が
告示された9年前。
国語の目標に「伝え合う力を高める」という表現が加わり、
意見を論理的に述べたり、相手の考えを尊重したりする力を
育てる方向性が示された。
そこで、教科書の教材文を単なる「お手本」に終わらせず、
論理構成を考えつつ、生徒に批評させる指導に力を入れた。
「論理的に話せと指導をしても、何が論理的な文章なのか、
高校生は十分に理解していない。
高校では文章を読み取った上で、自分はどう思うかを考え、
論理的に表現するまでつなげる授業が大事」
1学期には、芥川龍之介の小説「羅生門」でも、
論理を重視しながら批評を書く授業を行った。
「『狐狸がすむ』という描写から何がわかるか」、
「登場する下人や老婆はどのような存在で描かれているか」など、
作品を読み解くための50以上の文章を引いて、
解釈しながらグループで討論させた。
友達と自分の解釈がどう違うのか、それはなぜか。
徹底的に話し合った生徒たちは、
「意見には根拠が必要で、考えながら読むことが大事だと感じた」、
「最初は小学生のような感想を書いていた自分が、
最後には批評を書けるようにまでなった」と授業の感想文を寄せた。
常に批評する観点を研ぎ澄ますことで、自分の意見を練り上げ、
他の意見を尊重する姿勢を学ぶ。
批評を大切にする授業は、読解力や思考力を身につける王道だ。
◆論理的な表現能力育成の新科目
文部科学省の中央教育審議会は1月の答申で、高校の国語に
「社会人として必要な国語能力の基礎」を身につけるよう求めた。
現行の「現代文」をAとBに分け、Bは「読んだことをもとに考え、
判断・評価し、論理的に表現する能力の育成」までを狙いとした。
高校の新学習指導要領は今年度中に示される。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081030-OYT8T00213.htm
教科書の文章を批評することが、読み解く力の定着につながる。
鹿児島県南部の進学校、県立加世田高校(南さつま市)の
浜田秀行教諭(34)は、1年生の国語総合の時間で、評論文の授業に臨んだ。
教材は教科書にある多木浩二氏の「世界中がハンバーガー」。
ファストフード産業が、世界の食習慣を均質化していくことに警鐘を鳴らした文章。
生徒たちは1週間前のテストで、この評論文の要約を200字程度で書いている。
浜田教諭は、班ごとに、テストで書いた同級生の要約文を評価するよう指示。
「評論文は問題提起、問題の背景、影響、問題解決の糸口の
4要素から構成される。友達の要約に、要素が入っているかを分析して。
グループで話し合ってもいいぞ」
生徒は互いに、「この要約は問題提起の部分が入っていないよね」、
「背景の部分が不必要に長く見えるけど、どうかな?」などと批評し合った。
その結果は、個々の要約文に書き添え、筆者に返された。
次に浜田教諭が出した課題は、評論文そのものの批評。
1学期に学んだ別の評論文とも比較しながら、「主張の明確さ」、
「文や段落のつながり」、「表現の工夫等」など5項目それぞれに、
5点満点で点数をつけさせた。
国語の授業は従来、教科書にある評論文の内容を的確にくみとったり、
小説の登場人物の感情を読み取ったりする読解力を育てることに、
重点が置かれてきた。
浜田教諭が教員になったのは、現在の高校学習指導要領が
告示された9年前。
国語の目標に「伝え合う力を高める」という表現が加わり、
意見を論理的に述べたり、相手の考えを尊重したりする力を
育てる方向性が示された。
そこで、教科書の教材文を単なる「お手本」に終わらせず、
論理構成を考えつつ、生徒に批評させる指導に力を入れた。
「論理的に話せと指導をしても、何が論理的な文章なのか、
高校生は十分に理解していない。
高校では文章を読み取った上で、自分はどう思うかを考え、
論理的に表現するまでつなげる授業が大事」
1学期には、芥川龍之介の小説「羅生門」でも、
論理を重視しながら批評を書く授業を行った。
「『狐狸がすむ』という描写から何がわかるか」、
「登場する下人や老婆はどのような存在で描かれているか」など、
作品を読み解くための50以上の文章を引いて、
解釈しながらグループで討論させた。
友達と自分の解釈がどう違うのか、それはなぜか。
徹底的に話し合った生徒たちは、
「意見には根拠が必要で、考えながら読むことが大事だと感じた」、
「最初は小学生のような感想を書いていた自分が、
最後には批評を書けるようにまでなった」と授業の感想文を寄せた。
常に批評する観点を研ぎ澄ますことで、自分の意見を練り上げ、
他の意見を尊重する姿勢を学ぶ。
批評を大切にする授業は、読解力や思考力を身につける王道だ。
◆論理的な表現能力育成の新科目
文部科学省の中央教育審議会は1月の答申で、高校の国語に
「社会人として必要な国語能力の基礎」を身につけるよう求めた。
現行の「現代文」をAとBに分け、Bは「読んだことをもとに考え、
判断・評価し、論理的に表現する能力の育成」までを狙いとした。
高校の新学習指導要領は今年度中に示される。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081030-OYT8T00213.htm
がん撲滅に10万ドル寄付 黒田投手、日米で慈善活動
(共同通信社 2008年11月4日)
米大リーグのドジャースは、黒田博樹投手(33)が、
がん撲滅運動などの球団の慈善事業基金に
10万ドル(約980万円)を寄付したと発表。
両親をがんで亡くしている黒田投手は、
「この病気を撲滅する助けになりたい」。
2002年に母親の靖子さん、昨年8月に元南海の選手だった
父親の一博さんを、がんで亡くした。
自分を支えてくれた両親が、病床で苦しむ姿を見てきただけに
「がんで苦しむ家族を看病する大変さは、痛いほど分かる。
そういう人たちを元気づけたくて頑張ってきた」。
広島時代から、両親を亡くした施設の子どもたちを広島球場に招待してきた。
大リーグに移籍した今も、それは続いている。
「今の自分がいるのは、両親のおかげ。
こういう活動を続けることが、両親への恩返しになると思う」。
大リーグでは、慈善活動に熱心な選手にロベルト・クレメンテ賞を
贈りたたえるなど、社会貢献の意識が高い。
黒田投手の感謝の思いと活動は、日米で続いている。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82416
米大リーグのドジャースは、黒田博樹投手(33)が、
がん撲滅運動などの球団の慈善事業基金に
10万ドル(約980万円)を寄付したと発表。
両親をがんで亡くしている黒田投手は、
「この病気を撲滅する助けになりたい」。
2002年に母親の靖子さん、昨年8月に元南海の選手だった
父親の一博さんを、がんで亡くした。
自分を支えてくれた両親が、病床で苦しむ姿を見てきただけに
「がんで苦しむ家族を看病する大変さは、痛いほど分かる。
そういう人たちを元気づけたくて頑張ってきた」。
広島時代から、両親を亡くした施設の子どもたちを広島球場に招待してきた。
大リーグに移籍した今も、それは続いている。
「今の自分がいるのは、両親のおかげ。
こういう活動を続けることが、両親への恩返しになると思う」。
大リーグでは、慈善活動に熱心な選手にロベルト・クレメンテ賞を
贈りたたえるなど、社会貢献の意識が高い。
黒田投手の感謝の思いと活動は、日米で続いている。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82416
2008年11月4日火曜日
スポーツ21世紀:新しい波/282 ビデオ判定/5止
(毎日 11月1日)
心臓の鼓動音のような重低音が、スタジアムに響く。
緊張感に包まれた観衆の高揚感をあおる演出の一つ。
このBGMに乗せて、トライかどうかを判定する4方向からの映像が
大型ビジョンに流され、歓声がわき上がる。
07年秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会で
何度も目にしたシーン。
ラグビーのプロリーグが発展した欧州や南半球では、
エンターテインメント性の向上に力を注ぐ。
ビデオ判定は、ショーアップ策の一環として位置付けられ、
リプレー映像はテレビ放送でも流れる。
放映権料のアップを期待する競技団体側、
演出効果で視聴者を引きつけたいテレビ側の思惑が一致。
ラグビーのプロレフェリーとして国際経験が豊富な平林泰三さん(33)は、
「世界では興行の面が強く、観客の満足が一番の目的に。
16台のカメラを設置し、視聴者が16個の映像を切り替えて
楽しむサービスを提供した放送局もあります」。
プレー判定の枠を超え、ビジネスに活用されている。
今季からトップリーグの一部の試合で導入する日本では、
正確性を求める声に応え、W杯誘致を視野に国際基準に合った
レフェリング体制を確立するのが目的で、ショーアップは想定外。
平林さんは、「アマチュアリズムの伝統がある日本は、土台が違う。
プロ競技なら積極的に活用すべきかもしれませんが、
どこで一線を引くかは難しい」。
スポーツの産業化とメディアの影響などを研究する
川口晋一・立命館大産業社会学部准教授は、
「例えばテニスでは、ビデオ判定を要求する選手の行動や表情が
スポーツ番組の当たり前の中身になり、
選手がどこで権利を使うかとか、そこに楽しみを見いだすのでは」と、
競技の新しい見方を広げたと指摘。
ビデオ判定導入の取り組みが進むにつれ、
スポーツから「あいまいさ」が消え、競技の楽しみ方を変えつつある。
試行錯誤の先に何があるのか?
今はまだ変革の序章に過ぎないのかもしれない。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
心臓の鼓動音のような重低音が、スタジアムに響く。
緊張感に包まれた観衆の高揚感をあおる演出の一つ。
このBGMに乗せて、トライかどうかを判定する4方向からの映像が
大型ビジョンに流され、歓声がわき上がる。
07年秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)フランス大会で
何度も目にしたシーン。
ラグビーのプロリーグが発展した欧州や南半球では、
エンターテインメント性の向上に力を注ぐ。
ビデオ判定は、ショーアップ策の一環として位置付けられ、
リプレー映像はテレビ放送でも流れる。
放映権料のアップを期待する競技団体側、
演出効果で視聴者を引きつけたいテレビ側の思惑が一致。
ラグビーのプロレフェリーとして国際経験が豊富な平林泰三さん(33)は、
「世界では興行の面が強く、観客の満足が一番の目的に。
16台のカメラを設置し、視聴者が16個の映像を切り替えて
楽しむサービスを提供した放送局もあります」。
プレー判定の枠を超え、ビジネスに活用されている。
今季からトップリーグの一部の試合で導入する日本では、
正確性を求める声に応え、W杯誘致を視野に国際基準に合った
レフェリング体制を確立するのが目的で、ショーアップは想定外。
平林さんは、「アマチュアリズムの伝統がある日本は、土台が違う。
プロ競技なら積極的に活用すべきかもしれませんが、
どこで一線を引くかは難しい」。
スポーツの産業化とメディアの影響などを研究する
川口晋一・立命館大産業社会学部准教授は、
「例えばテニスでは、ビデオ判定を要求する選手の行動や表情が
スポーツ番組の当たり前の中身になり、
選手がどこで権利を使うかとか、そこに楽しみを見いだすのでは」と、
競技の新しい見方を広げたと指摘。
ビデオ判定導入の取り組みが進むにつれ、
スポーツから「あいまいさ」が消え、競技の楽しみ方を変えつつある。
試行錯誤の先に何があるのか?
今はまだ変革の序章に過ぎないのかもしれない。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
国際宇宙ステーションの米国での評価
(サイエンスポータル 2008年10月29日)
読売新聞朝刊国際面に興味深い記事が載っている。
ワシントンの増満浩志記者が、米大統領選がらみで
米科学振興協会(AAAS)のアルバート・タイク科学政策プログラムディレクター
にインタビューした記事。
AAASは、科学誌サイエンスの発行元としてもよく知られる大きな非政府組織。
タイク氏は、ブッシュ政権の科学政策に批判的で、
不幸を味わってきた科学者たちが、「選挙を通じて事態を改善するため、
両候補に公開質問状を送るなど、さまざまな運動を展開」していることを紹介。
両候補のどちらが当選しても、現在よりよくなるとの見通しとともに、
どちらが大統領になっても宇宙開発について
「厳しい決断を迫られる」と言っている。
特に国際宇宙ステーションについては、
「多くの科学者が投資に見合う価値がないと思っている」。
国際宇宙ステーションは、日本の宇宙開発でも大きな位置を占めている。
当サイトに掲載した【国際宇宙ステーションは必要】の中で、
澤岡昭・大同工業大学学長が、自由民主党宇宙開発特別委員会において、
国際宇宙ステーション建設の費用対効果の議論が行われていることを
明らかにしている。
澤岡学長は、国際宇宙ステーションの重要性を明確に主張しているが、
この問題についてはもっと多くの人々が意見を発信し、
議論の中身をもっと一般の国民にも分かりやすい形で
明らかにしていく方がよいのではないだろうか。
http://www.scienceportal.jp/news/review/0810/0810291.html
読売新聞朝刊国際面に興味深い記事が載っている。
ワシントンの増満浩志記者が、米大統領選がらみで
米科学振興協会(AAAS)のアルバート・タイク科学政策プログラムディレクター
にインタビューした記事。
AAASは、科学誌サイエンスの発行元としてもよく知られる大きな非政府組織。
タイク氏は、ブッシュ政権の科学政策に批判的で、
不幸を味わってきた科学者たちが、「選挙を通じて事態を改善するため、
両候補に公開質問状を送るなど、さまざまな運動を展開」していることを紹介。
両候補のどちらが当選しても、現在よりよくなるとの見通しとともに、
どちらが大統領になっても宇宙開発について
「厳しい決断を迫られる」と言っている。
特に国際宇宙ステーションについては、
「多くの科学者が投資に見合う価値がないと思っている」。
国際宇宙ステーションは、日本の宇宙開発でも大きな位置を占めている。
当サイトに掲載した【国際宇宙ステーションは必要】の中で、
澤岡昭・大同工業大学学長が、自由民主党宇宙開発特別委員会において、
国際宇宙ステーション建設の費用対効果の議論が行われていることを
明らかにしている。
澤岡学長は、国際宇宙ステーションの重要性を明確に主張しているが、
この問題についてはもっと多くの人々が意見を発信し、
議論の中身をもっと一般の国民にも分かりやすい形で
明らかにしていく方がよいのではないだろうか。
http://www.scienceportal.jp/news/review/0810/0810291.html
中高進学に従い向上 本県児童生徒の体力
(岩手日報 10月25日)
本県の児童生徒の体力は、中学、高校と進むにしたがって、
強くなる傾向があることが、県教委の2007年度体力・運動能力調査
(新体力テスト)で分かった。
中高生の体力向上は、全国トップクラスの運動部加入率が背景に。
小中高とも、50メートル走の記録低下が顕著で、
「瞬発力の弱さ」が依然、課題。
新体力テストは毎年度、県内小中高全学年を対象に実施。
07年度は、約13万4000人の握力や反復横跳びなど8種目を調査。
全国の06年度調査と本県の07年度を比較すると、
小学生で全国平均を下回る種目が5年男子で5項目、4年女子で3項目。
女子は、全国平均をやや上回るが、男子は全体的に全国平均を下回る。
中学生になると、改善傾向がみられ、高校生では2年男子、1年女子で
全種目が全国平均を上回った。
背景の一つに、高い運動部加入率が挙げられる。
県高体連によると、08年度の県内高校生は男子77・5%(全国57・3%)、
女子43・1%(同28・3%)が加入、どちらも全国トップ。
県中体連の調べでは、中学校も男子93・1%、女子73・2%と高く、
男女合わせた平均加入率は83・4%(全国67・9%)。
ほぼ毎日部活動があるという盛岡市・下小路中の
女子バスケットボール部1年の熊谷彩さんは、
「小学生でもミニバスをやっていたが、中学になって練習は倍以上に増えた」
と運動量の増加を実感。
課題は瞬発力。
小中学校の全学年男子で50メートル走、立ち幅跳びが全国平均を下回る。
07年度の5年男子の50メートル走は平均9・64秒で、
1989年度から0・37秒も下がった。
親世代(81年)と比較しても、女子は小中学校全学年で記録が下回るなど、
低下傾向が顕著だ。
県教委は対策として08年度から、小学校の体育の授業を
大学生や地域住民がサポートする「実技アシスタント」を配置。
スクールバスで通学する児童生徒の実態把握など、
10項目の生活に関する調査も行い、結果を見ながら、体力向上策を進める。
◆作山正美岩手医大教授(スポーツ科学)の話
本県の小中学生は、筋力とスピードを合わせた「筋パワー」の向上が課題。
速く考え、速く動く力を身に付ける必要がある。
瞬発力は児童生徒のほか、競技選手も弱い。
通学手段や、運動量と食事のバランス、冬季の運動環境との関連が考えられる。
中高生は部活動のほか、地域で運動する機会が増えているのでは?
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081025_3
本県の児童生徒の体力は、中学、高校と進むにしたがって、
強くなる傾向があることが、県教委の2007年度体力・運動能力調査
(新体力テスト)で分かった。
中高生の体力向上は、全国トップクラスの運動部加入率が背景に。
小中高とも、50メートル走の記録低下が顕著で、
「瞬発力の弱さ」が依然、課題。
新体力テストは毎年度、県内小中高全学年を対象に実施。
07年度は、約13万4000人の握力や反復横跳びなど8種目を調査。
全国の06年度調査と本県の07年度を比較すると、
小学生で全国平均を下回る種目が5年男子で5項目、4年女子で3項目。
女子は、全国平均をやや上回るが、男子は全体的に全国平均を下回る。
中学生になると、改善傾向がみられ、高校生では2年男子、1年女子で
全種目が全国平均を上回った。
背景の一つに、高い運動部加入率が挙げられる。
県高体連によると、08年度の県内高校生は男子77・5%(全国57・3%)、
女子43・1%(同28・3%)が加入、どちらも全国トップ。
県中体連の調べでは、中学校も男子93・1%、女子73・2%と高く、
男女合わせた平均加入率は83・4%(全国67・9%)。
ほぼ毎日部活動があるという盛岡市・下小路中の
女子バスケットボール部1年の熊谷彩さんは、
「小学生でもミニバスをやっていたが、中学になって練習は倍以上に増えた」
と運動量の増加を実感。
課題は瞬発力。
小中学校の全学年男子で50メートル走、立ち幅跳びが全国平均を下回る。
07年度の5年男子の50メートル走は平均9・64秒で、
1989年度から0・37秒も下がった。
親世代(81年)と比較しても、女子は小中学校全学年で記録が下回るなど、
低下傾向が顕著だ。
県教委は対策として08年度から、小学校の体育の授業を
大学生や地域住民がサポートする「実技アシスタント」を配置。
スクールバスで通学する児童生徒の実態把握など、
10項目の生活に関する調査も行い、結果を見ながら、体力向上策を進める。
◆作山正美岩手医大教授(スポーツ科学)の話
本県の小中学生は、筋力とスピードを合わせた「筋パワー」の向上が課題。
速く考え、速く動く力を身に付ける必要がある。
瞬発力は児童生徒のほか、競技選手も弱い。
通学手段や、運動量と食事のバランス、冬季の運動環境との関連が考えられる。
中高生は部活動のほか、地域で運動する機会が増えているのでは?
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081025_3
考える力(7)鶴亀算 答えより解き方
(毎日 10月29日)
戦前の教科書を見直し、考える力を育む試みがある。
「消しゴムはいらないからね。鉛筆だけ出して」
東京都千代田区立お茶の水小学校の黒木公一教諭(52)は、
6年2組の児童に、間違っていいことを強調してから、
黒板に旧かなづかいの算数の文章題を張り出した。
「鶴ト龜ガ合ハセテ二十匹ヰル。足ノ數ハ合計五十二本デアル。
鶴ト龜トハソレゾレ何匹ヰルカ」
1935年から10年近く使われた小学校算術の国定教科書で、
6年下巻の応用問題の一つ。俗に「鶴亀算」と呼ばれる。
表紙の色から、「緑表紙」と名の付いたこの教科書は、
その斬新さから当時の教育界で大きな反響を呼んだ。
その執筆者が、後に教科書作りを担った出版社「啓林館」(本社・大阪)は、
伝説の教科書を見直すことが、「考える力」を育てるのに有効だと
昨秋、そっくり復刻。
その話を知った黒木教諭が、1組担任の栗原由紀子教諭とともに、
子供たちに「考える算数」を経験させたいと特別授業に臨んだ。
「塾でやったことあるかもしれないけど」。
黒木教諭の言葉に「ある」、「ある」と何人かが反応する。
「でも、自分が問題を解ければいいというわけじゃないよ。
全員がなるほどと納得する授業をしたいんだ」。
問題文を何度か読ませる間も、黒木教諭は
「読むことイコール考えることだからな」、
「算数にも国語の力が必要だぞ」と繰り返した。
その後、1人でこの問題を考えて答えを文章にする時間が15分。
「書いたことは消さないで。頭の中で考えたことの証拠だから」と
消しゴム不要の理由が明かされた。
まず丸を20書く子、表を作る子、問題をじっと見つめる子……
子供たちの考える時間は様々。
その後は、何人かの児童が、解き方を発表した。
「みんなの頭の中が見えるようにするのが目的だから、
ほかの子が間違っていても、かつての自分だと思うこと」、
「答えが出るのと、よくわかっていることは違う。
間違っていても、ずっと考える子が伸びるんだ」と黒木教諭。
アッという間の2コマ分の授業後、子供たちは、
「今日ほど『なるほど』と言葉を発したことはなかった」、
「考えるのが楽しかった」、
「答えは一つでも考え方はたくさんあるとわかった」と感想を記した。
茨城大学付属小学校の佐藤雅記教諭(41)は、
別の応用問題の一つを使って、7月に研究授業をやった。
「今の子は、書くことや考えることが弱いと言われるが、
教師も、計算など見える力にシフトしがち。
授業の中で考えさせることを大切にしていかなければ」、
「『緑表紙』には、色々な学年に使える良問が含まれている。
これからも単元と単元の合間の発展的な問題として取り組んでみたい」
新しい学習指導要領は、考える力の育成のために、算数的活動を重視。
緑表紙の応用問題は、まさにこの活動につながる。
伝説の教科書が、時代を超えて教師たちを刺激している。
◆鶴亀算
連立方程式を考える前段階の問題として知られている。
現在の小学生にも、「変わり方の決まりを見つける」といった指導はされているが、
啓林館の教科書を例に取ると、少なくとも1970年代以降、
「鶴亀算」そのものの記述はない。
現行では、中学2年で連立方程式を学ぶ際、コラムの中で触れられている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081029-OYT8T00184.htm
戦前の教科書を見直し、考える力を育む試みがある。
「消しゴムはいらないからね。鉛筆だけ出して」
東京都千代田区立お茶の水小学校の黒木公一教諭(52)は、
6年2組の児童に、間違っていいことを強調してから、
黒板に旧かなづかいの算数の文章題を張り出した。
「鶴ト龜ガ合ハセテ二十匹ヰル。足ノ數ハ合計五十二本デアル。
鶴ト龜トハソレゾレ何匹ヰルカ」
1935年から10年近く使われた小学校算術の国定教科書で、
6年下巻の応用問題の一つ。俗に「鶴亀算」と呼ばれる。
表紙の色から、「緑表紙」と名の付いたこの教科書は、
その斬新さから当時の教育界で大きな反響を呼んだ。
その執筆者が、後に教科書作りを担った出版社「啓林館」(本社・大阪)は、
伝説の教科書を見直すことが、「考える力」を育てるのに有効だと
昨秋、そっくり復刻。
その話を知った黒木教諭が、1組担任の栗原由紀子教諭とともに、
子供たちに「考える算数」を経験させたいと特別授業に臨んだ。
「塾でやったことあるかもしれないけど」。
黒木教諭の言葉に「ある」、「ある」と何人かが反応する。
「でも、自分が問題を解ければいいというわけじゃないよ。
全員がなるほどと納得する授業をしたいんだ」。
問題文を何度か読ませる間も、黒木教諭は
「読むことイコール考えることだからな」、
「算数にも国語の力が必要だぞ」と繰り返した。
その後、1人でこの問題を考えて答えを文章にする時間が15分。
「書いたことは消さないで。頭の中で考えたことの証拠だから」と
消しゴム不要の理由が明かされた。
まず丸を20書く子、表を作る子、問題をじっと見つめる子……
子供たちの考える時間は様々。
その後は、何人かの児童が、解き方を発表した。
「みんなの頭の中が見えるようにするのが目的だから、
ほかの子が間違っていても、かつての自分だと思うこと」、
「答えが出るのと、よくわかっていることは違う。
間違っていても、ずっと考える子が伸びるんだ」と黒木教諭。
アッという間の2コマ分の授業後、子供たちは、
「今日ほど『なるほど』と言葉を発したことはなかった」、
「考えるのが楽しかった」、
「答えは一つでも考え方はたくさんあるとわかった」と感想を記した。
茨城大学付属小学校の佐藤雅記教諭(41)は、
別の応用問題の一つを使って、7月に研究授業をやった。
「今の子は、書くことや考えることが弱いと言われるが、
教師も、計算など見える力にシフトしがち。
授業の中で考えさせることを大切にしていかなければ」、
「『緑表紙』には、色々な学年に使える良問が含まれている。
これからも単元と単元の合間の発展的な問題として取り組んでみたい」
新しい学習指導要領は、考える力の育成のために、算数的活動を重視。
緑表紙の応用問題は、まさにこの活動につながる。
伝説の教科書が、時代を超えて教師たちを刺激している。
◆鶴亀算
連立方程式を考える前段階の問題として知られている。
現在の小学生にも、「変わり方の決まりを見つける」といった指導はされているが、
啓林館の教科書を例に取ると、少なくとも1970年代以降、
「鶴亀算」そのものの記述はない。
現行では、中学2年で連立方程式を学ぶ際、コラムの中で触れられている。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081029-OYT8T00184.htm
2008年11月3日月曜日
「かけはし交流」未来へ 種もみ増殖15周年で記念碑
(岩手日報 10月27日)
岩手・沖縄かけはし交流協会(本部・奥州市江刺区、高橋洋介会長)は
来年1月、沖縄県石垣島に種もみ緊急増殖事業15周年を記念して石碑を建立。
本県が大冷害に見舞われた1993年度、
同島で水稲の種子を確保するために行われた増殖事業。
当時、県職員として派遣され、今年6月に65歳で死去した
菅原邦典さんが担ったプロジェクトの功績と、
事業を機に始まった「かけはし交流」のきずなを語り継ぐ。
「何とか成功させたいとの思いだった」。
当時、県農政部長だった高橋会長は、
種もみ緊急増殖事業の重さをあらためてかみしめる。
93年の冷害は、作況指数「30」の大凶作。
当時を知る大浜長照石垣市長(61)は、
「気温も風土も違う中、困難な計画を成し遂げたのは菅原さんの
指導力があったからこそ。石垣の農業技術向上への功績も大きい」
石碑建立のきっかけは、菅原さんが亡くなったのを機に、
高橋会長らが、事業の意義を風化させてはならないと、
岩手・沖縄かけはし交流協会会員らに呼び掛けて実現。
石碑は高さ70センチ、幅90センチ、厚さ8センチで重さは140キロ。
盛岡市玉山区産の花こう岩「姫神小桜」で制作。
表に、「岩手県水稲品種『かけはし』 種籾緊急増殖事業記念碑
菅原邦典君を讃えて」と刻字。
裏に、事業の経緯と菅原さんの業績を紹介する文面を記した。
船便でコンテナに積み込み、石垣島へ輸送。
当時、かけはしが植えられた石垣市平田原に土台を設置し、
石垣島マラソンが行われる前日の来年1月24日に除幕式を行う。
記念碑の制作費や土台設置費、輸送費など計85万円は
会員の寄付金などで賄う。
除幕式への参加を予定する菅原さんの妻郁子さん(65)=一関市花泉町=は
「あらためて大変な仕事をしたんだな、と感じる。
きっと主人も喜んでくれると思う」と感謝。
本県と石垣島の交流は、北上マラソン、石垣島マラソン大会への相互参加や、
姉妹校となった八重山高と盛岡四高の生徒の交流など現在も続く。
大浜市長は、「これからも末永くお付き合いしたい。観光や芸能の交流もしたい」と
今後の結びつきの発展を期待し、
高橋会長は、「当時を知る県職員や石垣の農家の方も引退している。
菅原さんの遺志を引き継ぎ交流を続けたい」
◆種もみ緊急増殖事業とは?
本県の作況指数が「30」の大冷害に見舞われた1993年、
翌年の水稲種子確保策として進められた。
後に「かけはし」になる岩手34号、「ゆめさんさ」になる岩手36号を、
冬の沖縄県石垣島の水田50ヘクタールに作付け、
本県の田植えに間に合うよう翌年5月までに種もみを確保。
当時、県盛岡農業改良普及所岩手町駐在主任だった菅原邦典さんが
石垣島の農家に栽培を指導。
岩手から送られた2トンの種もみは、116トンに増えて帰ってきた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081027_16
岩手・沖縄かけはし交流協会(本部・奥州市江刺区、高橋洋介会長)は
来年1月、沖縄県石垣島に種もみ緊急増殖事業15周年を記念して石碑を建立。
本県が大冷害に見舞われた1993年度、
同島で水稲の種子を確保するために行われた増殖事業。
当時、県職員として派遣され、今年6月に65歳で死去した
菅原邦典さんが担ったプロジェクトの功績と、
事業を機に始まった「かけはし交流」のきずなを語り継ぐ。
「何とか成功させたいとの思いだった」。
当時、県農政部長だった高橋会長は、
種もみ緊急増殖事業の重さをあらためてかみしめる。
93年の冷害は、作況指数「30」の大凶作。
当時を知る大浜長照石垣市長(61)は、
「気温も風土も違う中、困難な計画を成し遂げたのは菅原さんの
指導力があったからこそ。石垣の農業技術向上への功績も大きい」
石碑建立のきっかけは、菅原さんが亡くなったのを機に、
高橋会長らが、事業の意義を風化させてはならないと、
岩手・沖縄かけはし交流協会会員らに呼び掛けて実現。
石碑は高さ70センチ、幅90センチ、厚さ8センチで重さは140キロ。
盛岡市玉山区産の花こう岩「姫神小桜」で制作。
表に、「岩手県水稲品種『かけはし』 種籾緊急増殖事業記念碑
菅原邦典君を讃えて」と刻字。
裏に、事業の経緯と菅原さんの業績を紹介する文面を記した。
船便でコンテナに積み込み、石垣島へ輸送。
当時、かけはしが植えられた石垣市平田原に土台を設置し、
石垣島マラソンが行われる前日の来年1月24日に除幕式を行う。
記念碑の制作費や土台設置費、輸送費など計85万円は
会員の寄付金などで賄う。
除幕式への参加を予定する菅原さんの妻郁子さん(65)=一関市花泉町=は
「あらためて大変な仕事をしたんだな、と感じる。
きっと主人も喜んでくれると思う」と感謝。
本県と石垣島の交流は、北上マラソン、石垣島マラソン大会への相互参加や、
姉妹校となった八重山高と盛岡四高の生徒の交流など現在も続く。
大浜市長は、「これからも末永くお付き合いしたい。観光や芸能の交流もしたい」と
今後の結びつきの発展を期待し、
高橋会長は、「当時を知る県職員や石垣の農家の方も引退している。
菅原さんの遺志を引き継ぎ交流を続けたい」
◆種もみ緊急増殖事業とは?
本県の作況指数が「30」の大冷害に見舞われた1993年、
翌年の水稲種子確保策として進められた。
後に「かけはし」になる岩手34号、「ゆめさんさ」になる岩手36号を、
冬の沖縄県石垣島の水田50ヘクタールに作付け、
本県の田植えに間に合うよう翌年5月までに種もみを確保。
当時、県盛岡農業改良普及所岩手町駐在主任だった菅原邦典さんが
石垣島の農家に栽培を指導。
岩手から送られた2トンの種もみは、116トンに増えて帰ってきた。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081027_16
世界はエコロジーでも信用危機に
(サイエンスポータル 2008年10月29日)世界を揺るがす金融危機同様、世界は「エコロジカルな信用危機」に
向かって突き進んでいる、と世界自然保護基金(WWF)が公表した
「生きている地球レポート2008年版」の中で警告。
世界の人口の4分の3以上が、エコロジーの視点からは
赤字の状態にある国に暮らしている。
赤字の状態にある国に暮らしている。
つまり、その国の消費が、国内の生物生産力を超えてしまっている状態。
地球の「生物生産量」を、人類1人あたりの面積換算で示した
「グローバルヘクタール」は、2.1。
これに対し、1人あたりの生活を支えるのに必要な生物学的に生産可能な
土地・水域を示すフットプリントは、既に2.7グローバルヘクタール、
地球の生物生産量を30%近く超過。
野生生物の個体数の推移を見た「生きている地球指数」は、
1970年に比べ30%近い個体数の減少。
熱帯の森林伐採や土地利用の転換が大きく影響しており、
熱帯地方の「生きている地球指数」は、50%も低下。
WWFインターナショナルのリープ事務局長は、
「地球環境に対する人類の需要が、現在と同じペースで伸びていけば、
2030年代の半ばまでには、ライフスタイルを維持するために
地球が2個分必要になる」。
新たに算出された水フットプリントは、
商品に形を変えて取引される水の量を示している。
1人あたりの年間平均水消費量は、オリンピック用水泳プールの半分の量に等しい
124万リットルに上り、約50の国が中程度から強度の水ストレスに直面している。
考える力(6)図工で自己表現育む
(毎日 10月28日)
図画工作が、子供の読解力や表現力、社会性を育てる。
東京都江戸川区立篠崎小学校のホームページには、
児童の作品がふんだんに紹介。
ネットで公表することで、他校やデザイン会社、芸術家などから、
感想や反響が寄せられるようになった。
仕掛け人は、図工の専科教員、川島真紀雄教諭(58)。
「社会に受け入れられる作品を意識することは、社会を学ぶことにもつながる。
子供が社会と結びついた表現活動ができるのも、美術分野ならではの成果」
川島教諭は、パソコンを使って図工の授業を充実させてきた。
6年生のアニメーション作りが佳境を迎えていた。
子供たちは、自分で物語を考え、コマ割りをしたスケッチを元に、
パソコンで自由に絵を描いていく。
マイクで、声を吹き込むこともできる。
「必ず音楽か声を入れて。音を入れると、漫画がアニメや映画になるんだ。
友達に声優を頼んでもいいよ」
子供たちは、数分の小作品に恋愛、SF、メルヘン、戦争、環境問題など、
自由な発想で描いていく。
早い時間に完成した作品は、授業中、教室のスクリーンで発表。
「音がユニークだ」、「キャラクターが面白い」。教室に笑いが響いた。
図工の授業は、ただ創作させるのではなく、
授業の狙いを明確にすることが大事だと川島教諭は考えている。
同小では、6年生が抽象画を勉強する。
最初は、ピカソなどを題材に歴史を学び、抽象画の色彩や形、バランスなどの
法則性を理解してから、パステルクレヨンやパソコンを使った創作に入る。
「創作活動は一見、自由なようだが、例えば版画は白黒しか使えない。
制約の中でどう自己表現するかを工夫し考えることも、
子供が自主的に課題を解決しようとする力を育てることになる」
図工は、2002年実施の学習指導要領で、小学校高学年の
年間標準授業時数が70時間から50時間に削減。
危機感を覚えた教員らが、06年に結成した
「がんばれ!図工の時間!!フォーラム」の委員長、
藤幡正樹・東京芸術大学教授は、「小学校の図工は美術教育の入り口ではない。
正解がなく、言葉や数字を使わず、素材に直接触れて体験する表現活動は、
すべての授業や学力の基礎になる教科だ」
図工の専科教員を置く自治体は少なく、すべての教科を担当する
小学校の教員が図工に力を入れるのは容易ではない。
「図工は、知識重視の教育の中で、効率が悪い教科かも知れないが、
図工の創作体験を国語の授業で作文にするなど、
先生が工夫をすれば教科横断的な指導ができる」(藤幡教授)
篠崎小の川島教諭の場合、俳句にパソコンで絵をつける「俳画」にも取り組む。
教科横断型指導の好例。
豊かな表現力と思考力は、国語や算数だけで得られるものではない。
◆図画工作の専科教員
2004年の文部科学省学校教員統計調査によると、
授業を受け持つ小学校教員で、図工を専門に教えている教員は、
全体の0.5%(約2000人)。
同省教職員課の06年度の集計によると、小学校で図工を専門に教えている
教員のうち、中学や高校の美術の教員免許を持っているのは全国で1021人。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081028-OYT8T00179.htm
図画工作が、子供の読解力や表現力、社会性を育てる。
東京都江戸川区立篠崎小学校のホームページには、
児童の作品がふんだんに紹介。
ネットで公表することで、他校やデザイン会社、芸術家などから、
感想や反響が寄せられるようになった。
仕掛け人は、図工の専科教員、川島真紀雄教諭(58)。
「社会に受け入れられる作品を意識することは、社会を学ぶことにもつながる。
子供が社会と結びついた表現活動ができるのも、美術分野ならではの成果」
川島教諭は、パソコンを使って図工の授業を充実させてきた。
6年生のアニメーション作りが佳境を迎えていた。
子供たちは、自分で物語を考え、コマ割りをしたスケッチを元に、
パソコンで自由に絵を描いていく。
マイクで、声を吹き込むこともできる。
「必ず音楽か声を入れて。音を入れると、漫画がアニメや映画になるんだ。
友達に声優を頼んでもいいよ」
子供たちは、数分の小作品に恋愛、SF、メルヘン、戦争、環境問題など、
自由な発想で描いていく。
早い時間に完成した作品は、授業中、教室のスクリーンで発表。
「音がユニークだ」、「キャラクターが面白い」。教室に笑いが響いた。
図工の授業は、ただ創作させるのではなく、
授業の狙いを明確にすることが大事だと川島教諭は考えている。
同小では、6年生が抽象画を勉強する。
最初は、ピカソなどを題材に歴史を学び、抽象画の色彩や形、バランスなどの
法則性を理解してから、パステルクレヨンやパソコンを使った創作に入る。
「創作活動は一見、自由なようだが、例えば版画は白黒しか使えない。
制約の中でどう自己表現するかを工夫し考えることも、
子供が自主的に課題を解決しようとする力を育てることになる」
図工は、2002年実施の学習指導要領で、小学校高学年の
年間標準授業時数が70時間から50時間に削減。
危機感を覚えた教員らが、06年に結成した
「がんばれ!図工の時間!!フォーラム」の委員長、
藤幡正樹・東京芸術大学教授は、「小学校の図工は美術教育の入り口ではない。
正解がなく、言葉や数字を使わず、素材に直接触れて体験する表現活動は、
すべての授業や学力の基礎になる教科だ」
図工の専科教員を置く自治体は少なく、すべての教科を担当する
小学校の教員が図工に力を入れるのは容易ではない。
「図工は、知識重視の教育の中で、効率が悪い教科かも知れないが、
図工の創作体験を国語の授業で作文にするなど、
先生が工夫をすれば教科横断的な指導ができる」(藤幡教授)
篠崎小の川島教諭の場合、俳句にパソコンで絵をつける「俳画」にも取り組む。
教科横断型指導の好例。
豊かな表現力と思考力は、国語や算数だけで得られるものではない。
◆図画工作の専科教員
2004年の文部科学省学校教員統計調査によると、
授業を受け持つ小学校教員で、図工を専門に教えている教員は、
全体の0.5%(約2000人)。
同省教職員課の06年度の集計によると、小学校で図工を専門に教えている
教員のうち、中学や高校の美術の教員免許を持っているのは全国で1021人。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081028-OYT8T00179.htm
グーグルの「世界を良くする」アイデアに15万件の応募
(CNN 10月23日)
インターネット検索最大手のグーグルが創業10周年を記念し、
多くの人々の役に立ち、より良い世界を作るアイデアを募集した
「プロジェクト10の100乗」に、全世界から15万件の応募。
この中から、賞金100万ドルが贈られる最優秀アイデアが選ばれる。
グーグルは9月24日から、このプロジェクトを開始。
専用サイト(http://www.project10tothe100.com/)を立ち上げ、
世界を良くするためのアイデアを、25カ国語で10月20日まで受け付け。
選ばれる基準は、どれくらい多くの人々に、高い費用対効果で、
短期間で実現可能かどうか、などとなっている。
非常に専門的なアイデアでも、シンプルで簡単なものでも構わない。
グーグルは来年1月27日までに、集まった15万件の中から、
上位100件のアイデアを選ぶ。
この作業は、世界50カ所以上にあるグーグルのオフィスで、
約3000人以上の社員が行う。
来年1月27日から、選ばれた100件をインターネットで公表。
2月2日までオンラインで、全世界から投票を受け付けて上位20件に絞り、
この20件から審査員が5件を選ぶ。
来年5月に、最終的に残った5件の中から、
優秀なアイデアに賞金1000万ドルを分配。
もしも5件ともが同程度に優秀であれば、5等分した200万ドルが
それぞれに贈られ、2件が良いと判断されれば、
それぞれに500万ドルずつが分配。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810230028.html
インターネット検索最大手のグーグルが創業10周年を記念し、
多くの人々の役に立ち、より良い世界を作るアイデアを募集した
「プロジェクト10の100乗」に、全世界から15万件の応募。
この中から、賞金100万ドルが贈られる最優秀アイデアが選ばれる。
グーグルは9月24日から、このプロジェクトを開始。
専用サイト(http://www.project10tothe100.com/)を立ち上げ、
世界を良くするためのアイデアを、25カ国語で10月20日まで受け付け。
選ばれる基準は、どれくらい多くの人々に、高い費用対効果で、
短期間で実現可能かどうか、などとなっている。
非常に専門的なアイデアでも、シンプルで簡単なものでも構わない。
グーグルは来年1月27日までに、集まった15万件の中から、
上位100件のアイデアを選ぶ。
この作業は、世界50カ所以上にあるグーグルのオフィスで、
約3000人以上の社員が行う。
来年1月27日から、選ばれた100件をインターネットで公表。
2月2日までオンラインで、全世界から投票を受け付けて上位20件に絞り、
この20件から審査員が5件を選ぶ。
来年5月に、最終的に残った5件の中から、
優秀なアイデアに賞金1000万ドルを分配。
もしも5件ともが同程度に優秀であれば、5等分した200万ドルが
それぞれに贈られ、2件が良いと判断されれば、
それぞれに500万ドルずつが分配。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810230028.html
2008年11月2日日曜日
脳血管疾患、血液検査で早期発見 岩手医大教授
(岩手日報 10月29日)
岩手医大解剖学講座の人見次郎教授(50)は、
血液検査で、脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患の危険性を
発見する技術を確立。
血管が詰まる血栓になる前の段階でリスクを突き止めることで、
予防につながるとともに、合併症などの早期対処も可能。
人見教授は、医薬品開発メーカーなどと共同研究を進めており、
3年後の2011年の実用化を目指す。
実用化されれば、日本人に多い脳血管疾患を予防する
国内初の技術として注目を集めそう。
人見教授は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の
イノベーションサテライト岩手の育成研究報告会で、この技術を発表。
人見教授は、JSTの助成を受け2006年から研究をスタート。
脳梗塞の主因の一つで、内頸動脈硬化症の患者を対象に、
血液中のタンパク質と血液細胞の遺伝子を解析。
この結果、臨床検体を収集し88検体の病理標本を作製、
臨床情報を加えデータベースを構築した。
内頸動脈硬化症患者と、健常者を区別する血清中の分子(診断マーカー分子)を
発見し、今年9月に特許を出願。
血液細胞中から、内頸動脈硬化症患者と健常者を区別する
72の遺伝子も見つけ、現在、特許取得の準備を進めている。
人見教授は、「脳卒中など脳血管異常はこれまで、磁気共鳴画像装置(MRI)などで
血栓を発見してきたが、今回の研究はMRIなどに比べて医療費が安い検診により、
血管異常のリスクを把握できる」と強調、
「今後は大手診断薬企業に入ってもらい、診断薬試作、臨床試験、
製造販売を目指す」。
研究は、岩手医大、医薬品研究開発のバイオス医科学研究所(神奈川県)、
東北化学薬品の生命システム情報研究所(盛岡市)、
試験薬・分析機器メーカーのバイオ・ラッド ラボラトリーズ(東京都)の
4者で進めてきた。
バイオス医科学研究所の浦上研一社長は、
「(この技術・特許は)国内での競合は存在しない。
現在、脳血管にかかわる診断薬はなく、100億円市場と予測。
診断薬を来年にかけ試作し、岩手医大で臨床試験を行い、3年かけ事業化したい」
◆小笠原邦昭・岩手医大脳神経外科学講座教授の話
血栓が飛ぶかどうかの可能性を、早期に判別できることが画期的。
手術前に脳血管の異常が分かれば、
現場としては合併症を防ぐための対処ができる。
本県の脳血管疾患の状況とは 厚生労働省の人口動態統計によると、
脳梗塞のほか、脳内出血やくも膜下出血などを含む脳血管疾患の死亡率は
全国1位(2005年)。06、07年も2位と高い。
脳梗塞で亡くなった人数は、近年は05年の1404人をピークに1300人台。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081029_3
岩手医大解剖学講座の人見次郎教授(50)は、
血液検査で、脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患の危険性を
発見する技術を確立。
血管が詰まる血栓になる前の段階でリスクを突き止めることで、
予防につながるとともに、合併症などの早期対処も可能。
人見教授は、医薬品開発メーカーなどと共同研究を進めており、
3年後の2011年の実用化を目指す。
実用化されれば、日本人に多い脳血管疾患を予防する
国内初の技術として注目を集めそう。
人見教授は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の
イノベーションサテライト岩手の育成研究報告会で、この技術を発表。
人見教授は、JSTの助成を受け2006年から研究をスタート。
脳梗塞の主因の一つで、内頸動脈硬化症の患者を対象に、
血液中のタンパク質と血液細胞の遺伝子を解析。
この結果、臨床検体を収集し88検体の病理標本を作製、
臨床情報を加えデータベースを構築した。
内頸動脈硬化症患者と、健常者を区別する血清中の分子(診断マーカー分子)を
発見し、今年9月に特許を出願。
血液細胞中から、内頸動脈硬化症患者と健常者を区別する
72の遺伝子も見つけ、現在、特許取得の準備を進めている。
人見教授は、「脳卒中など脳血管異常はこれまで、磁気共鳴画像装置(MRI)などで
血栓を発見してきたが、今回の研究はMRIなどに比べて医療費が安い検診により、
血管異常のリスクを把握できる」と強調、
「今後は大手診断薬企業に入ってもらい、診断薬試作、臨床試験、
製造販売を目指す」。
研究は、岩手医大、医薬品研究開発のバイオス医科学研究所(神奈川県)、
東北化学薬品の生命システム情報研究所(盛岡市)、
試験薬・分析機器メーカーのバイオ・ラッド ラボラトリーズ(東京都)の
4者で進めてきた。
バイオス医科学研究所の浦上研一社長は、
「(この技術・特許は)国内での競合は存在しない。
現在、脳血管にかかわる診断薬はなく、100億円市場と予測。
診断薬を来年にかけ試作し、岩手医大で臨床試験を行い、3年かけ事業化したい」
◆小笠原邦昭・岩手医大脳神経外科学講座教授の話
血栓が飛ぶかどうかの可能性を、早期に判別できることが画期的。
手術前に脳血管の異常が分かれば、
現場としては合併症を防ぐための対処ができる。
本県の脳血管疾患の状況とは 厚生労働省の人口動態統計によると、
脳梗塞のほか、脳内出血やくも膜下出血などを含む脳血管疾患の死亡率は
全国1位(2005年)。06、07年も2位と高い。
脳梗塞で亡くなった人数は、近年は05年の1404人をピークに1300人台。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081029_3
政策提言それとも陳情
(サイエンスポータル 2008年10月27日)
NPO法人サイエンス・コミュニケーションの代表理事、榎木英介氏(医師)が、
メールマガジン「SciCom News」で、「科学技術政策提言市場を作る」という論を展開。
「科学技術政策に関して、その動向をウォッチし、提言を作ることを
大きな目標として掲げている」NPOとして、その役割をいかにしたら果たせるか、
いろいろ悩みながら活動を続けていることが伺える内容。
その中に次のような記述がある。
「以前、行政の方とお話をしたときに、
『政策提言とやらが、陳情とどう違うのか』と言われたことがある」
榎木氏の相手がどういう人か分からないが、自分の属する役所外の意見を
行政官がどう見ているか、推し量る材料になるかもしれない。
「SciCom News」は、榎木氏のEditorialとは別の個所で、
2008年10月21日付レビュー【日本学術会議への期待】についてコメント。
「日本学術会議には、科学コミュニティの代表として大変期待しているが、
そもそも内閣府の所属という位置づけでは、独立性もないのではないか、
とうがった見方をしてしまう。
私たちのような草の根の意見も取り入れて、提言を実行にもっていく力を
見せていただけたら嬉しいが…」
日本学術会議の「独立性」となると、さまざまな議論がこれまでも交わされた。
政府から完全に独立した機関となって、今のような活動が続けられる
うまい方法があるだろうか?
日本学術会議の大きな役割の一つを、行政からの求めに応じ、
科学、技術に関する調査、分析を行い報告、提言することにあると考えるなら、
いずれにしろ公的な資金が注入されない限り、存続自体が難しい。
独立性が十分に保証され、かつ資金的にも存続可能な組織の在り方となると、
少なくとも現在、投入されているのと同等の公的資金が、
調査、分析、報告、提言などの活動に対する委託費として
行政側から日本学術会議に入ってくる仕組みが必要となる。
各府省が、それぞれ審議会あるいはそれに類する組織を抱える
今の仕組みを根本から変え、日本学術会議が窓口になって
ほとんど引き受ける形にする。
もしこのようなことが可能であれば、日本学術会議も
「わが国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、
行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする」
(日本学術会議法第1章第2条)機関にふさわしい機能を発揮できそうに見える。
問題は、研究者自体がどう考えているかではないか。
府省が、それぞれ審議会のような提言組織を抱える今のシステムで不都合がない。
そう考える研究者が多いとなると、このアイデアも途端にしぼんでしまいそう。
http://scienceportal.jp/news/review/0810/0810271.html
NPO法人サイエンス・コミュニケーションの代表理事、榎木英介氏(医師)が、
メールマガジン「SciCom News」で、「科学技術政策提言市場を作る」という論を展開。
「科学技術政策に関して、その動向をウォッチし、提言を作ることを
大きな目標として掲げている」NPOとして、その役割をいかにしたら果たせるか、
いろいろ悩みながら活動を続けていることが伺える内容。
その中に次のような記述がある。
「以前、行政の方とお話をしたときに、
『政策提言とやらが、陳情とどう違うのか』と言われたことがある」
榎木氏の相手がどういう人か分からないが、自分の属する役所外の意見を
行政官がどう見ているか、推し量る材料になるかもしれない。
「SciCom News」は、榎木氏のEditorialとは別の個所で、
2008年10月21日付レビュー【日本学術会議への期待】についてコメント。
「日本学術会議には、科学コミュニティの代表として大変期待しているが、
そもそも内閣府の所属という位置づけでは、独立性もないのではないか、
とうがった見方をしてしまう。
私たちのような草の根の意見も取り入れて、提言を実行にもっていく力を
見せていただけたら嬉しいが…」
日本学術会議の「独立性」となると、さまざまな議論がこれまでも交わされた。
政府から完全に独立した機関となって、今のような活動が続けられる
うまい方法があるだろうか?
日本学術会議の大きな役割の一つを、行政からの求めに応じ、
科学、技術に関する調査、分析を行い報告、提言することにあると考えるなら、
いずれにしろ公的な資金が注入されない限り、存続自体が難しい。
独立性が十分に保証され、かつ資金的にも存続可能な組織の在り方となると、
少なくとも現在、投入されているのと同等の公的資金が、
調査、分析、報告、提言などの活動に対する委託費として
行政側から日本学術会議に入ってくる仕組みが必要となる。
各府省が、それぞれ審議会あるいはそれに類する組織を抱える
今の仕組みを根本から変え、日本学術会議が窓口になって
ほとんど引き受ける形にする。
もしこのようなことが可能であれば、日本学術会議も
「わが国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、
行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする」
(日本学術会議法第1章第2条)機関にふさわしい機能を発揮できそうに見える。
問題は、研究者自体がどう考えているかではないか。
府省が、それぞれ審議会のような提言組織を抱える今のシステムで不都合がない。
そう考える研究者が多いとなると、このアイデアも途端にしぼんでしまいそう。
http://scienceportal.jp/news/review/0810/0810271.html
考える力(5)歴史の大きな流れ 読む
(毎日 10月25日)
歴史の大きな流れを理解する過程が、思考力の育成につながる。
明治政府に人材を多く輩出した山口県。
防府市の華陽中学校2年で、歴史授業のテーマは、近代の条約改正。
佐藤淳教諭(35)は、1871年に欧米訪問に出発した岩倉具視使節団と、
陸奥宗光、小村寿太郎の3枚の写真を黒板に張った。
岩倉は、不平等条約の改正に失敗したが、
陸奥が1894年に治外法権の撤廃、
小村が1911年に輸出関税自主権の回復に成功。
「今日のテーマ。なぜ40年で日本が条約改正に成功したのかを考えてください」。
佐藤教諭が指示すると、生徒が一斉に、教科書や資料をめくり始めた。
40年分の近代史は、教科書で20ページ近い。
生徒は、課題の答えを探しながら読み込み、ノートに書きとめていく。
「いつものように班で考えて」。
生徒は机を動かして、4~5人の班で討論する。
「日露戦争に勝ったから」、「日本が国会や憲法を整えたから」。
佐藤教諭は、出てきた生徒の意見を、日本の外交力と、国内の政治事情の
二つに整理した上で、生徒に矢継ぎ早に質問を投げかける。
「岩倉の時は、国内がどうだった?」、「政治体制が整っていなかった」、
「どこに比べて?」、「欧米諸国」、
「不平等条約はどっちに不利?」、「日本」、
「欧米の立場だったら、どっちがええ?」、「改正しない方がいい」……。
「なぜ有利なのに、外国は条約改正したの?
日露戦争に勝ったからって、わざわざ改正するかな?」。
生徒が首をひねり始めた時に、終業のチャイムが鳴った。
新学習指導要領では、中学校の歴史分野について、
歴史の「大きな流れ」の理解を重視する姿勢が強まっている。
佐藤教諭は、県の中学校社会科教員の研究会で、
同僚と新しい歴史授業のあり方を研究する中、
歴史を古代、中世、近代の大枠に分け、
生徒が自主的に時代を研究するよう仕向け、
特徴をつかませる「時代調査」という授業を始めた。
授業のポイントは、生徒が自分で考えて討論すること、
教師が生徒の言葉を使いながら進めること。
例えば条約改正について、教科書だけでは背景の説明が不十分。
教科書や資料を手がかりに、生徒自身が歴史で出てくる知識の関連を考え、
欧米諸国の変化が日本に大きな影響を与える近代の特徴に気づく作業が、
歴史の「読み方」を理解する一助。
授業では、古代、中世、近代などそれぞれの時代の比較、
郷土史と時代の関連、現代社会との違いなどを織り交ぜることで、
歴史を現代につながる生きた知識として、育てていく。
各時代の授業の最後に、生徒が抱く時代観が、「深まった」と実感できれば成功。
「歴史を学ぶことで、今の時代がどう動いているかを理解し、
判断する力をつけてほしい」と佐藤教諭。
暗記に偏りがちな歴史教育も、思考力を鍛える教材にすることができる。
問われるのは、教師の創意と工夫だ。
◆新学習指導要領の歴史教育
中学校では、各時代の共通点や相違点に着目させて
時代の特色をとらえさせる方向性を明記した。
近代と現代を分けて近現代史教育の充実を図ること、
日本の伝統や文化への関心を高めること、
世界史と日本史の関連性を理解させること、などを重視。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081025-OYT8T00192.htm
歴史の大きな流れを理解する過程が、思考力の育成につながる。
明治政府に人材を多く輩出した山口県。
防府市の華陽中学校2年で、歴史授業のテーマは、近代の条約改正。
佐藤淳教諭(35)は、1871年に欧米訪問に出発した岩倉具視使節団と、
陸奥宗光、小村寿太郎の3枚の写真を黒板に張った。
岩倉は、不平等条約の改正に失敗したが、
陸奥が1894年に治外法権の撤廃、
小村が1911年に輸出関税自主権の回復に成功。
「今日のテーマ。なぜ40年で日本が条約改正に成功したのかを考えてください」。
佐藤教諭が指示すると、生徒が一斉に、教科書や資料をめくり始めた。
40年分の近代史は、教科書で20ページ近い。
生徒は、課題の答えを探しながら読み込み、ノートに書きとめていく。
「いつものように班で考えて」。
生徒は机を動かして、4~5人の班で討論する。
「日露戦争に勝ったから」、「日本が国会や憲法を整えたから」。
佐藤教諭は、出てきた生徒の意見を、日本の外交力と、国内の政治事情の
二つに整理した上で、生徒に矢継ぎ早に質問を投げかける。
「岩倉の時は、国内がどうだった?」、「政治体制が整っていなかった」、
「どこに比べて?」、「欧米諸国」、
「不平等条約はどっちに不利?」、「日本」、
「欧米の立場だったら、どっちがええ?」、「改正しない方がいい」……。
「なぜ有利なのに、外国は条約改正したの?
日露戦争に勝ったからって、わざわざ改正するかな?」。
生徒が首をひねり始めた時に、終業のチャイムが鳴った。
新学習指導要領では、中学校の歴史分野について、
歴史の「大きな流れ」の理解を重視する姿勢が強まっている。
佐藤教諭は、県の中学校社会科教員の研究会で、
同僚と新しい歴史授業のあり方を研究する中、
歴史を古代、中世、近代の大枠に分け、
生徒が自主的に時代を研究するよう仕向け、
特徴をつかませる「時代調査」という授業を始めた。
授業のポイントは、生徒が自分で考えて討論すること、
教師が生徒の言葉を使いながら進めること。
例えば条約改正について、教科書だけでは背景の説明が不十分。
教科書や資料を手がかりに、生徒自身が歴史で出てくる知識の関連を考え、
欧米諸国の変化が日本に大きな影響を与える近代の特徴に気づく作業が、
歴史の「読み方」を理解する一助。
授業では、古代、中世、近代などそれぞれの時代の比較、
郷土史と時代の関連、現代社会との違いなどを織り交ぜることで、
歴史を現代につながる生きた知識として、育てていく。
各時代の授業の最後に、生徒が抱く時代観が、「深まった」と実感できれば成功。
「歴史を学ぶことで、今の時代がどう動いているかを理解し、
判断する力をつけてほしい」と佐藤教諭。
暗記に偏りがちな歴史教育も、思考力を鍛える教材にすることができる。
問われるのは、教師の創意と工夫だ。
◆新学習指導要領の歴史教育
中学校では、各時代の共通点や相違点に着目させて
時代の特色をとらえさせる方向性を明記した。
近代と現代を分けて近現代史教育の充実を図ること、
日本の伝統や文化への関心を高めること、
世界史と日本史の関連性を理解させること、などを重視。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081025-OYT8T00192.htm
もっと知りたいエコロジー:生ごみの堆肥化で循環型生活
(毎日 10月29日)
家庭から出る生ごみも、堆肥化すると貴重な資源。
集合住宅でも気軽にできる方法もあり、できた堆肥をガーデニングや
家庭菜園に活用すれば、低炭素社会に向けた資源循環型生活の一歩に。
◆発泡スチロール箱やジッパー付き袋
「生ごみリサイクルの輪を広げよう」と、
市民グループ「江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブ」(東京都江戸川区)では、
事務局長の江原春美さん(58)ら有志が講習会を開き、
堆肥化の普及に取り組んでいる。
テキストにはコンポスト容器をはじめ、発泡スチロールの箱や
「ジッパー付き袋」を使ったオリジナルの方法も紹介。
「コンポストは庭のある家が前提ですが、私もマンション住まいなので、
家では発泡スチロールの箱でつくっている。
きちんとやれば臭いもなく、虫もわかない」
基礎編として、発泡スチロールの箱と、1箱分の土を用意。
箱の底に土を敷き、1晩置いて水を切った生ごみを入れる。
土を足して混ぜ合わせ、水分を取るために新聞紙を上に置いてふたをする。
「ごみが出たらその都度、これを繰り返す。
中身がいっぱいになったら、多めに土をかぶせてふたをして熟成させる。
半年ほどで堆肥ができあがる」
堆肥化とは、土のなかの微生物の働きを利用して有機物を分解すること。
「悪臭が発生するのは、腐ったごみを入れたか、水分が多いため」
初心者は、野菜のくずや茶殻、コーヒーの残りかすなどから始め、
「慣れるまでは、発酵促進剤として米ぬかや種菌となる堆肥を混ぜると失敗が少ない」
ジッパー付き袋を使った方法はこの応用編で、
メンバーの疋田ひろ子さん(58)が発案。
水を切った生ごみをこの袋に入れ、米ぬかをまぶして
空気を抜いてジッパーを閉じる。
最初のごみを入れて1週間たったら、約5倍の土と混ぜる。
あとは基礎編と同じ要領。
「袋の中で一次発酵、土と混ぜて二次発酵。手間はかかるが堆肥化が早くなる」
子育てが終わり、夫婦2人暮らしの江原さんは、
「野菜はなるべく食べ切るようにしている。
生ごみは分解されると量が減っていくので、20リットル程度の箱だと
1カ月半から2カ月はもつ」。
堆肥は学校菜園などで効果を確かめている。
同クラブでは04年秋から毎年2回講習会を実施し、
これまでの受講者数は約500人。
江戸川区民の可燃ごみの排出量は一人1日当たり約390グラム(5月現在)。
「全員が実践しているとすれば、かなりの生ごみが資源として
リサイクルされたことになる」と江原さん。
◆「自分流」のやり方で
東京都文京区のNPO「緑のごみ銀行」理事長、松本美智子さん(62)は、
米ぬかと市販の容器を用いた手軽な方法で堆肥をつくり、
自宅マンションでのベランダ菜園やガーデニングに利用。
台所の足元の棚から取り出したのは、
プラスチックのぬか漬け容器(8リットル入り)。
「やり方は簡単です。容器にビニールを敷いて生ごみを入れ、
上からぬかをかけてざっと混ぜ、空気を抜いて容器のふたをする」。
これを繰り返す。
生ごみ処理には3つのポイントがあり、
1)濡らさない、
2)細かく切る、
3)腐ったものやかびたものは入れない。
「私の場合、ジャガイモやタマネギなども洗わないまま皮をむいてます」
容器がいっぱいになったら、コンテナの土と混ぜ、虫よけにネットをかける。
夏場は2~3カ月、それ以外は半年をめどにベランダに置き、
時折かき回すと「ふかふかの堆肥になる」。
「キャリアでいえば12年。『手間をかけない、お金をかけない』を合言葉に
試行錯誤を続け、いまの方法に落ち着いた」
同NPOでも、この夏から地域で生ごみ減量講座をスタート。
松本さんが「自分流」のつくり方を紹介。
「ごみを乾燥させて土に入れる人もいれば、私のようにぬかにあえる人もいる。
初めは面倒かもしれないが、自分のやりやすい方法で続けていけば楽しくなる」
NPO「有機農産物普及・堆肥化推進協会」事務局長の会田節子さん(63)は、
「食材を買い過ぎない、料理をつくり過ぎない、食べ残しをしないなど
限りなく生ごみを出さない生活を心がけてほしい。
そのうえで、余ったものを堆肥にして暮らしに役立てて」と勧めている。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20081029org00m040008000c.html
家庭から出る生ごみも、堆肥化すると貴重な資源。
集合住宅でも気軽にできる方法もあり、できた堆肥をガーデニングや
家庭菜園に活用すれば、低炭素社会に向けた資源循環型生活の一歩に。
◆発泡スチロール箱やジッパー付き袋
「生ごみリサイクルの輪を広げよう」と、
市民グループ「江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブ」(東京都江戸川区)では、
事務局長の江原春美さん(58)ら有志が講習会を開き、
堆肥化の普及に取り組んでいる。
テキストにはコンポスト容器をはじめ、発泡スチロールの箱や
「ジッパー付き袋」を使ったオリジナルの方法も紹介。
「コンポストは庭のある家が前提ですが、私もマンション住まいなので、
家では発泡スチロールの箱でつくっている。
きちんとやれば臭いもなく、虫もわかない」
基礎編として、発泡スチロールの箱と、1箱分の土を用意。
箱の底に土を敷き、1晩置いて水を切った生ごみを入れる。
土を足して混ぜ合わせ、水分を取るために新聞紙を上に置いてふたをする。
「ごみが出たらその都度、これを繰り返す。
中身がいっぱいになったら、多めに土をかぶせてふたをして熟成させる。
半年ほどで堆肥ができあがる」
堆肥化とは、土のなかの微生物の働きを利用して有機物を分解すること。
「悪臭が発生するのは、腐ったごみを入れたか、水分が多いため」
初心者は、野菜のくずや茶殻、コーヒーの残りかすなどから始め、
「慣れるまでは、発酵促進剤として米ぬかや種菌となる堆肥を混ぜると失敗が少ない」
ジッパー付き袋を使った方法はこの応用編で、
メンバーの疋田ひろ子さん(58)が発案。
水を切った生ごみをこの袋に入れ、米ぬかをまぶして
空気を抜いてジッパーを閉じる。
最初のごみを入れて1週間たったら、約5倍の土と混ぜる。
あとは基礎編と同じ要領。
「袋の中で一次発酵、土と混ぜて二次発酵。手間はかかるが堆肥化が早くなる」
子育てが終わり、夫婦2人暮らしの江原さんは、
「野菜はなるべく食べ切るようにしている。
生ごみは分解されると量が減っていくので、20リットル程度の箱だと
1カ月半から2カ月はもつ」。
堆肥は学校菜園などで効果を確かめている。
同クラブでは04年秋から毎年2回講習会を実施し、
これまでの受講者数は約500人。
江戸川区民の可燃ごみの排出量は一人1日当たり約390グラム(5月現在)。
「全員が実践しているとすれば、かなりの生ごみが資源として
リサイクルされたことになる」と江原さん。
◆「自分流」のやり方で
東京都文京区のNPO「緑のごみ銀行」理事長、松本美智子さん(62)は、
米ぬかと市販の容器を用いた手軽な方法で堆肥をつくり、
自宅マンションでのベランダ菜園やガーデニングに利用。
台所の足元の棚から取り出したのは、
プラスチックのぬか漬け容器(8リットル入り)。
「やり方は簡単です。容器にビニールを敷いて生ごみを入れ、
上からぬかをかけてざっと混ぜ、空気を抜いて容器のふたをする」。
これを繰り返す。
生ごみ処理には3つのポイントがあり、
1)濡らさない、
2)細かく切る、
3)腐ったものやかびたものは入れない。
「私の場合、ジャガイモやタマネギなども洗わないまま皮をむいてます」
容器がいっぱいになったら、コンテナの土と混ぜ、虫よけにネットをかける。
夏場は2~3カ月、それ以外は半年をめどにベランダに置き、
時折かき回すと「ふかふかの堆肥になる」。
「キャリアでいえば12年。『手間をかけない、お金をかけない』を合言葉に
試行錯誤を続け、いまの方法に落ち着いた」
同NPOでも、この夏から地域で生ごみ減量講座をスタート。
松本さんが「自分流」のつくり方を紹介。
「ごみを乾燥させて土に入れる人もいれば、私のようにぬかにあえる人もいる。
初めは面倒かもしれないが、自分のやりやすい方法で続けていけば楽しくなる」
NPO「有機農産物普及・堆肥化推進協会」事務局長の会田節子さん(63)は、
「食材を買い過ぎない、料理をつくり過ぎない、食べ残しをしないなど
限りなく生ごみを出さない生活を心がけてほしい。
そのうえで、余ったものを堆肥にして暮らしに役立てて」と勧めている。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20081029org00m040008000c.html
2008年11月1日土曜日
岩手なるか「五輪選手」育成 競技底上げへスーパーキッズ発掘
(産経 2007.12.8)
岩手県では近年、オリンピック出場選手を輩出していない。
子供たちにとって、あこがれの存在が身近にいるかいないかは、
スポーツをする気持ちに大きく影響。
事態を深刻にとらえた県は今年度、世界大会のメダリストを育てようと、
「スーパーキッズ発掘・育成事業」に乗り出した。
最近の岩手県のスポーツ事情をみると、2000年から2年置きに
シドニー(豪州)、ソルトレークシティー(米国)、アテネ(ギリシャ)、
トリノ(イタリア)で開かれたオリンピックに、出場した県出身選手が1人もいない。
国民体育大会でも、30位後半から40位代を推移し、
ここ9年間は東北でも最下位。
このままでは、県内スポーツの地盤沈下は避けられない。
危機感を強めていた県教委は、福岡県がタレント発掘事業を始めたと聞きつけ、
「本県でもやってみよう」とスーパーキッズ事業を発案。
似たような事業は岡山県、和歌山県、北海道美深町でも始まり、
東北でも宮城、山形、福島各県で動きがある。
岩手県では、平成28年に国体が開かれる。
これまで、自治体の選手育成は国体をにらんでのものが多く、
国体が終わると、競技力が低下するのが常だった。
スーパーキッズ事業には、タレント発掘のシステムを確立することで、
国体終了後の選手育成も継続できるとの狙いも。
事業は、県体育協会が県の委託を受け実施。
プログラムは、作山正美岩手医科大学共通教育センター体育学科教授を
委員長とするプロジェクトチームが作成。
作山教授は、「夢のある企画だ。ジュニアの育成はスポーツ少年団中心で、
小さいうちから1つの競技に偏る傾向がある。
事業では、ほかの種目の可能性も探りながら、知的能力を開発するとともに、
けがをしない体の作り方、動き方を教えていきたい」
6月下旬から8月末までの募集に、1180人が応募。
平藤淳県体協業務課長は、「告知に手間取った割には多かった」
応募者のうち、1114人がチャレンジ2に挑戦。
チャレンジ3には 218人が臨んだ。
(1)優れた運動能力
(2)育成事業参加の確約
を基準に、80人程度に絞り込まれ、認定証が渡される。
スーパーキッズに選ばれた5年生は今後16カ月間、6年生は4カ月間、
原則毎月1回開かれるスペシャルスクールに参加。
この事業は、選考に漏れた子供たちにも公開。
プログラムは、指導者も見ることができる。
県体協では、地域に戻って指導に役立ててもらえば、
競技力の全体的な底上げにもなると考えている。
事業には、1992年のアルベールビル冬季五輪(フランス)の
ノルディック複合団体金メダリストで、今年4月から県体協の
スポーツ特別指導員を務めている三ケ田礼一氏(40)もかかわっている。
「第1の目的は、トップ選手をつくることだが、
そこまでいけない子供でも、挑戦する気持ちが培われれば、
スポーツ以外でも、自分に合った何かに出合えるチャンスが生まれる」と
事業の意義を強調する。
地域では、指導者の高齢化などで、望ましいスポーツ環境を与えることが
できない状況も起きている。
種目によっては、何校かが一緒になってチームを作り、
中学校大会に出るという事態も生じてきている。
だれでも、どこでも、均質な指導を受けさせることはできないか。
スーパーキッズ事業は、その環境をつくっていく事業。
県教委では、事業を少なくとも10年間は継続したい。
◆いわてスーパーキッズ発掘・育成事業
チャレンジ1
県内小学校で行われている「新体力テスト」で、
総合評価A・B段階の5~6年生が申し込み、
チャンレンジ2
▽20メートル走・反復横跳び・立ち幅跳び・垂直跳び・両手大型ボール投げ
(前・後)の5種目、
チャレンジ3
▽立ち三段跳び・ジグザグ走・4方向ステップの3種目、保護者を加えての面談、
をへて発掘したスーパーキッズと保護者に対し、
プロジェクトチームが作成した能力開発プログラムを実施。
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/iwate/071208/iwt0712080242000-n1.htm
岩手県では近年、オリンピック出場選手を輩出していない。
子供たちにとって、あこがれの存在が身近にいるかいないかは、
スポーツをする気持ちに大きく影響。
事態を深刻にとらえた県は今年度、世界大会のメダリストを育てようと、
「スーパーキッズ発掘・育成事業」に乗り出した。
最近の岩手県のスポーツ事情をみると、2000年から2年置きに
シドニー(豪州)、ソルトレークシティー(米国)、アテネ(ギリシャ)、
トリノ(イタリア)で開かれたオリンピックに、出場した県出身選手が1人もいない。
国民体育大会でも、30位後半から40位代を推移し、
ここ9年間は東北でも最下位。
このままでは、県内スポーツの地盤沈下は避けられない。
危機感を強めていた県教委は、福岡県がタレント発掘事業を始めたと聞きつけ、
「本県でもやってみよう」とスーパーキッズ事業を発案。
似たような事業は岡山県、和歌山県、北海道美深町でも始まり、
東北でも宮城、山形、福島各県で動きがある。
岩手県では、平成28年に国体が開かれる。
これまで、自治体の選手育成は国体をにらんでのものが多く、
国体が終わると、競技力が低下するのが常だった。
スーパーキッズ事業には、タレント発掘のシステムを確立することで、
国体終了後の選手育成も継続できるとの狙いも。
事業は、県体育協会が県の委託を受け実施。
プログラムは、作山正美岩手医科大学共通教育センター体育学科教授を
委員長とするプロジェクトチームが作成。
作山教授は、「夢のある企画だ。ジュニアの育成はスポーツ少年団中心で、
小さいうちから1つの競技に偏る傾向がある。
事業では、ほかの種目の可能性も探りながら、知的能力を開発するとともに、
けがをしない体の作り方、動き方を教えていきたい」
6月下旬から8月末までの募集に、1180人が応募。
平藤淳県体協業務課長は、「告知に手間取った割には多かった」
応募者のうち、1114人がチャレンジ2に挑戦。
チャレンジ3には 218人が臨んだ。
(1)優れた運動能力
(2)育成事業参加の確約
を基準に、80人程度に絞り込まれ、認定証が渡される。
スーパーキッズに選ばれた5年生は今後16カ月間、6年生は4カ月間、
原則毎月1回開かれるスペシャルスクールに参加。
この事業は、選考に漏れた子供たちにも公開。
プログラムは、指導者も見ることができる。
県体協では、地域に戻って指導に役立ててもらえば、
競技力の全体的な底上げにもなると考えている。
事業には、1992年のアルベールビル冬季五輪(フランス)の
ノルディック複合団体金メダリストで、今年4月から県体協の
スポーツ特別指導員を務めている三ケ田礼一氏(40)もかかわっている。
「第1の目的は、トップ選手をつくることだが、
そこまでいけない子供でも、挑戦する気持ちが培われれば、
スポーツ以外でも、自分に合った何かに出合えるチャンスが生まれる」と
事業の意義を強調する。
地域では、指導者の高齢化などで、望ましいスポーツ環境を与えることが
できない状況も起きている。
種目によっては、何校かが一緒になってチームを作り、
中学校大会に出るという事態も生じてきている。
だれでも、どこでも、均質な指導を受けさせることはできないか。
スーパーキッズ事業は、その環境をつくっていく事業。
県教委では、事業を少なくとも10年間は継続したい。
◆いわてスーパーキッズ発掘・育成事業
チャレンジ1
県内小学校で行われている「新体力テスト」で、
総合評価A・B段階の5~6年生が申し込み、
チャンレンジ2
▽20メートル走・反復横跳び・立ち幅跳び・垂直跳び・両手大型ボール投げ
(前・後)の5種目、
チャレンジ3
▽立ち三段跳び・ジグザグ走・4方向ステップの3種目、保護者を加えての面談、
をへて発掘したスーパーキッズと保護者に対し、
プロジェクトチームが作成した能力開発プログラムを実施。
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/iwate/071208/iwt0712080242000-n1.htm
考える力(4)科学館授業 興味を刺激
(毎日 10月24日)
科学館を利用した理科授業が、考える力を高める一助になる。
約150人の中学1年生を前に、講師がけたたましく鳴るブザーを箱に入れ、
中の空気を抜いていく。
音は徐々に小さくなり、真空に近くなると最前列でも聞こえなくなった。
音が空気の振動で伝わることを、実体験する実験。
島根県出雲市の出雲科学館で行われた授業のテーマは、「音と光」。
旭丘、佐田、湖陵の市立中3校の生徒が、サイエンスホールで実験に見入った。
音の次は光。
音を光に変換する装置を使い、光を操作して離れたスピーカーから音を出す。
「この技術が、現在の光ファイバー通信に応用されています」。
科学の不思議さや理屈とともに、実生活で応用されていることも伝える。
中学生たちは実験室に移ると、ホールでの授業を基礎知識として、
レンズの仕組みを学んだ。
「凸レンズが像を結ぶ焦点の距離や像の向きはどうなるだろう?」
予想を立てた上で、実験で検証する。
仕上げは紙筒とレンズ、感光紙を使った簡易カメラ作り。
「カメラのレンズの下半分を紙で隠すと、どう見えると思う?」
実際にやってみると、少し暗いがすべての像が見える。
「その理由は、考えてみてください」
2時間の授業は、頭を使って考えたり、データを取ったり、
ハサミやテープを使って工作したりと課題が盛りだくさん。
生徒は楽しそうにこなした。
「科学館の授業は、実験器材がそろっているのが魅力だが、
生徒の興味を引く教え方の工夫も参考になる」と引率した教員の一人、
旭丘中の久保田秀行教諭(46)。
科学館は、理科離れを防ぐ地域の学習センターを作ろうと、
島根大教育学部教授だった曽我部国久館長(65)が構想を立て、
出雲市が2002年に完成。
市内52小中学校の小3以上の全学級が年1~3回、
この場で理科の授業を受ける。
小中学校の教員免許を持ち、理科授業や教員研修を受け持つ講師が7人いて、
午前と午後で4学級ずつ、授業ができる体制。
実験や体験をショーに終わらせないよう、関連した実験を
すぐに生徒自身の手でさせる。
科学への興味や確かな知識につなげる工夫。
引率する教師にも手本となる授業をめざす。
曽我部さんは、実演授業後に「実験装置で何をやろうとするのか、
もっとわかりやすく説明しないと」と若い講師を指導。
「子供の興味や考える機会を引き出す方法を学んでもらえれば、
毎日の授業の改善につながる」
理科は、子供の学習意欲を引き出す様々な仕掛けが可能な教科。
「理科を材料に、子供が興味を持って調べる体験をすること。
あとは理科に限らず、興味を持つ子の背中を教師が上手に押せば、
子供の考える力は伸びる」
年に数回の科学館授業も、子供と教師の双方の力を育てることができれば、
大きな実りとなるはずだ。
◆理科授業と科学館
出雲科学館のほか、福島県須賀川市ふくしま森の科学体験センター、
栃木県真岡市科学教育センター、京都市青少年科学センターなど。
新学習指導要領でも科学館の活用がうたわれ、
国立科学博物館を中心に全国の科学館や博物館、動物園などが連携し、
学校の授業に生かす仕組み作りが進んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081024-OYT8T00232.htm
科学館を利用した理科授業が、考える力を高める一助になる。
約150人の中学1年生を前に、講師がけたたましく鳴るブザーを箱に入れ、
中の空気を抜いていく。
音は徐々に小さくなり、真空に近くなると最前列でも聞こえなくなった。
音が空気の振動で伝わることを、実体験する実験。
島根県出雲市の出雲科学館で行われた授業のテーマは、「音と光」。
旭丘、佐田、湖陵の市立中3校の生徒が、サイエンスホールで実験に見入った。
音の次は光。
音を光に変換する装置を使い、光を操作して離れたスピーカーから音を出す。
「この技術が、現在の光ファイバー通信に応用されています」。
科学の不思議さや理屈とともに、実生活で応用されていることも伝える。
中学生たちは実験室に移ると、ホールでの授業を基礎知識として、
レンズの仕組みを学んだ。
「凸レンズが像を結ぶ焦点の距離や像の向きはどうなるだろう?」
予想を立てた上で、実験で検証する。
仕上げは紙筒とレンズ、感光紙を使った簡易カメラ作り。
「カメラのレンズの下半分を紙で隠すと、どう見えると思う?」
実際にやってみると、少し暗いがすべての像が見える。
「その理由は、考えてみてください」
2時間の授業は、頭を使って考えたり、データを取ったり、
ハサミやテープを使って工作したりと課題が盛りだくさん。
生徒は楽しそうにこなした。
「科学館の授業は、実験器材がそろっているのが魅力だが、
生徒の興味を引く教え方の工夫も参考になる」と引率した教員の一人、
旭丘中の久保田秀行教諭(46)。
科学館は、理科離れを防ぐ地域の学習センターを作ろうと、
島根大教育学部教授だった曽我部国久館長(65)が構想を立て、
出雲市が2002年に完成。
市内52小中学校の小3以上の全学級が年1~3回、
この場で理科の授業を受ける。
小中学校の教員免許を持ち、理科授業や教員研修を受け持つ講師が7人いて、
午前と午後で4学級ずつ、授業ができる体制。
実験や体験をショーに終わらせないよう、関連した実験を
すぐに生徒自身の手でさせる。
科学への興味や確かな知識につなげる工夫。
引率する教師にも手本となる授業をめざす。
曽我部さんは、実演授業後に「実験装置で何をやろうとするのか、
もっとわかりやすく説明しないと」と若い講師を指導。
「子供の興味や考える機会を引き出す方法を学んでもらえれば、
毎日の授業の改善につながる」
理科は、子供の学習意欲を引き出す様々な仕掛けが可能な教科。
「理科を材料に、子供が興味を持って調べる体験をすること。
あとは理科に限らず、興味を持つ子の背中を教師が上手に押せば、
子供の考える力は伸びる」
年に数回の科学館授業も、子供と教師の双方の力を育てることができれば、
大きな実りとなるはずだ。
◆理科授業と科学館
出雲科学館のほか、福島県須賀川市ふくしま森の科学体験センター、
栃木県真岡市科学教育センター、京都市青少年科学センターなど。
新学習指導要領でも科学館の活用がうたわれ、
国立科学博物館を中心に全国の科学館や博物館、動物園などが連携し、
学校の授業に生かす仕組み作りが進んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081024-OYT8T00232.htm
どうする「未病」:カロリーを抑え、寿命を延ばす「カロリスジャパン」が発足
(毎日 10月20日)
最近、よく耳にする健康用語に「CR」という言葉。
アンチエイジング(抗加齢)の研究分野で、
「カロリーリストリクション」という考えが注目され、
「CR」とはこの「カロリーリストリクション」のこと。
「ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養分を確保しながら、
総摂取カロリーは通常の7割程度に制限しよう」という考え。
CRの実践者は老化防止につながり、健康で長生きできる体がつくれる--
東大、慶大、順天堂大らの医師らが中心となり、
「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」
が発足。世界有数の長寿国である日本から、
さらに寿命を延ばしていく研究を世界に向けて発信していこうと気勢。
同会メディカルアドバイザーの一人で、10年前から寿命の研究を続けている
順天堂大学の白澤卓二教授(加齢制御医学)は、
「100歳を超えても元気な長寿者には、メタボ(内臓脂肪症候群)の人が
ほとんどいない。長寿者は70、80代で急にいきいきと若々しくなるわけではなく、
40、50代からの積み重ねで若々しい健康を保っている。
長寿については、カロリーを制限することで2~3割寿命が延びるだろう」
コーラ、ビール、缶コーヒー、ソーセージにカレールー。
デザートではチョコレートやアイスクリームなど、
様々な食品の分野で「糖質ゼロ」、「カロリーオフ」を歌った食品が販売され、
すべて「CR」の考えの延長上にあるもの。
コンビニエンスストアのサークルKサンクスが、通常よりカロリーを約3割減らした
おにぎり「カロリーコントロールおにぎり」を発売。
乳酸菌飲料のヤクルトでは、通常の「ヤクルト400」に比べ、
甘さを約25%、カロリーも30%カットした「ヤクルト400 LT」を発売。
食品業界でも、「CR」は徐々に浸透しつつある。
日本が世界有数の長寿国になり得たのは、昔から「腹八分」という言葉があり、
食べたい物を食べたいだけ食べることをよしとする欧米人に比べ、
カロリーを抑えた食生活をしてきたが、それはもう過去の話。
欧米型の食生活が定着した現在、中高年男性に
肥満や生活習慣病が急増していることを考えれば、
10年先、20年先の日本人が、現在の高齢者のように元気で若々しく、
長生きできるという保証はない。
大切なのは、現在の食事のあり方。
それが、健康で長生きの秘けつとなる。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081020org00m100001000c.html
最近、よく耳にする健康用語に「CR」という言葉。
アンチエイジング(抗加齢)の研究分野で、
「カロリーリストリクション」という考えが注目され、
「CR」とはこの「カロリーリストリクション」のこと。
「ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養分を確保しながら、
総摂取カロリーは通常の7割程度に制限しよう」という考え。
CRの実践者は老化防止につながり、健康で長生きできる体がつくれる--
東大、慶大、順天堂大らの医師らが中心となり、
「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」
が発足。世界有数の長寿国である日本から、
さらに寿命を延ばしていく研究を世界に向けて発信していこうと気勢。
同会メディカルアドバイザーの一人で、10年前から寿命の研究を続けている
順天堂大学の白澤卓二教授(加齢制御医学)は、
「100歳を超えても元気な長寿者には、メタボ(内臓脂肪症候群)の人が
ほとんどいない。長寿者は70、80代で急にいきいきと若々しくなるわけではなく、
40、50代からの積み重ねで若々しい健康を保っている。
長寿については、カロリーを制限することで2~3割寿命が延びるだろう」
コーラ、ビール、缶コーヒー、ソーセージにカレールー。
デザートではチョコレートやアイスクリームなど、
様々な食品の分野で「糖質ゼロ」、「カロリーオフ」を歌った食品が販売され、
すべて「CR」の考えの延長上にあるもの。
コンビニエンスストアのサークルKサンクスが、通常よりカロリーを約3割減らした
おにぎり「カロリーコントロールおにぎり」を発売。
乳酸菌飲料のヤクルトでは、通常の「ヤクルト400」に比べ、
甘さを約25%、カロリーも30%カットした「ヤクルト400 LT」を発売。
食品業界でも、「CR」は徐々に浸透しつつある。
日本が世界有数の長寿国になり得たのは、昔から「腹八分」という言葉があり、
食べたい物を食べたいだけ食べることをよしとする欧米人に比べ、
カロリーを抑えた食生活をしてきたが、それはもう過去の話。
欧米型の食生活が定着した現在、中高年男性に
肥満や生活習慣病が急増していることを考えれば、
10年先、20年先の日本人が、現在の高齢者のように元気で若々しく、
長生きできるという保証はない。
大切なのは、現在の食事のあり方。
それが、健康で長生きの秘けつとなる。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081020org00m100001000c.html
長期体罰の子、脳が萎縮 熊本大准教授が共同研究
(朝日 2008年10月24日)
子どものころ長期にわたり強い体罰を受けた人は、
受けていない人より脳の前頭葉の一部が最大で約19%縮んでいる、
という研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授が
米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた。
体罰と脳の萎縮の因果関係を実証した研究として、
体罰のあり方に一石を投じることになりそう。
友田准教授は、「都市化社会と脳の健全育成」を主題としたシンポジウムで発表。
研究は、米国で、4~15歳のころに平手打ちされたり、
むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって
受けた米国人の男女23人を対象に実施。
磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で脳の断面図を解析したところ、
体罰を受けず育った同年代の22人に比べ、
感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、
集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、
認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった。
小児期に過度の体罰を受けると、行為障害や抑うつなどの精神症状を
引き起こすことは知られているが、脳への影響は解明されていなかった。
今回の研究で、脳の萎縮がみられた人については、
体罰でストレス下に置かれた脳が、前頭葉の発達を止めたと考えられる。
友田准教授は、「研究結果は、虐待の早期発見に生かせるのではないか」
◆子どもの虐待に詳しい才村純・関西学院大学人間福祉学部教授の話
虐待が子どもに与える影響を、客観的な証拠で示した画期的な研究。
子どもが虐待の事実を言い出せず、親も隠したり認識がなかったりして
見落とされる事例は多い。
脳との因果関係を裏付けることができるなら、隠れた虐待の発見に役立つ。
研究成果が今後、教育や福祉の分野で普遍化されていくことを期待。
http://www.asahi.com/science/update/1024/SEB200810230015.html
子どものころ長期にわたり強い体罰を受けた人は、
受けていない人より脳の前頭葉の一部が最大で約19%縮んでいる、
という研究結果を、熊本大大学院医学薬学研究部の友田明美准教授が
米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた。
体罰と脳の萎縮の因果関係を実証した研究として、
体罰のあり方に一石を投じることになりそう。
友田准教授は、「都市化社会と脳の健全育成」を主題としたシンポジウムで発表。
研究は、米国で、4~15歳のころに平手打ちされたり、
むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を年12回以上、3年以上にわたって
受けた米国人の男女23人を対象に実施。
磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で脳の断面図を解析したところ、
体罰を受けず育った同年代の22人に比べ、
感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、
集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、
認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった。
小児期に過度の体罰を受けると、行為障害や抑うつなどの精神症状を
引き起こすことは知られているが、脳への影響は解明されていなかった。
今回の研究で、脳の萎縮がみられた人については、
体罰でストレス下に置かれた脳が、前頭葉の発達を止めたと考えられる。
友田准教授は、「研究結果は、虐待の早期発見に生かせるのではないか」
◆子どもの虐待に詳しい才村純・関西学院大学人間福祉学部教授の話
虐待が子どもに与える影響を、客観的な証拠で示した画期的な研究。
子どもが虐待の事実を言い出せず、親も隠したり認識がなかったりして
見落とされる事例は多い。
脳との因果関係を裏付けることができるなら、隠れた虐待の発見に役立つ。
研究成果が今後、教育や福祉の分野で普遍化されていくことを期待。
http://www.asahi.com/science/update/1024/SEB200810230015.html
2008年10月31日金曜日
岩手・来年度から全県へ電子カルテ 産科医師不足へ対応
(毎日新聞社 2008年10月29日)
県は、来年度から産科医師不足への対策として、
妊婦の遠隔健診や電子カルテによる周産期医療機関の情報共有を図る
システムを導入する。
昨年、遠野市が経済産業省のモデル事業として実施、
妊婦の通院負担の解消などに効果を上げており、全県に波及させたい考え。
県地域医療対策協議会(大堀勉・岩手医大理事長)で報告。
県児童家庭課によると、岩手医大の総合周産期母子医療センターに
「Web型周産期電子カルテシステム」を導入する。
同センターは、緊急を要する妊婦などの搬送先選定で、
これまでファクスなどを利用して各医療機関と連携してきたが、
インターネットを介して電子カルテシステムを活用することで、
1)妊婦や新生児の搬送情報、
2)分娩から産後までのサポート、
3)妊婦の遠隔健診、
などのネットワークが構築され、妊婦の負担や不安が解消できる。
今後、セキュリティーや閲覧のルールなどの課題を解決した後、稼働する予定。
協議会では、岩手医大の推薦入試枠にある県内出身者限定の
「地域特別枠」を前年より5人増の15人にするための県の補助など、
医師確保に向けた今後の方向性が示された。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82201
県は、来年度から産科医師不足への対策として、
妊婦の遠隔健診や電子カルテによる周産期医療機関の情報共有を図る
システムを導入する。
昨年、遠野市が経済産業省のモデル事業として実施、
妊婦の通院負担の解消などに効果を上げており、全県に波及させたい考え。
県地域医療対策協議会(大堀勉・岩手医大理事長)で報告。
県児童家庭課によると、岩手医大の総合周産期母子医療センターに
「Web型周産期電子カルテシステム」を導入する。
同センターは、緊急を要する妊婦などの搬送先選定で、
これまでファクスなどを利用して各医療機関と連携してきたが、
インターネットを介して電子カルテシステムを活用することで、
1)妊婦や新生児の搬送情報、
2)分娩から産後までのサポート、
3)妊婦の遠隔健診、
などのネットワークが構築され、妊婦の負担や不安が解消できる。
今後、セキュリティーや閲覧のルールなどの課題を解決した後、稼働する予定。
協議会では、岩手医大の推薦入試枠にある県内出身者限定の
「地域特別枠」を前年より5人増の15人にするための県の補助など、
医師確保に向けた今後の方向性が示された。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=82201
考える力(3)他学年参観 自主性生む
(毎日 10月23日)
小学生が他の学年の授業を参観する学校がある。
子供たちが教室の後ろにずらりと並び、他の子供の様子を観察、
気づいた点をメモする。あまり見たことのない光景。
神奈川県厚木市立三田小学校では、全学年が年1回以上、
他学年の授業を参観する。
3時限目は、5年の5学級が班に分かれ、6年と3年の計10学級を訪ねた。
4時限目、5年生は学級に戻って発表し合った。
「発言する人を、みんなが見ていたのが良かった。他の意見はありますか」、
「相談タイムに参加しない子がいました。僕の意見をどう思いますか」。
子供たちは、「コの字」に囲んだ机で自主的に話し合いを進め、
教師は意見を整理しながら黒板に書く。
3年生の授業を見た子供が、「発表者が『聞いてください』と言うと、
みんな『はい』と答えます。僕たちもした方がいい」と発言。
教師が、「この学級でもやっているのでは?」と聞くと、
「先生に言われなくても、徹底できる方がいいと思います」と提案。
同小は2年前から、考える力を育てる
「聴いて考えてつなぐ学習」を打ち出している。
山本金五校長(57)が提唱し、静岡県藤枝市の小学校をモデルに、
子供主体の授業作りの旗を振ってきた。
教師が教えすぎず、子供の発言を上手に引き出しながら授業を作る。
イメージをつかめない教師には、モデル授業のビデオを見せ、
藤枝市の小学校の授業を視察させ、教師同士の交流も進めた。
研究主任の山田博子教諭(49)は、最初に子供の机をコの字形に並べたり、
グループを組ませたり、授業の狙いによって変えた。
「互いに相手の目を見ながら、発言や話し合いをすることが大事。
黒板が見えるか不安もあったが、子供たちは工夫して集中する」
同小は、1人で考えたり書いたりする「ひとり学習」の時間と、
1分程度で仲間と話し合って考えをまとめる「相談タイム」を全校で実施。
授業中、教師の話や同級生の発表に「どうしてそうなるの?」と盛んに発言。
昨年から導入した子供の授業参観も、子供の自主性を育てるのが狙い。
集中している子供の姿を見ると、子供は自分の授業で自然にまねようとする。
「自分の学習態度を振り返り、反省する機会になる。
下級生の授業でも、参考になることを見つけたり、自分の成長を確認して
励みにしたりする。教師にとっても勉強になる」と山本校長。
山田教諭は、「以前に比べ、子供が授業中、よく考えて発言するようになった。
学級活動で自分の考えの理由をはっきり言う子、
全校集会で話を聞ける子も増えた」と変化を実感。
山本校長は、「授業はまだ試行錯誤。成果はこれから」と慎重。
「小学校は、子供に社会で生きるために必要な基礎学力を保証することが大事。
教員の温度差を埋め、学校としての指導方針を一貫させることも必要」と強調。
◆聴いて考えてつなぐ学習
「相手の話に耳を傾け集中して理解する力、相手と意見を比べたり
修正したりしながら自分で考える力、自分の考えと理由をはっきりさせて発表し、
話し合いをつなげて発展させる力を養う学習」。
小学校の新学習指導要領がめざす思考力、判断力、表現力の育成を含んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081023-OYT8T00249.htm
小学生が他の学年の授業を参観する学校がある。
子供たちが教室の後ろにずらりと並び、他の子供の様子を観察、
気づいた点をメモする。あまり見たことのない光景。
神奈川県厚木市立三田小学校では、全学年が年1回以上、
他学年の授業を参観する。
3時限目は、5年の5学級が班に分かれ、6年と3年の計10学級を訪ねた。
4時限目、5年生は学級に戻って発表し合った。
「発言する人を、みんなが見ていたのが良かった。他の意見はありますか」、
「相談タイムに参加しない子がいました。僕の意見をどう思いますか」。
子供たちは、「コの字」に囲んだ机で自主的に話し合いを進め、
教師は意見を整理しながら黒板に書く。
3年生の授業を見た子供が、「発表者が『聞いてください』と言うと、
みんな『はい』と答えます。僕たちもした方がいい」と発言。
教師が、「この学級でもやっているのでは?」と聞くと、
「先生に言われなくても、徹底できる方がいいと思います」と提案。
同小は2年前から、考える力を育てる
「聴いて考えてつなぐ学習」を打ち出している。
山本金五校長(57)が提唱し、静岡県藤枝市の小学校をモデルに、
子供主体の授業作りの旗を振ってきた。
教師が教えすぎず、子供の発言を上手に引き出しながら授業を作る。
イメージをつかめない教師には、モデル授業のビデオを見せ、
藤枝市の小学校の授業を視察させ、教師同士の交流も進めた。
研究主任の山田博子教諭(49)は、最初に子供の机をコの字形に並べたり、
グループを組ませたり、授業の狙いによって変えた。
「互いに相手の目を見ながら、発言や話し合いをすることが大事。
黒板が見えるか不安もあったが、子供たちは工夫して集中する」
同小は、1人で考えたり書いたりする「ひとり学習」の時間と、
1分程度で仲間と話し合って考えをまとめる「相談タイム」を全校で実施。
授業中、教師の話や同級生の発表に「どうしてそうなるの?」と盛んに発言。
昨年から導入した子供の授業参観も、子供の自主性を育てるのが狙い。
集中している子供の姿を見ると、子供は自分の授業で自然にまねようとする。
「自分の学習態度を振り返り、反省する機会になる。
下級生の授業でも、参考になることを見つけたり、自分の成長を確認して
励みにしたりする。教師にとっても勉強になる」と山本校長。
山田教諭は、「以前に比べ、子供が授業中、よく考えて発言するようになった。
学級活動で自分の考えの理由をはっきり言う子、
全校集会で話を聞ける子も増えた」と変化を実感。
山本校長は、「授業はまだ試行錯誤。成果はこれから」と慎重。
「小学校は、子供に社会で生きるために必要な基礎学力を保証することが大事。
教員の温度差を埋め、学校としての指導方針を一貫させることも必要」と強調。
◆聴いて考えてつなぐ学習
「相手の話に耳を傾け集中して理解する力、相手と意見を比べたり
修正したりしながら自分で考える力、自分の考えと理由をはっきりさせて発表し、
話し合いをつなげて発展させる力を養う学習」。
小学校の新学習指導要領がめざす思考力、判断力、表現力の育成を含んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081023-OYT8T00249.htm
どうする「未病」:アルツハイマー病治療薬の開発につながる重要なメカニズムを発見
(毎日 10月28日)
現在、日本は高齢者(65歳以上)人口が、総人口に占める割合は22.1%。
70歳以上の人口も2000万人を超え、本格的な高齢化社会に。
国内では、認知症老人が100万人を超え、認知症に対する対策が
社会的な課題となっている。
認知症の約半分が、アルツハイマー病患者とされ、
早期の治療薬の開発が待たれているのが現状。
独立行政法人理化学研究所から、「アルツハイマー病の原因となる
『アミロイドベータ』の産生調節機構を解明--
新しいアルツハイマー病治療薬の開発に有望戦略」
というニュースが発表。
神経細胞の細胞膜内の特殊領域「膜マイクロドメイン」で起こる
「マイクロドメインスイッチング」が、アルツハイマー病発症の原因となる
「アミロイドベータ」の産生を調節する重要なメカニズムであることを発見。
「マイクロドメインスイッチング」をさらに解析することにより、
新たな治療薬の開発につながると期待。
完全な治療法が見つかっていない現状において、
何よりもアルツハイマーにならないにこしたことはない。
そのためには、まず普段の生活習慣から見直す。
例えば、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が
アルツハイマーの危険因子であることは広く知られている。
バランスの良い食事や適度な運動が予防効果につながる。
日頃から脳を使うことも大切。
その日の行動を思い出しながら日記をつける、簡単な計算をするなど
脳に刺激を与え、活性化するように心がける。
小さなことからコツコツと、きちんとした生活習慣を身につければ、
発症率の低下にもつながるのではないか。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081028org00m100037000c.html
現在、日本は高齢者(65歳以上)人口が、総人口に占める割合は22.1%。
70歳以上の人口も2000万人を超え、本格的な高齢化社会に。
国内では、認知症老人が100万人を超え、認知症に対する対策が
社会的な課題となっている。
認知症の約半分が、アルツハイマー病患者とされ、
早期の治療薬の開発が待たれているのが現状。
独立行政法人理化学研究所から、「アルツハイマー病の原因となる
『アミロイドベータ』の産生調節機構を解明--
新しいアルツハイマー病治療薬の開発に有望戦略」
というニュースが発表。
神経細胞の細胞膜内の特殊領域「膜マイクロドメイン」で起こる
「マイクロドメインスイッチング」が、アルツハイマー病発症の原因となる
「アミロイドベータ」の産生を調節する重要なメカニズムであることを発見。
「マイクロドメインスイッチング」をさらに解析することにより、
新たな治療薬の開発につながると期待。
完全な治療法が見つかっていない現状において、
何よりもアルツハイマーにならないにこしたことはない。
そのためには、まず普段の生活習慣から見直す。
例えば、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が
アルツハイマーの危険因子であることは広く知られている。
バランスの良い食事や適度な運動が予防効果につながる。
日頃から脳を使うことも大切。
その日の行動を思い出しながら日記をつける、簡単な計算をするなど
脳に刺激を与え、活性化するように心がける。
小さなことからコツコツと、きちんとした生活習慣を身につければ、
発症率の低下にもつながるのではないか。
http://mainichi.jp/life/health/news/20081028org00m100037000c.html
増えるバリアフリーツアー 高齢者、障害者も安心 細かな配慮、リピーターも
(共同通信社 2008年10月22日)
高齢者や障害者が安心して楽しめる専用のツアーが増えている。
時間にゆとりを持たせるなどきめ細かい配慮があり、
旅行先も国内外を問わないため、リピーターも多い。
町田市に住む山口松吉さん(66)と佳子さん(62)夫妻が、
知人の紹介で初めてバリアフリーツアーに参加したのは2年前。
「団体旅行には少し抵抗があったけど、試しに参加したんです。
妻が車いすが必要になってから、外出先が限られていたもので」
ほかの参加者と楽しく過ごせるか心配だったが、
実際に参加してみると不安は吹き飛んだ。
少人数で、時間にゆとりがある旅だった。
「行動が遅れて迷惑を掛けるのでは、という心理的な負担がなかったし、
リフト付きバスでの移動やトイレ休憩が頻繁にあり、
配慮が行き届いていて安心できた」
ツアーが気に入った山口さん夫妻は、JTB首都圏バリアフリープラザが
主催する「ソレイユ」で年に数回、国内旅行に出掛けている。
「来月の京都ツアーにも行きます。体調が許す範囲で旅行を楽しみたい」
▽「5」が「3」に
高齢者や障害者を対象にしたバリアフリーツアーは、JTB首都圏のほかに、
クラブツーリズムやエイチ・アイ・エスも主催。
事前に障害の状況や、どのような介助が必要かを個々に確認し、
「出発前の不安を少しでも解消するよう、何度も話をする」と
JTB首都圏の今西正義さん。
どうすれば旅行に行けるかを前提にして、丁寧な手配や対応を心掛けている。
介護の資格や経験のある添乗員のほか、介護ヘルパーの資格を持つ
ボランティアが同行するツアーもあり、快適な旅になるよう手助け。
クラブツーリズムの淵山知弘さんは、「要介護5」の男性が参加する
ドイツ旅行に添乗した経験がある。
「旅行はトラブルもなく、当初無表情だった男性の顔がどんどん明るくなった。
帰国後には、要介護3に改善したんですよ」
▽マンパワー
2006年施行の高齢者障害者移動円滑化促進法によって、
宿泊先や観光地でのバリアフリー対応は徐々に進んではきたが、
車いすが使えなかったり、視覚障害者誘導用ブロックがない場所などは依然多い。
旅行各社は、ハード面で対応できないところは、マンパワーでカバーし、
行きたい場所を訪ねられるようツアーを企画。
だが、バリアフリーツアーの知名度はまだ低い。
「旅行をあきらめている人でも、ちょっとした配慮があれば参加できる人は少なくない。
あきらめる前に、ぜひ相談してほしい」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=81751
高齢者や障害者が安心して楽しめる専用のツアーが増えている。
時間にゆとりを持たせるなどきめ細かい配慮があり、
旅行先も国内外を問わないため、リピーターも多い。
町田市に住む山口松吉さん(66)と佳子さん(62)夫妻が、
知人の紹介で初めてバリアフリーツアーに参加したのは2年前。
「団体旅行には少し抵抗があったけど、試しに参加したんです。
妻が車いすが必要になってから、外出先が限られていたもので」
ほかの参加者と楽しく過ごせるか心配だったが、
実際に参加してみると不安は吹き飛んだ。
少人数で、時間にゆとりがある旅だった。
「行動が遅れて迷惑を掛けるのでは、という心理的な負担がなかったし、
リフト付きバスでの移動やトイレ休憩が頻繁にあり、
配慮が行き届いていて安心できた」
ツアーが気に入った山口さん夫妻は、JTB首都圏バリアフリープラザが
主催する「ソレイユ」で年に数回、国内旅行に出掛けている。
「来月の京都ツアーにも行きます。体調が許す範囲で旅行を楽しみたい」
▽「5」が「3」に
高齢者や障害者を対象にしたバリアフリーツアーは、JTB首都圏のほかに、
クラブツーリズムやエイチ・アイ・エスも主催。
事前に障害の状況や、どのような介助が必要かを個々に確認し、
「出発前の不安を少しでも解消するよう、何度も話をする」と
JTB首都圏の今西正義さん。
どうすれば旅行に行けるかを前提にして、丁寧な手配や対応を心掛けている。
介護の資格や経験のある添乗員のほか、介護ヘルパーの資格を持つ
ボランティアが同行するツアーもあり、快適な旅になるよう手助け。
クラブツーリズムの淵山知弘さんは、「要介護5」の男性が参加する
ドイツ旅行に添乗した経験がある。
「旅行はトラブルもなく、当初無表情だった男性の顔がどんどん明るくなった。
帰国後には、要介護3に改善したんですよ」
▽マンパワー
2006年施行の高齢者障害者移動円滑化促進法によって、
宿泊先や観光地でのバリアフリー対応は徐々に進んではきたが、
車いすが使えなかったり、視覚障害者誘導用ブロックがない場所などは依然多い。
旅行各社は、ハード面で対応できないところは、マンパワーでカバーし、
行きたい場所を訪ねられるようツアーを企画。
だが、バリアフリーツアーの知名度はまだ低い。
「旅行をあきらめている人でも、ちょっとした配慮があれば参加できる人は少なくない。
あきらめる前に、ぜひ相談してほしい」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=81751
2008年10月30日木曜日
インタビュー・環境戦略を語る:伊藤忠テクノソリューションズ・奥田陽一社長
(毎日 10月27日)
IT(情報技術)事業の省エネルギー化やIT機器の消費電力低減を目指す
「グリーンIT」と呼ばれる取り組みが、日本でも盛んに。
企業から大量のサーバーを預かり、運用を代行する「データセンター」の
消費電力低減は急務。
東京都文京区に大型データセンターを開設した伊藤忠テクノソリューションズの
奥田陽一社長に、環境対策を聞いた。
--新しいデータセンターの特徴を教えてください。
◆まだグリーンITという概念がなかった2年前に、
「業界トップレベルの環境配慮型データセンターを作ろう」と計画。
データセンターのエネルギー効率を図る指標「PUE」
(設備全体の消費電力に占めるIT機器の消費電力。小さいほど高効率)が
1・46と、一般的なデータセンターのPUE(2・3~2・5)を大きく上回る
最先端の省エネ技術を導入したことが売りの一つ。
--最先端の省エネ技術とは?
◆データセンターの消費電力は、サーバーは3割に過ぎず、
機器が発する熱を冷却する空調設備が半分以上を占める。
高効率の空調機器を導入したほか、機器が発する温かい空気と
空調の冷たい空気が混ざらないよう設計し、冷却効率を高めた。
サーバーへの電力供給を、交流方式ではなく直流方式にし、
変換過程で生じる電力損失も最大3割減らすことが可能。
--IT関連の省エネ化は世界的な課題に。
◆機器台数や情報処理量が爆発的に増えて、IT機器の国内電力消費量は
06年に国内全体の5%に達し、経済産業省の予測だと25年に15%以上に。
データセンターの電力消費量も、00年から06年にかけて倍増、
現在は世界全体の0・5%近くまで膨らみ、
業界全体で早急に対策に取り組む必要。
--ITが環境対策に果たす役割は。
◆経済成長と環境保全を同時に実現するには、ITの活用が欠かせない。
例えば、IT技術を使えば、生産や流通業務を効率化でき、
企業がテレビ会議化や自宅で働くテレワークの導入を進めれば、
移動時に生じる二酸化炭素(CO2)も削減。
--電機メーカーや経産省がIT機器の省エネ化を進める
「グリーンIT推進協議会」を発足。
◆当社は、国際的なデータセンターの省エネ対策団体「グリーン・グリッド」に、
07年に国内企業として初めて加盟、環境対策にいち早く力を入れてきたと自負。
グリーンIT推進協議会とも歩調を合わせて、対策を強化する。
==============
◇おくだ・よういち
米ニューヨーク大経営大学院修了。70年伊藤忠商事入社。
05年6月に伊藤忠テクノサイエンス社長。
06年10月、伊藤忠テクノソリューションズ社長。大阪府出身。61歳。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/10/27/20081027ddm008020033000c.html
IT(情報技術)事業の省エネルギー化やIT機器の消費電力低減を目指す
「グリーンIT」と呼ばれる取り組みが、日本でも盛んに。
企業から大量のサーバーを預かり、運用を代行する「データセンター」の
消費電力低減は急務。
東京都文京区に大型データセンターを開設した伊藤忠テクノソリューションズの
奥田陽一社長に、環境対策を聞いた。
--新しいデータセンターの特徴を教えてください。
◆まだグリーンITという概念がなかった2年前に、
「業界トップレベルの環境配慮型データセンターを作ろう」と計画。
データセンターのエネルギー効率を図る指標「PUE」
(設備全体の消費電力に占めるIT機器の消費電力。小さいほど高効率)が
1・46と、一般的なデータセンターのPUE(2・3~2・5)を大きく上回る
最先端の省エネ技術を導入したことが売りの一つ。
--最先端の省エネ技術とは?
◆データセンターの消費電力は、サーバーは3割に過ぎず、
機器が発する熱を冷却する空調設備が半分以上を占める。
高効率の空調機器を導入したほか、機器が発する温かい空気と
空調の冷たい空気が混ざらないよう設計し、冷却効率を高めた。
サーバーへの電力供給を、交流方式ではなく直流方式にし、
変換過程で生じる電力損失も最大3割減らすことが可能。
--IT関連の省エネ化は世界的な課題に。
◆機器台数や情報処理量が爆発的に増えて、IT機器の国内電力消費量は
06年に国内全体の5%に達し、経済産業省の予測だと25年に15%以上に。
データセンターの電力消費量も、00年から06年にかけて倍増、
現在は世界全体の0・5%近くまで膨らみ、
業界全体で早急に対策に取り組む必要。
--ITが環境対策に果たす役割は。
◆経済成長と環境保全を同時に実現するには、ITの活用が欠かせない。
例えば、IT技術を使えば、生産や流通業務を効率化でき、
企業がテレビ会議化や自宅で働くテレワークの導入を進めれば、
移動時に生じる二酸化炭素(CO2)も削減。
--電機メーカーや経産省がIT機器の省エネ化を進める
「グリーンIT推進協議会」を発足。
◆当社は、国際的なデータセンターの省エネ対策団体「グリーン・グリッド」に、
07年に国内企業として初めて加盟、環境対策にいち早く力を入れてきたと自負。
グリーンIT推進協議会とも歩調を合わせて、対策を強化する。
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◇おくだ・よういち
米ニューヨーク大経営大学院修了。70年伊藤忠商事入社。
05年6月に伊藤忠テクノサイエンス社長。
06年10月、伊藤忠テクノソリューションズ社長。大阪府出身。61歳。
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/10/27/20081027ddm008020033000c.html
第2部 かけ橋として/4 遊びから入る「なぜ」
(毎日 10月26日)
グラスに水を注ぎ、金属製のふるいでふたをする。
素早く逆さにひっくり返すと、ふるいは穴だらけなのに、
不思議なことに水はこぼれない。
驚いていると、実験してくれた元ソニーのエンジニア、竹内幸一さんは
「水の表面張力で落ちてこないんですよ」と、いたずらっぽく笑った。
斜めから見ると、底に置いたコインが消えたように見える水槽、
回っているうちに逆立ちするコマ、姿見3枚で作った人間万華鏡……。
竹内さんは、科学の原理を利用した手作りのおもちゃや実験装置など
約80点をワゴン車に積み、各地を回って子どもに遊んでもらう活動を
02年から続ける。
おもちゃや装置を並べるだけで、基本的に説明はしない。
「なぜ?」と尋ねられても、「どうしてだろうね」と答える。
「それでも、幼稚園児だって自分で次から次へと触っていくし、
子ども同士で遊び方を教え合ったりする。
好奇心を持ってもらうには、遊びから入るのが一番。
原理などは、後で学校で習ったときに
『ああ、あのときのはこれか』と思ってくれればいい」
竹内さんは少年時代、ソニーが東京のデパートで開いた
少年電子科学展を見て、同社のエンジニアを目指した。
在職中は、家庭用ビデオカメラやビデオプロジェクターを開発。
89年にソニーが開いた科学展に携わった。
家族連れに人気の米サンフランシスコにある科学館の名をとった
「エクスプロラトリアム展」。
子どもが手で触って、さまざまな体験ができる体験型展示が売り物。
その後、大学の講義を受け持つようになり、工学系の大学でさえ
新入生の半数近くが、乾電池の電圧も知らない現状を知った。
「子ども時代の体験が足りない」と痛感。
この二つの経験が、今につながった。
100円ショップなどで部品を購入し、7万円で60種類ほどの
おもちゃや装置を自作し、活動を始めた。
評判を呼び、今ではひっぱりだこ。
昨年は、夏休みに40日間続けた東京都板橋区立教育科学館をはじめ
全国20カ所を回り、約4万5000人が足を運んだ。
出し物も増え、置き場所が悩ましい。
「本当は、そのときだけの出前イベントではなく、小学校の空き教室にでも
いつも置いておき、子どもが好きなときに来て遊んでいくのがいい。
どこか手を挙げてくれないかな」
http://mainichi.jp/select/science/rikei/news/20081026ddm016040006000c.html
グラスに水を注ぎ、金属製のふるいでふたをする。
素早く逆さにひっくり返すと、ふるいは穴だらけなのに、
不思議なことに水はこぼれない。
驚いていると、実験してくれた元ソニーのエンジニア、竹内幸一さんは
「水の表面張力で落ちてこないんですよ」と、いたずらっぽく笑った。
斜めから見ると、底に置いたコインが消えたように見える水槽、
回っているうちに逆立ちするコマ、姿見3枚で作った人間万華鏡……。
竹内さんは、科学の原理を利用した手作りのおもちゃや実験装置など
約80点をワゴン車に積み、各地を回って子どもに遊んでもらう活動を
02年から続ける。
おもちゃや装置を並べるだけで、基本的に説明はしない。
「なぜ?」と尋ねられても、「どうしてだろうね」と答える。
「それでも、幼稚園児だって自分で次から次へと触っていくし、
子ども同士で遊び方を教え合ったりする。
好奇心を持ってもらうには、遊びから入るのが一番。
原理などは、後で学校で習ったときに
『ああ、あのときのはこれか』と思ってくれればいい」
竹内さんは少年時代、ソニーが東京のデパートで開いた
少年電子科学展を見て、同社のエンジニアを目指した。
在職中は、家庭用ビデオカメラやビデオプロジェクターを開発。
89年にソニーが開いた科学展に携わった。
家族連れに人気の米サンフランシスコにある科学館の名をとった
「エクスプロラトリアム展」。
子どもが手で触って、さまざまな体験ができる体験型展示が売り物。
その後、大学の講義を受け持つようになり、工学系の大学でさえ
新入生の半数近くが、乾電池の電圧も知らない現状を知った。
「子ども時代の体験が足りない」と痛感。
この二つの経験が、今につながった。
100円ショップなどで部品を購入し、7万円で60種類ほどの
おもちゃや装置を自作し、活動を始めた。
評判を呼び、今ではひっぱりだこ。
昨年は、夏休みに40日間続けた東京都板橋区立教育科学館をはじめ
全国20カ所を回り、約4万5000人が足を運んだ。
出し物も増え、置き場所が悩ましい。
「本当は、そのときだけの出前イベントではなく、小学校の空き教室にでも
いつも置いておき、子どもが好きなときに来て遊んでいくのがいい。
どこか手を挙げてくれないかな」
http://mainichi.jp/select/science/rikei/news/20081026ddm016040006000c.html
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